集合住宅の建設に先立ち、中越遺跡(長野市大字中越)で行われていた発掘調査が終了しました。(調査期間:2016年5月30日〜6月27日)
おもな遺構は弥生時代中期(約2000年前)の土坑(地面を掘りくぼめた穴)1基、弥生時代後期(約1800年前)の竪穴住居2軒、奈良時代末(約1200年前)の溝1条で、このほかにも土坑や溝・小穴がたくさん見つかっています。
2軒の竪穴住居はいわゆる焼失住居で、火を受けて炭化した建築部材が床面からたくさん見つかりました。また、このうちの1軒では、緑色に輝くヒスイ製の小さな勾玉が出土しました。
湧き水があり大変な調査でしたが、長期間にわたりこの地に人々が生活していたことを明らかにすることができました。
▲さんかく調査区の全景
▲さんかく弥生時代中期の土坑(SK1)から出土した土器▲さんかく弥生時代後期の焼失住居(SB1)
▲さんかくSB1から出土した土器
▲さんかく弥生時代後期の焼失住居(SB2)
▲さんかくSB2出土のヒスイ製勾玉
▲さんかく発掘調査の様子
▲さんかく水が溜まった竪穴住居