この「これからのことば」では、せんだいメディアテークの『3月11日をわすれないためにセンター(通称:わすれン)』という所にご協力いただきながら、被災地で撮影された映像の上映と、上映会を通してテーマについて話し合う場を設けています。
今回の第2回目は「私と町、土地と記憶と」をテーマに仙台で記録活動を行っている高野裕之さんをゲストにお迎えして、ご本人が撮影した記録映像を拝見しながら、お話を伺っていこうと思っています。
その後は、参加者の方々といっしょにテーマについて話し合っていきます。
高野さんは記録活動の傍ら、映像を見て話す場を設ける「こえシネマ」という活動も仙台で行っています。
この「こえシネマ」の活動についてもお話を聞きながら触れてみたいと思っています。
ふと、自分の周り、住んでいる町、住んでいた町を見返してみる時、
時と共に色んなことが変わってしまってゆくこと、かつてそこに何があったのかさえ思い出せないことに戸惑いを抱いてしまうことがあります。
私と町、というその思いは個人的なもの。
けれどその「場」は人と人との共有された記憶の上に成り立っています。
現在仙台市では、震災により内陸部・沿岸部合わせて一般家屋だけで約10,000棟が解体されていると言われています(この内マンション・商業施設・公共施設などは含まれていません)。
「これからはどんなことばと共にこの社会で生きていこうか、生きたいか。」
ちょっと大げさかもしれませんが、このイベントはそんなことをゆっくりと考え始めたいなと思って企画しています。何だか大げさだなぁと思われた方も、気になった方は気軽にいらして下さい。
■しかく第1部(上映+ゲストトーク)18:00〜19:15
【ダイジェスト上映】
あなたは2011年3月11日をどのように過ごしましたか?/
仙台のがれき撤去/亘理鉄道の車窓から 他 監督:高野裕之
■しかく第2部(クロストーク)19:30〜21:00
テーマ:私と町、土地と記憶と
コーディネーター:金谷麻美(Social Kitchen Working Group震災/原発2)
ゲスト:高野裕之
1980年宮城県仙台市生まれ。仙台で土木建設会社を経営。
震災直後から、がれき撤去や災害復旧工事に従事。
震災を映像に記録する活動を行っている。
主催:Social Kitchen Working Group震災/原発2
共催:カフェフィロ、こえシネマ
協力:3がつ11にちをわすれないためにセンター
こえシネマ
2011年3月11日から、個人の中で埋もれたままになっている言葉を、映像を見て感想を語り合うことで掘り起こしている。私たちを取り巻くいろいろな形の「距離」を上映の大きなテーマにしつつ、参加者が自由に話す場をつくることで、「震災後を生きる」個人の声を記録に残しています。
3がつ11にちをわすれないためにセンター
Social Kitchen Working Group震災/原発2