7月、池袋で「ちいかわパーク」の入り口を通りかかった。そういうパークができるとは聞いていたが、見ると入りたくなる。しかも、入場チケットは抽選制らしい。
抽選制?!スイッチ2みたいじゃん、と冗談半分に言っていたが、家に帰るころにはどんどん行きたくなっていた。ミーハーだと思う。(スイッチをくりぬいたりしているのに、スイッチ2の応募だけはしていた)。
こういうことをしているから当選しない
9月分のちいかわパークのチケットの抽選申し込みは8月6日からだった。
8月6日、取材に向かう地下鉄から申し込もうとするとアクセスが集中してサイトが表示されない。抽選だから急いだって関係ないのにさ、と思う私もリロードしてアクセス集中に寄与している。これだけたくさんの人にリロードされたらデイリーだったら瞬時に落ちる。
9月の平日の昼という自営業の強みを生かした時間を指定したせいか、無事チケットは購入できた。
9月2日
かつてのアムラックス(トヨタのショールーム・バブルっぽかった)にあるちいかわパークに行く。入場ゲートにはこれまでの作品のコマが描かれていた。
ちいかわたちが酷い目に遭うシーンばかりだった。
こういうところが悪意があっていい。かわいさで人をおびき寄せておいて、酷かったり、ただふざけていたりする。
ちいかわパークは地下1階に入り口があり、地下1階は主にフォトスポットだった。アメリカでミュージアムオブアイスクリームというただ楽しい写真を撮るための施設が流行っていたが、それに似ている。
ミュージアムオブアイスクリーム
まずは鎧さんと写真を撮った。鎧さんは人気がないのですぐに撮れる。
こういうところで鎧さんという端っこキャラを選ぶところが素直ではない。劇団のファンになったのに裏方スタッフの名前を覚えるような人生から決別したい。
でも撮る
フォトスポットではカチューシャやかぶりものが売られていた。まあ、でもそこまではしなくていいかな。そう思っていたが、途中で気が変わった。
せっかくなんだからもっと浮かれよう。
鎧さんのかぶりものを買った。
妻と2人だったが、鎧さんのかぶりものをひとつだけ買うと「2人ですけどひとつでいいんですか?」と聞かれた。浮かれることが前提の場所だ。
鎧さんのかぶりものはデザインの完成度が低かった。でも手触りはすごくいい。
フォトスポットではスタッフが写真を撮ってくれる。
「はい、ちいかわ〜」とキレが悪いがでもそれしかないだろうという合図で撮ってくれる。後でカメラロールを見ると一瞬で6枚ぐらい撮っていた。今の撮り方だ。
スポーツカメラマンか
地下1階のフォトスポットを出るとちいかわたちがいた。妻が頼まれて外国人観光客の写真を撮っているとき、スマホを見ると銀行からメールが来ていた。海外からの送金を受け取るにあたって、その会社との取引があることが分かる証跡を出せとのこと。でも無理だ。
だっていまおれは浮かれているから
1階にあがるとゲームコーナーが2つあって、あとはひたすらグッズショップだった。むちゃうマンや、光る腕輪をつけたウサギなどいちどしか出てこないキャラクターがグッズになっている。作品を読んでいるので「あの、あれ!(笑)」の喜びが共有できる。これがコンテンツビジネスか。
グッズのショップは結構な行列だったがレジが15台もあるせいか、30分ぐらいですんだ。マークシティのダイソーぐらいの勢いで客を捌いていた。
グッズ売り場を出ると池袋の路上だった。
急に現実
かつての東急ハンズの向かいだ。中学生の頃、友だちのBがこのあたりの病院に入院したことがあった。
池袋の歩道橋の階段から自転車で転げ落ちたからだ。歩道橋を上がってきたおばさんを避けようとして、と病院には説明していたが実はスロープを降りるときに2人乗りの後ろに座っていたPが脇腹を揉んだからだった。
病院のベッドで教えてもらった。
現実に引き戻された勢いで余計なことも思い出した。
グッズショップで買った「報酬」