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水道の豆知識

更新日:2021年1月25日更新

水道豆知識

「水道の蛇口、やかんの口、蒸発皿などに白いものがつく。」
原因 水道水の中にはカルシウム、マグネシウムなどのミネラル分が含まれています。これらは水が蒸発すると後に残るため、水の蒸発・乾燥が繰り返される部分では、白い異物となって付着します。
蛇口部分でも同じ現象が起き、ミネラル分が白い(鉄分が含んでいる場合は、茶色くなることもあります)異物となって付着いたします。特に給湯用の蛇口は水温が高く水が蒸発しやすいためこの現象がよく見られます。
また、給湯用のボイラーなどを使用していると缶石(スケール)として付着し、これが水圧の変化などにより剥がれ出てくることもあります。これらはいずれもミネラル分ですから人体への害はありません
対策 やかんや蒸発皿に何度も水をつぎたして使用すると生じ易くなります。常にきれいに洗浄してから使用してください。なお、加湿器を使用している場所では、常に目に見えない細かい水が飛び散っています。ミネラル分の付着を防止するためには、加湿器の蒸気吹き出し口だけでなく、その周辺の家具などを含めて、手入れをこまめにすることが必要です。
備考 ミネラル分とは、人体に栄養素として生理作用に必要なカルシウム、マグネシウム、リン、ケイ素などの微量元素の総称です。

「浴室の壁やタイル、便器の内側などが黒くなる。」
原因 常に湿った状態のある場所では、空気中からのカビや細菌が繁殖し易くなり、黒い付着物となることもあります。他に、ホースの中なども黒くなることがあります。
対策 湿気の多い浴室などは、水周りの手入れを頻繁に行ってください。
水でよく洗い、落ちない場合は、熱湯か、クレンザー、漂白剤(塩素系)で洗ってください
ただし、浄化槽がある場合は、漂白剤の使用に注意して下さい。浄化機能をもった微生物も殺してしまい、浄化機能を劣化させることになります。また漂白剤使用時には、換気を十分に行って下さい
カビの防止に、日頃から換気扇を長時間まわしたり窓を開けるなどして、できるだけ湿気を除くようにして下さい。
備考 このカビは、主としてクラドスポリウム菌、オーレバシディウム菌からなるといわれています。その他の雑菌も繁殖している可能性もあるので、衛生的にあまりよい状態とはいえません。

「繊維状あるいはキラキラ光る針状、片状のものがある。」
原因 コーヒーサーバーやサイフォンなどの耐熱ガラス製品やガラス製品の魔法瓶で起きるこの現象は、一般に『フレークス現象』と言われているものです。
ガラスのケイ酸分と水に含まれているミネラル分であるマグネシウムとが高温水中で反応し、ケイ酸マグネシウムとしてガラス面に付着して、薄い膜を作ります。この生成反応が繰り替えされ、その薄い膜が小さく剥離して出てくると、このように見えます。
この現象は、アルカリ性の状態で生じやすく、ガラスの成分であるケイ酸や酸化ナトリウムのうち、ナトリウムが高温水中に溶け出すと、水のpHが高くなり、反応が起こりやすくなります。また、ナトリウムが溶け出た後に、残ったケイ酸と水中のマグネシウムが反応して、ガラスが曇ることもあります。
対策 フレークスが生成した容器は、薄めた食酢(10倍程度)を入れ、ブラシなどでよくこすり、洗ってください
また、フレークスを生じさせないためには、水を長時間煮沸したり、残り湯に水を何回もつぎ足したりすることをさけ、容器を使用のつどよく洗うようにしてください。
備考 フレークスは体に吸収されないうえ、もともとケイ酸、マグネシウム、カルシウムなどのミネラル分からできたものなので、飲んでも害がありません

水道水の残留塩素は給水栓で0.1mg/L以上
水道水には、消毒のため塩素が入っています。

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