HTTPプロトコルでは、コンピュータ同士が通信している間に、コードを用いてお互いの状態(ステータス)をやり取りしています。このコードのことをHTTPステータス・コード(HTTP Status Code)と呼び、エラーが発生した場合に「404 Not Found」のようにブラウザ上に表示されたり、エラーが発生しなかった場合にも見えないところでやり取りされています。
また、通信を行うためにクライアントがサーバーに様々なリクエストを行いますが、このリクエストの方法をメソッドと呼びます。
| コード |
ステータス |
HTTPバージョン等 |
| 説明 |
| 1xx |
Informational |
情報 |
- |
| 100 |
Continue |
継続 |
1.1 |
| クライアントは、そのリクエストを継続してもよい。 |
| 101 |
Switching Protocols |
プロトコル切替え |
1.1 |
| サーバーは、この接続で使用されているアプリケーション・プロトコルの変更に対するクライアントのリクエストに応じようとしている。 |
| 2xx |
Successful |
成功 |
- |
| 200 |
OK |
OK |
1.0 |
| リクエストは成功した。レスポンスと共に返される情報は、リクエストで使用されたメソッドに依存し、例えば、GET、HEAD、POST、TRACEのようになる。 |
| 201 |
Created |
生成 |
1.0 |
| リクエストは果たされ、結果として新しい資源が生成された。 |
| 202 |
Accepted |
受理 |
1.0 |
| リクエストは処理用に受け入れられたが、処理は完了していない。CGIのように別の場所でデータを生成する時など。 |
| 203 |
Non-Authoritative Information |
非認定情報 |
1.1 |
| エンティティ・ヘッダーで返されたメタ情報は、オリジナル・サーバーから入手できる確定的な集合ではなく、ローカルあるいはサード・パーティーのコピーから集められたものである。 |
| 204 |
No Content |
コンテンツなし |
1.0 |
| サーバーはリクエストを果たしたが、送り返すべき情報が存在しない。空のページにアクセスしようとした時など。 |
| 205 |
Reset Content |
コンテンツリセット |
1.1 |
| サーバーはリクエストを果たしたが、ユーザ・エージェントは、リクエストを送信させたドキュメント・ビューをリセットするべきである。 |
| 206 |
Partial Content |
部分的コンテンツ |
1.1 |
| サーバーは、資源に対する部分的なGETリクエストを果たした。 |
| 3xx |
Redirection |
リダイレクション |
- |
| 300 |
Multiple Choices |
多重選択 |
1.1 |
| リクエストされた資源は、それぞれが固有のロケーションをもつ表現セットの一つに対応し、ユーザ(あるいはユーザ・エージェント)が、より望ましい表現を選別してそのリクエストをそのロケーションにリダイレクトできるように、エージェント駆動型ネゴシエーション情報が提供されている。
|
| 301 |
Moved Permanently |
恒久的移動 |
1.0 |
| リクエストされた資源は新しい恒久的なURIを割り当てられたので、この資源への今後の参照は、返されたURIの一つを使用するべきである。 |
| 302 |
Found |
発見した |
1.0(RFC 2616変更) |
| リクエストされた資源は、一時的に異なるURIに属する。RFC 2068までは「Moved Temporarily」(一次的移動)だったが、他のURLにリダイレクトさせる目的などに使用されるようになったため修正され、303と307が追加された。 |
| 303 |
See Other |
他を参照 |
1.1 |
| リクエストに対するレスポンスは異なるURIの下で発見でき、その資源をGETメソッドを使って検索する必要がある。 |
| 304 |
Not Modified |
変更なし |
1.0 |
| リクエストされた資源が指定された日付以降に更新されていない。クライアントが条件付きGETリクエストを実行し、アクセスは許可されたが、ドキュメントが更新されていない場合には、サーバーはこのステータス・コードでレスポンスを行なうべきである。 |
| 305 |
Use Proxy |
プロキシーを使用 |
1.1 |
| リクエストされた資源には、プロキシを通じてアクセスしなければならない。 |
| 307 |
Temporary Redirect |
一時的リダイレクト |
1.1(RFC 2616追加) |
| リクエストされた資源は、一時的に異なるURIに属する。リクエストと同じ動詞を使用して(POSTでリクエストした場合にはPOSTで)そのURIにアクセスすべきである。 |
| 308 |
Permanent Redirect |
恒久的リダイレクト |
1.1(RFC 7238追加、RFC 7538改訂) |
| リクエストされた資源は新しい恒久的なURIを割り当てられたので、この資源への今後の参照は、返されたURIの一つを使用するべきである。ただし、301とは異なり、リクエストのメソッドはリダイレクト前後で同じでなければならない。 |
| 4xx |
Client Error |
クライアント・エラー |
- |
| 400 |
Bad Request |
不正リクエスト |
1.0 |
| リクエストは不正な構文であるために、サーバーに理解されなかった。打ち込んだURLに変な間違いがあった時など。 |
| 401 |
Unauthorized |
許可なし |
1.0 |
| リクエストは、ユーザ認証を必要とする。認証に失敗した時など。 |
| 402 |
Payment Required |
支払い要求 |
1.1 |
| (このコードは,将来の使用のために予約されている。) |
| 403 |
Forbidden |
アクセス拒否 |
