陸水学雑誌
Online ISSN : 1882-4897
Print ISSN : 0021-5104
ISSN-L : 0021-5104
資料
木本性植物104種の葉のオートクレーブ抽出液によるMicrocystis aeruginosaの増殖抑制効果
土屋 竜太, 紀平 征希, 坂上 優子, 荒木 利芳
著者情報
  • 土屋 竜太

    三重大学伊賀研究拠点
    明治大学研究・知財戦略機構

  • 紀平 征希

    三重大学伊賀研究拠点

  • 坂上 優子

    三重県上野森林公園

  • 荒木 利芳

    三重大学伊賀研究拠点

責任著者(Corresponding author)

ORCID
キーワード: Microcystis aeruginosa, 増殖抑制, 葉抽出液, 木本性植物, アオコ
ジャーナル フリー

2018 年 79 巻 1 号 p. 41-48

詳細
  • 発行日: 2018年01月31日 受付日: 2016年04月13日 J-STAGE公開日: 2019年01月31日 受理日: 2017年08月04日 早期公開日: - 改訂日: -
PDFをダウンロード (533K)
メタデータをダウンロード RIS形式

(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)

BIB TEX形式

(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)

メタデータのダウンロード方法
発行機関連絡先
抄録

42科80属104種の木本性植物の葉の水抽出液(オートクレーブ抽出液)を添加した培地において,Microcystis aeruginosaの増殖抑制率を調べた。オートクレーブ抽出液に含まれるポリフェノール量をFolin-Denis法によって定量し,増殖抑制率との関連を検討した。その結果,14種において高い増殖抑制効果を認め,それらのうち12種を本研究において新たにみつけた。概して,抽出液中のポリフェノール量が多い植物ほど増殖抑制効果が高く,半数効果濃度が低い傾向がみられた。また,植物の分類群や生活形は増殖抑制効果やポリフェノール量と関連しなかった。以上より,分類群や生活形に関わらず,ポリフェノールを多く含む葉の抽出物は,Microcystis aeruginosaの増殖抑制に高い効果を示すことが示唆された。

引用文献 (12)
関連文献 (0)
図 (0)
著者関連情報
電子付録 (0)
成果一覧 ()
被引用文献 (2)
© 2018, The Japanese Society of Limnology
前の記事
お気に入り & アラート

閲覧履歴
このページを共有する
Top

J-STAGEへの登録はこちら(無料)

登録

すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /