おそらく境港で最大の建築は奇怪な造形物
DATA
■しかく設計:
高松伸/
高松伸建築設計事務所
■しかく施工:戸田・美保土建・赤木JV
■しかく所在地:鳥取県境港市大正町215
■しかく用途:旅客船ターミナル、展示ホール、公衆浴場、店舗
■しかく竣工:1997年(平成9年)
■しかく規模(ターミナル棟):建築面積1120m2 延床面積3500m2
■しかく構造:S造 地上4階
■しかく付近の地図(mapion)
境港の突端、境水道に面して建つ建造物。旅客船ターミナル、店舗、公衆浴場などの機能を備えている。ただし旅客船がひっきりなしに来るわけではなく、普段は「水木しげるロード」に行く前の拠点のような位置づけになっている。
境港市は当地にシンボリックな建築を求め、建築家がそれに応えた結果、このような「いかにも高松伸な建築」になったようだ。
(私の見た限り)室内にこれといった見せ場や気持ちいい空間はなく、外観のインパクト勝負、すなわちデカい彫刻になっている。それが本当に地元や観光客の実態・ニーズに適合しているのか、「皆様に奉仕する公共建築」になっているのか、かなり疑わしい。
まあ「水木しげるロード」に呼応する妖怪っぽい建築と言えなくもないが...。