ダニに刺されることによって起こる感染症
ダニ媒介感染症とは、病原体を保有するダニに刺されることによって起こる感染症のことです。
主なダニ媒介感染症には、ツツガムシ病、日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介脳炎などがあります。
マダニによる感染症に注意しましょう
感染を予防するためにはマダニに咬まれないようにすることが重要です。特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては注意しましょう。
(厚生労働省作成ポスター)
マダニとは
- マダニと、食品等に発生するコナダニや衣類や寝具に発生するヒョウヒダニなど、家庭内に生息するダニとでは全く種類が異なります。また、植物の害虫であるハダニ類とも異なります。
- マダニ類は、固い外皮に覆われた比較的大型(種類にもよりますが、成ダニでは、吸血前で3から8ミリ、吸血後は10から20ミリ程度)のダニです。
- マダニは、ヒト以外に、野ネズミ、野ウサギ、シカ、イノシシなどの野生動物や、ネコ、散歩中のイヌなども吸血しています。
(下記の写真は、国立感染症研究所昆虫医科学部を参照したものです。)
【フタトゲチマダニ】
【タカサゴキララマダニ】
マダニの主な生息域
マダニは、シカやイノシシ、野ウサギなどの野生動物が出没する環境に多く生息しています。
また、民家の裏山や裏庭、畑、あぜ道などにも生息しています。
(出典)マダニ対策、今できること(国立感染症研究所)
予防のポイント
(出典)マダニ対策、今できること(国立感染症研究所)
マダニに咬まれないようにすることが重要です。
特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては注意しましょう。
- 草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくすることが大事です。
- 服は、明るい色のもの(マダニを目視で確認しやすい)がお薦めです。
- DEET(ディート)やイカリジンという成分を含む虫除け剤には、補助的な効果があると言われています。
- また、屋外活動後は入浴し、マダニに刺されていないか確認して下さい。特に、首、耳、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏などがポイントです。
もしマダニに咬まれたら
マダニ類の多くは、人や動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いもので10日間)吸血します。
- 吸血中のマダニを見つけた場合は、自分でとろうとせず、できるだけ医療機関(皮膚科)で処置しましょう。
(無理に引き抜こうとすると、マダニの一部が皮膚内に残ってしまい、化膿することがあります。)
- マダニに咬まれた後に、発熱等の症状があった場合は、医療機関を受診しましょう。
- 受診時に医師に伝えることは、(1)野外活動の日付け、(2)場所、(3)発症前の行動です。
主なダニ媒介感染症
主なダニ媒介感染症には、下記があります。
関連リンク
一部のファイルをPDF形式で提供しています。PDFの閲覧にはAdobe System社の無償ソフトウェア「Adobe Reader」が必要です。 下記のAdobe Readerダウンロードページなどから入手してください。
Adobe Readerダウンロードページ(外部リンク)
このページの作成者
保健福祉局保健所保健企画課
〒802-8560 北九州市小倉北区馬借一丁目7番1号
電話:093-522-5721 FAX:093-522-8775
このページに関するお問い合わせ、ご意見等は以下のメールフォームより送信できます。