2016年2月29日月曜日

“ホテイ・ド・フランス”~アール・ヌーヴォのガラスから作品紹介

本日のキャプション紹介は、“ホテイ・ド・フランス”。HOTEIを聴いて育った私は、ロックな感じかと思っちゃいました。(笑)

ちなみに本日は休館日なので、お間違えの無いように!

ホテイ・ド・フランス
象の頭の飾付花器/作品番号10
©Museum Kunstpalast, Düsseldorf,
Foto: Studio Fuis-ARTOTHEK

【ちょこっと解説】

直訳すると「フランスの布袋」って、そのままやん!ギターのような、三味線のような、「阮(げん)」と呼ばれる中国の伝統的な民族楽器を奏でながら何やら楽しそうに歌っておられる布袋様。ガラスの花器から音色が聞こえてきそうです。(学芸:河口&末吉)

作家名などの詳細は下記出品目録をご覧ください
http://artnouveau.fukuoka.jp/works/list.pdf

posted by 広報担当 いわさ

2016年2月28日日曜日

“タコ×龍=?”~アール・ヌーヴォのガラスから作品紹介

タコ×龍=?
花器(龍)/作品番号13
©Museum Kunstpalast, Düsseldorf,
Foto: Studio Fuis-ARTOTHEK

【ちょこっと解説】

透明ガラスにあらわした作品。正面からみえる謎の生き物はタコ?? いえいえ、実は、よく見るとタコではなく、東洋美術ではおなじみの「龍」。タコはガラスの側面に付着してガラスの海を気持ちよさそうに泳いでいます。でも凝視すると、あることが発覚・・・タコの足がなぜか6本なのです。(学芸:河口&末吉)

作家名などの詳細は下記出品目録をご覧ください

posted by 広報担当 いわさ

2016年2月27日土曜日

“利休に見せたい”~アール・ヌーヴォのガラスから作品紹介

“利休に見せたい”
花器(竹)/作品番号3
©Museum Kunstpalast, Düsseldorf,
Foto: Studio Fuis-ARTOTHEK

【ちょこっと解説】

わずかに黄色みを帯びた無色のガラスに金箔と暗赤色のガラスを封入してつくられた竹型の花器。この花器のデザイナーと考えられているウジェーヌ・ルソーは、中国や日本の造形やモティーフを好んで作品に取り入れたことで知られています。まさに「ガラスの侘び寂び」といったところ。茶人・千利休がみたら、なんというのでしょうね。(学芸:河口&末吉)

作家名などの詳細は下記出品目録をご覧ください
http://artnouveau.fukuoka.jp/works/list.pdf

posted by 広報担当 いわさ

2016年2月26日金曜日

“これぞジャポニスム”~アール・ヌーヴォのガラスから作品紹介

2月11日に開幕した「アール・ヌーヴォーのガラス」。実は、学芸員が寝ずに考えた「作品キャプション」が密かに話題になって、「作品キャプションのリストはないの?」って声もいただいておりました。

ということで今日から、画像つきで、作品キャプションと「ちょこっと解説」を紹介していきます~。「魂の16連射」じゃなかった、「作品キャプションの連射」をお楽しみください!

“これぞジャポニスム”
台付蓋付花器(作品番号7)

©Museum Kunstpalast, Düsseldorf,
Foto: Studio Fuis-ARTOTHEK

【ちょこっと解説】

勢いよく滝を登る赤い鯉の水飛沫が、今にも飛んできそうな生命感あふれるデザインの花器。平面的で左右非対称のデザインは、葛飾北斎の門人、2代葛飾載斗(かつしか たいと)の版画を引用しています。日本美術の影響の大きさがうかがえる作品です。(学芸:河口&末吉)

作家名などの詳細は下記出品目録をご覧ください


そして、もう一つおまけ情報!
2月28日(日)の21時48分(前編)からと22時48分(後編)から、TVQ九州放送にて「アール・ヌーヴォー ガラスの世界~時代を彩った芸術家たち~」が放映されますよ~。(世界卓球中継の関係で、時間変更の可能性あり)

番組で予習して展示をご覧いただくと、よりお楽しみ頂けるので、ぜひご覧ください!
より詳しい解説や作品キャプションの裏話を聞きたい方は、毎週水曜・金曜13時30分からのショート・ギャラリートークにご参加くださいね。

posted by 広報担当 いわさ

2016年2月25日木曜日

明日2月26日(金)NHKラジオ深夜便に館長が出演します!

ちょっと更新が滞ってましたが、本日は、福岡市博物館長ラジオ出演のお知らせです!

明日26日(金)午後11時15分からの「NHKラジオ深夜便」に館長が生出演し、『「明治日本の産業革命遺産」の魅力を語る』をテーマにトークを繰り広げます♪

どんなトークになるんでしょう???ちょっと夜更かしして、ぜひチェックしてください~。



タイムテーブルはこちらをチェック!
http://www.nhk.or.jp/shinyabin/pro/2b5.html

広報担当:いわさ

国宝・太刀 名物「日光一文字」の展示は日曜日まで!

2日から展示中の国宝・太刀 名物「日光一文字」ですが、28日(日)で見納めです。
例年、刀身だけの展示ですが、今年は葡萄文蒔絵箱もあわせて展示しています。お見逃しなく!



次の展示は来年2月の予定です。


3月1日(火)からは、3月20日の黒田如水(官兵衛・孝高)の命日にちなみ、如水の辞世和歌短冊を展示します(4月3日(日)まで)。


by:学芸課 堀本一繁



2016年2月14日日曜日

バレンタインデーでありますので…

「最近、ちょこちょこ、秋にやったチョコレートのワークショップの電話取材あるねえ。」
「ずいぶん前なのにねえ。」

あ。今日が、バレンタインデーだからか。

では、画像のみですが、博物館からチョコレートです (* ̄∇ ̄*)ドキドキ。


このチョコレートの由来をチョコっとお話します。
昨年の10月、
福岡市博物館の開館25周年を記念して!
特別展「新・奴国展」の関連事業として!
そして、
発足した「福★おかし博物館」。

まずは、「博多のチョコのはじまりどころ」チョコレートショップの佐野パティシエの多大なるご協力のもと、金印「漢委奴国王」(国宝)ほか、奴国のおたからをチョコレートにしてみました。

10月に志賀島、11月に博物館で開催したワークショップも大盛況!
*当ブログ内の関連過去記事 その1 (告知ですが写真に注目)
*当ブログ内の関連過去記事 その3 (告知ですが写真に注目)


しかし。
「福★おかし博物館」初代館長・本田こーじろう(上の写真の眼鏡のおじさん)の夢と野望は、ここにとどまるものではありません。
「福★おかし博物館」を飛躍させるため、現在、次なるプロジェクトを考案中!

あ。

こーじろう館長の名誉のために、言っておきます。
彼は、れっきとした考古学者です。
金印チョコレートの準備をとおして、「古代中国において、どのように金印が鋳造されたのか?」を再現的に考察・検討を繰り返し、所見を専門家にはかり、学術的なプレゼンテーションもしています。


文化財への学究的なアプローチと、みんなを喜ばすことができるアトラクションづくりを、両輪で進めていくのが「福★おかし博物館」のミッションなんです。

今後の活動も、乞うご期待。

posted by 辛党学芸員:すぎやま






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