塩原温泉、今朝はくもり。
今日は一時雨になるようです。
今日もヤシオツツジの開花記録。
天平二年正月十三日 萃于師老之宅、申宴会成、
于時、初春令月、気淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香
天平二年正月十三日 師の老の宅に萃まりて宴会を申く。
時に初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす・・・
私はこの「蘭」に興味を引かれました。
この時代に、すでに「蘭」の花が愛でられていて、
そして、その「蘭」とは、どんな蘭だったのかと。
普通「蘭」と聞いてイメージするのは、洋蘭だと思いますが、
当然、この「蘭」は「和蘭」です。
梅と同じ頃、春咲く「和蘭」・・・春蘭(シュンラン)?
おそらくはシュンランが、最も可能性が高い蘭なのでしょう。
折しも、発表があった日に、
彩つむぎ敷地内のシュンランが花を開こうとしていました。
すごい偶然ですね。
大好きな花ゆえに、シュンランであってほしいところですが、
その後知ったことに、この「蘭」とは、
秋に咲く「藤袴(フジバカマ)」という説もあるとか。
ドライハーブのように乾燥させた藤袴の花を、
お香のように焚いて薫らせた様子ではないかと。
どちらにしても、想像力を掻き立てて、素敵です。
新しい元号の世が、素敵な世の中になりますように。
発表当日撮影した、彩つむぎのシュンランの写真と共に。
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