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試験的に、過去記事を公開日時指定で再アップしてみました。この記事は2020年5月にアップしたものです。
不要不急の外出自粛は、家族のため自分のためにも心がけているつもりです。でも、地域でどうしても確認したい希少植物があって、見に行って来ました。
この写真は、2011年5月下旬に撮りました。当時は、休日もなかなか取れないような勤務状況でした。やっと取れた休日は生憎の雨・・呆れた表情の家族を尻目に、一人で探索に出かけました。
遠目にフキの葉かと思って近づくと、クマガイソウでした。開花株は一つだけでしたが、葉は数十個確認出来ました。
この倒木の間に上の開花株があり、未開花の葉も倒木に沿って結構見られました。翌年は花が咲かず、更に毎年葉の数が減って行き、ついには二つしか確認出来なくなりました。もう絶えてしまうだろうとの思いから、その後確認に行っておりませんでした。
ところが、生き残っていたのです!以前の写真と見比べると、一度何かがあって絶えかけた事は確かだと思います。でも、生き残った根茎から新たに増え始めているように思えます。
そして、少し先には・・。
開花株もありました!
別の場所では、もっと大きな群落を見る事が出来ます。でも、個体数は少なくても地域に生き残っていた事がとても嬉しい!
蕊柱を接写してみました。唇弁の基部は、臓器のようで不気味ですね。両側に丸みを帯びた黄色の葯がついています。送粉者は、マルハナバチだそうです。
これは別の場所で見た群落です。多数の個体が集まっているように見えても、少数の個体が根茎で繋がり広がっている場合が多いそうです。
クマガイソウは、群落をつくる割に気難しい野生ランのようで、自生地においても、突然姿を消してしまう事があります。見つけても採取したりせず、そのまま見守ってほしいと願っています。失われた希少植物を、山野に復活させる事は容易ではありません。
昨今では、この野生ランもシカの食害に遭うことが多いようです。少し高度の高いところに生育するエゾスズランも食害に遭った葉をよく見かけます。難しい生き方をしているラン科植物は、外敵が多くて本当に気の毒です。
このブログの更新を停止してから、もう少しで3ヵ月が経ちます。それでも、カウンター数値からご訪問下さる方がいる事を知りました。
そこで、本ブログの今後や新たに開始したブログの事などを書いてみます。
【やまぶどうの徒然日記】
無料ブログで指定された容量を上げるために、10GBのオプションプランに加入しています。今後は、2020年12月3日に、まとめとして作成した「やまぶどうの徒然日記 2010年」以降を残し、それ以前のものは順次削除して、空き容量を確保して行く予定です。
尚、掲載した写真の一部は、後継ブログに掲載する事もあります。
やまぶどうの徒然日記の後継ブログ(サブブログ)として、植物カテゴリーに絞って開設いたしました。当初は別のプロバイダーさんを考えましたが、長年慣れ親しんだココログを離れないで、アドレスを変えて継続する事にしました。
静岡県の植物とありますが、主として私の住む静岡県東部(富士山、愛鷹山周辺)で出会った植物、そして県東部に造成中の植物園の紹介などを掲載して行くつもりです。
会社勤めを引退してから、耕作放棄状態にあった畑を再生させて、素人農業を始めました。
このブログは、慣れない農業作業や日常生活の記録として開設いたしました。
FC2ブログは、無料で10GBの容量がありますので、やまぶどうの徒然日記で設定していた植物探索に関わるカテゴリー以外の記事を掲載して行くつもりです。もう直ぐ14歳になる甲斐犬「萌」も、こちらに登場予定です。
記事は、以前の様に一日一記事を目標とせず、気の向いた時に更新する事としました。
ご訪問、ご意見などをお待ちしております。何卒、宜しくお願い致します。
更新を停止して半月が経ちました。その間、皆様方から嬉しいコメントやメール、そしてお電話などを頂き、いろいろ考えてみました。Twitter登録もしてありますが、やはりブログ形式が自分に向いていると思います。
ブログのテーマを、二つ考えました。
一つは、今迄と同じ山野の植物観察ですが、年齢と共に探索範囲が狭くなって来ました。そこで、「静岡県の植物探索」或いは「富士市の植物探索」にしようと思っています。こちらに関しては、現在ココログで検討中です。→開設致しました。
もう一つは、野菜の実生栽培と山野の植物の実生栽培を記録する「権兵衛の種蒔き日記」というテーマを考えました。山野の植物観察をして来ましたが、縁あって希少植物とされている種の実生栽培に挑戦する機会を得ました。そのお陰で、今まで知らなかった不思議な生態を、いろいろ学ぶ事が出来ました。
こちらに関しては、FC2に登録して12月30日から開始いたしました。アドレスは下記の通りです。拙いブログですが、皆様のご訪問をお待ちいたしております。
https://tanemakigonbe.fc2.net/
http://asitaka-yamabudou.cocolog-nifty.com/shizuoka/
新たなブログは、一日一記事を目標とせず、気の向いた時に投稿して行くつもりです。ココログのメインブログとサブブログの違い、そしてFC2とココログとの写真の格納方法などの違いなどがあり、まだ思ったように記事が作成出来ません。暫く四苦八苦する事になりそうです。懲りずにご訪問いただけると嬉しいです。
皆様、「やまぶどうの徒然日記」をご訪問いただき、誠に有難うございます。
本ブログを開設してから、約11年が経過しました。2010年1月の開設より、一日一記事を目標に頑張ってまいりましたが、そろそろプロバイダーさんとの契約容量がいっぱいになります。以前より、カウンターが1,000,000アクセスを超えたら、記事の更新を停止しようと考えておりました。
ブログ自体は、今暫く残しておくつもりですが、このご挨拶を最後に記事の更新を停止する事と致しました。
思い起こせば、プロバイダーさんの変更(Web静岡→Nifty)、システムの変更に伴うトラブル、OSの更新に伴うブラウザの変更などがあり、悩まされた時期もありました。古い記事は、システム変更により写真や文字サイズの不自然なものも見受けられ、ご不便をおかけしました。
多趣味人間なので、カテゴリーをいろいろ設定して来ましたが、終盤に向かい植物観察中心のブログとなりました。不勉強な上に一人歩きが多かった事もあり、名前を知らない植物ばかりで、皆様方にいろいろ教えていただきました。お陰様で、なんとか本日まで継続する事が出来ました事を、心より感謝申し上げます。
今後の事については、現時点で特に決めておりません。少し時間をおいてから、考えようと思っています。また、別の形を含めて再開する事がありましたら、その節は何卒宜しくお願い致します。
それでは、皆様これにて失礼いたします。
拙いブログにお付き合いいただき、本当にありがとうございました。・・・管理人:やまぶどう(佐藤政幸)
ブログ記事の総集編も、いよいよ最終年になりました。
×ばつフウラン(仮称ボウフウラン)の花を見る事が出来ました。
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ホドイモはマメ科植物ですが、地中に芋が出来ます。花は沢山咲きましたが、一つも結実しませんでした。原因は分かりませんが、来年に期待です。
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こちらは、ボウランとフウランの属間交配で作出された花です。花だけでなく、葉にも両者の特徴がみられます。変な臭いの花と良い匂いの花が合体して、両親程の強い香りは感じられませんでした。
どちらも、大切に育てて行きたいと思います。師匠、有難うございました。
次は、山野の植物です。
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今迄、花の終わり〜果実期にしか見る事の出来なかったオノエランの花を撮りに行きました。開花時期は、ウチョウランよりかなり早いようです。この場所は、大岩の続く渓谷の断崖で、爪先立ちでやっと接写出来ました。
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先輩に案内していただき、初めてツレサギソウの花を見る事が出来ました。また、この植物が栄養繁殖で増える事も知りました。
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県東部で、全開状態のトサノクロムヨウランの花を見る事が出来ました。今まで見て来たムヨウラン類の中では、一番綺麗な花だと思います。果実が熟すと横を向く特徴も、以前教わった通りでした。
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今迄、カンアオイ属には苦手意識を持っていました。地域に生育が確認されているものだけでも識別出来るようになりたくて、探索・分布調査を開始しました。掲載した写真は、ランヨウアオイ、カンアオイ、アマギカンアオイ(だと思う)、カギガタアオイです。
日本には、50種のカンアオイ属が生育しており、静岡県では、落葉タイプのウスバサイシンとフタバアオイ以外に15種の報告があるそうです。
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今年は、カシノナガキクイムシによるコナラなどの立ち枯れ被害の多い年でした。その影響か、例年になく沢山のカエンタケを見て来ました。家の裏山で、火炎の名にふさわしい形のカエンタケを見付けました。
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ササの密集地と化した茶畑は、伐採が終了し徐々に野菜畑として再生させています。下段は、今年1月頃の様子です。主としてこの場所で、コロナ禍での引きこもり生活を送っています。
2010年1月〜2020年12月(約11年間)の総集編も、今日を含めて後2回となりました。
この年は、家族にとって大切な用事があり、愛媛県松山市に行って来ました。伊予の国は、これが二度目の訪問でした。この時点では、コロナの蔓延が間近に迫っているとは、思いもしませんでした。
2017年は、国立科学博物館筑波実験植物園に行きましたが、この年は友人の植物展示ブースがあると聞き、上野本館に行って来ました。掲載した写真は、人工衛星のコーナーです。右は、ニュートリノを観測するための光電子増倍管で、静岡県の浜松ホトニクス株式会社が製造しました。県民として誇らしい事です。
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植物カテゴリーでは、何と言ってもハルザキヤツシロランの開花です。2〜3年を目標にしていたのですが、運良くこの年に咲いてしまいました。でも、難易度の高さは一番で、翌年は根状器官が部材から覗いていましたが、花芽は上がって来ませんでした。専門家さんの見解では、複数の共生菌からバランス良く養分を吸収しないと、開花に至らないのではないかとの事でした。自生地の土を入れたのが幸いしたようです。
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山野での初めての出会いも幾つかありました。県中部のハルザキヤツシロランを見に行った場所に、このトサノクロムヨウランが生育していました。この植物の生態を知らず、午後に行ったため全開の花を見れませんでした。この翌年、県東部に大きな群落のある事を知りました。
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カゲロウランとマヤランです。こちらも、県中部でしか見た事の無かった植物ですが、この年県東部で出会う事が出来ました。
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テンナンショウ属の訪花昆虫調査の手伝いをしたおかげで、専門家の方に富士山南麓に生育する種を教えてもらいました。左はミクニテンナンショウ、右はヒガンマムシグサのハウチワテンナンショウタイプです。その他にも、ホソバテンナンショウやオオミネテンナンショウなども何ヶ所かで見る事が出来ました。4種とも、手元の富士市植物仮目録に未記載だったため、追記しました。
週明けには寒波がやってくるようですね。栽培棚の洋ラン類は、かなり前に庫内に取り込みましたが、クンシランがまだ残っています。今日あたり移動しないとまずいかな・・。以前、取り込みが遅れて霜に遭い、葉を痛めてしまった事があります。
再生畑2のササを、年内に出来るだけ片付けようと頑張っていたら、熊手が壊れてしまいました。以前は仮払い機の柄や取っ手が壊れました。道具が壊れると作業が大変で、何倍も疲れます。
再生畑1の目途がつき、この年から再生畑2のチャノキやササの伐採を開始しました。ご覧の様にササがびっしり生えていて、様子見に行った時は先の見えない作業に尻込みしてしまいました。
この頃は、他県に行く事が少なくなりました。でも、一度は見てみたいものもあります。
嫁さんを誘い、ヒカリゴケを見に長野県へ行って来ました。山梨県某所にも生育しているようですが、出来れば静岡県で見たいものです。
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この植物は、富士市の防潮林で出会いました。和名は「キンチョウ」・・多肉植物の仲間です。富士市植物仮目録に未掲載だったため追記しました。証拠標本を作ろうと、数か月プレスして置きましたが乾燥せずカビてしまいました。他の方法を考えなくては・・。
昨年秋に、ハルザキヤツシロランの自生地を教えてもらい、花期に探索に行って来ました。そこで、この植物を見守っている地元の女性に出会いました。実生栽培実験の事を話したところ、果実の様子を連絡くれるとの事でした。
自生地の部材を入れた実生床に、スギの球果を少し入れて種子を蒔いたところ、無事発芽し根状器官が伸び始めました。クロ→アキ→ハルの順に難易度が上がります。アキの開花まで2年かかったので、ハルも2〜3年を目標に花を見られたら良いと思っていました。
こちらは、予期せぬ嬉しい出会いでした。2016年の夏に、赤玉土と地域に生育するササの葉などをプラ容器に入れ、送ってもらった一握りほどのヒメヤツシロランの自生地の土を加えました。同じくササやタケの林に生育するアキザキヤツシロランの実生床にするつもりでした。土の中に混じっていた種子かプロトコームが生育・開花したものと思われます。
アキザキヤツシロランの自生地は、一般的に竹林とされて来ました。ところが、富士市のスギ林でアキザキヤツシロランの生育が確認されたのです。研究者により、屋久島のスダジイ林の生育と共に短報として発表されました。
子房部がピンクのギンリョウソウを見た事は幾度かありました。ところが、鱗片まで紅色に染まるベニバナギンリョウソウがあると聞きました。友人に場所を教えてもらい、花期の頃GPSを持って探索して来ました。一時間ほど周辺を探しましたが、この極狭い範囲でしか見る事は出来ませんでした。普通のギンリョウソウより遅れて出現するようです。
ツルリンドウは、彼方此方で見る事が出来ます。ところが、このホソバノツルリンドウは、なかなか出会えません。古い図鑑などには、ススキの根に寄生すると言うような事が書かれています。
自らも光合成をして養分を得ていますが、ススキが光合成で得た養分を共生菌を介してもらっている事が分かったそうです。葉緑素を持つラン科植物に似た生活をしているようです。植物体全体はある程度の大きさになりますが、根は殆どありません。これらの事は、2020年研究者によって論文として発表されました。
思い出はつきませんが、この年はこれくらいで・・。