学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

FMぜんこうじ「長野市広報 ふれ愛ガイド」で3月4日(土)より城山公民館から始まる

「第18回長野市埋蔵文化財センター発掘調査速報展 長野の歴史を掘る2016」

のみどころをセンター職員が紹介します。

放送は

FMぜんこうじ「長野市広報 ふれ愛ガイド」

「第18回長野市埋蔵文化財センター発掘調査速報展」

3月1日(水) 9時〜9時10分

(注記)再放送 3月17日(金) 12時50分から13時

です。ぜひお聞きください。

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3月4日(土)より城山公民館にて、18回長野市埋蔵文化財センター発掘調査速報展「長野の歴史を掘る2016が始まります。平成28年度に長野市埋蔵文化財センターが実施しました発掘調査の成果をいち早く展示・紹介いたします。

速報展は入場無料ですので、ご家族・お友達もお誘い合わせの上、ぜひ皆様でお出かけください。

第18回長野市埋蔵文化財センター発掘調査速報展(入場無料)


  • ・テーマ

「長野の歴史を掘る2016」

  • ・会場と開催期間

長野市立城山公民館(本館1階展示室)

平成29年3月4日(土)〜3月22日(水)

(注記)時間は8時30分から17時15分まで

長野市役所(第一庁舎1階市民交流スペース)

平成29年3月24日(金)〜4月4日(火)

(注記)時間は8時30分から22時まで(ただし火曜日のみ19時まで)

長野市立更北公民館(本館1階ロビー)

平成29年4月6日(木)〜4月23日(日)

(注記)時間は8時30分から21時20分まで

  • ・展示遺跡

    新諏訪町遺跡 (長野市新諏訪町)

    中越遺跡 (長野市中越)

    県町遺跡 (長野市大字南長野)

    松原遺跡 (長野市松代町東寺尾)

    本郷前遺跡 (長野市三輪)

    徳間番場遺跡 (長野市大字徳間)

    西番場遺跡 (長野市大字栗田)

    史跡 大室古墳群 (長野市松代町大室)

  • ・お問い合わせ

長野市埋蔵文化財センター

TEL:026-284-0004

チラシのダウンロードはこちら(1.15MB)

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1月28日(土)、長野県立歴史館で行われた講座に参加してきました!この講座は歴史館の冬季展「信濃国の城と城下町」の関連イベントです。県内の江戸遺跡研究の第一人者である竹内靖長氏と一緒に城と城下町についてお話しさせていただきました。

いざ!!松本VS松代。講座ではそれぞれの特徴を比較しました。例えば松本城は三の丸の中に藩士たちの屋敷がありましたが、松代では藩士たちは城のまわりに住み、町人の住まいとも接して城下町を形成していました。特に違うのは出土する陶磁器や土器についてです。松本では焼塩壺という、江戸時代の高級食卓塩の容器が出ていますが、松代では今のところ出土していません。通常は城や上級藩士の屋敷などで出土するのですが、松代藩の不思議の一つです。また陶磁器は松本より南の中南信地方では、愛知や岐阜県の瀬戸や美濃の焼物が多く出土します。しかし松代やそのほかの北信地方では、九州地方の焼物である唐津焼と伊万里焼が多い傾向があります。この違いはどこから生まれるのか、ということがテーマの一つです。

それはそれぞれの地理的な位置が大きく関わっています。中南信は瀬戸や美濃にも近く、馬を使った輸送ルートが発達していました。北信は日本海に非常に近く、日本海を行き来する北前船の運ぶ物資を手に入れやすかったのです。上越の商人たちにとっても北信は「お得意さま」であったようで、陶磁器だけでなく、塩や干し魚もほとんどが北信へと送られていました。

歴史館の冬季展「信濃国の城と城下町―発掘調査が謎を解く―」は2月26日(日)まで開催中です(休館日あり)。広い信濃だからこそ、藩ごとに色々ちがいます。展示で体感していただければと思います。

竹内氏による松本城と松本城下町跡のお話し

竹内氏による松本城と松本城下町跡のお話の様子

松代城と松代城下町についてお話しする様子

松代城と松代城下町についてお話しする様子

松代城下町で出土する陶磁器

松代城下町跡から出土した陶磁器。町家では大量生産品が多い。

松代城下町への陶磁器流通ルート

松代城下町には日本海から唐津焼・伊万里焼が入って

きます。瀬戸美濃焼は松本から入ってくるようです。

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