2003年03月27日

札幌市よりNPOバンク事業組合へ500万円出資

2月21日の札幌市議会 において、札幌市よりNPOバンク事業組合へ500万円の出資が可決されました。

2003年01月16日

NPOバンクの果たす役割について

 北海道NPOバンクが第1回融資を決定し、融資原資が当初の目標額としていた3000万円に達したことについて、これまで様々なご支援、ご協力をいただいたサポーターの皆様、NPOバンクを支えていただいた関係者の方々に改めて感謝申し上げます。さて、このNPOバンクが果たす社会的役割について、これまでの取組を踏まえ、自分なりに次のように取りまとめてみました。

1 市民活動への社会的認知の向上

 NPOバンクの話題が、数多く広報媒体に取り上げられたことで 「NPOとは何か」「NPOの現状や課題」を一段と広く社会に浸透するきっかけとなったかと思います。

2 資金面における市民活動支援体制の構築

 事業型NPOがかかえる最も重要な課題が資金の調達であり、NPOバンクができたことで、短期の運転資金を中心に融資することができるようになり、当座の支援体制を整えることができたと思います。

3 北海道の先駆性

 NPOバンクは、NPO法人によるNPOへの金融システムとして全国初のものです。また、市民・企業・団体だけではなく、行政からも出資協力を受けていることは協働プロジェクトの推進に道を拓くものになったと思います。
 さらに、その組織においても専門家からなる融資審査委員会を設け、理事以外の学識経験者や民間金融実務担当者を交えて審査を行なっており、また、審査方法も審査内容に客観性を持たせる独自の融資判定表を使用するなど、ボランティアによる民間金融組織として、画期的なものとなっていると考えています。将来的には、この融資判定表による審査を通じて、NPOに対する審査ノウハウが蓄積され、NPOの資金・財務分析研究のうえで、先駆的なものとなる可能性があります。

4 市民金融の可能性

 現在、道内金融機関の貸出は減少しており、国債などの有価証券での運用が伸びています。これは、地域で集められた預金が地域の中に環流していないことを意味するものであり、地域経済が閉塞する要因になっていると考えます。このような状況下で発足したNPOバンクは、これまで資金がまわらなかったセクターに活動基盤を強化させることとなり、地域の中で資金の循環の加速と、ひいては地域経済の活性化に貢献するものと思われます。
 また、NPOバンクは、専門家ボランティアが一般金融機関の審査手法と異なる独自の審査を行うことにより、NPOに対するリスク評価のあり方を提示するきっかけになり、将来的に一般金融機関によるNPOへの融資の道を開く可能性もあると思います。
 さらに、NPOバンクと民間金融機関が連携して、短期・中期・長期の資金をそれぞれの金融機関が得意とする分野で融資できれば良いなと考えています。

5 市民と産学官連携の新たなかたち

 NPOバンクは、大学教員、民間金融機関職員、NPO団体役員、専門性を持つ民間人、行政関係者などの協力連携の活動から出発したものであり、民間の機動性と有識者の専門性と行政の事務調整機能がうまくマッチし、短期間に作成することができました。
 加えて、この組織が具体的事業に踏み出すことになったのは、市民活動支援の要=NPOへの資金供給というミッションを明確にしていたことが決め手となっており、有機的な連携の実現には、
 活動理念とミッションの共有が関係者の間に形成されていることが重要であると思います。

今後とも、NPOバンクへの皆様からの益々のご支援・ご鞭撻をお願い申し上げまして、私見ではありますが、私の報告を終わります。

北海道NPOバンク理事 佐藤 隆

2002年12月26日

第1回融資6件930万円を決定、北海道から1500万円の出資

 第1回の融資審査を終え、札幌4件、釧路・函館各1件の介護・福祉、環境保全の分野で 活動する団体に、運転資金として合計930万円の融資を決定しました。融資は年内に行わ れる予定です。
 また、サポーター皆様の暖かいご支援により、市民自らが中心となった自主 ・自律の新しい取組「NPOバンク」への融資原資も、12月18日の道からの1500万円の出資を加え、融資原資は第1回融資までの目標額であった3000万円を突破すること が出来ました。NPOの資金ニーズは今後も高まることが予想されるため、個人サポーター を含め自治体や企業などにも更に積極的に出資をお願いしたいと思っています。

2002年11月08日

融資ご利用の手続き(一般融資)

【お申し込み】
お申し込みのできる方(次の全てに該当していることが必要です)
  1. NPOバンク事業組合員であること(1万円以上出資すれば、誰でも組合員になれます)
  2. NPO団体またはワーカーズ・コレクティブであること(法人格の有無は問いません)
  3. 事業目的に社会性があること
お申し込みに必要なもの
  1. 融資申込書(所定の用紙)
  2. 決算書(3期分)
  3. 事業計画書(書式自由ですが、参考様式もあります。)
  4. 収支返済計画書(書式自由)
  5. 連帯保証確認書(所定の用紙。団体代表者を含めて原則2名必要。)
  6. 団体の納税証明書
  7. 当バンクへの融資申込みを決定した総会または理事会の議事録の写し
  8. 定款または会則等の写し
  9. 本人確認できるもの
  • 資金使途が企業または行政からの委託事業に係る運転資金であるときは、事業計画書を省略することができ、連帯保証人も団体代表者1名で結構です。
  • 上記の書類が揃いましたら、北海道NPOバンク事務局あて郵送または持参してください。
【審査 面談】
所定の審査・面談を行います
  • 審査委員による書面審査を行い、一定以上の評価を受けると、審査委員による面談を実施します。
  • 面談に際し、または面談と前後して、店舗や事務所をお訪ねすることもあります。
  • 審査の状況により、融資額を変更または融資をお断りすることもあります。
【ご融資】
ご融資に必要なもの
ご融資が決まりますと、契約書などの必要書類をお送りします。その際、
  1. 印鑑登録証明書(3か月以内のもので、法人・連帯保証人分)
  2. 実印(法人・連帯保証人分)
  3. 登記簿謄本(3か月以内のもの)
を用意してください。ご契約の手続が終わりますと、ご融資金は原則として北海道労働金庫の口座へ送金いたします。

2002年10月05日

NPOバンク事業組合加入手続の流れ

1 必ず募集要項及び定款をお読みになり、趣旨や内容についてご理解ください。ご不明な点は、事務局あてご照会ください。

2 「NPOバンク事業組合加入・追加出資等申込書 」に、必要事項をご記入のうえ、下記のNPOバンク事業組合まで郵送してください。なお、出資は1万口以上(一口1円単位)となっており、1万口以上の残高となっていることが組合員の条件ですので、ご注意ください。

  • 「加入・追加出資等申込書 」 ( PDF MS-Word )

3 出資金を次の口座にお振り込みください。北海道労働金庫本・支店から北海道労働金庫本店の下記口座に振り込む場合は、振込手数料がかかりませんが、それ以外の場合に必要となる振込手数料は出資者の負担になりますのでご注意ください。その場合、出資金+振込手数料が必要となります。

[ 口座番号 ]

  • 北海道労働金庫 本店
    普通 3363329
    NPOバンク事業組合 理事長 高木晴光
  • 北海道銀行 南1条支店
    普通 1009679
    NPOバンク事業組合 理事長 高木晴光
  • 郵便局 札幌南一条中
    02720−5−16874
    NPOバンク事業組合 
4 理事会で申込書内容から入会審査を行い、原則加入を承認しますが、お断りする場合があります。

5 出資金の入金を確認後、出資金受取書を郵送します。なお、入金後2週間が経過しても、出資金受取書が郵送されない場合は、事務局宛ご確認願います。
6 減資、または脱退される場合は、下記の「出資口数減少申込書」「脱退申込書」を、通常総会終了時から2週間以内にご提出願います。(郵送による場合も、消印が通常総会終了時から2週間以内であれば有効とします)
  • 「出資口数減少申込書」 ( PDF  MS-Word )
  • 「脱退申込書」 ( PDF  MS-Word )

■ご不明な点がありましたら、当組合事務局あてご照会下さい。

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