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ごあいさつ



宮本卓次郎

日本大学 理工学部海洋建築工学科 客員教授
日立造船株式会社 顧問

海洋利用研究会は、当初、横浜国立大学統合的海洋教育・研究センター(以下、「海センター」と呼ぶ。)の海洋利用研究講座の研究活動の一環として、2013年12月に第一回研究会を開催して以来、回を重ねて参りました。その後、2015年に3カ年の横浜国立大学での研究活動を終えた後も、多くの海洋利用研究会メンバーから研究会の継続を期待する声があり、一般財団法人みなと総合研究財団(WAVE)との共同事業として継続して参りました。更に、2018年からは、横浜国立大学の組織改編によって海センターが廃止されたことを受けて、WAVE単独の事業として引き続き研究会活動を継続しております。
特に、海洋利用研究会の活動では、単に海洋利用に係る幅広い分野について第一線の専門家を講師としてお招きし、直接お話を伺うことではなく、その講演内容を資料として取りまとめて関係者が共有できるようにすることを重視して参りました。このため、これまでの海センターで公開していた資料をWAVEでお引き受けいただいたことは大変に有難いことであると思っております。
陸上生活者である人類は、古来、船を使って海を利用してきました。よって、人と船を結ぶ港は、海洋利用の拠点であり、港のあり方は海洋利用を投影するものであると言えます。
今後の海洋利用の全体像を展望することが、港湾の今後を展望する上でも極めて重要です。このため、表のような海洋利用の分類を念頭に置きながら、海洋利用研究会の毎回のテーマが海洋利用の全般を充足できるように心がけて参りました。これまで回を重ねてきた結果、かなり幅広い分野の知見を集約できましたが、まだ、不足の分野もあり、これらを補う形で進めて参りたいと思っておりますので、今後ともご支援、ご協力賜りますよう宜しくお願い申し上げます。


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