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井川ダム
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2009年09月12日 Saturday 20:40堤高103.6m
HG/P 1957年 中部電力
2009年5月24日見学
ハリウッド級エンターテイメント。
井川ダムは大井川に造られた日本初のHG形式のダムである。
大井川鉄道アプトラインを井川駅で降り、駅から少し歩くと堂々とした堤体が見えて来た。 大きい・・。井川ダムは新しい技術を導入しながら、いきなりの100m超えの堤高を持っている。
堤体は全体にスッキリとした直線基調の様式であるが、HGらしい胸板の厚い、威風堂々とした風格を持つ。左岸の幾何学的な岩盤補強や、複雑なフーチングも迫力があり見応え充分だ。
フーチングに沿って視線を下に向けると、極太の水圧鉄管が堤体から突き出し、大きくうねっている。
褐色のマッチョな堤体からはみ出したメタリックな鋼管は、ターミネーターが戦いにより皮膚が破れ、内部のメカが露出しているシーンを彷彿させる。
第一印象からその格好良さに打ちのめされてしまったが、ここで怯んではいけない。
今日は井川神殿にも潜入するのだ。
天端からエレベータでホロー内に降りる。エレベータは乗っている分には通常のものと変わり無い。
但し、平然としていられるのはそこまで。エレベータの扉が開き、見上げた瞬間、完全に言葉を失う。
平面視で細長い六角形をした大空間は、高く高く突きぬけ、さっきまでいた外界と完全に遮断された異次元の世界だ。
今、自分は巨大なコンクリートダムの中心部にいて、壁の先には深く暗い湖水が、自分のはるか上まで押し寄せている・・・。そう思うと息苦しくも感じるが、日常味わう事が出来ないそんな感覚が味わえるのもダムの魅力(魔力)だろう。
幾つものブロックに分かれているホローを進み、太い水圧鉄管の脇を歩くとダムの真下に出る。
振り返り、見上げると、胸を張ったマッチョな堤体が睨みをきかせ、ちっぽけな僕を見下ろしている。
クレストのラジアルゲートは3門全てにフラッシュボードで武装。
中電の裏定番色である渋いグレーに塗装され、いっそうメカニカルに見える。
フラッシュボードのリブが牙を思わせる。分厚く、いかつい堤体に埋め込まれたそれは、巨大な黒い野獣が牙を剥くようだ。
井川ダム。その魅力は神秘的なホローグラビティに留まらず、完全に僕はやられてしまった。
★★★★★
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Comment
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2009年09月13日 7:44 AM posted by: 夜雀井川社長〜♪
社長きた〜。
社長、スクリーンデビューしてるしー。
大井川の神殿・井川ダム
でも井川五郎ダムと聞くと「社長〜」と呼びたくなる。
ホントに堤体内見学は貴重な体験ですからね。
公式見学会の日程さえわかれば私も何度でも行きたいです。2回入れてもらってもまだ神殿の真髄には迫り切れていない気がする。
まさに静岡が誇る名堤体ですね!!
夜雀 拝 -
2009年09月13日 11:13 PM posted by: あつダム宣言!井川のホローは凄いですよねー。
でも、実はホローの他にも見所いっぱいなのですよ。
ゲートの恰好よさも随一ではないでしょうか。
まだ畑薙第一に行ってないのでホローには入れないと思いますが行ってみたいと思っています。 -
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