ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)

江戸マップ:江戸切絵図を活用した地名と地理のデータベース

江戸マップは、国立国会図書館が公開する古地図「江戸切絵図」29枚から8788ヶ所の地名を抽出して地名データベース化するとともに、現代の地図や情報とも統合することで、歴史ビッグデータ歴史GISや江戸都市空間の地理情報基盤を構築に活用します。なおデータ収集にはIIIF Curation Platformを利用しています。 [もっと詳しく..]

本サイトで用いる地図は、発行当時の資料をそのままの形でデジタル化したもので、現代においては適切でないと思われる表現も含んでいます。地図上の表現を基にした偏見や差別は肯定・容認されてはならないものですが、本サイトでは学術・研究目的として原本の通り表記しています。この点をご理解・ご留意の上でご利用ください。

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江戸切絵図 尾張屋版

江戸切絵図 尾張屋版とは?

地名マップ表示

地図件数:32/地名件数:8788

番号 地図名 発行年 地名数 切絵図 現代地図 所蔵
1 御江戸大名小路絵図 1849 128 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
2 築地八町堀日本橋南絵図 1849 468 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
3 日本橋北神田浜町絵図 1850 347 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
4 芝愛宕下絵図 1850 367 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
5 芝高輪辺絵図 1850 480 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
6 駿河台小川町絵図 1850 157 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
7 外桜田永田町絵図 1850 205 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
8 四ツ谷絵図 1850 353 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
9 赤坂絵図 1850 228 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
10 御江戸番町絵図 1850 130 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
11 麻布絵図 1851 325 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
12 市ヶ谷牛込絵図 1851 288 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
13 下谷絵図 1851 433 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
14 深川絵図 1852 586 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
15 小日向絵図 1852 204 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
16 本所絵図 1852 509 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
17 浅草御蔵前辺図 1853 477 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
18 青山渋谷絵図 1853 195 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
19 音羽絵図 1853 219 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
20 本郷湯島絵図 1853 390 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
21 今戸箕輪浅草絵図 1853 520 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
22 駒込絵図 1854 256 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
23 巣鴨絵図 1854 185 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
24 大久保絵図 1854 295 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
25 目黒白銀絵図 1854 193 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
26 小石川絵図 1854 285 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
27 隅田川向島絵図 1856 141 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
28 根岸谷中辺絵図 1856 238 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
29 京橋南築地絵図 0
30 内藤新宿千駄ヶ谷絵図 1862 186 全体図 位置合わせ地図 国立国会図書館
31 八町堀細見絵図 0
32 霊岸嶋八町堀日本橋南絵図 0
番号 地図名 発行年 地名数 切絵図 現代地図 所蔵

なお、地名数がゼロの地図は他の地図の拡大版のため、今のところ作業予定はありません。

データセット

江戸マップ地名データセット

江戸マップの地名をまとめて利用するためのデータセットです。

江戸マップ地名データセット

「江戸切絵図」町家領域データセット

江戸切絵図から町家領域を抽出したデータセットです。

「江戸切絵図」町家領域データセット

参考文献

  1. 北本 朝展, "江戸マップ:江戸切絵図を活用した地名と地理のデータベース", カレントアウェアネス, No. E2818, 2025年9月 [ 記事 ]
  2. 北本 朝展, 橋本 雄太, 大邑 潤三, 加納 靖之, "歴史ビッグデータ構造化による安政江戸地震被害記録の分析", 人文科学とコンピュータシンポジウム じんもんこん2024論文集, pp. 37-44, 2024年12月 [ Paper ]
  3. 北本 朝展, "地名情報基盤GeoLODによる地名識別子の収集・共有・活用と歴史ビッグデータ研究", 人文科学とコンピュータシンポジウム じんもんこん2022論文集, pp. 7-14, 2022年12月 [ Paper ]
  4. 北本 朝展, 鈴木 親彦, 寺尾 承子, 堀井 美里, 堀井 洋, "地理的史料を対象とした歴史地名の構造化と統合に基づく江戸ビッグデータの構築", 人文科学とコンピュータシンポジウム じんもんこん2020論文集, pp. 171-178, 2020年12月 [ Paper ]

支援

  1. 歴史ビッグデータ:史料とデータ駆動型モデルを結合する分野横断型研究基盤の構築, 科学研究費補助金 基盤研究(A), 日本学術振興会 [ No. 23H00510 ] / 研究代表者: 北本 朝展 / 期間: 2023-2025
  2. 領域2:地図・地誌類関係資料, 人文学・社会科学のDX化に向けた研究開発推進事業, 文部科学省 / 研究代表者: 北本 朝展 / 期間: 2024-2026
  3. 歴史ビッグデータ研究基盤による過去世界のデータ駆動型復元と統合解析, 科学研究費補助金 基盤研究(A), 日本学術振興会 [ No. 19H01141 ] / 研究代表者: 北本 朝展 / 期間: 2019-2021

