2013年11月15日金曜日

第7回ダイアログセミナーのご案内

ICRPが「第7回福島ダイアログセミナー(11月30日-12月1日)」の開催を発表しました。次はそのプログラムです。
福島のエートスも参加します。

2013年8月19日月曜日

ノルウェー・ベラルーシ視察を終えて(動画)

 昨秋のノルウェー・ベラルーシ視察の際の記録動画を、順次公開してまいります(YouTube、字幕つき)。

 公開にあたり、ご協力くださったのは、以下の皆様です。
  • 撮影:江川紹子さん(@amneris84)
  • 編集:birdtakaさん(@birdtaka)、岡田なるば由里(外道)さん(@NARVA007)、Sakai Kazushigeさん(@apo2r)、torinekoさん(@torineko123)、Yoshihiro Satoさん(@yoshisatose)
ご協力に心から感謝申し上げます。

    視察を終えてのインタビュー(5分24秒) [フレーム]

2013年7月3日水曜日

株式会社NO BORDERと上杉隆氏への抗議

福島のエートスに関する虚偽の記述の記事に関して、先程問い合わせフォームから、 以下の抗議文を送りました。
株式会社NO BORDERと上杉隆同社代表におかれましては、速やかな対処をお願いします。

福島のエートス 代表 安東量子と申します。
御サイト2013年7月2日付の記事「フクシマの真実(2) 除染しても人の住めない ところがある(上杉隆/文・写真)」 http://no-border.asia/archives/10447 本文中に、以下の ような記述がございます。
(当時、この発言をデマだという「同業者」たちが数多くいた。だが2012年秋、全国 紙が相次いでモニタリングポストの計 測前(設置前)の「除染」の実態を報じると、 逆に「福島エートス」の案内で取材をしていたジャーナリストの方の誤報が明らかに なった。つ まり筆者らの指摘は正しかったのである)
 上記、「福島エートス」は私ども、「福島のエートス」を指すものと思いますが、 私ども「福島のエートス」がジャーナリストの方をご案内した 事実はございません。  
従いまして、上記記事は、あきらかな虚偽であり、訂正と謝罪を求めます。
福島のエートス 代表 安東量子

追記:  
記事のコピーはこちら

2013年6月30日日曜日

第6回ダイアログセミナーのご案内

ICRPが「第6回福島ダイアログセミナー(7月6日-7日)」の開催を発表しました。次はそのプログラムです。
福島のエートスも参加します。

第5回ダイアログセミナーの資料

第5回ダイアログセミナー・伊藤律子さんの資料の英訳(ご本人による)
 Educational Infrastructure
「ICRP Dialogue」のページに掲載しました。

The English translation of her own slides at the 5th Dialogue meeting by Ms Ritsuko Itoh entitled:
Educational Infrastructure
is now open to the public at the ICRP Dialogue page.

2013年6月8日土曜日

ご寄付ありがとうございます。(2012年9月-2013年3月)

報告までに大変お時間を頂戴してしまいました。
前回のご報告以降、2013年3月31日までのご寄付についてご報告をさせていただきます。

2013年3月31日までに、
23組の個人または団体の皆様方から257,341円ご寄付いただきました。
(累計 78組  累計総額 985,401円)

中には繰り返し何度もご支援してくださっている方、ダイアログセミナー等で出会った時に直接お渡しくださった方もいらっしゃいます。
誠にありがとうございます。
戴いた寄付金は、「寄付のお願い」に記載した使用使途のために使わせていただきます。
また、2012年度中に使わせていただいたものにつきましては、過日開かれました福島のエートス総会の会計報告に記載しておりますのでご覧下さい。
尚、福島のエートスでは、今後も引き続き皆様方からのご寄付を受け付けております。

(ふぉーむまんというサイトが立ち上がります。)

※大変勝手ながらご寄付は1000円以上でお願い致します。 (募金等で集めてくださった場合には、その限りではありません)
また、振込時の手数料は恐れ入りますが各自ご負担をお願い致しております。どうぞご了承下さい。

以下にあたる皆様方は、お手数でも毎回お申し出フォームへのご入力をお願いいたします。
・複数回にわたるご寄付のお申し出
・団体名又はお申し出のご芳名に変更がある場合
・お申し出の際のお名前と、お振込み時のお名前が異なる場合
お手数をおかけして申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。



以下は、ご寄付くださった皆さん(個人・団体)のご芳名です。
*お名前と金額は、法人・団体の方を除き、匿名やイニシャル等、ご本人様のご希望にそった掲載をさせて頂いております。

ご寄付頂いた方々

2012年09月1日-09/30


  • 東京都   H.I様   非公表



  • 千葉県   株式会社タックスエンタープライズ様 10,000円



  • 長野県    林様   10,000円



  • 愛知県   Y.H様   15,000円



  • 福島県 匿名希望様   14,000円



  • 2012年10月1日-10/31


  • 東京都   A.K様   5,000円



  • 北海道 匿名希望様 5,000円



  • 神奈川県 資生堂リサーチセンター新成長領域研究開発センター未来椿プロジェクト様
    6,341円



  • 2012年11月1日-11/30


  • 沖縄県   村田様 3,000円



  • 神奈川県 匿名希望様  3,000円



  • 神奈川県  H.K様 10,000円



  • 静岡県   川本様 4,000円



  • 東京都  株式会社ダイヤモンド・ビッグ社様
    100,000円



  • 2012年12月1日-12/31


  • 東京都   木原様 3,000円



  • 東京都   M.T様 10,000円



  • 北海道 匿名希望様 5,000円



  • 2013年1月1日-1/31


  • 茨城県   M.Y様 10,000円



  • 千葉県   小高様 5,000円



  • 2013年2月1日-2/28


  • 神奈川県 匿名希望様 3,000円



  • 2013年3月1日-3/31


  • 神奈川県 匿名希望様 3,000円



  • 東京都  匿名希望様 5,000円



  • 北海道  匿名希望様 5,000円



  • 埼玉県   Y.O様   3,000円


  •                               (合計 257,341円) 
    ご寄付くださった皆さん、本当にありがとうございました。

    ◆お寄せ頂いたメッセージの一部
    インターネットでいろいろ調べているうちに、こちらにたどり着きました。福島の方に、少しでも協力できればと思って、僅かではありますが、寄付だけでもさせてください。
    ・ ご活用いただけたら嬉しく思います。
    ・ 以前よりご活動に対し援助したいと思っておりましたので。
    ・ ツイッター、ホームページ等にて、ご活動を拝見させて頂いています。継続的に情報をご提供いただいている感謝の気持ちも込めて、些少ですが再度ご寄附いたします。
    ・ 前にも寄付させて頂きましたが、その後の皆さんの活動を拝見したので。
    ・ 「ふくしまの話を聞こう」での安東さんのお話をインターネットで見て、共感と尊敬の気持ちを持ちました。私は両親が三春町の出身で、三春をはじめ郡山 市、相馬市などに多くの親戚がおります。この間の日曜日にも用事があって三春に行き、叔父や叔母たちの話を聞いてきました。75歳の叔母が、若い世代への 影響を心配して、自分で放射線についての勉強をしたり、自家野菜の測定をしたりして、「何に気をつけて生活したらよいか、だんだんわかってきた」と言いま す。ネットで怪しげな情報を集めているだけの人たちが、「福島の人は何も知らされていない」などと言っているのを聞くと、とても情けない気持ちになりま す。エートスの活動については、たまにサイトを見ている程度で、それほど詳しくないのですが、私の見る限り、たいへん共感できるものだと思っています。こ れからも、何らかの形で応援していきたいと思っております。
    ・ 少額で恐縮ですが、支援の気持ちを送らせていただく心持ちで、寄付させていただきます。わずかでもお役に立てていただければ幸いです。
    ・ できる範囲でまた寄付させていただこうと思っていました。
    ・ ささやかですが、私も出来る支援を続けていきます。
    ・ 2011年からツイッターで活動を拝見しており、共感が持てたからです。お菓子代にしかならない金額でお恥ずかしいのですが、できるだけ長くご協力で きたら、と思っています。みなさまの活動が、一人でも多くのかたの心に響きます事を、心よりお祈りいたしております。
    ・ 2012年ゴールデンウィークの新宿の勉強会でお話を聞かせていただいたこと。(その後も寄付への御礼や、安東さんのツイッター、HP等で活動を拝見させていただいて、応援させていただきたい気持ちが続いています。)
    ・ 視察の報告会、ものすごく聞きに行きたいのですが、遠方でさすがに無理ですので、少しばかりでも助けになれば。
    ・ 欧州の知見を調べる中、放射能汚染災害における stakeholder involvement の重要性について知り、これと前後してネットで貴会のHPを見つけ、時々HPでご活動の様子やICRPダイアローグセミナーの資料などを拝見し勉強させて 頂いたりしていました。活動を何らかの形で支援させて頂けたらと思ったこと、今後の活動の継続と発展に期待していること、専門家招へいなどは大変有意義な がら費用もかかるので資金面での下支えが重要と感じたこと(公的助成・支援の対象とされるべき活動と思いますが)、などが寄付するに至ったきっかけです。 手探りの試行錯誤もきっとおありでしょうが、頑張ってください。微力ながら支援します。これまでの実績も目指されているものもとても素晴らしいものと思い ます。混乱やご苦労があったであろう中、市民の手でこのような活動を立ち上げられたこと、人生・生活の「自己統御感の喪失」を問題の本質と見極め発信され たことに感銘を受けました。福島のためにするべきことできること、自分も今後も模索を続け、できることは実行していきたいと思います。
    ・ 3回目です。たいした力にはなりませんが、活動の趣旨にはおおいに賛同しています。
    ・ わずかばかりですが、継続応援の気持ちです。
    ・ 「ふくしまの話を聞こう2」大変興味深く聞かせていただきました。また末続地区での活動がtwitterなどで流れてきてて、前に進んでいるのだなと感じられて良かったです。むしろこれからが大事ですよね。微力ですが助けになれば。

