精巣腫瘍患者友の会J-TAG
精巣腫瘍は睾丸のがん、つまり男性特有のがんです。しかも好発年齢は20〜40歳代。ある日突然、働き盛りの人を襲うがんです。また罹患率が10万人に1.2人という、非常に珍しいがんなのです。
レアながんであるがゆえに情報が少ないばかりか、こういうデリケートな問題を抱えた罹患者は仕事を抱えながら病院にいくこともままならず、本人は孤独に陥りがちです。
それでも精巣腫瘍の治療法は確立され寛解率が飛躍的に向上。現在では70〜80%の人がこれを克服しています!
とは言え、そこには抗がん剤の苛烈な副作用に打ちのめされ肉体的にも精神的にも追いつめられるという、つらい治療が待っています。治療中だけでなく治療後も重い副作用に悩まされ続けることがあります。
不安に駆られるのは家族も同じ...なぜなら患者の多くは若い働き盛りの世代で、これから家庭を築いていこうとしている人、あるいは一家のパパとして幼い子供たちを養っていかなければならない人だからです。(特に30歳以下の男性のがん罹患では、精巣腫瘍の割合が全がんの80%以上を占めるというデータがあります)
したがって患者本人だけでなく、周囲で患者をサポートする人たちに対するケアも重要です。しかしこれまではサポートや情報提供などの面において集約的なものがなく、すべて個々の力に頼るものばかりで、しかも情報量が少なすぎました。これを解決しようと私たちは集約的かつ永続的にサバイバー(患者・元患者・家族)そして医療従事者をサポートするための組織「精巣腫瘍患者友の会"J-TAG"」を2010年10月30日に京都で立ち上げました。
今もこの病気と闘う友にエールを送り続けるとともに、精巣腫瘍患者が決して人生を悲観することのないような社会の実現に向け邁進してまいります。
精巣腫瘍患者友の会
代表 改發 厚
TEL:080-6140-2272