■しかく2025年 青森県スギ花粉飛散直前予測(青森県花粉情報研究会発表)
1.総飛散数の予測
2024年秋に県内各地のスギ林で調査した雄花の着生状況からすると、全域で例年より少ない飛散となると予測されます。特にむつ市では例年よりも少ないと予想されます。
青森市
八戸市
弘前市
むつ市
五所川原市
2025年の予測値
(計算値)
4,500〜5,500
(4,572)
9,000〜10,000
(9,301)
4,500〜5,500
(4,819)
300〜1,300
(452)
2,500〜3,500
(2,904)
2024年の飛散数
11,362
14,704
5,051
4,452
6,095
過去10年の平均
6,315
10,243
5,699
2,999
3,578
平均値との比
71%
90%
84%
15%
81%
(ダーラム型花粉捕集器 1平方センチ当たりの花粉数)
2.飛散パターンについて
飛散開始時期は、1月〜3月の花粉飛散時期の直前の気温に左右されます。暖冬の年は3月上旬から、寒さが厳しい年は3月下旬に飛散開始となります。特に降雪も少ない暖冬では2月中に花粉が観測されることもあります。
今年は2月後半〜3月上旬に飛散開始と予測されます。ただし、気温の推移によっては変動します。
飛散開始時期にもよりますが、ピーク期は3月中旬〜4月中旬で、4月下旬〜5月上旬には飛散が終了する見込みです。
地域別の飛散状況の詳細は、
青森県花粉情報研究会のホームページに掲載しています。[青森県花粉情報研究会]で検索をかければアクセスできます。2025年1月下旬ごろからHPの更新を行う予定ですので、どうぞご利用下さい。
■しかく スギ花粉飛散観測値 (単位:個/cm
2)
※(注記)スギ花粉飛散観測値の見方
毎日のスギ花粉飛散観測値の累積である「総飛散数」が、今シーズンの「予想飛散総数」の数値を超えた頃から、スギ花粉の飛散
が落ち着きます。
【注意】
スギ花粉飛散数とは、ダーラム型花粉捕集器により、24時間で1cm2当たりに観測されたスギ花粉の個数をいいます。
■しかく スギ花粉マメ知識
スギ花粉がよく飛ぶ日 (こんな日はスギ花粉に注意!)
・ 強風または暖かい風が吹く日
・ 湿度が低く乾燥した日
・ 気温が高い晴れまたはくもりの日
・ 雨上がりの翌日よく晴れて風の強い日
■しかく2023年 青森県スギ花粉情報の報告(青森県花粉情報研究会発表)
1.青森県における地域別のスギ花粉飛散結果(ダーラム型花粉捕集器:個/cm
2)
青森市
八戸市
弘前市
むつ市
五所川原市
初観測日
3月 8日
2月28日
2月18日
3月 7日
3月 7日
飛散開始日
3月 8日
2月28日
3月 7日
3月 7日
3月 7日
本格飛散開始日
3月18日
3月 6日
3月 8日
3月15日
3月 8日
最高飛散日
3月22日
3月22日
3月22日
3月23日
3月22日
最高飛散数
982個
1,029個
638個
640個
425個
最終飛散日
4月17日
4月21日
4月21日
4月18日
4月24日
総飛散数
3,161個
6,926個
4,582個
1,829個
2,013個
初観測日:初めてスギ花粉が観測された日
飛散開始日:1個/cm
2以上の花粉が連続2日以上観測された最初の日
本格飛散開始日:10個/cm
2以上の花粉が連続2日以上観測された最初の日
飛散終了日:花粉数が0個だった日が3日間続いた最初の日の前日
2.初観測日および飛散開始日
初観測・飛散開始日については、八戸市がやや早く、その他の地域では例年並みでした。八戸市の飛散開始日が2月28日、その他の地域では3月7日、8日の飛散開始日となりました。
3.飛散のパターンと一日当たりの最高飛散数、飛散終了日
飛散のピークは例年3月末や4月上旬が多いのですが、今年は全域で3月22日、23日となり、その後3月下旬、4月上旬で飛散数は減少し、4月中旬〜下旬で飛散終了となりました。いつになくハイペースな飛散終了となりました。最高飛散数は各地で400〜1000個で大飛散の翌年の割には多く飛散したと思われます。
4.総飛散数
青森県花粉情報研究会では、青森市3000〜5000個、八戸市7500〜10000個、弘前市3000〜4500個、むつ市1000〜2000個、五所川原市1500〜2500個の飛散と、例年並みからやや少ないと予想していましたが、おおむね予想通りの飛散数となりました。各地の花粉総飛散数は青森市3161個、八戸市6926個、弘前市4582個、むつ市1829個、五所川原市2013個でした。
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