日本サンゴ礁学会誌
Online ISSN : 1882-5710
Print ISSN : 1345-1421
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原著論文
足摺宇和海国立公園周辺海域における沿岸生態系の利用・保全状況とサンゴ群集・海藻藻場の分布
阿部 博哉, 三ツ井 聡美, 鈴木 はるか, 北野 裕子, 熊谷 直喜, 山野 博哉
著者情報
  • 阿部 博哉

    国立環境研究所生物・生態系環境研究センター

  • 三ツ井 聡美

    国立環境研究所生物・生態系環境研究センター
    北海道大学大学院農学院

  • 鈴木 はるか

    国立環境研究所生物・生態系環境研究センター

  • 北野 裕子

    国立環境研究所生物・生態系環境研究センター

  • 熊谷 直喜

    国立環境研究所生物・生態系環境研究センター
    国立環境研究所気候変動適応センター

  • 山野 博哉

    国立環境研究所生物・生態系環境研究センター

責任著者(Corresponding author)

ORCID
キーワード: サンゴ群集, 海藻藻場, 温帯域, 国立公園, 生態系管理, 気候変動
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電子付録

2021 年 23 巻 1 号 p. 1-19

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  • 発行日: 2021 年 受付日: 2020年09月19日 J-STAGE公開日: 2021年03月26日 受理日: 2020年12月04日 早期公開日: - 改訂日: -
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抄録

足摺宇和海国立公園には高知県土佐清水市から愛媛県宇和島市にかけての沿岸部の広い範囲が指定されているが,この海域は水温と沿岸域の生態系構造の南北勾配が特徴的である。気候変動の影響による生態系や生態系サービスの変化が想定される中で,保護区内で生態系をどのように利用・保全するかが課題である。本研究では,対象域で優占する造礁サンゴと大型海藻に着目し,潜水調査により分布を把握するとともに,関係者への聞き取り調査や行政文書の解析等によりこれらの生物資源が地域でどのように利用・保全されているかを整理することを目的とした。調査の結果,実際にサンゴが分布する海域と観光利用や保全活動が実施されている地域が異なることがあり,空間的なギャップが生じていることが示された。一方,大型海藻に関しては養殖業が盛んな地域では保全の必要性に対する認識は乏しく,保全活動の規模もサンゴと比べて限定的であることが明らかとなった。

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