2025年12月09日
周防大島神社めぐり026 神宮寺内大歳神社
(こちらは2025年6月より始めたFacebookの記事を転載したものです)
周防大島神社小祠めぐり026。
下田(したた)の神宮寺境内にある大歳神社。
神宮寺大歳神社 神宮寺大歳神社
『防長寺社由来』を見ていると大歳神社が神宮寺の境内にあるとあり、そういえば入ってすぐの所にお社があったなと思い訪ねてみる。
元々は、下田八幡宮の別当寺で真言宗のお寺だったようだ。
神宮寺大歳神社 神宮寺大歳神社
祭神は大歳神(おおとしのかみ)ではないかと思うが、大歳神は「年」を表す暦の神様と言えるだろう。昔はお正月に大歳神が来て、それぞれ歳を取るということで「数え歳」の由来となっている。農作物などの毎年の実りとも関係し、収穫の神様ともされている。
このあたりにも稲作があったから祀られたのかもしれないし、そもそも大歳神は地神のように祀られていたのかもしれない。
神宮寺大歳神社
神宮寺には周防大島88ヶ所霊場62番札所もある。毎年2月の弘法市はこのあたりの思い出の御祭りで、昔ほどお店は出なくなったが、今でも訪れる人が多い。
周防大島神社小祠めぐり026。
下田(したた)の神宮寺境内にある大歳神社。
神宮寺大歳神社 神宮寺大歳神社
『防長寺社由来』を見ていると大歳神社が神宮寺の境内にあるとあり、そういえば入ってすぐの所にお社があったなと思い訪ねてみる。
元々は、下田八幡宮の別当寺で真言宗のお寺だったようだ。
神宮寺大歳神社 神宮寺大歳神社
祭神は大歳神(おおとしのかみ)ではないかと思うが、大歳神は「年」を表す暦の神様と言えるだろう。昔はお正月に大歳神が来て、それぞれ歳を取るということで「数え歳」の由来となっている。農作物などの毎年の実りとも関係し、収穫の神様ともされている。
このあたりにも稲作があったから祀られたのかもしれないし、そもそも大歳神は地神のように祀られていたのかもしれない。
神宮寺大歳神社
神宮寺には周防大島88ヶ所霊場62番札所もある。毎年2月の弘法市はこのあたりの思い出の御祭りで、昔ほどお店は出なくなったが、今でも訪れる人が多い。
2025年12月08日
周防大島神社めぐり025 下田の厳島神社
(こちらは2025年6月より始めたFacebookの記事を転載したものです)
周防大島神社小祠めぐり025。
下田(したた)の厳島神社。「ふくや」の道路向かいに鳥居が目に入る。
下田 厳島神社 下田 厳島神社
お社のすぐ後ろにあるのは生島(いきしま)という島で、埋め立てられる前は潮の満ち引きで渡れる小島だったそうだ。
もともとは生島大明神と言うお社が祀られていたとのことで、その時から厳島神社を祀っていたかは定かではないが、よくこういう小島の近くのお社には弁財天が祀られる例があるから、そこから厳島神社を祀るようになったのか?など考える。
下田 厳島神社 下田 厳島神社
「いくしま」と読めば「いつくしま」ともよく似ていて、そこに縁を感じる。
お社が2つ祀られるのは、厳島神社と、生島大明神、ということかもしれないし、単に新旧の祠が置かれているだけかもしれない。もちろん、海側へ行けば宮島が見えるので、厳島神社の遥拝所とも考えられる。
『東和町誌』に出てくる昔話では、厳島の神様が落ち着ける場所を探してあちこち回った中に、この生島もあったということで、立ち寄られた際、島が動いて「この島は生きている!」と驚かれたような話がある。
下田 厳島神社 下田 厳島神社
夏には管弦祭も行われ、量こそ少ないが間近で花火があがり、人気がある。
周防大島神社小祠めぐり025。
下田(したた)の厳島神社。「ふくや」の道路向かいに鳥居が目に入る。
下田 厳島神社 下田 厳島神社
お社のすぐ後ろにあるのは生島(いきしま)という島で、埋め立てられる前は潮の満ち引きで渡れる小島だったそうだ。
もともとは生島大明神と言うお社が祀られていたとのことで、その時から厳島神社を祀っていたかは定かではないが、よくこういう小島の近くのお社には弁財天が祀られる例があるから、そこから厳島神社を祀るようになったのか?など考える。
下田 厳島神社 下田 厳島神社
「いくしま」と読めば「いつくしま」ともよく似ていて、そこに縁を感じる。
お社が2つ祀られるのは、厳島神社と、生島大明神、ということかもしれないし、単に新旧の祠が置かれているだけかもしれない。もちろん、海側へ行けば宮島が見えるので、厳島神社の遥拝所とも考えられる。
『東和町誌』に出てくる昔話では、厳島の神様が落ち着ける場所を探してあちこち回った中に、この生島もあったということで、立ち寄られた際、島が動いて「この島は生きている!」と驚かれたような話がある。
下田 厳島神社 下田 厳島神社
夏には管弦祭も行われ、量こそ少ないが間近で花火があがり、人気がある。
2025年12月07日
周防大島神社めぐり024 下田八幡宮
(こちらは2025年6月より始めたFacebookの記事を転載したものです)
周防大島神社小祠めぐり024。
下田(したた)の下田八幡宮。
