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目標達成に向けた最新の進捗

「YKKサステナビリティビジョン2050」で定めた目標について、5つのテーマごとに当社取り組みの最新状況をご覧いただけます。

気候
  • 気候変動の抑制と適応した事業活動の展開
7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
13 気候変動に具体的な対策を

地球規模で起きている気候変動抑制のため、世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べ1.5°Cに抑える努力を追求するパリ協定を支持し、2050年の気候中立実現に向けて、温室効果ガス削減に取り組みます。さらに気候変動へ適応し、安定的した事業活動を展開します。

目標

(2030年までに)

  • 自社およびサプライチェーンにおけるCO2をはじめとした温室効果ガスの排出量を削減します。
    • Scope1+2: 50%削減(基準年2018年度比)
    • Scope3: 30%削減(基準年2018年度比)
  • 使用電力の再エネ率100%

(2050年に向けて)

  • 温室効果ガス排出ゼロ(ネットゼロ) を目指します。
  • 製造方法と設備の改良、オペレーションと各工程の効率化を追求し、エネルギー使用量を削減します。
  • ファスニング事業拠点に再生可能エネルギー発電施設の設置を推進します。
  • Scope2の排出削減のため、外部からの再生可能エネルギー購入を推進します。
  • Scope3の排出削減のため、材料を持続可能素材化への変更を推進します。
  • 2025年までに全ての石炭使用設備を廃止します。
  • 気候変動に伴う災害リスクを低減します(洪水、熱波、少雨等)。
  • 気候変動の災害リスクを考慮したサプライチェーンを構築します。
2024年度実績 2025年度目標
  • Scope1+2における温室効果ガス排出量
    234,679t(基準年2018年度比 57.0%削減)
  • Scope3における温室効果ガス排出量
    747,276t(基準年2018年度比 14.4%削減)
  • 使用電力全体に占める再エネの比率 61.2%
  • 使用電力を再エネ100%で稼働する拠点数 45拠点
  • 太陽光発電設備稼働 7件(累計34拠点)
  • 石炭ボイラー廃止に向け代替機手配
  • SBTiより「 1.5°C目標」認定を受けた2030年排出削減目標の達成およびそれを上回る排出削減に向けた施策の継続
  • Scope1+2における温室効果ガス排出量
    385,082t以下(基準年2018年度比 29.4%以上削減)
  • Scope3における温室効果ガス排出量
    720,408t以下(基準年2018年度比 17.5%以上削減)
  • 太陽光発電計画 9件
  • 石炭を使用しない代替設備の導入
資源
  • 資源の持続的利用を高めるものづくりの実現
12 つくる責任 つかう責任

ファスニング事業で製造される商品や、使用される梱包材における環境負荷を低減し、持続可能な素材へと移行することで、商品のライフサイクルを通じて発生する廃棄物の削減、石油由来材料使用の削減、および循環型社会の実現への貢献を目指すとともに、生態系を守り、豊かにする活動を展開します。

目標

(2030年までに)

  • ファスニング製品の繊維材料を、100%持続可能素材(リサイクル材、自然由来材 料など)に変更します。
  • ファスニング事業で使用される全てのビニール/プラスチック製梱包材を持続可能素材や回収・再利用など、持続可能な形態に変更します。
  • 廃棄物の再資源化率90%以上を維持します。
  • 全ての製造拠点において、埋め立て、あるいは焼却される廃棄物の排出量を削減します。
  • 生物多様性(環境課題)に配慮した調達を推進します。
  • 資源を繰り返し使える、廃棄物を出さないものづくりと製品設計(耐久性向上、修理可能性、リサイクル性など)を推進し、資源循環に寄与します。
  • ファスニング製品の資源循環技術の開発を行います。
  • 生態系保全活動を実施します。
2024年度実績 2025年度目標
  • 持続可能素材の割合 48%(前年比 +10ポイント)
  • 持続可能な形態の梱包材への切り替え実績 全社 20%(注記)1
  • 廃棄物の再資源化率 93.9%(前年比 +2.0ポイント)
  • 「 The Copper Mark 」認証(注記)2を有するサプライヤーのみとの取引を目標に、未取得サプライヤーへの認証取得を働きかけ
  • 循環型社会実現に向けたPETガーメントリサイクル対応ファスナー「NATULON Plus®再生PET開具」発表
  • YKKのファスナーをより長く使用いただくための「リペア対応シリーズ」の新商品販売開始
  • ファスナーに使用される銅合金および亜鉛合金の社内リサイクルシステムの実用化に向けて、黒部工場にてトライアルを実施
  • 植樹活動や清掃活動の実施
  • 持続可能素材の割合 58%
  • プラスチック製梱包材の持続可能素材への更なる切り替え
  • 「 The Copper Mark 」に加え、「 The Zinc Mark 」認証(注記)4を有するサプライヤーのみとの取引を目標に、未取得サプライヤーへの認証取得を働きかけ
  • PETガーメントリサイクル対応ファスナー「 NATULON Plus® 再生PET開具」の販売開始予定
  • 「リペア対応シリーズ」商品の更なるラインナップ拡充
  • ファスナーに使用される銅合金および亜鉛合金の社内リサイクルシステムについて、黒部工場では運用を開始し、海外拠点では実用化に向けた検証を実施
  • 地域に根差した生態系保全活動の実施
  • 持続的な水利用の実現
6 安全な水とトイレを世界中に

