タコマ市について
姉妹都市タコマ市は、アメリカ合衆国の西海岸、ワシントン州にあるまちです。
タコマ市章
歴史
タコマの名前は、その東部にそびえるレーニア山が北米先住民のことばで「水の源」を意味する「タホマ」と呼ばれたことに由来します。その歴史は1833年、ハドソン湾会社のニスクォーリー交易所が現在のタコマ市の南部に開設され、集落ができたことにはじまります。1873年のノーザン・パシフィック鉄道の開通を契機に、入植者が大量に流入し、1875年には市制が施行されました。
周辺の広大な森林資源に恵まれ、製材業の中心地として栄え、シアトルと並んで20世紀はじめには、日本人移民が多く渡った地域となり、永井荷風も一時ここに居を構えました。
産業
主な産業は、港湾、テクノロジー&テクノロジー・スタートアップ、芸術、ヘルスケア、航空宇宙、金融、建設業となる。
港湾
北米西海岸中最も早くオンドック鉄道ヤードを整備し、海陸物流拠点として注目されている北米屈指のコンテナ港です。1984年7月5日に北九州港とタコマ港は姉妹港締結をしており、2014年に30周年を迎えました。
教育
ピュージェット・サウンド大学(1888年設立)とパシフィック・ルーサラン大学(1890年設立)の2つの大学に6千人が在籍しています。また、1991年にはワシントン大学のタコマ校が開設されました。2年制の政府公認州立大学であるタコマ・コミュニティカレッジ(1965年設立)には、14千人の生徒が在籍しており、北九州市立大学との間で1999年に交流協定を、2008年には派遣留学協定を締結しました。
観光
レーニア山
レーニア山は標高4,392メートル。全米で4番目に高く、頂上付近は絶えず雪におおわれています。かつては、先住民の言葉で「水の源」を意味する「タホマ」と呼ばれ、その端正な山容は古くから多くの人を引き付け、地元の日系人からは「タコマ富士」の名で親しまれています。付近一帯は1899年、全米で5番目の国立公園に指定されており、その西に位置するタコマ市は、レーニア山への観光拠点となっています。
レーニア山
ワシントン州立歴史博物館
マルチメディアや映像などを駆使したシアターのほか、太平洋岸やアラスカのインディアンに関する工芸品などの展示によって、ワシントン州独特の風土や祖先が米国全土や世界に与えた影響を学びとることができます。
ナローズ・ブリッジ
1940年開通し、つり橋としては世界第3位の長さを誇っていましたが、「ギャロッピング・ガーティー」(駆ける馬ガーティ)という愛称がつくほど、安定性に欠けていました。その後、わずか3ヵ月で崩壊し、米国の建築史上に残る事件となりました。1950年、現在の端正なつり橋に掛け替えられました。
ナローズ・ブリッジ
ポイント・デファイアンス公園
敷地面積310万平方メートル(グリーンパーク196万平方メートル)。1833年に開設されたハドソン湾会社のニスクォーリー交易所が一部当時のままに保存されているほか、動物園、水族館、ハイキングトレイルなどがあります。
ユニオン・ステーション
1911年にノーザン・パシフィック鉄道の西の終着駅として建設され、荘厳な銅製の丸屋根を持つ、がっしりとしたロマネスク様式の復興建造物。1983年まで実際の鉄道駅として供用されていましたが、現在は連邦裁判所と公的な展示スペースを兼ねた施設になっており、国際的に名声を上げているタコマ出身の芸術家・デール・チフーリ氏のガラス彫刻などが展示されています。
タコマドーム
1983年に完成した全天候型ドーム。直径162メートルで集成材利用の建築物としては世界最大級です。タコマ市が管理しており、アメリカンフットボール、バスケットボール、サッカー、アイスホッケーなどのイベントに使用されています。
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