教育長あいさつ
地域及び保護者の皆様方には、日頃より様々な面から本町教育並びに町内各小中学校の教育活動にご支援及びご協力いただいていることに深く感謝申し上げます。
近年、世界情勢の不安定さ、不透明さが増し、国内でも台風や地震、大雨等の自然災害の発生等をはじめ、予測困難な事象が多くなってきていています。子どもたちの将来に関係する職業や働き方についても、AIの登場であったり、終身雇用や年功序列といった制度もなくなりつつあったり、人材の流動性も高まるなど、以前とは大きく異なってきています。また、学校現場も、国際化、情報化の進展やGIGAスクール構想の1人1台端末の登場や教育のDX化、特別な支援を要する児童生徒の増加への対応や不登校の問題など、課題も様々です。
このように先がなかなか見えず、いろいろなものが変化していく中、たくましく生き抜いていく力を子どもたちに育成していくことが大切です。
そこで基山町では、すべての子どもたちにたくましく生きる力を育むとともに、ふるさと基山を愛し、誇りをもつことができる子どもたちを育てるため、令和6年度『基山町教育プラン』別ウィンドウで開きますを策定しました。
今年度の教育プランは、昨年11月に改訂した第3期『基山町教育大綱』別ウィンドウで開きますの内容をもとに、学校教育については、児童生徒に「生きる力(知・徳・体のバランスのとれた力)」の育成を目指すことと、特別支援教育を含む多様なニーズに応じた教育の推進を行うこと、教育を支える人材と環境の充実などに努めることとしております。
この教育プランの目標実現に向け、学校・保護者・地域・関係団体等の様々な分野の方々にご協力いただき、「オール基山で子どもを育てる教育力の高い町」を合言葉に各施策に取り組むこととし、今後、事業の進捗管理や評価を行うこととします。
これからの社会の変化に主体的に向き合い、よりよい社会の創り手となる児童生徒を育成し、子どもたちの未来を切り拓いていくために、教育行政が行う教育環境の整備や人的支援はもちろん、保護者の方々や地域の方々のご協力やご支援が欠かせません。
本町の子どもたちの教育に携わる者の全てが、その使命と責任の重大さを自覚し、常に研さんに努め、次代を担う子どもたちの教育をしっかりと推進し、教育行政の充実、発展に努めることができればと思います。
また、文化財行政では、国の特別史跡『基肄城跡』の山頂付近、遊歩道整備、南門(水門)跡などの保存・整備やシンポジウム等を含むイベント開催などで広く、積極的に特別史跡『基肄城跡』を含む文化財の魅力発信に努めてまいります。
令和6年4月1日
基山町教育委員会
教育長 柴田昌範