    2013年6月5日水曜日

    2013年2月24日 「チェルノブイリ被災地報告」安東さん講演資料

     2013年2月24日(日)、福島おうえん勉強会(@fk_ouenbk)
    が行われました。第一部・佐藤吉宗さん(ヨーテボリ大)がノルウェー、第二部・安東量子さん(福島のエートス)がベラルーシに関する報告を行いました。
     その時の講演の様子は、以下で見ることができます(福島おうえん勉強会撮影、YouTube)。

     また、講演文字起こしを同勉強会でしていただきました。それに合わせて、第二部・安東さんの講演資料も公開します。

     主催のふくしま応援勉強会様と、運営及び文字起こしページ作業等に関わってくださった皆さまに、心から御礼申し上げます。

    2013年6月3日月曜日

    2013年6月2日 第二回福島のエートス総会ご報告

     平成25年6月2日、第二回福島のエートス総会を開催し、以下の通りの議案が決まりました(PDF)。

    2013年5月31日金曜日

    2013年5月26日 いわき市末続地区 WBC測定と説明会 ご報告

     2013年2月13日、いわき市の末続地区では、公益財団法人 震災復興支援放射能対策研究所 と内部被ばく検査の健康調査等業務委託協定を締結しました。
     4月12、13日、この協定に基づき、福島のエートスとの共同で、ひらた中央病院において、地区の希望者全員を対象にWBC測定を行いました。
     受検者申し込みや受付リスト作成など事務手続きは、末続地区で行い、当日は、バス2台を貸し切り、検査に行きました。
     受検者数は、124名でした。

     5月半ば、検査結果は、末続区長の手元に世帯別に封付けされて一括送付され、区長が検査結果を各世帯に配布しました。

     5月26日(日)、WBCの測定結果についての説明会が、末続集会所にて開かれました。
     説明者には、福島県立医大の宮崎真さんにおこしいただきました。
     参加者は約50名ほどでした。

     説明会内容の概要は以下のとおりです。

     説明会では、WBCとは、いったい何を測っているのか、という説明からはじまりました。

     まず、自分が一日どの程度のベクレルを摂取していると思うか、と挙手で回答をしてもらいました。
      (自分が一日で食べるすべての食品内に含まれるベクレル総量)
      1) 0.1 ベクレル
      2) 1 ベクレル
      3) 10 ベクレル
      4) 100 ベクレル
    多くの人が、1)、2)で挙手をし、ごく少数3番程度の人がいました。
     続いて、現在食べている食品の入手先についての質問がありました。
      1) 産地を選んでスーパー・通販で購入
      2) 産地を選ばないでスーパー・通販で購入
      3) 自宅近隣で耕作したものを食べる
      4) 野生・天然ものを採取して食べる

     WBCそのものは、体内の放射能量を測る機械ですが、実際には、食生活の中の放射能量がわかる検査です。
     そして、事故から2年経って、現在までの調査で、事前に食材の調達先を聞く事で、WBCの数値はあらかじめ予測がつくようになっています。
     上記二番めの質問、1)~3) までの回答の場合、1番めの質問では 1) 0.1ベクレル、コンマ一桁レベルになります。
     一方、二番めの質問で 4) 野生・天然ものを採取して食べる を選んだ方の場合、食べ方(どれくらいの量を食べる、頻度で食べる、なにを食べる)によって、まったく違ってくるため、予測がつきません。
     これは、福島県内のどの地域でも、同じ結果が出ています。
     つまり、地域の問題ではなく、「食べ方」の問題だ、ということになります。
     重要なのは、WBCで自分自身のセシウム摂取量が「わかる」ということです。
     WBCは、自分自身の食生活について確認するための検査なのです。

     個別の食品については、食品を検査し、自分が実際に摂取した食品については、WBCで確認する、という風にWBCを利用してもうとよいのではないかと思います。

     ひらた中央病院でのWBCの検出限界は、セシウム134、137ともに 300Bq/body です。
     もし、この検出限界ギリギリまで体内に放射能があるとすると、この一年間で、一日平均ほぼ 2~3Bq 程度の放射性セシウム(この場合はセシウム137単独)を摂取してきたことになります。
     しかし、放射能は、常に測定に揺らぎがあるため、いつも 300Bq かっちりになるわけではありません。
     仮に、全員がギリギリ 300Bq 以下であった場合は、集団で測定した場合、半数は、300Bq 以上で、検出されます。
     しかし、今回の末続含めた福島の測定結果では、ほとんどの方がNDでした。
     ということは、300Bq ギリギリの方もほとんどいない、ということになります。
     これは、地元産のものを食べている、食べていないに関わらず、同じ結果になっています。

