「ロシア国旗?」なアイスクリーム(2018年05月09日)

時々、近所のスーパーでアイスクリームを求めます。スッキリとした感じ、シンプルな味わいの、なかなか悪くないロシアのアイスクリームが色々と在ります。

↓こんなモノを求めました。400ルーブル前後で売っている、800mlとボリュームが在るアイスクリームです。
ロシア国旗のアイスクリーム... (2).jpg
↑箱の中に3種類のアイスクリームが詰まっているモノです。

3種類の組み合わせに幾つか在って、よく視掛けるモノなのですが、これは「少し特別なバージョン?」というように見受けられます。3種類のアイスクリームをカップに盛っている画ですが、カップが何となくサッカーボールの柄です。そして「勝者のために!」等という字も視えます。

↓開けてみればこういう具合で、一寸笑ってしまいました。
ロシア国旗のアイスクリーム... (1).jpg
↑「サッカーのワールドカップに登場するロシア代表を応援」ということなのでしょう。白、青、赤のロシア国旗が3色のアイスクリームで表現されていました。意外に「よく出来ている...」という感です。

白はナチュラルなクリームです。青は"ブラックカラント"または"カシス"と呼ばれる甘酸っぱい感じの味です。赤は甘い"ストロベリー"です。

こういうアイスクリームですが、寧ろロシアのチームと対戦するチームの関係者が「ロシア...彼らに負けるな!食ってしまえ!」という具合にワイワイとみんなで突いて食べるというようなことになるかもしれないと、変な想像もしてしまいました。

"オリヴィエ・サラダ"(Салат Оливье)=「ロシア風サラダ」とも言われる定番を「お持ち帰り」で... (2018年05月09日)

「ユジノサハリンスクに滞在中」というような話題になれば、「さぞかし日本国内と様子が違うのであろう」というように思われるのかもしれません。が、住まいの近所のスーパーに「惣菜コーナー」が在って、「何となく部屋で摘まむモノ」を求める場面が多々在ります。そういうようなことを時々、或いはそれなりの頻度でやるというのは、ユジノサハリンスクに在る時も、地元の稚内に在る時でも、国内の出先の街に在る時でも大きな差は在りません。(国内の出先の街では、所謂"デパ地下"を利用してみる場合も在って、スーパーとは雰囲気が変わることも在りますが。)

ユジノサハリンスクのスーパーで、惣菜に類するモノは「量り売り」がポピュラーです。店頭で係の方に「しろまるしろまるを御願いします」と申し出て、容器に入れてもらいます。必要な量に至ったという時点で計量し、機器から「100グラムXXルーブル」から算出される代金とそのバーコード等が記されたシールが出て来て、容器に貼り付けられます。それをレジへ持って行って精算するのです。

↓こういう具合に、容器に入れられて、シールが貼られて、ラップで包まれたモノをレジ袋に入れて持ち帰るようなイメージです。
オリヴィエサラダ (1).jpg
↑近所の店で「100グラム=58ルーブル」ということで売りに出ていて、「三百数十グラム」が画の容器に入るので「250ルーブルで釣銭」というような価格帯です。気分的には「500円ワンコインで一寸摘まむモノを求める」という感です。これを求めようと店に寄れば、容器に入れてもらう場面で一寸した"順番待ち"も生じます。他のサラダ類も価格はそれ程変わりませんから、「概ね地元消費者に受容れられている価格帯」のように見受けられます。

"オリヴィエ・サラダ"は、ロシア国外で「ロシア風サラダ」と言われる場合も在るらしいです。ロシアでは大変にポピュラーなものです。ユジノサハリンスク市内のスーパーに在る惣菜コーナーで「サラダの類」が売られていれば、大概はこの"オリヴィエ"が在ります。更に言えば、「所謂"オリヴィエ"?しろまるしろまるが加わった?」と見受けられるバリエーションらしきモノも色々と見受けられます。

"オリヴィエ"というのは「フランス語?」と思って調べてみたのですが、これは人名です。19世紀後半にモスクワで、裕福な商工業者が盛んに出入りして大繁盛した高級フランス料理店の料理長だったベルギー人、リュシアン・オリヴィエの名に因むのだといいます。オリヴィエが創り出したサラダは大変な人気であったそうです。

オリヴィエが創り出したサラダは大変な人気であったということでしたが、彼が精確なレシピを特段に伝えていなかったため、何時の間にかこの料理は流行らなくなったようです。それがソ連時代になって「オリヴィエが居た店での勤務経験が在る」と称する料理人が「"オリヴィエ・サラダ"はこういうモノだった」として"首都風サラダ"なるモノを売り出しました。そういう契機が在って、"オリヴィエ・サラダ"は「ポピュラーなサラダ」になって現在に至っている訳です。

「19世紀後半の...」という起こりが語られることは在りますが、実質的には「ソ連時代から一般化しているメニュー」という感でもあると見受けられます。

"オリヴィエ・サラダ"は、ジャガイモが使われるサラダです。"マッシュポテト"のようなモノではなく、小さくサイコロ状に刻んだジャガイモが使われます。他の野菜や肉類等も、概ね小さなサイコロ状の刻み方をしています。そうした材料を合わせて、マヨネーズ等で和えるのです。

↓容器を開けてみると、こういう感じです。こういうモノを「作る」となれば、「手軽?」なように視える他方で、野菜を細かく刻むので「存外な手間」かもしれないと思えます。
オリヴィエサラダ (2).jpg
↑他の料理やパンと一緒に頂くのにも、「ビールの肴」のように頂くのにも好適な感じで気に入っています。

実質的には「ソ連時代から一般化?」と見受けられる「ロシア料理」という感の"オリヴィエ・サラダ"ですが、「起こり」は「ロシアのフランス料理店だったらしい」という代物です。そして考案者が「ベルギー人の料理人」だったようですが、主に国外で「ロシア風サラダ」と言われ、何時の間にかその言い方が"逆輸入"されて、ロシア国内でも一部に「ロシア風サラダ」とこのメニューを紹介している場合さえ見受けられます。

「スーパーで求める惣菜」というような、極々身近なモノに関して考えてみると、話題が際限無く拡がる感です。

<サーモンロール>(2018年05月01日)

ユジノサハリンスク滞在の中、何処かの店へ食事に寄ることも多いのですが、近所のスーパーの総菜コーナーで何かを買い込んで、住まいでそれを頂くということも多く在ります。

こういうような食事のパターンは、考えてみれば稚内に居る場合も、日本国内の他地域に出た場合も然程大きな差が無いような気がします。

↓近所のスーパーの惣菜コーナーでこういうモノを見付けました。
01-05-2018 巻き寿司 (1).jpg
↑日本国内で視掛けるモノと、外見的に大差が無い感じの海苔巻です。

ユジノサハリンスクに限らず、コルサコフやホルムスクでも<ロール、スシ>という看板を掲げた店は視掛けます。寿司に関して、サハリン辺りでは"巻物"、或いは「欧米諸国でアレンジされたモノが伝わった"ロール"」がポピュラーなように見受けられます。スーパーの総菜コーナーでも、そういうモノを「手軽に御家庭で...」ということで、こういうように売られているのでしょう。

スーパーの総菜コーナーでは、「或る程度の範囲で、決まった量がパックされて、一律の価格」という売り方ではなく、「量り売り」が主流です。係の人に御願いして、容器に惣菜を詰めて頂き、量って料金が算出される仕組みの機器からシールが出て来て、それが容器に貼付されます。レジへ持って行けば、そのシールのバーコードを読み込んで精算するのです。

この巻き寿司も「量り売り」な方式で、パック毎の若干の重量の差異を反映して、価格も各々に違います。日本国内のスーパーで視るような「一律XXX円」ではなく、片方が200ルーブルで、隣りは190ルーブルで、もう一つ在る同じモノが195ルーブルというような具合になっています。

幾つか在ったのを眺めて、190ルーブルのモノを求めました。何となく醤油も付いていて、日本国内のスーパーで求めるこの種のモノと比べて、大きな違和感は在りませんでした。

↓パックを開けるとこういう具合です。
01-05-2018 巻き寿司 (2).jpg

巻かれている魚の種類は然程気にせずに求めましたが、ロシアでは人気が高いらしいサーモンでした。

序でに言えば、別な機会にも同じ店で同じモノが売っていたのですが、その時は夜の8時近くでした。そうなると、パックに赤いシールが添付され「本日中にお召し上がり下さい。 -25%」となっていました。試しにそれをレジに持って行けば、バーコードを読み込んだ時点で「25%オフ」になりました。

「ユジノサハリンスクに滞在中」というような話題になれば、「さぞかし日本国内と様子が違うのであろう」というように思われるのかもしれませんが、こういうような「スーパーの総菜コーナーでパックの巻き寿司を何となく求める」というような場面では、「違い」という程に大きな差異は無いような気がします。

"クレープ"≒"ブリヌィ"(2018年04月30日)

↓休日にカフェに道草で、こういうモノを頂きました。
30-04-2018 クレープ.jpg
↑中身は刻んだバナナとチョコレートシロップです。

「"クレープ"または"ブリヌィ"」と呼ばれていました。

"ブリヌィ"と言えば、ロシアでは伝統的なモノで、デザートのようにも頂くモノです。そのまま、蜂蜜やジャムを点けて頂くというようなイメージが強いモノですが、こういう具合に中身にフルーツを包むようにすると、寧ろ"クレープ"という呼び方をしてみたくなります。この店ではアイスクリームまで添えられます。

その「起こり」に「関連」が在るのか否かは判然としませんが、「結果的によく似ている」という代物が在るのは少し面白いと思います。

<スプライト>の「スイカ+キュウリ」?? (2018年04月19日)

日本国内で視掛ける有名なファストフードのチェーン店の中には、色々な国々で店舗網を展開していて、国外でも同じ看板を視掛ける場合が在ります。有名な清涼飲料水のようなモノに関しても、日本国内で視掛けるモノと同じ名前で、同じマークが着いたモノが多々在ります。

そういうような状態ではあっても、各々に「展開している国や地域の"好み"を慮り、他所とは多少違う商品等」が登場している場合も在るようです。

↓そうした例の一つに出会いました。
スプライト 19APR2018.jpg
↑日本国内でも視掛けるレモネードの<スプライト>です。

ユジノサハリンスクにも、日本国内で視掛けるモノ、味も殆ど同じモノの<スプライト>は在ります。が、画のモノは少し違います。「スイカ+キュウリ」と在って、ラベルにもスイカの画、その下にキュウリの画も入っています。

「スイカ+キュウリ」というのは、「清涼飲料水でそういうモノ...在ったか?」と思うような、やや意外な感じがするモノです。そこで求めて試飲したのです。

試飲したのですが「?」と少し首を傾げてしまう感じでした。普通のスプライトに、やや甘味が加わって、キュウリのような香りが入っています。

実は少し以前に「キュウリ」という<スプライト>が在りました。それも試しましたが、「キュウリのような香りが入っている」という不思議な感じのモノで、「これなら"オリジナル"の<スプライト>が好き!」と思っていました。今般、それに「続くモノ」でもあるかのように「スイカ+キュウリ」が登場しました。

この画を撮った場所ですが、ファストフードの店のテーブルです。日本国内のこの種の店では余り視ませんが、ユジノサハリンスクのこの種の店では、清涼飲料水等のボトルやパックをそのまま売っている場所が多く在ります。この店でボリュームが在るサンドイッチを頂く際、合わせて頂く飲物を何にしようかと思っていて、この「スイカ+キュウリ」を見付けたのでした。

各国で販売されている飲料に関して、「ロシアの嗜好に合った」と考えられるモノの製造や販売が展開されているのを視たことになります。少し興味深いのですが、筆者個人としては、「<スプライト>は"オリジナル"をそのまま」というのが好く、敢えて他のモノを合わせるなら「スピリットを<スプライト>で割る」という感じでしょうか。

<野菜のトマトソースリゾット>(2018年04月07日)

料理や飲物の写真が入ったメニュー表を用意して、「誰でも利用し易い」感じの"ファミリーレストラン"的なお店が在って、何となく居心地も好いので時々利用します。

写真が入ったメニュー表」が好いと思って眺めていれば、中に「写真が無いページ」が在りました。「料理長のお薦め」というような題が冠せられていて、恐らく少し後になってから「こういうのはどうだ?」と付け加えたか、準備の都合等で"期間限定"の扱いということになっているのでしょう。

そういうのが出て来ると、「どういう料理が出て来る?」と何やら酷く気になります。

↓その「写真が無いページ」から、敢えて「どういう料理が出て来る?」と頼んでみたのがこれです。
リゾット 2018APR07 (1).jpg
↑これは<リゾット>です。メニュー表の当該ページには「しろまるしろまる入り」とか「しろまるしろまる添え」と色々書かれていて、「何やら面倒な?」とも思ったのでしたが、"リゾット"(Ризотто)という文字を認めて、それを選んだのです。

リゾット(Risotto)は、古くからイタリアで食べられてきた麦類の料理に中東方面から伝播した米が融合した料理であると言われ、イタリアの北部でポピュラーなモノであるようです。何となく「色々な具材が入る洋式な粥」という感じがするモノです。

↓何種類も野菜が入り、「米を食している」という感じが残る程度な軟さでベトベトせず、大変に美味しく頂きました。
リゾット 2018APR07 (2).jpg

「野菜を少し多く頂くことが叶って美味い」と気に入ってしまい、休日に何回か続けて頂いてしまいました。こういう「俄かに"お気に入り"の仲間入り」という料理と出くわすのは嬉しいものです。

<Наш Бутер>(ナーシ ブーチェル)??(2018年04月05日&07-08)

夕刻に、「カフェに道草して、好きな飲物でも頂いてから住まいへ引揚げよう」と考えて近所のカフェに足を向けた時、横断歩道を渡りながら「サンドイッチでも摘まみたい」と思い付きました。

何となく馴染みなカフェの店員さんに笑顔で迎えられ、直ぐに「サンドイッチなんか在りますかね?」と尋ねました。

すると「在ります。"ナーシ ブーチェル"と言いますが...」と返事が在りました。"ナーシ"は「私達の」ということで、こういう場合は「当店の」という程の意味です。"ブーチェル"なる語が、やや聞き慣れません。多分「当店のサンド」位の命名なのだろうと考えました。

「在るのですね...サンドイッチが...」と言えば、店員さんが言葉を継ぎました。「"ナーシ ブーチェル"ですが、レタスやトマトやチーズが入って、お好みでチキン、フィッシュ、ハムとお選び頂きます。パンは黒パンか白パンをお選び頂くことになります」ということでした。

この説明によれば、3種類のメインな具材(チキン、フィッシュ、ハム)に2種類のパンで、「6種類の選択肢」が在ることになります。頭の中でそんなことを想っていると、店員さんは「時々現れる、実は外国人らしいおじさんに言葉が通じなかった?」とでも思ったのか「レタスやトマトやチーズが入って、お好みでチキン、フィッシュ、ハムとお選び頂きます。パンは黒パンか白パンをお選び頂くことに...」と流暢な英語で言い出しました。この店は、近所のオフィスに出入りしているらしい外国人の来店も多そうな感じの店でもあります。実際、互いに英語を話している人達のグループが来ていたのも視たことが在ります。

そのうち、他の店員さんが「そこに英語のメニューも置いて在ったよね...」と言い出しましたが、筆者は「It sounds good!」(それは好さそうだ)と素早く応じ、「英語もロシア語も、私には外国語で、どちらのメニューでも大差は無い...」と言葉を継ぎ、「チキンの黒パンを所望」と御願いしました。

↓席に着いて、頼んだ飲物を啜りながら待つこと暫しで「サンドイッチ、お待たせしました」と登場したのがこれです。
APR05.jpg↑サクッとした黒パンに、メインのチキンやレタスやトマトやチーズが入っているモノで、2枚のパンで具材を挟んだサンドイッチが2つ在ります。

これがなかなかにボリュームも在り、満足度が高いモノでした。

↓別な日に、「フィッシュの黒パン」というのを頼みました。
APR07.jpg
↑これは肉厚なスモークサーモンが入っていました。

↓更に別な日に、「ハムの黒パン」というのも頼んでみました。
APR08.jpg
↑こちらは厚めなハムで、バルサミコを使って工夫したソースが使われていました。

こういう次第で、俄かに「お気に入り」なサンドイッチに出くわしました。色々と「最近の経緯」という―左腕を負傷した経過が在り、片手で摘まむサンドイッチが非常に食べ易かった...―のも在るのですが、「サンドイッチ好き」を自認する筆者にとって、こういうのは非常に嬉しいことです。

それにしても"ブーチェル"という単語です。「бутер」(ブーチェル)と綴り、「бутерброд」(ブーチェルブロド)が縮まった語であるとのことです。

「бутерброд」(ブーチェルブロド)は、ドイツ語の「Butterbrot」(ブッターブロッド)が転訛した語で、オープンサンドやサンドイッチの意味で用いられるようです。

