×ばつfluminalisの市場流通株の種同定と産地特定 .; citation_publication_date=2013; citation_journal_title=保全生態学研究; citation_volume=18; citation_firstpage=33; citation_lastpage=44; citation_doi=10.18960/hozen.18.1_33" /> ×ばつfluminalisの市場流通株の種同定と産地特定 . 保全生態学研究, 18:33-44. doi:10.18960/hozen.18.1_33" /> 国内希少野生動植物種における保全遺伝学研究の基盤としての遺伝情報
保全生態学研究
Online ISSN : 2424-1431
Print ISSN : 1342-4327
総説
国内希少野生動植物種における保全遺伝学研究の基盤としての遺伝情報
中濵 直之, 安藤 温子, 吉川 夏彦, 井鷺 裕司
著者情報
  • 中濵 直之

    兵庫県立大学自然・環境科学研究所
    兵庫県立人と自然の博物館

  • 安藤 温子

    国立環境研究所

  • 吉川 夏彦

    国立科学博物館

  • 井鷺 裕司

    京都大学大学院農学研究科

責任著者(Corresponding author)

ORCID
キーワード: 遺伝構造, 遺伝的多様性, 近交弱勢, ゲノム, 保全単位
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電子付録

2022 年 27 巻 1 号 論文ID: 2128

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  • 発行日: 2022年04月28日 受付日: 2021年10月10日 J-STAGE公開日: 2022年06月28日 受理日: 2022年01月18日 早期公開日: 2022年04月28日 改訂日: -
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抄録

絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律では、日本国内の絶滅の危険性が大きい生物種について安定的な存続を図るために「国内希少野生動植物種」に選定している。こうした国内希少野生動植物種では、近交弱勢や遺伝的撹乱などの遺伝的な問題を防ぐために保全遺伝学的研究が必要である。これまでに多くの国内希少野生動植物種で保全遺伝学的研究が実施され、またその基盤として遺伝的多様性や遺伝構造、遺伝マーカーをはじめとした遺伝情報が蓄積されてきた。しかし、保全遺伝学的研究の学術論文の多くは英語により出版されたものであり、保全の現場での利用が難しかった。そこで、保全現場における今後一層の活用を目指すため、これまでに国内希少野生動植物種で蓄積されてきた遺伝情報を整理した。 これまでに国内希少野生動植物種で明らかにされてきた遺伝情報を「遺伝的多様性・遺伝構造」、「ゲノム(オルガネラゲノムを含む)」、「遺伝マーカー」、「近交弱勢・有害遺伝子」、「その他」の 5つに区分し、分類群ごとの進捗状況をまとめた。その結果、脊椎動物においては遺伝情報が蓄積している種の割合が多く、また多くの学術論文が出版されていたが、その一方で無脊椎動物においては遺伝情報が蓄積している種の割合とともに学術論文数も少ない傾向にあった。維管束植物においては学術論文数が多かった一方で、指定種数が多いこともあり、種数に対する割合は低かった。 また、近年のハイスループットシーケンシングの隆盛とともにゲノムレベルの手法も使用されるようになり、より安価で大量の遺伝情報を得ることができるようになった。本総説ではこれまでに実施されてきた研究手法について概説するとともに、今後期待される展望についても議論する。

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https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja
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