「したた」と読むのは珍しいと言われる。周防大島陸上競技場の近くにあり、国道から大きな鳥居が見えている。灯籠も大きく、昔はこの辺りは海だったのだろう。
下田八幡宮 下田八幡宮
参道を南へ進み180度ぐるっと回って神社があり、北向きに参拝する。参道の途中には境内社として天満宮(菅原道真公)が祀られている。周囲には梅の木が植えられているのは、この天神様に因むのではないかと思う。
下田八幡宮 下田八幡宮
屋根や神社のあちこちに神紋の「左三つ巴」があしらわれている。
祭神は『山口県神社誌』によると、応神天皇(おうじんてんのう)、仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)、神宮皇后(じんぐうこうごう)。
配祀神として、天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)、表筒男命(うわつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、底筒男命(そこつつのおのみこと)、天児屋命(あめのこやねのみこと)となっている。
下田八幡宮 下田八幡宮
応神天皇、仲哀天皇、神宮皇后は、八幡宮で祀られる三人の神様。
天照皇大神は、天の岩戸神話など日本神話で一番有名ではないかと思われる太陽の神様。
表、中、底筒男命の三人は、住吉神社で祀られる神様で、海流、潮流などを表していると思われる、海上交通の護り神。
天児屋命は、天の岩戸神話で天照皇大神が出て来る時に祝詞をあげた神様で、中臣氏・藤原氏の氏神にあたる。
下田八幡宮 下田八幡宮
八幡様や、住吉の神様が祀られているあたり、海の護り神だったのではないかと思う。
彫刻があちこちにあり、どれも迫力があるが、蟇股のところに、大国主神(大黒様)と、事代主神(えびす様)がいて、これも海を生業にする人には縁起がよさそうだ。長州大工の傑作に違いない。
下田八幡宮は少し変わっていて、拝殿の上がり口が正面、左右と3ヶ所あるようだ。神社を一回りする間にも多様な彫刻に出会う。藪が深くなっていたり、木々が高くなったりしているが、昔は集落を一望出来たのではないかと思うし、遠くからも神社は見えていたのではないかと思う。海上からもお参り出来たんじゃないかと思う。
下田八幡宮
下田八幡宮の別当が山側にある浄土宗の神宮寺だったようで、『山口県神社誌』によると神宮寺には大歳神社が祀られていたそうなので、こちらもお参りしてみたい。
周防大島神社小祠めぐり024。
下田(したた)の下田八幡宮。
「したた」と読むのは珍しいと言われる。周防大島陸上競技場の近くにあり、国道から大きな鳥居が見えている。灯籠も大きく、昔はこの辺りは海だったのだろう。
下田八幡宮 下田八幡宮
参道を南へ進み180度ぐるっと回って神社があり、北向きに参拝する。参道の途中には境内社として天満宮(菅原道真公)が祀られている。周囲には梅の木が植えられているのは、この天神様に因むのではないかと思う。
下田八幡宮 下田八幡宮
屋根や神社のあちこちに神紋の「左三つ巴」があしらわれている。
祭神は『山口県神社誌』によると、応神天皇(おうじんてんのう)、仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)、神宮皇后(じんぐうこうごう)。
配祀神として、天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)、表筒男命(うわつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、底筒男命(そこつつのおのみこと)、天児屋命(あめのこやねのみこと)となっている。
下田八幡宮 下田八幡宮
応神天皇、仲哀天皇、神宮皇后は、八幡宮で祀られる三人の神様。
天照皇大神は、天の岩戸神話など日本神話で一番有名ではないかと思われる太陽の神様。
表、中、底筒男命の三人は、住吉神社で祀られる神様で、海流、潮流などを表していると思われる、海上交通の護り神。
天児屋命は、天の岩戸神話で天照皇大神が出て来る時に祝詞をあげた神様で、中臣氏・藤原氏の氏神にあたる。
下田八幡宮 下田八幡宮
八幡様や、住吉の神様が祀られているあたり、海の護り神だったのではないかと思う。
彫刻があちこちにあり、どれも迫力があるが、蟇股のところに、大国主神(大黒様)と、事代主神(えびす様)がいて、これも海を生業にする人には縁起がよさそうだ。長州大工の傑作に違いない。
下田八幡宮は少し変わっていて、拝殿の上がり口が正面、左右と3ヶ所あるようだ。神社を一回りする間にも多様な彫刻に出会う。藪が深くなっていたり、木々が高くなったりしているが、昔は集落を一望出来たのではないかと思うし、遠くからも神社は見えていたのではないかと思う。海上からもお参り出来たんじゃないかと思う。
下田八幡宮
下田八幡宮の別当が山側にある浄土宗の神宮寺だったようで、『山口県神社誌』によると神宮寺には大歳神社が祀られていたそうなので、こちらもお参りしてみたい。