生物教育
Online ISSN : 2434-1916
Print ISSN : 0287-119X
研究資料
生命科学・医学を学ぶ大学生のためのウシガエルとウチダザリガニを教材とした麻酔および解剖方法の開発
原田 一貴, 福田 裕子, 小田 有沙, 近藤 興, 山元 孝佳, 道上 達男
著者情報
  • 原田 一貴

    東京大学大学院総合文化研究科・教養学部

  • 福田 裕子

    東京大学大学院総合文化研究科・教養学部

  • 小田 有沙

    東京大学大学院総合文化研究科・教養学部

  • 近藤 興

    東京大学大学院総合文化研究科・教養学部

  • 山元 孝佳

    東京大学大学院総合文化研究科・教養学部

  • 道上 達男

    東京大学大学院総合文化研究科・教養学部

責任著者(Corresponding author)

ORCID
ジャーナル フリー

2024 年 65 巻 3 号 p. 144-150

詳細
  • 発行日: 2024 年 受付日: 2023年09月29日 J-STAGE公開日: 2024年12月14日 受理日: 2024年04月30日 早期公開日: - 改訂日: -
PDFをダウンロード (2439K)
メタデータをダウンロード RIS形式

(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)

BIB TEX形式

(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)

メタデータのダウンロード方法
発行機関連絡先
抄録

生命科学や医学を学ぶ大学生は,早期に動物のからだの成り立ちと構造,機能を理解する必要がある.そのための学習手段のひとつとして,大学では動物を用いた解剖実習が行われている.解剖実習に使用される生物としてカエルやザリガニが普及しているが,従来報告されている麻酔方法には安全性と使いやすさに改良の余地があった.また,よく用いられてきたアメリカザリガニは法規制の変更に伴い,解剖に適した大きな個体の入手が困難になりつつある.本研究では,ウシガエルおよびウチダザリガニを教材として用い,麻酔方法の改良を通じて,従来よりも実施しやすい解剖方法の開発を目指した.適切な麻酔の選定により,心臓をはじめとする器官の機能を維持した形での解剖を可能にした.これにより,後口動物および前口動物における消化器系,循環器系,泌尿生殖器系,神経系の観察と,各種器官の機能連関を考察可能な実習方法を確立できた.

引用文献 (21)
関連文献 (0)
図 (0)
著者関連情報
電子付録 (0)
成果一覧 ()
被引用文献 (0)
© 2024 一般社団法人 日本生物教育学会
前の記事
お気に入り & アラート

閲覧履歴
このページを共有する
Top

J-STAGEへの登録はこちら(無料)

登録

すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /