暮らしに役立つ電気のまめ知識

2016年06月27日
〔第5回〕電気の流れやすさ、流れにくさとは?

はじめまして。保安管理部の「M」と申します。以後、第6回までお話させていただきます。

皆さんは、電気の流れやすさ、流れにくさを決めているものは何だと思いますか。その答えは、抵抗の大きさ、つまり抵抗値です。導体や電線(電気の流れる物質)に電圧をかけるとその大きさに比例した電流が流れます。

恐らく小学校や中学校の理科の授業で習った経験がある方も多いと思います。こんな公式を見たことありませんか?

電圧〔V〕=×ばつ電流〔A〕

大変有名な、『オームの法則』です。導体を流れる電流の大きさは、導体両端の電位差に比例し、電気抵抗に反比例するという法則ですね。1826年にドイツの物理学者ゲオルク・ジーモン・オームによって公表されました(厳密には1781年にヘンリー・キャヴェンディッシュが発見しました。)。

電流は、抵抗値が小さいとたくさん流れ、逆に抵抗値が大きいとあまり流れません。また、同じ長さ及び太さの導体であっても、導体の材質によって抵抗値は異なります。難しい話は割愛しますが、このことを一般的には抵抗率〔Ω・m〕で表し、これで電気の流れやすさを計数的に比較します。

ちなみに、皆さんはもっとも抵抗率の小さい物質は何だと思われますか。「金」だと思った方は、残念、違います。それでは「銅」でしょうか。これも不正解です。(次回に続く)

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