1.0 |
| サーバーはリクエストを理解したが、そのリクエストの実行を拒否した。アクセス権限がない時など。 |
| 404 |
Not Found |
存在不明 |
1.0 |
| サーバーは、リクエストURIと一致するものを見つけられなかった。アドレスが無くなった時など。 |
| 405 |
Method Not Allowed |
禁止メソッド |
1.1 |
| リクエスト・ラインで指定されたメソッドは許されていない。 |
| 406 |
Not Acceptable |
受理不可 |
1.1 |
| リクエストによって識別される資源は、リクエスト中に送信された受理ヘッダに従って、受理できない内容特性をもつレスポンス実体を生成することができるのみである。 受信の条件が適合していないため、リクエストされる資源は受理できない。 |
| 407 |
Proxy Authentication Required |
プロクシー認証要求 |
1.1 |
| このコードは401(Unauthorized)と似ているが、クライアントは最初にプロキシに対する認証を行なわなければならないことを示している。 |
| 408 |
Request Timeout |
タイムアウト |
1.1 |
| クライアントは、サーバーの待機時間内にリクエストを発行しなかった。 |
| 409 |
Conflict |
衝突 |
1.1 |
| リクエストは、資源の現在の状態と衝突するために完了できなかった。 |
| 410 |
Gone |
消滅 |
1.1 |
| リクエストされた資源は、もはやそのサーバーでは入手できなくなっており、転送先のアドレスも不明である。 |
| 411 |
Length Required |
長さ要求 |
1.1 |
| サーバーは、定義された Content-Lengthのないリクエストの受理を拒否した。 |
| 412 |
Precondition Failed |
前提条件失敗 |
1.1 |
| 一つ以上のリクエスト・ヘッダ・フィールドで与えられた前提条件が、サーバーでテストされたときに偽(不正)であると評価された。 |
| 413 |
Payload Too Large |
ペイロードが大きすぎ |
1.1(RFC 7231変更) |
| リクエスト実体がサーバーの想定よりも、あるいは処理可能なものよりも大きいため、想定処理を拒否している。RFC 2616以前は「Request Entity Too Large」(リクエスト実体が大きすぎ)だった。 |
| 414 |
URI Too Long |
URIが大きすぎ |
1.1(RFC 7231変更) |
| リクエストURIがサーバーの想定よりも、あるいは処理可能なものよりも大きいため、サーバーはサービスを拒否している。RFC 2616以前は「Request-URI Too Long」(リクエストURIが大きすぎ)だった。 |
| 415 |
Unsupported Media Type |
非サポート・メディア・タイプ |
1.1 |
| リクエスト実体は、リクエストされたメソッドに対してリクエストされた資源がサポートしていないフォーマットであるため、サーバーがリクエストのサービスを拒否している。 |
| 416 |
Range Not Satisfiable |
範囲外 |
1.1(RFC 2616追加、RFC 7233変更) |
| リクエストされたデータの範囲を返すことができない。RFC 2616では「Requested Range Not Satisfiable」(リクエスト範囲外)だった。 |
| 417 |
Expectation Failed |
予測失敗 |
1.1(RFC 2616追加) |
| Expectヘッダによる拡張が失敗した。 |
| 421 |
Misdirected Request |
誤ったリクエスト |
2 |
| レスポンスを生成できないサーバーにリクエストを送信した。 |
| 426 |
Upgrade Required |
アップグレード要求 |
1.1(RFC 7231追加) |
| 通信プロトコルを、他のものへアップグレードする必要がある。 |
| 451 |
Unavailable For Legal Reasons |
法的理由による利用不可 |
1.1(RFC 7725追加) |
| 著作権、プライバシー等に関わる違法な資源が要求されたため、アクセスが拒否された。「403 Forbidden」から派生した。 |
| 5xx |
Server Error |
サーバー・エラー |
- |
| 500 |
Internal Server Error |
サーバー内部エラー |
1.0 |
| サーバーは、リクエストの実行を妨げる予期しない状況に遭遇した。 CGIスクリプト・エラーなど。 |
| 501 |
Not Implemented |
未実装 |
1.0 |
| サーバーは、リクエストを実行するために必要な機能をサポートしていない。 |
| 502 |
Bad Gateway |
不正ゲートウェイ |
1.0 |
| ゲートウェイあるいはプロキシとして動作しているサーバーが、リクエストを実行しようとしてアクセスした上位サーバーから不正なレスポンスを受信した。 不正なゲートウェイ経由のアクセスなど。 |
| 503 |
Service Unavailable |
サービス利用不可 |
1.0 |
| サーバーはサーバーの一時的な過負荷あるいはメインテナンスのために、現在、リクエストを扱うことができない。 |
| 504 |
Gateway Timeout |
ゲートウェイ・タイムアウト |
1.1 |
| ゲートウェイあるいはプロキシとして動作しているサーバーが、リクエストを完了しようとしてアクセスした上位サーバーからタイムリーなレスポンスを受信できなかった。 |
| 505 |
HTTP Version Not Supported |
非サポートHTTPバージョン |
1.1 |
| サーバーは、リクエスト・メッセージで使用されたHTTPプロトコル・バージョンをサポートしていない、あるいはサポートを拒否している。 |