私たちのまわりには、生物学的な性(からだの性)と性の自己意識(こころの性)が一致しない人、性的指向(人の恋愛・性愛がどういう対象に向かうのかを示す概念)が同性や両性(男女両方)に向いている人などさまざまな人たちがいます。これらの特徴は、それ自身けっして病気ではありませんし、おかしなことでもありません。こうした人たちは、性別に関して世の中の多くの人たちと異なる特徴をもつことから「性的少数者」(性的マイノリティ)と呼ばれています。
LGBTとは?
多様な性について考える際に、次の4つのタイプに属する人たちには共通の社会的課題が多いことから、以下の英語表記の頭文字をつなげて「LGBT」という言葉が使われることがあります。
Lesbian(レズビアン) | 女性同性愛者。女性を好きになる女性。 |
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Gay(ゲイ) | 男性同性愛者。男性を好きになる男性。 |
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Bisexual(バイセクシュアル) | 両性愛者。同性を好きになることも異性を好きになることもある人。 |
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Transgender(トランスジェンダー) | からだの性とこころの性が一致しないという感覚(性別違和)を持つ人。 |
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このほかにも、「アセクシュアル」(無性愛者)好きになる性をもたない人、「ノンセクシュアル」(非性愛者)恋愛感情を持っても性的欲求を抱かない人、「エックスジェンダー」性自認を男女のいずれかとは認識していない人などさまざまな性のあり方があります。 |
相談を受けたら?
性的少数者(性的マイノリティ)の当事者は、少数派であるために周囲の人の無理解や偏見から、様々な困難を抱えることがあります。
性の多様性を尊重する社会の実現のためには、私たちはこうした様々な「ちがい」を「個性」と考え、互いに認め合うことが必要です。
もし身近な人から、自分が性的少数者であることを打ち明けられた場合、とまどってしまう人が多いかもしれませんが、初めから「正しい」「完璧な」対応をしようと無理することはありません。まずはじっくりと話を聴き、すべてを一度に理解できなくても、分からないことは「分からない」と言って、本人に尋ねてみましょう。
(1)まずは黙って最後まで聴く。
あなたを信頼して打ち明けてくれたのです。大変な勇気が必要だったはずです。
(2)簡単に決め付けたような発言をしない。
(3)本人の了承なく、周りの人に相談・暴露は絶対しない。
誰かに話しているか、話していいかを確認する。
(4)何に困っているのかを聴く。
(5)最適な対応は一人ひとり違うため、対話の中で対応を考えていく。
「あるがままのあなたで良い。」「自分らしく生きて良い。」という事を伝えてあげてください。
相談窓口
・佐賀県DV総合対策センター(アバンセ内)(外部サイトへリンク)
相談専用ダイヤル090-1926-8339(毎月第2土曜日、第4木曜日 14時〜16時)
・NPO法人Rainbow Soup(福岡のLGBT支援団体)(外部サイトへリンク)
・NHKハートネット(外部サイトへリンク)
・一般社団法人社会的包摂サポートセンター/よりそいホットライン(外部サイトへリンク)