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ここ数年、地方でのアート・プロジェクトやアート・フェスティバルというものが日本では増えています。そこでは地域に活力や刺激を与えるものとして アートの創造的な力が期待されています。また、都会では創造性や工夫を積極的に肯定する新しい社会運動やアクティヴィズムがさまざまなかたちで展開されて います。と、書いてみましたが実は、地方と都会、個人と集団、芸術と政治、といった対概念に見えるものが浸食しながらお互いのカテゴリーを溶かし合い、な にか別のものに生成しようとしているようにも感じられます。と、希望的に書いてみましたが実は単に現状はぐだぐだなのかもしれません。だから整理しましょ う。深く理解しましょう。相容れるべきものと一緒にしてはいけないものを分けましょう。ぶち壊していいものと守るべきものを分けましょう。でもって、個人 的な自由の実践と集合的な社会変革が矛盾しない地点にまでいければ、とても良いですね。
この勉強会では主に英語で書かれた 「リレーショナル・アート」、「プロジェクト型アート」、「アート・アクティヴィズム」などに関するテクストを読んでいきます。さすがに欧米人はがっつり と議論して、さくさくと整理しておりますよ、この問題。それが私たちの現実と違うのもまた事実である以上、その距離を正確に測定することもこの勉強会の目 的です。この勉強会の報告、予定、書籍一覧はブログでアップしていきます。
●くろまる第39回の予定
1.倉数 茂著「私自身であろうとする衝動 関東大震災から大戦前夜における芸術運動とコミュニティ」を読む
第3章 テクネーの無限運動――柳宗悦
報告者:前田雅彦
第4章 セルロイドの中の革命――横光利一
報告者:向井麻理/吉野正哲
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