が、そういうことは後から知りました。ユジノサハリンスクでも、「サンドイッチ」に関しては「сэндвич」 (発音すると「セーンドウィチ」と聞こえる)と綴る方が普通な感で、"ブーチェル"という語はこの店で初めて聞いた感です。

とは言っても、「сэндвич」 (サンドイッチ)というモノや言葉は、或いは「比較的近年に急速に広がった」という面が在るかもしれません。

何度も訪日した経過が在って、最近では他所の方に「今度、日本へ行くつもりで...」と相談されることさえ在る方が在ります。その方が或る日言っていました。「2010年だったと思いますが、稚内へ行った時に、集まっていた人達向けにサンドイッチが用意されました。多分、あの時に初めてサンドイッチを頂いたと思います」とです。その方は、2010年に稚内でサンドイッチを頂く機会が在り、ユジノサハリンスクの色々な店で普通にサンドイッチを売っているようになったのは「その少し後だったと思う」としていました。

パンの上に何かを載せる「オープンサンド」はかなり以前から普通に在ったような記憶も在るのですが、「挟むサンドイッチ」は、1990年代初頭にロシアでハンバーガーが登場して、更に暫らく経ってから普及し始めたというところなのかもしれません。今では方々で普通に「сэндвич」 (サンドイッチ)と称して売られています。

<Наш Бутер>(ナーシ ブーチェル)を売っているカフェですが、御願いする時はメニューに書いて在るように例えば「"ナーシ ブーチェル"をハムの黒パンで」という要領で御願いするのですが、店員さんが席に持って来てくれる時は何時も「サンドイッチ(сэндвич)、お待たせしました」という感じで登場します。一寸、不思議です。どういうように呼ばれようと、「美味いサンドイッチ」が頂ければ満足ですが。

モカチーノ(2018年03月31日)

近所のカフェで飲物を愉しむ場合、一度頼んだモノが気に入ると、毎回のようにそればかりを頼んでしまいます。そのうちにお店のスタッフと顔馴染みになって来て、「アレ...ですよね?」という話しになって、速やかに好みの飲物が用意されるようにさえなってしまいます。

そういうのも好いのですが、そういうことばかりやっていると、色々と在るメニューの中に「あのしろまるしろまるというのはどういうモノだ?」というのが残ってしまいます。「アレ...ですよね?」に対して「今日は一寸違う...」という位に応じて、その「どういうモノだ?」を敢えて頼んでみるという「どうでもいい程度に細やかな挑戦」も愉しいものです。

↓「どうでもいい程度に細やかな挑戦」の結果、席に運ばれて来た飲物です。
モカチーノ (1).jpg
↑オーストリアのウィーンでは、コーヒーの上にホイップクリームを載せて、色々と飾るという流儀が在りました。日本でも「ウィンナーコーヒー」等と呼んで出て来る場合が在ります。それを想い出しましたが、これは違います。<モカチーノ>と名付けられているモノです。

<モカチーノ>?日本国内では然程知られていないコーヒーであるように思います。

モカチーノは、エスプレッソコーヒー、チョコレートシロップ、ミルクを組み合わせたモノです。"モカ"というのが、「コーヒー豆の種類」(エチオピアやイエメンの産が知られる、少し個性的な味のモノ)ではなく「チョコレート」という意味なのだそうです。その"モカ"に"カプチーノ"を併せて<モカチーノ>という名前が出て来たようです。

日本国内の有名なチェーン店では、<モカチーノ>という呼び名は余り見受けられないと聞きます。カプチーノを頼む際に「チョコレートシロップを追加」と御願いすることで、実質的な<モカチーノ>が出来上がって愉しめるということになっているようです。

↓ユジノサハリンスクのカフェでは、最初から<モカチーノ>とメニューに載っている場所が見受けられます。
モカチーノ (2).jpg
↑この店では、エスプレッソコーヒー、チョコレートシロップ、ミルクを合わせたモノの上にホイップクリームを載せて、そこにチョコレートを飾っています。

特段に、横に在る砂糖を加えるまでもなく、充分に甘い感じです。コーヒーのバリエーションでありながら、何か「美味いココア」を頂いているかのような、少し不思議な気分の飲物でした。

こういう次元の「あのしろまるしろまるというのはどういうモノだ?」は未だ色々と在りますから、そのうち挑戦してみたい感じです。

キャラメルマキアートとチーズケーキ(2018年03月18日)

少しの間ユジノサハリンスクを離れていて、戻ってみると「何となく馴染んでいた場所に、暫らく振りに寄ってみたい」という気分が強まります。そういう中で、休日の日曜日が穏やかな天候になったので、一寸戸外に出た折りにその「何となく馴染んでいた場所」に立寄る機会を設けました。

↓華やかなラテアートを施したコーヒーをゆったり頂くというのが気に入って、時々休日等に寄るようになった、稚内市サハリン事務所の近くのカフェです。
cafe on 18-03-2018 (1).jpg
↑キャラメルマキアートに加えてチーズケーキを頂いてみました。

飲物に関しては、メニューに出ているモノは常時出て来ますが、デザートは在る場合と無い場合が在ります。チーズケーキに関しては、売り切れになっていた場合が多かったようで、初めて頂くことになりました。

↓脇にアイスクリームを添えて、シロップでデコレーションを施して、「スプーンを付けるのが勿体ない...」とも思えるような美しい盛り付けでチーズケーキが登場しました。
cafe on 18-03-2018 (2).jpg
↑暫し眺めて楽しんだ後、「アイスクリームが融けてしまうと拙い...」と素早く頂きました。

↓そして、既に御馴染になったラテアートの美しいキャラメルマキアートをゆったりと頂きます。
cafe on 18-03-2018 (3).jpg

稚内に在っても、ユジノサハリンスクに在っても「気に入ったカフェで何となくゆったり」という「休日の過ごし方」に大きな差は在りません。

カツ重(2018年03月16日)

日本語を勉強しているサハリンの方に訊ねられました。「"カツ重"と"カツ丼"は違う料理なのでしょうか?」とです。

「米飯の上にトンカツの卵とじ」という意味では、"カツ重"と"カツ丼"に差異は無いように思えるのですが、片や重箱を使い、片や丼を使うことで外観は少し違います。"カツ丼"の方には、色々なバリエーションが在ったり、地域によって一口に"カツ丼"と言った場合に出て来るモノが「米飯の上にトンカツの卵とじ」ではないことが在ると聞きます。"カツ重"と言った場合、そういう話しは特段に耳にしません。

↓そういうようなことを不意に思い出したのですが、ユジノサハリンスクの都心部で、美味しい"カツ重"を頂くことが出来る店が在ります。
カツ重 (1).jpg
↑ユジノサハリンスク市内ではよく知られた店で、長く親しまれているメニューです。

↓ユジノサハリンスク市庁舎の直ぐ近くの建物に入っているレストランの入口です。
カツ重 (2).jpg
↑日本料理店<ふる里>の入口で、「何処となく日本の建物風」な設えになっています。

この店が現在地に開店したのが、2003年3月16日ということで、「今日は15周年」ということになります。「御祝い」ということで、「ランチに立寄ってみよう」ということにしたのでした。

↓食後にコーヒーを頂くと、何か立派なカップに注がれたコーヒーが登場しました。
カツ重 (3).jpg
↑日本国内で在れば、老舗のレストランや喫茶店で使われているような雰囲気のカップです。日本国内から持ち込んだモノであるということです。

この店はユジノサハリンスク市内ではよく知られた店で、モスクワ等から関係者を迎えた官公庁や会社の関係者の皆さんが立寄られることが多いそうです。そんな時、こうした「日本国内から持ち込まれたカップ」でコーヒーが出て来ると、「日本料理の店」が色々と在るモスクワ等の人が瞠目する場合が在るようです。モスクワ等では「日本のカップにコーヒー」という事例は「一寸、思い当たらない」ということなのだそうです。

或る程度"流行り"を反映した描写が見受けられるテレビドラマを観ても、劇中人物が日本料理店で食事を摂る場面や、"ロール"と呼ばれる巻き寿司系統の料理が入ったパックを取り出して弁当にしているというような場面が見受けられます。そういう意味で、「日本由来とされるモノ」を含めた"日本料理"を供する場所はロシア各地の都市で"一般的"になっているのかもしれません。そうした中、ユジノサハリンスクの日本料理の店では「日本のカップにコーヒー」という場面が在って、少々驚かれるというのです。

"カツ重"を美味しく頂いた後に、少し面白い話しを耳にすることになりました。