化学品のバイオ化を支える新しい製造プロセスを目指して、酵素や微生物の機能を活かしたバイオ変換技術の開発に取り組んでいます。具体的には、精密構造解析をベースとする酵素の耐熱化および反応性の向上、スクリーニングや遺伝子組換えによる微生物の機能開拓を行っています。このようなバイオ触媒は、資源利用や汚染除去など、環境分野への貢献も期待されています。
『事業共創・展開』バイオものづくり
【バイオ変換グループ紹介動画】
『事業共創・展開』バイオものづくりは、事業実施者である企業の皆さまに寄り添い、バイオ化学品・素材の開発に「ともに挑み、ともに創り、ともに未来を切り拓く」、機能化学研究部門の取り組みです。
当部門で実施しているバイオものづくりの特徴は、バイオ化学品・素材を「うまく作る」だけではなく「うまく使う」ための研究を両輪で進めているところにあります。また、バイオものづくりの主役は化学品・素材であると考え、材料・化学の視点で研究を進めています。
当部門のバイオものづくりは、つくばセンターのバイオケミカルグループ
【HP】と中国センターのバイオ変換グループの2グループ体制で実施しています。特に、バイオ変換グループは、コア技術である "高機能なタンパク質の創出と産業用微生物の開発"
で、バイオ化学品・素材を「うまく作る」研究を行っています。技術の紹介は研究内容のページをご覧ください。
【研究内容へ】
さらに、ものづくりであるからには製品として社会の役に立てなければならなりません。当部門では、企業連携によるバイオ界面活性剤の社会実装に成功し、さらに事業拡大に向けた支援を継続することで、開発した製品の普及・拡大に貢献してきました。現在、この成功体験で得た知識と経験を活かした総合的な取り組みで、複数のバイオベース化学品を対象に、社会実装を目指した研究を進めています。
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画像:CEO]
◆だいやまーく 新着情報 ◆だいやまーく
(最終更新:2024年4月1日)
- 2024年4月1日
- 異動情報(藤井グループ長による新体制となりました。)
- 2024年3月24日
- 藤井主任研究員が、農芸化学奨励賞(2024年,日本農芸化学会)「糸状菌Talaromyces cellulolyticusによる植物バイオマス糖化技術」の研究を受賞しました。
- 2023年12月6日
- バイオコミュニティ関西BiocK連携セミナーにて、バイオサーファクタント勉強会の講演「バイオサーファクタントの研究・開発から勉強会の発足へ」を行いました。
- 2023年5月19日
- 西条農業高校から感謝状をいただきました。【感謝状】
- 2023年4月5日
- バイオケミカルGとバイオ変換Gの取り組みである「『事業共創・展開』バイオものづくり」が、材料・化学領域 領域長賞(貢献賞)を受賞しました。
【表彰状】
- 2023年4月1日
- 異動情報(1加藤主任研究員が着任しました。2森田グループ長が、総括研究主幹(主務)、グループ長(兼務)となりました。)
- 2023年2月16日
- 藤井主任研究員が、ものづくり研究開発支援セミナー@山口にて「微生物・酵素の使い方ノウハウ」について紹介しました。
- 2023年2月16日
- 森田グループ長が、中国センターシンポジウムにて「バイオものづくりの処方箋」について紹介しました。
- 2023年2月16日
- 広島大学との連携で、Bio-Digital Transformation(バイオDX)産学共創拠点に参画しました(主担当:渡邊主任研究員)
- 2022年1月10日
- 森田グループ長が、バイオサーファクタント勉強会を立ち上げました。
- 2022年9月30日
- 森田グループ長が、Biosurfactants Conference 2022にて基調講演を行いました(Stuttgart, Germany)。
- 2022年4月4日
- インターン実施(大阪大学博士課程)。
- 2022年4月1日
- 中道主任研究員が、FEBS Open Bio(Wiley)で発表した酵素に関する研究論文が、Top Cited Article 2020-2021 に選定されました。
- 2021年10月1日
- 異動情報(森田グループ長が、バイオケミカルグループから異動してバイオ変換グループに着任しました。)
- 2021年5月18日
- 広島大学と共同研究で実施しているガス発酵の研究成果が広島大学からプレスリリースされました。【報道発表資料(広島大学)】