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2023年度公募型共同研究 成果報告
福井県では原子力発電所の集積を生かして、原子力を中心としたエネルギーの総合的な研究開発拠点とするため、「エネルギー研究開発拠点化計画」を推進してきました。
2020年3月にはこの計画を拡大、発展させ「嶺南Eコースト計画」を策定し、その取り組みを強化しております。若狭湾エネルギー研究センターでは、「嶺南Eコースト計画」に基づき加速器を利用した「医療」、「育種」、「宇宙」の各分野、およびレーザー技術を応用した「レーザー」分野を柱とした実用化を目指す
研究に重点を置き、企業や大学・研究機関と連携した共同研究を推進しております。
2023年度の研究成果は下記のとおりです。
2023年度公募型共同研究成果一覧
(研究名をクリックすると研究成果報告書【概要版】が閲覧できます。)
【実用化研究】 ※(注記)エネ研の研究成果を実用化することを目指す企業を加えた共同研究
| 研究名 | 研究概要 | ・共同研究者(代表者)/ ・若狭湾エネルギー研究センター研究者 |
|---|---|---|
| 光応答制御による高付加価値レタスの栽培方法の確立 | 植物工場においては、十分に発色した赤色のレタスを栽培する方法は確立されていない。本研究では、特定波長のLED照射によって赤色色素の合成反応を制御することにより、赤色レタスの栽培手法を開発する。 |
・株式会社フレデリッシュ 岡 義仁 |
【産学連携研究】 ※(注記)実用化を目指す企業を加えた共同研究(順不同)
| 研究名 | 研究概要 | ・共同研究者(代表者)/ ・若狭湾エネルギー研究センター研究者 |
|---|---|---|
| 福井の酒蔵の要望に応えて育成した酒米新品種「山田錦FW1号」の実醸造による評価と普及 | 日本酒醸造用ブランド酒米品種「山田錦」を福井県で栽培しやすく改良した新品種「山田錦FW1号」および後続品種を品種登録する。これら新品種の栽培特性や醸造特性を明らかにし、新品種を用いた日本酒の商品化を目指す。また、遺伝子情報を明らかにすることで、さらなる後継品種育成をめざす。 |
・福井県立大学 教授 三浦 孝太郎 |
| ポリイミドナノファイバーを用いた新規電解質膜の開発 | 現在、燃料電池の電解質膜は耐熱性やプロトン伝導度に課題があり、さらなる性能の向上が求められている。本研究では、高い熱安定性を有するポリイミドによるナノファイバーを用いた新しい電解質膜の開発を行う。 |
・福井大学 教授 山下 義裕 |
【基礎研究】 ※(注記)大学・研究機関との共同研究(順不同)
| 研究名 | 研究概要 | ・共同研究者(代表者)/ ・若狭湾エネルギー研究センター研究者 |
|---|---|---|
| イオンビームを用いた充放電時におけるリチウム電池内の正‧負極間のリチウムイオン移動解析技術開発 | 材料中のリチウム濃度を5nm程度の高い深さ分解能で測定できる飛行時間型反跳粒子検出(ToF-ERD)法を用いて、充放電時におけるリチウム電池内の正極・負極/固体電解質界面のリチウム移動量をその場で測定し、電池中の過渡的なリチウム蓄積量の評価法を確立する。 |
・名城大学 教授 土屋 文 |
| 加速器照射を利用した規則型Fe-Al合金中の空孔制御による多量水素貯蔵に関する研究 | 原子の穴(空孔)への複数水素原子捕獲が報告されているFe-Al合金で、空孔中の水素状態や捕獲量について粒子線加速器を用いた空孔導入制御などにより、水素状態評価と捕獲水素量の限界など新たな水素貯蔵の可能性を探る。 | ・大阪公立大学 教授 堀 史説 |
| イオン照射による低損失磁性材料の機械特性改善 | 次世代パワーエレクトロニクス回路の高効率化のために必要不可欠な低損失磁性材料として着目されている6.5wt%SiFe合金の加工性をイオン照射により改善し、新しい磁性材料を開発するとともに将来の工業生産につなげるための基礎検討を行う。 |
・東北大学 教授 石山 和志 |
| 粒子線治療におけるアブスコパル効果イメージングに関する基礎的検討 | 乳がんモデルマウスを用いて、粒子線治療におけるアブスコパル効果が起きる条件を詳細に検討し、PET分子イメージングによりアブスコパル効果のイメージングが可能であるかを検証する。 |
・福井大学 教授 清野 泰 |
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