     「シーベルト」という単位は、直接測ることは出来ませんが、様々なやり方で推測、計算することができます。内部被ばくや外部被ばくの影響を同じ単位として扱い、比較できるものです。
     仮に、セシウム137がWBCで正しく 300Bq 検出された場合に、セシウム134も存在すると考えての年間内部被ばく量は、およそ 0.02mSv(ミリシーベルト)= 20μSv(マイクロシーベルト)と考えられます。(なお日本人の平均的な自然からの内部被ばく量は一年間で約 1.5mSv とされています。)
     仮に、一年間の外部被ばく量が、1.5mSv=1500μSv であった場合、これに 20μSv が加算され、1520μSv/年 の被ばく量になります。

     それから、会場からの質問のあと、個別の質問にも答えていただきました。
     今回の説明会でも強調されたのは、不安に思うなら、なんとなくではなく、まず、自分自身の数値を知ってみよう、ということだと思います。
     そして、大切なのは、イメージではなく、「自分自身の実際の数値を知ること」。
     イメージでは、対処しようがありませんが、測れば、対処方法が見つかります。

     末続地区では、継続的に個別積算計を装着している方がいらっしゃるため、一年間の外部被ばくの実測値がわかってきています。
     ご自身の被ばく量を知りたい方には、今後も、個別積算計をお貸しして、計測できるようにしていきます。


     また、今回、福島のエートスでは、お預かりしたご寄付金により、ポリマスター社PM1406 を購入致しました。

     ご寄付賜りました皆さまには、心から御礼申し上げます。
     末続地区内に設置し、WBCの測定とあわせて、食品計測器で身の回りの食品を測定できる環境を作っていきたいと思っています。
     自分自身の暮らしを守るために、自分たち自身で測定し、コントロールできる環境づくりのお手伝いを今後も続けていきたいと思っています。


     以下は、私の感想です。
     今回、地区として集団でWBC測定を行うお手伝いをすることができました。
     煩雑な事務処理や、連絡等は、区長さんを主に、末続地区の方が一切を行ってくださいました。
     地区として行うことは、測定後のアフターフォローの面を考えても非常に便利ですし、同時に、地域の方達にとっては、測定そのものに対する不安感をやわらげ、一定の安心感を持っていただくことに寄与したのではないかと思っています。
     個別の測定の場合、測定前後もなかなか誰かと話すことができず、またなにか聞きたい事が出てきても、誰に聞けばよいかわからない、ということになりがちです。
     個人情報の観点から、測定値そのものはご本人の管理するものとなりますが、自分自身の測定について互いに話せる環境を作っていく、ということも、並行して大切なことなのではないか、と感じています。
     また、前提として、その地域の、自分たち自身の「実測値」がある、ということは、なにより重要なことと思います。
     どのような話をしていても、実測値がなければ、情報とイメージのやり取りをするだけになり、自分たち自身の確たる現実への対処方法への話にはなっていきません。
     そして、その実測値は、与えられるのではなく、地域の方ご自身の手で得られる形にするのが最良の方法と思います。
     そうして得られた実測値は、測定された方ご自身の財産になります。
     いくつかのガイドとなる助言があれば、誰よりも深く理解し、その利用方法についても、理に叶ったものをご自身で考えられます。
     もちろん、すべての人がそうなるわけではありませんが、そうした方が地域にいらっしゃる、それがその地域にとっては、なによりの大きな財産になるのだ、と、感じています。

    付記:
     今回の説明会の会場では、東京のフォトグラファー高井潤さんが撮影した末続地区の例大祭の写真が展示されました。
     高井さんは、昨年から継続的に末続に足を運んで、写真を撮ってくださっています。
     どうもありがとうございました。 


    ・今回の経費
    フォトフレーム代 15,365円
    交通費 20,000円
    昼食費 4,000円
    文房具代 4,410円
    ――――――――――――
    合計 43,775円

    2013年5月9日木曜日

    ノルウェー視察の動画(食品監督庁)

     昨秋のノルウェー・ベラルーシ視察の際の記録動画を、順次公開してまいります(YouTube、字幕つき)。

     ノルウェー視察の動画公開にあたり、ご協力くださったのは、以下の皆様です。
    • 撮影:熊倉次郎さん
    • 編集・字幕:佐藤吉宗さん(@yoshisatose)
    ご協力に心から感謝申し上げます。

      食品監督庁 ヴァルドレス地方事務所にて(40分34秒) [フレーム]

    2013年5月3日金曜日

    ベラルーシ視察の動画(生態保護区)

     昨秋のベラルーシ視察の際の記録動画を、順次公開してまいります(YouTube、字幕つき)。

     公開にあたり、ご協力くださったのは、以下の皆様です。
    • 撮影:江川紹子さん(@amneris84)
    • 編集:birdtakaさん(@birdtaka)、Sakai Kazushigeさん(@apo2r)、torinekoさん(@torineko123)、Yoshihiro Satoさん(@yoshisatose)
    ご協力に心から感謝申し上げます。

      生態保護区にて その1(20分41秒) [フレーム]

      生態保護区にて その2(15分44秒) [フレーム]