更新情報

2025年10月16日

江戸マップの一部の地名と『日本歴史地名大系』地名項目データセットとをリンクしました。現在のリンクは1220件です。

2025年09月24日

上屋敷および菩提寺に藩IDデータセットを導入しました。

2025年07月23日

江戸マップ地名データセット(2025年7月23日版)を公開しました。複数の切絵図に重複して出現する地名を調査した結果、8788地名のうちおよそ1割にあたる870地名の重複を確認し、ユニークな地名数は7918地名となりました。なお重複地名については、データセットのpreferred_entry_idという項目で統合先のIDを示しており、緯度経度も統合先のIDに合わせています。

2025年06月09日

すべての地名の位置情報を精査し、江戸切絵図の地名全体を1枚の地図に表示する地名マップ表示を公開しました。またこれを機会に、従来の名称「江戸マップβ版」からβ版を削除し、正式版としました。ただしデータの改善は今後も継続していきます。

具体的な作業内容は以下の通りです。

  1. 古地図のジオレファレンス(日本版Map Warper)を用いて、すべての地名の現在位置を機械的に推定する(すでにβ版で提供していた機能)
  2. 江戸時代風の地図(れきちず)に合わせて、すべての地名の位置を人手で修正する。
  3. 現代の地図(OpenStreetMapやGoogle Maps等)やウェブ検索などを用いて、寺社などの地物の位置を人手で修正する。
  4. 同一の地名が複数の地図に出現する場合は、位置の整合性が保てるように人手で修正する。

2025年05月30日

1件の地名の追加を行い、地名数は8787→8788に増えました。

2025年05月23日

62件の地名の追加、14件の地名の削除、既存の地名の修正を行い、地名数は8739→8787に増えました。

2025年04月05日

データセットの名称を以下のように変更しました。

  1. 江戸マップ「れきちず」データセット→「江戸切絵図」町家領域データセット
  2. 江戸マップデータセット→江戸マップ地名データセット

2025年01月10日

18件の地名の追加、1件の地名の削除、既存の地名の修正を行い、地名数は8722→8739に増えました。

2024年05月01日

江戸マップ「れきちず」データセットを公開しました。

2023年10月20日

既存の地名を2件修正しました。

2023年05月12日

既存の地名を修正しました。

2022年07月19日

既存の地名の修正、および新規の地名の追加を行い、地名数は8721→8722に増えました。

2022年07月14日

既存の地名の修正、および新規の地名の追加を行い、地名数は8719→8721に増えました。

2022年03月20日

地図表示を改良し、位置合わせ地図上で地名を確認しやすくしました。

2021年06月29日

利用者からの指摘を反映し、2ヶ所の誤りを修正しました。

2021年04月14日

これまでデータベースから漏れていた地名を追加するとともに、一部の地名を削除/統合した結果、地名数は8658ヶ所から8719ヶ所に増えました。また地名分類を変更かつ精査し、多数の地名の分類を付与しなおしました。

2020年12月27日

江戸マップデータセットを公開しました。また小石川絵図の地名個別表示で、古地図上の位置が正しく表示されていなかった問題を修正しました。

2020年12月07日

古地図と現代地図をジオレファレンスした「位置合わせ地図」を公開するとともに、それらを一覧できる尾張屋版江戸切絵図に関する情報を追加しました。また検索機能に分類選択機能を付加するとともに、地図ごとの地名分類に関する統計情報などもまとめました。

2020年11月30日

小石川絵図を追加し、当初の目標としていた29枚の切絵図の作業が一段落しました。また他の絵図についても内容を修正し、地名数は8658ヶ所となりました。ただし、地名の分類誤りと同定誤りが残っていることは把握しており、今年度中にこれらの問題を修正する計画です。

2020年10月30日

地図の翻刻誤りなどを多数修正しました。地名数は8354ヶ所です。

2020年10月18日

品質向上のため、江戸マップβ版 報告フォームを設置しました。

2020年09月10日

江戸マップβ版の地名は常用漢字に統一しているため、地名検索でも異体字・旧字を常用漢字に変換してから検索するようにしました。

2020年09月01日

江戸マップβ版の地名について、個別地名ページを作成しました。また地図表示にIIIF Curation Viewer Embeddedを活用し、国立国会図書館の「江戸切絵図」を同一ページで確認できるようにしました。

2020年08月04日

江戸マップβ版のデータを拡充しました。江戸切絵図の枚数は22枚→28枚、地名数は6418ヶ所→8358ヶ所に増えました。また過去のデータについても一部見直しを行いました。

2020年04月25日

いくつかの地名の翻刻誤りを修正しました。

2020年04月13日

地名の分類を更新するとともに、いくつかの地名の翻刻誤りを修正しました。

2020年04月01日

江戸マップβ版のデータを拡充しました。江戸切絵図の枚数は16枚→22枚、地名数は5084ヶ所→6418ヶ所に増えました。また過去のデータについても一部見直しを行いました。

2020年03月30日

地図上に表示するアイコンを差し替え、地名リストと地図の相互リンクを設置しました。また、一部の地名が表示されていなかったバグを修正しました。

2019年12月26日

地名検索を公開しました。

2019年11月05日

江戸マップβ版を公開しました。古地図の上に画像マーカーを表示することで、IIIFビューアを地図アプリのように使えます。国立国会図書館などが公開する古地図「江戸切絵図」に対して、IIIF Curation Platformの仕組みにより様々な情報を統合し、歴史ビッグデータ歴史GISの研究に活用します。

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