11月30日より道立旭川美術館で展覧会「七彩の美〜旭川ゆかりの画家たち〜」がはじまっています。
当館から小野州一氏の絵画「美馬牛峠」「グレイのアトリエ」をお出ししていることから、この日、富良野市教育委員会の近内栄一教育長もテープカットさせていただきました。旭川画壇の創世記に活躍した油彩画家高橋北修、旭川の風景を描き続けた水彩画家佐藤進など7人の作品が彩る作品展となっていますので、ご興味のある方はぜひご観覧ください。
なお、その準備として11月22日に旭川美術館の関口学芸員が(株)日通の輸送スタッフと共に当館に来館し、絵画を運び出しました。
絵画の状態を表・裏・額縁に至るまで確認して、専用の記載シートに書き入れ、その後、輸送スタッフが薄葉紙やクラフト紙・エアキャップ(いわゆるプチプチ)などを用いて丁寧に梱包していきます。美術品の輸送は専門のスキルを持った輸送業者の作業員の方が行うのですが、自前で資料を輸送する際の参考になるため興味深く見学させていただきました。
梱包された作品は、エアーサスペンションや空調が完備された美術品専用車に積み込まれ、旭川美術館に運ばれて行きました。小野先生の絵が多くの方に親しんで見てもらえるよう願いながらお見送りしました。
この展覧会は3月15日までの開催で、その後同じような梱包作業を経て、当館に返送される予定です。
「ふらの環境展2019」が市内の複合商業施設内の広場「たまりーば」で開催されました。
会場では、フリーマーケットや高校生の研究発表、自然環境関係の事業所などによる体験・事業紹介のブースが設けられ、富良野市博物館も開拓以前の面影を残す貴重な自然環境「鳥沼公園」で行っている外来種オオハンゴンソウの防除活動をテーマに、ブースの出展とステージ発表を行いました。
ステージ発表の冒頭にこの活動に10年にわたって協力してくれている市内の企業互助会「サンエー会」さんへに感謝状を贈呈しました。代表して、富良野市教育委員会教育長・近内栄一より感謝状を受け取ったのは株式会社サンエービルド工業 副社長の戸毛健二氏、サンエー会青年部長の西川恭隆氏です。
ステージ上では、市内に残る貴重な自然環境の価値とそこに外来種がもたらす生態系への影響、環境保全のためのサンエー会協力による10年にわたる抜き取り活動、合わせて摘み取りや草木染めといった近年の新たな取り組みなどを紹介しました。
ブースでは当館のパネル展示と合わせて、山部在住の小林静子さんがトウモロコシの皮やポテトチップスの袋などの捨ててしまう「ごみ」を使った工作「リサイクル織物」の体験学習を行い、多くの方がブースを訪れてくれました。
身近なところにとても貴重な自然があることや、それが簡単に失われてしまうかもしれない状況にあること、それを防ぐ取り組みがあることを来場の皆さんにお伝えさせていただきました。
当館ではこういった外来種防除の取り組みを毎年行っています。興味のある方は2019年に実施した事業の記事(以下のリンク)もご覧ください。
◆だいやまーく6/8 プロジェクト「O」〜抜き取り〜
◆だいやまーく8/23 プロジェクト「O」〜外来種で草木染め〜
第37回 特別展「森を支えるきのこ」を開催しています。
多くの方が知っているようで知らない「きのこ」。きのこといえば「植物でも動物でもないちょっとかわった生き物」くらいのイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。実はきのこ(菌類)は、これらなしには地球の自然環境は全くなりたたないといっていいくらい重要な役割を担っています。
本展は、そんなきのこが森を支える仕組みを数多くの実物標本や本格的なジオラマを使ってお伝えします。どうぞご来場ください。
★会期 令和元年8月3日(土)〜9月22日(日)
*開館時間:午前9時〜午後5時
*休 館 日:月曜日
★会場 富良野市生涯学習センター 2階展示ホール
★観覧 無料
☆本展は士別市立博物館との合同展です。9月28日(土)からは士別市立博物館に場所を変えて開催します。
第34回 特別展「透明標本と骨格標本の世界」を開催します。
骨格の発達やその形態に関する研究を大きく前進させた技術の結晶「透明標本」。本展では魚類、ほ乳類など様々な動物の透明標本を中心に、骨格標本やその他の博物館の収集した生物資料を展示します。幻想的な姿を楽しみながら、動物の身体の不思議を感じてください。
★会期 平成30年7月14日(土)〜9月9日(日)
*開館時間:午前9時〜午後5時
*休 館 日:月曜日
★会場 富良野市生涯学習センター 2階展示ホール
★観覧 無料