3歳児健康診査で目の屈折検査を実施しています
子どもの目の発達について
子どもの目の機能は3歳頃までに急速に発達し、6歳〜8歳頃までにほぼ完成すると言われています。目の発
達に重要な時期に、屈折異常や斜視などの問題があり治療が遅れると、視力が正常に発達せず弱視となって
しまうことがあります。子どもは見えにくさを自覚していないことが多く、家族も気づきにくいことが多い
ため、異常を早期に発見し、適切な治療につなげることがとても大切です。
3歳児健康診査で新たに目の屈折検査を実施します
3歳児健康診査において、屈折検査機器を導入し、令和4年7月から眼の屈折や眼位等の検査を実施していま
す。屈折検査機器は、検査前に目薬をさしたりする処置もなく、近視・遠視・乱視などの屈折異常や屈折の
左右差、瞳孔不同、斜視などをわずか数秒で発見できます。ご家庭で行っていただく絵カードによる視力検
査と併用することで、より正確な検査結果を得ることができますので、自宅に送付される絵カード検査は必
ず実施しておいてください。
屈折検査機器(2)
(使用する屈折検査機器)
検査方法
お子様はお母さんに抱っこされた状態のまま、カメラで写真を撮られる感覚で検査できます。
機器のレンズを見るだけで検査が実施でき、1分もかからずに完了します。
視力検査
(屈折検査実施のイメージ)
屈折検査で異常を指摘されたら
紹介状を発行しますので、眼科を受診して精密検査を受けましょう。早期に適切な治療を開始することができ
れば、子どもの弱視のほとんどが改善すると言われているため、屈折検査で異常を指摘されたら見え方に問題
がないように思われるお子様でも必ず早めに眼科を受診してください。