    2013年4月25日木曜日

    ふるさとだより23号

     2011年6月からいわき市が発行している広報誌「ふるさとだより」の23号に「2013年3月1日 末続仮置き場見学会」の様子が紹介されました。

    2013年4月20日土曜日

    ベラルーシ視察の動画

     昨秋のベラルーシ視察の際の記録動画を、順次公開してまいります(YouTube、字幕つき)。

     公開にあたり、ご協力くださったのは、以下の皆様です。
    • 撮影:江川紹子さん(@amneris84)
    • 編集:birdtakaさん(@birdtaka)、Sakai Kazushigeさん(@apo2r)、torinekoさん(@torineko123)、Yoshihiro Satoさん(@yoshisatose)
    ご協力に心から感謝申し上げます。

      ブラギン歴史博物館にて(11分12秒) [フレーム]

      テルマ村・ガリナさんのお宅にて その1(19分53秒) [フレーム]

      テルマ村・ガリナさんのお宅にて その2(21分03秒) [フレーム]

      テルマ村・ガリナさんのお宅にて その3(32分28秒) [フレーム]

      テルマ村・ガリナさんのお宅にて その4(13分17秒) [フレーム]

      セレツ村・セレツ文化会館にて その1(19分17秒) [フレーム]

      セレツ村・セレツ文化会館にて その2(30分52秒) [フレーム]

    2013年4月19日金曜日

    2013年3月10日放送 NHK「明日へ ―支えあおう―」

     3月10日にNHKで全国放送された
    東日本大震災から2年 特集 明日へ ―支え合おう―
    の福島パートで、末続地区の方が取り上げられました。その中で、福島のエートスの活動も紹介されています(01:42~02:30)。

      放射能と向きあうために(10分3秒) [フレーム]

    2013年3月24日日曜日

    2013年3月1日 末続仮置き場見学会ご報告

     3月1日(金)、末続ふるさとを守る会と共同で、末続地区で行われている除染現場と、地区内に設置されたいわき市久之浜地区除染廃棄物の仮置き場見学会を行いました。見学会のあとには、末続集会所で、参加者の皆さんで感想などを話す時間をつくりました。
     今回も、ICRP委員のジャック・ロシャールさん、ICRP事務局のクリストファー・クレメントさん他、海外からの専門家の方が5名ほど参加されました。

     まず、地区内の除染現場見学です。

     行われているのは、敷地まわりの樹木の枝打ち、細いものについては伐採、落ち葉等の除去、家屋については1階部分の雨樋の洗浄、表土5cm除去、新しい土壌に入れ替え、希望者については、庭木の枝打ちなども行われています。
    (土壌を入れ替えた畑の線量を計測して確認しました)

     線量計を片手に、工事されている方から、作業手順などのお話しを伺うことができました。
    (除染の仕様書を手に質問するロシャールさん)

     お忙しい中、ご協力いただいたことに、心から感謝いたします。

     ついで、仮置き場見学です。
     仮置き場内は、いわき市のし尿処理施設内に設置されています。
    (仮置き場)


     整地された地面上に、地下に浸透しないよう特殊なシートが何重かに敷かれた上に、黒いフレコンパックに入れられた除染廃棄物が保管されています。


     フレコンパックには、一つずつにタグがつけられ、いつどのお宅から出たものか、空間線量がいくつであったかなどの情報がきちんと記されていました。

     敷地がいっぱいになった後は、上にシート等をかぶせて、保管するとのことでした。
    (運び込まれる除染廃棄物)

     フレコンバッグに、線量計をぴったりくっつけると1.2μSv/h 程度の数値が表示されましたが、3mも離れると、0.2μSv/h 以下程度になります。(置き場は山を削っているので、周辺よりも空間線量は低くなっています。)

     置き場での作業員の方も、個別積算計をつけておられ、置き場外と積算線量はかわらない、とのことでした。

     その後の集会所での話し合いでは、実際に保管されている様子を見て、見学者の方は、これだけきっちり管理されているとはおもわなかった、との感想を漏らされていました。
     ロシャールさんも、非常によく管理されている置き場だとおもう、と感想を言われていました。
     その他、チェルノブイリ周辺地域での現在の状況から考えると、末続地区は今後どれくらいまで線量が低くなるのか、という質問などが出ましたが、ベラルーシの立入禁止区域30km圏外近くの地区でも、生活空間では、ほとんどの場所で、0.2 μSv/h以下の程度であり、暮らしは非常に落ち着いていること、また、線量に関しては、空間線量よりも、自分自身の被ばく線量をきちんと把握すること が大切などという話が出ました。
     地区内で継続的に積算線量計を装着されている方からは、自分自身は、自分の線量を把握して判断基準ができることによって、とても前向きになることができた。けれど、これは、自分自身で体感して納得したからのこと、他の人には押し付けられないと思うし、押し付けない、というお話もありました。


