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2024年12月04日 Wednesday
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小牧ダム
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2009年08月13日 Thursday 19:33堤高79.2m
G/P 1930年 関西電力
2008年12月13日見学
庄川の神
小牧ダムは庄川関電ダム群の中でボス的存在(ボスを超え、神かもしれない)で、これより下流にある庄川合口ダムは富山県営ダムなので、今まで庄川上流からダム見学をしてきたので関電ダムの大トリを務めるダムでもある。
堤高は80mにあと一歩という高さで、50m級の大井ダムの後、1938年宮崎の塚原ダムが竣工するまで日本のハイダムのタイトルホルダーを誇っていた。
高さもさることながら、堤長も300mと長くかなりの巨体ダムである。
さらにクレストにはラジアルゲートがずらり17門並びまさに圧巻であり、さらに左岸のゲートの無い堤体部もゲートピアを模した扶壁が並ぶ為、一見すると20門以上のゲートが並ぶ様に見える。
川幅いっぱいにゲートが並ぶダムは他にもあるが、80mの高さにゲートが並ぶのは3000基ある日本のダムの中でこの小牧だけではないだろうか。
天端は徒歩通行が可能の頃もあった様だか、僕の訪問時はゲートで閉ざされ立入不可であった。
ゲート巻上機は、天端通路のダム湖側の端にコンパクトにレイアウトされ、当時のクレストゲートの天端にみられる段差が無く非常にすっきりしており、当時としては、かなり思い切った設計がされている様に思える。
この小牧ダムはエレベータ式魚道と言う現在でも驚くような施設を持っており、魚道は残念ながら数年使用した後、災害がきっかけで廃止されてしまったそうだが現在もダム正面右岸近くに遺構が残っている。(エレベータというより斜度がある為、イメージとしてインクラインに近いかも)
また、小牧ダム建設の際には、ボーリングによる地質調査や、コンクリート打設時の温度調査の為の温度計埋設、各種コンクリートの品質試験の試験室、耐震設計法の導入など、ダム建設の面では日本初といわれる技術を上げたらきりが無いほど、技術的な革新が行われた。
左岸国道156号と反対の右岸湖畔は、利賀ダムなどに通じる峠道である。
この道から俯瞰で眺望する小牧ダムは大きくアーチを描き、正面とはまた違う美しくも迫力ある姿を見せ、愛好家を魅了する。
小牧ダム
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