国立環境研究所福島支部
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農業・食品産業技術総合研究機構東北農業研究センター農業放射線研究センター
農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所
国立環境研究所福島支部
2020 年 69 巻 10 号 p. 315-327
環境水を未ろ過状態で保管する間の溶存態137Cs濃度の変動を明らかにするため,森林河川,都市河川,ため池水を25°C・5°C・−20°Cで定温保管し溶存態137Cs濃度を測定した。採水直後に酸を添加し保管した場合,溶存態137Cs濃度は現地濃度に比べ大きく上昇した。酸を添加しない場合の濃度は保管温度・日数と水の性状に応じて変動し,短期間冷蔵保管後,ろ過処理前に採水時の水温に戻す処理により現地濃度を再現できる可能性が示唆された。