     全体的に、とても前向きに話をすることができたと思います。

     なお、末続地区では、公益財団法人 震災復興支援放射能対策研究所(ひらた中央病院)と協定を結び、希望者全員を対象にWBC測定をおこなう予定になっています。
     これは、事務手続きの取りまとめや、事前事後の説明などを末続側と私たちで受け持つことを前提として結ばれた協定です。
     ただ測るだけでなく、その数値の持つ意味や、対応まで含めて進めていきたいと思います。
     並行して、地区内に食品計測器を設置する用意も進めていますが、こちらも、ただ測るのではなく、数値の意味理解と対応まで含めて行えるようにしたいとおもっています。


    ・今回の経費
    交通費(通訳さん) 11,300円
    お土産代 1,320円
    ――――――――――――
    合計 12,620円


    ・集まりの様子は以下でもご覧頂けます。
    ロシャールさんがやってきた(四ヶ月ぶり三度目)(togetter)


    ・おまけ
    (兜をかぶってニコニコ顔で記念撮影)

    2013年2月3日日曜日

    いわき市野菜計測値図示化プロジェクト(2012年)

     マップは、いわき市で行っている「自家消費作物等の放射能簡易結果」で公開されているデータを用いて作成しました。
     こちらは、自家消費用野菜の検査結果です。流通販売されている野菜のデータではありません
     データの注意事項等はマップ内に注記されていますので、そちらもあわせてご覧下さい。
     ご意見、お気づきの点などございましたら、記事へのコメントか、メール ethos.fukushima@gmail.com をお寄せ下さい。今後の改善につなげたいと思います。

     マップ化にご協力くださったのは、以下の皆様です。
    • マップ化
    • 小関さん(@shoko_koseki)
    • データ化・グラフ化
    • torinekoさん(@torineko123)、上海IIさん(@shanghai_ii)
    ありがとうございます。

    いわき市自家消費野菜検査結果 2012年4~9月分
    いわき市自家消費野菜検査結果 2012年4~9月分

    地区別・月別(2012年4月~12月)
    いわき市全体 4月・5月 6月 7月 9月 10月 11月 12月
    久之浜・大久 4月・5月 6月 7月 9月 10月 11月 12月

    2013年2月1日金曜日

    安東さんお話会@郡山 質疑応答編

    質疑応答

    Q1:林業について、森林除染の状況はどうだったか。
    A1:森林の除染はしていない。日本のような大規模なものではないが、建物はしているところもある。屋根の葺き替えや、公共施設の周りは表土のはぎ取りなど。
    森に入る人が少なくなり、オオカミなどの動物が増えたことにより、狂犬病が増えた。
    木材の放射線検査はしている。測りながら使っている状況で、森林そのものの除染はしていない。

    Q2:チェルノブイリ周辺の子供たちをテレビで見ると、食品測定などの様子や内部被曝が以前高いなどの情報がよく出るが、国の食品対策はどうなっているのか?
    A2:子供の内部被曝が大きい理由は、いくつかの要因がある。
    家庭菜園の比率が高いこと。日本では、流通品を食べる人が多い。
    口にする食品の種類が限られている。じゃがいもや、乳製品などを摂取することが多い。
    食品によって線量が偏在するが、同じ食品を継続的に食べることによるリスクが高くなっている。
    もう一つの理由が、貧困などの家庭環境。
    お金があれば食材を選ぶことができるが、そうでなければ山で採ったキノコなどを食べさせてしまう。また、親の無関心や、親がアルコール中毒などで注意を払わないなどの事例もある。
    政府としての対策はとられている。国営企業なので、検査・出荷などの対策は、統一した対応はとりやすい環境。流通前に検査し、検出された場合は理由も調査し、ただちに対策をとるようになっているとのこと。
    一週間ベラルーシ滞在後WBCの検査を受けたが、NDだった。

    補足意見1:自分もベラルーシに行ったが、そこで子供たちがじゃがいもの測定をしていた(ブラギンの子供たちの方が丁寧だった)
    ベラルーシでは、じゃがいもが70~80(Bq)の規制値。みんな、70以下なら大丈夫だと思っている。日本では限りなくゼロにと、農家のみなさんが涙ぐましい努力をしている。

    補足意見2:現在でも子供たち全員が、内部被曝を計測している。子供の保養施設があり、年に一度四週間ほど滞在する。滞在前にWBCを受ける。2~30人は20Bq/Kgを越える子供もいるが、すごく低いという意識。数値の捉え方が日本とはずいぶん違う。

    安東さん:それはノルウェーも同じで、基準値以下であれば誰も気にしない。基準への信頼感がある。政府は基準を超えた物は絶対に出荷しないだろうという安心感がある。ただ、時間の経過によるもので、すぐに信頼されていたわけではないと思う。
    日本も、国民性の問題にせず、何らかの対策をとれば信頼が得られるのではないかと思った。

    Q3:子供の内部被曝の対策について。内部被曝を測ることが重要だと思うが、日本の対策は十分ではないのでは?(東京の方からの質問)

    A3:WBCは少しずつ計測されている。特殊な機械なので、まだ全員を測るには足りていない。子供から検査しているが、大多数はND。子供より大人(老人など)が高い。
    年間で1mSvを越えるような人はほとんどいない。いても、イノシシやキノコをよく食べるような限られた人。
    今ある機械で、頑張って測っているほうではあると思うが、もう少し頑張って欲しい。

    Q4:まだWBCでNDではないベラルーシの子供たち。ベラルーシでの対策は?