持続的な水利用に向け、地域の状況に応じた取水量削減と排水管理の強化により、地域コミュニティや生態系への負荷の低減に取り組みます。

目標

(2050年に向けて)

  • 取水量を30%削減します(2018年度比)
  • 取水量の削減に向けて、水使用の効率化・再利用などに取り組みます。
  • 政府の規制および、ZDHC(有害化学物質排出ゼロ)のような業界基準を基に制定した自社基準に従い、全ての製造拠点において排水管理を徹底します。
  • 各製造拠点における水リスクを低減します。
2024年度実績 2025年度目標
  • 取水量 10,638千t( 2018年度比 7.5%削減)
  • 取水量原単位 2023年度比 3.2%増加(注記)3
  • 水使用量の削減につながる生産設備の導入、水リサイクル施設の導入2件(累計15拠点)
  • ZDHC Wastewater基準を参考とした排水水質管理
  • 水リスク低減活動の実施
  • 取水量原単位 2%削減(2024年度比)
  • 水使用量の削減につながる生産設備の継続導入、水リサイクル施設の継続導入(計3件)
  • ZDHC Wastewater基準を参考とした排水水質管理
  • 水リスク低減活動の実施
化学物質
  • 化学物質の管理と削減
14 海の豊かさを守ろう
15 陸の豊かさも守ろう

将来世代にわたり豊かな生活を残すため、化学物質の適切な管理と使用量削減により、自然環境や人への影響の最小化に取り組みます。

目標

(2030年までに)

  • 有害化学物質の削減を推進します。
  • 自社基準(YKK RSL)の運用:製品、製造プロセス全体の化学物質の使用を管理するための自社基準を設定し、ステークホルダーとの継続したリスクコミュニケーションを通じて有害化学物質の削減を推進します。
  • 業界基準の遵守:有害化学物質の基準について、製品基準はOEKO-TEX® STANDARD 100、AFIRM RSL、製造工程管理基準はZDHC MRSLを軸にした自社基準に従い、全世界の事業所で業界基準の遵守を推進します。
  • 新しい製造方法の開発:有害化学物質の使用を削減する新しい製造方法を開発します。これにより、製品の品質を確保しつつ、環境負荷を軽減します。
  • 大気と土壌汚染の防止:有害化学物質の使用による大気と土壌の汚染対策を講じます。これにより、地球環境の保護に貢献します。
2024年度実績 2025年度目標
  • YKK RSL( 2024年版)のサプライヤーへの周知および適合調査の実施(サプライヤー 1,793社)
  • 社会・顧客のニーズに基づくYKK RSL(2025年版)への年次改定実施
  • OEKO-TEX® STANDARD 100( 44社)および AFIRM RSL適合状況のモニタリング試験実施( 39社)
  • ZDHC MRSLへの適合性評価のため、InCheckレポートの導入展開( 17社)
  • YKK RSL( 2024年版)の非準拠材料に対する代替材料の選定、材料・製造工程等の開発の推進
  • YKK RSL非準拠対応の全社部門横断組織の結成
  • 土壌汚染の防止のため、化学物質使用拠点において定期点検をルール化し運用を開始
  • YKK RSL( 2025年版)のサプライヤーへの周知・啓発および適合調査の実施
  • 社会・顧客のニーズに基づくYKK RSL(2026年版)への年次改定実施
  • OEKO-TEX® STANDARD 100および AFIRM RSL適合状況のモニタリング試験実施
  • ZDHC MRSL適合率の維持・向上、適合性調査対象物質の拡大
  • YKK RSL( 2025年版)の非準拠材料に対する代替材料の選定、材料・製造工程等の開発の推進
  • 土壌汚染の防止のため、化学物質使用拠点における定期点検の確実な運用
人権
  • 人権の尊重と公正で安全な労働環境の維持
5 ジェンダー平等を実現しよう
8 働きがいも経済成長も
10 人や国の不平等をなくそう
16 平和と公正をすべての人に

全ての人間の尊厳と権利を尊重するという世界共通の理念を重要視し、多様で持続可能な社会に貢献します。

目標
  • 多様性を認めた包括的な人権の尊重と労働環境の 整備徹底により、一人ひとりが個性を活かして働ける安心安全な職場環境をサプライチェーン全体で形成し、健康で幸せに満ちた生活を支援します。
  • YKK精神「善の巡環」と国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づいた、YGCC監査の持続的な実施ならびに社会的要請の変化に応じた改善を行います。
2024年度実績 2025年度目標
  • 全製造拠点で労働時間の週次管理体制を構築
  • YKKグローバルコンプライアンス基準( YGCC )による人権侵害リスクの特定・評価において、対象全拠点でのセルフチェックの実施( 51拠点)および第三者機関による実地監査の実施(24拠点)
  • ビジネスと人権に関する指導原則への対応を継続推進
  • 救済へのアクセスについて、会社として整備すべき仕組みの検討および構築
  • YGCCシステム化による監査体制強化
  1. (注記)1算定方法見直しによる数値修正
  2. (注記)2銅産業の責任ある生産と国連SDGsへの貢献を示す国際的枠組み
  3. (注記)32024年度黒部牧野工場において環境対策用水を使用したため。 2025年度は使用しない見込み。
  4. (注記)4亜鉛産業の責任ある生産と国連SDGsへの貢献を示す国際的枠組み
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