農業・農村は、自然環境の保全、良好な景観の形成等の多面的機能を有しており、その利益を多くの町民が享受しています。
しかしながら、近年の農村地域の少子高齢化等の進行に伴う集落機能の低下により、地域の共同活動によって支えられている多面的機能の発揮に支障が生じつつあります。また、共同活動の困難化に伴い、農用地、水路、農道等の農地、農業用施設の保全管理に対する担い手農家の負担の増加も懸念されています。
このため、町では農業・農村の有する多面的機能の維持・発揮を図ることを目的とし、農地、農業用施設等の整備を行う方々に対してその整備に要する費用の支援を行い、農地、農業用施設等の地域資源の適切な保全管理を推進します。
また、これにより、農地、農業用施設の有する、生産の場としてだけでなく、洪水の抑制等の防災減災の意識を地域全体で向上していけるよう、町民に周知を図ります。
町では、上記を目的とした補助金制度を以下のとおり設けておりますので、農地、農業用施設等の整備についてお困りの方々は担当課までご相談ください。
(活用例) 農地に取水するための水路を新設したい → かんがい排水施設の新設・改良事業 補助金の額:対象経費の50%
耕作するために使っている農道を通りやすくするために広くしたい → 農道の新設・改良事業 補助金の額:対象経費の50%
危険な水路(農業用)への転落を防止したい → 安全施設整備事業 補助金の額:対象経費の50%
※(注記)補助事業を活用するためには、受益面積等、いくつかの要件があります。