    A4:原因を割り出して、原因食品に対する対策をしている。
    私が話を聞いた限りでは、アップルペクチンは推奨されていない。高度の内部被曝では効果があるかもしれないが、日本のように数値が下がっていると効果が限られている。それより、内部被曝の原因を探って、その食品に対する対策をした方が効果的。
    補足:四週間セシウムフリーの食事をとることで、内部被曝の数値がずいぶん下がるようだ。



    「ふくしまのこれから」安東さんお話会@郡山 文字起こしダイジェスト版

    エートスお話会「ふくしまのこれから
    チェルノブイリから26年後、ベラルーシで見たこと、聞いたこと、会った人」


    日時:2013年1月14日(月・祝)14:00~
    場所:福島県郡山市 郡山市労働福祉会館

    (太平洋側に張りだした低気圧の影響で郡山は大雪に。会場駐車場には、開始時間前にはすでに10㎝以上の積雪があった)





    ノルウェーの農業に対する影響について
    (スライド:チェルノブイリ事故後のヨーロッパの地図。着色により線量分布が示されている。)
    ノルウェーでは局地的な汚染があった。ノルウェーの中のヴァルドレス地方。
    土地が痩せていて酪農くらいしかできない。
    汚染した土地でなぜ酪農をするのかというと、大切な文化とも言っていたが、それくらいしかやりようがない。
    風光明媚な場所で、観光は盛ん。日本で言われている風評被害のようなことはなかった。
    行ってきたのは食品安全局と保健所。ここだけでなく、ノルウェー各所にいくつかある。
    ここで実際に会った保健所勤務アンヌマリーさんのお話。
    ヴァルドレスには放射線測定器がなかった。対策をしなければいけなかったが、中央の対策は遅い。
    自分たちで計測器を購入して対策を始めた。
    (スライド:保健所の放射線測定器)
    これが事故後初めて買った放射線測定器(キャンベラ製)様々な核種の同定ができる。
    これを背負って、様々な物を測ってまわった。自分たちで対策をした。
    (スライド:保健所の食品計測風景。マリネリの写真)
    中にはムース(野生のシカの一種)の肉が入っている。
    日本では校正用線源が準備されているが、自分たちでムースの胃の内容物から作った校正用線源を作った。1125Bq/Kg Cs137と書いてある。
    大きな関心があったのは、もちろん健康への影響。それはどこでも同じ。
    そのあと出てきたのは、産業への影響。
    今主要になってきているのは、産業(酪農)への影響。

    アンヌマリーさんが強調して話していたのは、自分自身で測るということがとても大きかったということ。
    保健所に勤務しているので、アンヌマリーさんが周りの人に説明した。周りの人はアンヌマリーさんが話したことによって信用した。
    政府などは何か隠しているんじゃないかと思われたが、保健所にいつもいるアンヌマリーさんが言うことによって信用してもらえた。
    (スライド:飼料の写真)
    塩にプルシアンブルーが入っている。放牧がポイントなので、プルシアンブルーを塩に混ぜて摂取させる。
    プルシアンブルーはセシウムの吸収を阻害させる効果がある。
    効果は限定的ではあるし、家畜の種類によって排出率も違うが、自分たちで対策することが重要性を持っている。
    (スライド:生体放射線測定の機械。羊に測定器を当てている)
    これは、生体の放射線を測定する器械。生きたまま肉の測定が30秒でできる。キャンベラが作っているらしいが、これは日本で使われているとは聞いたことがない。
    日本で使用したい人がいればキャンベラに問い合わせればいいのに、と思った。
    ノルウェーの基準は600Bq/Kg。そのくらいの数値であれば十分測定できる。
    (測定時間を長くすれば、日本の基準でも使えるのではないかと、ノルウェー放射線防護調の方は言っていた。)
    600以上計測されたら畜舎で指定期間管理し、その後再計測・出荷される。
    手間はかかるが、屠殺された後の廃棄はなくなる。
    (スライド:飼料の写真)
    牧場。ヤギ・羊・牛などはいいが、トナカイは対策が難しい。餌が特殊。地衣類という1年に1ミリしか育たないセシウムの蓄積しやすい植物を食べる。
    現代のノルウェーの線量はどの程度なのか測ってみた。さっきの地図でも一番汚染度が高い地区で0.14(μSv/h)くらい。印象的だったのは、非常に合理的に考えられていること。
    地元の人が行政と協力している。現場の声がくみ上げられている。
    地元の人が言うには、試行錯誤することが重要な経験だったということ。
    対策として必要なことは、まず予防すること。その後生体検査をすること。
    予防→検査→対策という流れの繰り返し。

