エボラ出血熱
市民の皆さまへ
エボラ出血熱は、主として患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)に触れることにより感染する疾病です。
これまでに、アフリカ中央部のコンゴ民主共和国、スーダン、ウガンダ、ガボンやアフリカ西部のギニア、リベリア、シエラレオネ、マリ、ナイジェリア、コートジボワールで発生しています。
エボラ出血熱発生地域に渡航し帰国した後、1か月程度の間に発熱した場合には、自らの判断で医療機関を受診せず、保健所保健予防課へ連絡して下さい。
| 連絡先 | 電話番号 |
|---|---|
| 北九州市保健所保健予防課 | 093-522-8764 |
厚生労働省等からの本疾患に関する情報提供は下記のとおりです。
- 厚生労働省
エボラ出血熱について(外部リンク)
- 国立健康危機管理研究機構
エボラ出血熱(外部リンク)
- 厚生労働省検疫所
海外感染症情報(外部リンク)
- 外務省 海外安全情報ホームページ(外部リンク)
エボラ出血熱について
エボラ出血熱は、エボラウイルスによる急性熱性疾患です。
主な症状
潜伏期間は、2から21日(通常は7から10日)の潜伏期の後、突然の発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、咽頭痛等の症状を呈します。次いで、嘔吐、下痢、胸部痛、出血(吐血、下血)等の症状が現れます。
感染経路
エボラウイルスに感染し、症状が出ている患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)や患者の体液等に汚染された物質(注射針など)に十分な防護なしに触れた際、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。
一般的に、症状のない患者からは感染しません。空気感染もしません。
また、流行地では、エボラウイルスに感染した野生動物(オオコウモリ(果実を餌とする大型のコウモリ)、サル、アンテロープ(ウシ科の動物)等)の死体やその生肉(ブッシュミート)に直接触れた人がエボラウイルスに感染することで、自然界から人間社会にエボラウイルスが持ち込まれていると考えられています。
なお、WHO(世界保健機関)は、流行地でエボラ出血熱に感染するリスクが高い集団を、
- 医療従事者
- 患者の家族・近親者
- 埋葬時の儀式の一環として遺体に直接触れる参列者
- 熱帯雨林で動物の死体に直接触れる狩猟者
としています。
エボラ出血熱は、咳やくしゃみを介してヒトからヒトに感染するインフルエンザ等の疾患とは異なり、簡単にヒトからヒトに伝播する病気ではありません。
病気に関する知識を持ち、しっかりした対策を行うことで感染を防ぐことができます。
治療・予防
特別な治療法はなく、症状を緩和するための対症療法が中心になります。また、感染予防のためのワクチンはありません。流行している地域への旅行を控える、野生動物や患者に直接触れない、洞窟に入らないようにしましょう(流行地域の洞窟に入ることは、感染したコウモリと接触するおそれがあるためです)。
医療機関の皆さまへ
エボラ出血熱を疑われる患者が感染症指定医療機関以外の医療機関に直接来院する可能性も考えられますので、以下の対応にご協力いただきますよう、よろしくお願いします。
1 発熱症状を呈する患者には必ず渡航歴をご確認ください。
エボラ出血熱の潜伏期間は2から21日(通常7から10日)です。
2 過去1か月以内のエボラ出血熱発生地域(注2)に滞在歴があり、発熱症状を呈する患者から電話の問い合わせがあった場合は、二次感染拡大のリスクを避けるため、保健所の職員が訪問するまでの間、自宅などその場での待機等を要請してください。
エボラ出血熱疑似症患者の定義
疑似症患者の定義に当てはまる場合は、直ちに保健所保健予防課(電話:093-522-8764)へ、連絡してください。
38°C以上の発熱又はエボラ出血熱を疑うその他の臨床症状(嘔吐、下痢、食思不振、全身倦怠感等)を有し、かつ、次のア又はイを満たす者
ア 21 日以内にエボラ出血熱患者(疑い患者を含む。)の体液等(血液、体液、吐瀉物、排泄物など)との接触歴(感染予防策の有無を問わない。)がある
イ 21 日以内にエボラ出血熱発生地域(注2)由来のコウモリ、霊長類等に直接手で接触するなどの接触歴がある
(注2) ギニア、シエラレオネ、リベリア、ウガンダ、スーダン、ガボン、コートジボワール、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国
・エボラ出血熱の届出基準及び発生届(様式)は、厚生労働省ホームページ「感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について」(外部リンク)をご参照下さい。
医療機関向け「エボラ出血熱に対する一般病院・診療所向けマニュアル」
本市では、NPO法人北九州地域感染制御ティーム(KRICT)のご協力の下、エボラ出血熱の国内発生時における市内医療機関の具体的な対応方法について、マニュアルを作成いたしましたので、エボラ出血熱対策にご活用ください。
- エボラ出血熱に対する一般病院・診療所における対応マニュアル(平成27年2月)(PDF形式:452KB)
(P.15の出典先を修正しました。(平成26年3月16日)) - 説明資料1_今後の対応について(疑似症患者等へのお願い)(PDF形式:44KB)
- 説明資料2_外来患者のみなさまへ(待機についてのお願い)(PDF形式:45KB)
なお、平成26年度厚生労働科学研究費補助金 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業「一類感染症の患者発生時に備えた治療・診断・感染管理等に関する研究」班作成の「エボラ出血熱に対する個人防護具(暫定版)医療従事者に関する個人防護具ガイドライン(平成27年1月21日(改訂))」では、保護衣に関する規格が記載されておりますので、ご参照ください。
関連リンク
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このページの作成者
保健福祉局保健所保健企画課
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