蚊に刺されて起こる感染症
蚊に刺されて起こる感染症に注意しましょう!
蚊媒介感染症とは、病原体を保有する蚊に刺されることによって起こる感染症のことです。
主な蚊媒介感染症には、下記があります。
・ウイルス疾患:日本脳炎、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、ウエストナイル熱、黄熱
・原虫疾患:マラリア
これらの感染症は主に熱帯、亜熱帯地域で流行しています。
日本においては、日本脳炎以外の蚊媒介感染症は、海外からの輸入感染症としてみられていますが、デング熱に関しては2014年に国内感染例が報告されました。
感染症を媒介する蚊について
蚊は、2014年現在で日本に112種類が記録されており、多くの種は雌成虫のみ吸血性を示します。
そのうち一部が、ヒトに関連する病原体の伝播を担っています。
日本脳炎は、日本などの温帯では主にコガタアカイエカによって媒介されます。(熱帯ではその他数種類の蚊が媒介することが知られています)
デング熱、チクングニヤ熱、ジカウイルス感染症、黄熱は、ヒトスジシマカ、ネッタイシマカによって媒介されます。
ウエストナイル熱は、ヒトスジシマカ、ネッタイシマカのほか、アカイエカによって媒介されます。
マラリアは、ハマダラカによって媒介されます。
予防のポイント
屋外の蚊が多くいる場所で活動する場合は、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊にさされないよう注意してください。
蚊が発生しない環境づくりのため、植木鉢やプランターの水の受け皿、屋外に置き忘れた空き瓶類、古タイヤなどの「幼虫が発生」しそうな不要な水たまりをなくし、下草を刈るなど「成虫の潜む場所」をなくしましょう。
感染症の運び屋 蚊からバリアーで身を守れ!(厚生労働省 啓発ツールより)
ジカ熱・デング熱の運び屋 ヒトスジシマカの発生源を叩け(厚生労働省 啓発ツールより)
海外へ渡航される場合は、渡航先で流行している感染症情報を事前に確認しましょう。
- 日本脳炎は黄熱には予防接種が有効です。
- マラリアは医師の処方による予防内服が有効です。マラリア流行地域に行く際は、マラリア予防薬を携行するかどうか、出発前に渡航外来で相談しましょう。
主な蚊媒介感染症
主な蚊媒介感染症には、下記があります。
蚊などの駆除方法の相談について
蚊の成虫は、沼や池のような広い場所ではなく、狭い水たまりのような場所(古タイヤ、植木鉢の皿、ビニールテントの溝など)を好んで産卵します。その後、孵化(ふか)した幼虫は、約1から2週間かけて成虫になり、約1か月間生存します。
前述の「予防のポイント」等を参考にしながら、蚊に刺されないように気をつけるとともに、蚊の発生を抑える環境を整えることが大切です。まずは、各個人が家の周りに蚊の住みにくい環境をつくりましょう。
なお、具体的な蚊などの駆除方法について相談したい場合は、「衛生害虫相談センター(委託先:公益財団法人 北九州生活科学センター)」(電話:093-522-5321)へご連絡くださいますようお願いいたします。
感染症媒介蚊(ヒトスジシマカ)生息調査の実施について
平成27年度より、市内3箇所の公園等において、デング熱等感染症媒介蚊(ヒトスジシマカ)の生息調査を行っています。
関連リンク
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