    若い世代について。
    30代の畜産を始めた女性。家畜の放射能検査については当たり前のことだと感じている。現在でもヴァルドレスの人々はノルウェー平均より10倍放射性摂取量が多いのだが、そのことについてどう思うのかと聞いたら、別にどうも思わないという返答が帰ってくる。
    日本では風評被害があると言うと、逆にどうして?と聞かれる。
    彼らは、自分たちの地域について、とても誇りに思っている。

    アンヌマリーさんたちが放射線防護を続ける理由。
    周りの人ががんになったときに、放射線の影響が脳裏によぎることはある。しかし、そう思ったときに、自分たちはできることをすべてやってきたのだと思えるように、これが対策を続ける大きな動機となっている。
    放射性物質が降ってきて大変だったけど、と言うが、ノルウェーの人は明るい。
    事故があった場所から離れているというのもあるかもしれない。
    避難区域がなく、精神的軋轢や葛藤がなかったのではないか。


    ベラルーシについて

    訪れたのは国境近くのブラギン。原発から30~50Kmのところ。立ち入りが難しい。
    5キュリー以上だと、行政区分的には「移住する権利がある」移住選択地域。
    ベラルーシでは1キュリー/Km2以上だと何らかの放射線対策が必要とされている(1キュリーは3.7×1010Bq)
    事故前は産業として食品加工業などの工場があったが、現在は農業が主産業。
    事故で工場が維持できなくなった。
    (ブラギンで会った方のビデオ映像)
    テルマン村、事故後、人口が半分に減った。人口が減りすぎると産業が維持できなくなる。
    この方たちは、現在ではヨーロッパからの支援が入り、乳牛で生計を立てている。
    Q:故郷に帰りたかったか?
    A:帰りたかった
    Q:戻ろうと思ったきっかけは?
    A:離れる理由はなかったから、帰る理由もない
    戻ったのは、9年後。
    一度避難した人は多かった。何年かたって戻ってきた人も多い。理由を聞くと「理由はない」戻りたい気持ちがあったから、戻った。
    いつ戻るというのは決められていないので、数年経過してから戻る人もいる。
    (セレツ村で会った方のビデオ映像)
    近所のおばちゃん方
    仕事がないから若い人がいなくなっている。将来がなくなっている。住む家もない。新しい家が建つ可能性がない。
    前はコルホースに社宅が建てられたが、今はいくつかの農業企業が合併して大きな農業企業。
    今の問題は、若い人の職がないということ。ここは大きい工場があったりするが、住む所がない。

    事故直後、ベラルーシの出生率は減った。中絶が増えたのではなく、妊娠を控えた人が多かったから。
    その後4~5年で出生率が上昇。原因は、なんらかの出生異常等が起きると言われていたが、時間が経ってみても何も起きなかったから。
    ミンスクなどの大きな都市では、石棺から放射性物質が出てくるのではないか、とヨウ素剤が売り切れになることがいまだにあるが、ここではそれは問題にされていない。
    職がないことやそのほかの問題の方が大きいと言っていたのが印象的。
    (ブラギンの放射線安全管理クラブの子供たちの映像)
    食品放射線測定器の使い方を説明して貰う。
    てきぱきと、土をついたままのじゃがいもをざっくりと切ってマリネリ容器に詰めていく。
    重さを量って、計測器の中へ。
    計測結果、50Bq/Kgくらい。
    学校の中で、現実的な対応を教えている。放射線とはなんぞやということを話してもしょうがない。
    5年ごとの放射線分布マップが学校によく飾られている。
    汚染状況というのが可視化されている。森の汚染マップもある。
    経年ごとのマップがあることで、時間的推移がわかるようになっている。
    日本ではこういうマップはネットでは見かけても日常ではあまり見かけない。
    掲示することが大事。日本でもすぐできるのでは?
    (営林署の写真)
    林業が一般の職業の中で一番被曝量が多い。
    何度か基準は変わったが、ここ最近は年間1mSvを越えないよう積算線量計をつけていた。
    林の中からサンプルを採取し、線量を計測している。
    セシウムの量はここで測定するが、チェルノブイリではストロンチウムも高かったので、ミンスクに送って計測している。

    1986年の事故後、ソ連崩壊までは断片的な対応しかとられていなかった。
    95年くらいからヨーロッパから援助プログラムがきて対策が飛躍的に進んだ。
    ベラルーシでもっとも対策が必要になったのは、内部被曝。
    WBCで測って、どうやって内部被曝を下げていくかの対策がとられた。
    自分たちで対策をし始めたことによって、徐々に被曝量は下げられた。
    福島の事故との比較でよく誤解されているのは、91年まではベラルーシは包括的な対策はとられていなかったということ。
    事故直後に対策がとられた日本とはずいぶん違う。

    ノルウェーは農業に限定されるが、ベラルーシは非常に複雑。
    汚染も大きかったし規模も大きかった。

    健康面だけではなく、社会面でも参考になる部分は多いのではないか。

    AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /