<ピョートル大帝>と名付けられたブレンドのコーヒー豆(2018年08月19日)

ユジノサハリンスク市内の少し規模が大きなスーパーを覗くと、「家庭やオフィスで頂くコーヒー」を淹れるためのモノが色々と見受けられます。インスタントコーヒーも、豆を挽いたモノも在りますが、コーヒー豆も袋詰めになって売られています。

コーヒー豆に関しては、「稚内市内のスーパーで出くわす頻度よりも、ユジノサハリンスク市内のスーパーで出くわす頻度の方が高い?」というように思うことが在ります。実際、家電製品等を手広く扱う店を覗けば、「コーヒー豆を挽く器具」そのものや、それが組み込まれたようなコーヒーメーカーが色々と売られています。コーヒーメーカーに関しては、日本国内でも多く見掛けるようなドリップ式を基礎にしたようなモノの他、エスプレッソマシーンの系譜と見受けられるモノも色々と在ります。

↓ユジノサハリンスク市内の大きなスーパーで見掛けて、コーヒー豆を求めてみました。
coffee on 19-08-2018.jpg
↑500グラム入りで450ルーブルでした。

コーヒー豆に関しては、「ロシア国外の業者による製品が輸入されている」という、日本国内で出回っている―稚内市内では余り視掛けません―ようなイタリアの有名なモノまで在りますが、それらは上述の価格の倍や三倍という価格のモノも見受けられます。「手頃」と考えられる上述の価格の製品は、ロシアの企業がロシア国内や旧ソ連諸国を中心に販売しているモノと見受けられます。

ユジノサハリンスク市内のスーパーで、寧ろ「挽いてあって粉になっている」というコーヒー豆の方が種類が多く出ているように見えますが、豆も色々と在って、ロシア国内の会社で色々と工夫をしたブレンドを出しているようです。

写真のモノは<ピョートル大帝>という名が冠せられています。何となく趣が在るデザインの袋にコーヒー豆が詰まっています。

ピョートル大帝は17世紀末から18世紀初頭に活躍した皇帝で、サンクトペテルブルグの建設に着手した皇帝として知られています。そして当時のロシアでは「新しいモノ」であった文物や様々な制度を欧州諸国から導入することに積極的で、「何でも自身で試してみたい」とするような一面が在ったそうです。欧州諸国での「コーヒーの事始」に関しては色々な挿話が在るらしいですが、ロシアでのコーヒーに関してピョートル大帝が関わっているとは聞きません。が、ロシアでは「やや新奇?」であったコーヒーをピョートル大帝が用意して「おまえもどうだ?飲んでみろ...」と居合わせた廷臣に薦めて、廷臣が「恐れ入ります、陛下...」と首を傾げながら新奇な味のコーヒーを啜ってみる様子というのが「在ったかもしれない?」と想像してしまうものも在ります。

実はこのロシアの会社による、有名な皇帝の名を冠したブレンドは、「稚内で頂こう」と入手したもので、<ペンギン32>で無事に持ち帰りました。稚内のアパートで、ゆったりと頂いて―専用の器具で使う分の豆を挽き、ドリップ式で淹れています。―います。

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