カブトガニ腹面 現在唯一となっている担当者の展示担当箇所は第一展示室西面の触察コーナー「手で見る魚の国」だけです。
この展示は当館設立年が「1982 世界、こども障害者年」だったために設置根拠の一つとして開館から今日まで42年の長きに渡って保存されている歴史あるものです。さすがに痛みが酷いものは入れ替えたりもしながらまわしているのですが、先月の末に腹脚と剣尾をもがれて、骨組みの針金が剥き出しになってしまったカブトガニのペアには替えがあるわけもなく、腹面を触れないように、かつ従来よりも触りやすいように壁面の低い位置に固定しました。
カブトは壁に カブトガニの移設は次の日には終わりましたが、宿題となったのが、カブトガニが設置されていたもともとの台の空地です。
カブトガニは42年間の展示物かつ、この5年間に多言語表示パネルと点字パネルの決裁を得ていたので即座の移設が可能でしたが、全く新しいものを展示に出すとなると避けて通れないのがお役所お得意の「起案」「決裁」です。
空地 ちょうど隣が貝のエリアなので、貝を拡張する方針で文面をまとめて起案し、年末という事もあっていつ決裁が降りるかわから無い状況でアイデアを練っていましたが、意外にも年内、昨日に「決裁」が降りたので、有難く今朝から解説パネルと点字パネルを校了、製作して、閉館後に1時間の作業を実施してテラマチオキナエビス2つとチマキボラ2つを設置することが出来ました。
貝の拡張 これらの貴重な深海の貝は「子供たちの笑顔のために」と県内在住の女性より受贈させて頂いたものなので、ここに設置することで100点満点の対応が出来たと思います。また、固定式ではなく、六尺の可動範囲を設けて、記念撮影等にも対応できるようにしてみました(すべて中古か余剰の素材を使用し、総工費は0円で収まりました:担当者の時給と電気代を除く)。
可動式。