町長メッセージ 〜豪雨被害を受けて、町長懇談会、PTA地区懇談会〜
基山町長の松田です。
早いもので、9月も半ばです。今年もあと1/3を切りました。
7月豪雨に際しては、西日本の広域に渡って、甚大な被害がでました。
また、台風21号や北海道の地震など、今年ほど各種の災害が集中している年も少ないと思います。
安心で安全な町を自負してきた我が基山町においても、丸林地区を中心に大きな被害がでました。
全壊のお宅が二家屋、避難所への避難者が327名等、最近ではもっとも大きい災害となりました。
被害を受けられた方にお見舞いを申し上げるとともに、町としても、復旧等に関して、全面的な支援をさせて頂きます。
なお、その豪雨対応状況及び被害状況の詳細については、以下のとおりです。
https://www.town.kiyama.lg.jp/kiji0031810/3_1810_1645_up_d1nwxgy0.pdf
さて、5月から7月にかけて、各区等で20数か所、町長懇談会を行いました。
いろんな意見や要望を頂き、現在、その質疑応答、意見交換の内容を取りまとめていますので、近日中に、その概要を公表させて頂きます。
(9月13日に町長懇談会の概要をホームページに掲載しました。https://www.town.kiyama.lg.jp/kiji003916/index.html)
そのような中、7月12日の夜、PTA地区懇談会が開催されました。
17つのすべてのグループを回りことはできませんでしたが、直接、ご意見を頂いたもの、後日、取りまとめられた意見として頂いたものについて、すべてのものに、目を通させて頂きましたので、その概要を紹介するとともに、それらのご要望やご意見に対する、私の考え方について、順不同で、ここで述べさせて頂きたいと思います。
頂いた主な意見等に対する私の考え方及び対応(含む予定)
1.通学路等の安心と安全の強化のための防犯灯・街路灯、防犯カメラ等の増設
⇒基山町の安心と安全は、もっとも大事なことであり、必要な防犯灯や防犯カメラは、積極的に整備していきたい。
設置のためのルールの改正や民間活力の活用等も含めて積極的に対応していきたいので、ご要望等は、区単位でまとめて頂き、町に対して提案頂くよ
うお願いします。
2.登下校に際しての集団登下校のルールの徹底・見直し
⇒集団登下校に関して、登下校の見守りを頂いている方々等から、多くの個別の問題のご指摘を頂いたので、その一つ一つについて3校の関係者と協議して、改善できるものから、改善していきたい。
また、歩きながらのおしゃべり禁止のため、子ども間の交流が減り、あまり仲良くないという意見もありましたが、おしゃべり禁止はしておらず、遊びながらの歩きを注意しているところです。
また、下校時の意地悪などの意見もあり、このあたりの課題について、適切なバランスをとっていくことが重要と考えています。
3.こども110番の家の拡充・見直し
⇒110番の家に対する期待と、現在の問題点についての、いろんな意見を頂いた。
110番の家が、通学路に沢山あれば、声かけ等の犯罪に対する有力な抑止力となると考えられるので、現在の110番の家について、検証を行い、拡充していく方向で、PTAの皆様方及び通学路沿線の家の方々と調整をさせて頂きたいと思います。
4.登下校時の見守り体制について
⇒各区や地域の見守りには、保護者の皆様方と同様に、町としても、深く感謝しているところです。
一方で、地域により、子どもたちの情報収集、見守り体制の仕組みや課題が指摘されているところもあるので、町として、それらの問題について真摯に受け止めていき、対応策を考えたいと思います。
まずは、見守りボランティアの皆様方に対して町共通のベストの配布を検討しています。
また、先進的な取り組みをされている区の紹介等も行っていきたいと思います。
見守りには、日常の登下校時間の変更や新入学や転入時の情報収集が重要であるため、その情報入手体制をつくる必要があります。
5.情報収集や名簿作成等の困難化
⇒行政組合に入っていなかったら、こどもクラブに未加入な場合など、こども達に関する情報収集が難しいケースがある。
プライバシーの問題に気を配りながら、小中学校や教育委員会及び各区区長さん等との連携の中から、よりよい答えをみつけていく必要があると思います。
6.交通安全対策の更なる強化について
⇒今後、けやき台を縦断する白坂久保田二号線の開通をはじめ、基山町の交通量は、今後、益々増大していくと考えられるので、信号、横断歩道の見直しや、標識、道路標示、飛び出し注意の看板等の検討、舗装をはじめ道路の整備等が必要になってきます。
また、ライン30やゾーン30など、特定の地域に対する安全対策を積極的に進めていきます。
更に、交通ルールの徹底や、高齢者の免許証返納等についても取り組んでいきたいと思います。
そのためにも、警察等の関係機関との関係を、これまで以上に強固なものにしていきます。
7.町内の事業者の運転マナーの向上
⇒乱暴な運転をするトラック関係者が多いとの意見があるので、町内の関係事業者に対して、とりわけ、登下校時の安全運転のお願いと、警察関係者への取り締まりの強化のお願いをしていきます。
8.外国人の自転車等の交通安全マナー
⇒既に、受け入れ事業者や日本語学校への注意や、外国語の注意喚起のチラシ、関連イベント等の開催により、少しずつ周知を図っているところ。
また、警察等関係機関との連携も強化されつつあり、良い方向にいっていると思っています。
今後は、外国の方との相互理解を進めるための多文化共生プロジェクトも充実させていきます。
9.子どもたちの自転車のマナーの向上について
⇒安全指導や講習会の充実を図るとともに、警察をはじめとした関係機関との連携を強化していきたいと考えています。
また、ヘルメットの取得の補助等についても拡充を検討したいと思います。
10.スマホ、インターネット、SNS等、子どもたちの情報関係トラブルについて
⇒最近、大きな問題として顕在化してきており、非行やいじめのきっかけとなることも多いと考えています。
一方で、情報化が推進する現代、未来おいて、避けて通れない分野でもあります。
ここは、学校と家庭、教師と保護者の連携が一番必要な分野であると思います。難しい問題ではあるが、正面から取り組んでいきたい。
また、福祉交流館等のWifi対応により、夜や休日のたまり場になる危険性の提起もあり、今後は、24時間ではなく、タイムスイッチをつけての対応を検討しているところです。
11.図書館の活用促進
⇒特に、地理的に離れている若基小学校のPTAの方から、図書館の活用について、ご要望も含めて、いろんな意見を頂いています。
けやき台方面から、図書館へのコミニティバスの活用については、現在は、乗換が必要であるので、今後、検討させて頂ければと思います。
また、従来から要望を頂いている、放課後の直接立ち寄りも含め、基山町の財産である図書館の活用が進むように、いろいろと工夫していきます。
12.登下校時等の挨拶について
⇒挨拶については、良くできていて、力をもらうという意見から、不十分で今後の強化対応が必要であるまで、様々ですが、挨拶は、町政や町勢にとって、基本的な考え方なので、推進するように進めたいと思います。
一方で、不審者の声掛け等に対する対策も並行して進めていきます。
13.地区懇談会の今後のやり方
⇒地区役員の参加が多く、肝心の保護者の参加が少ない現状を改善するためには、どうすれば良いかについて、継続的に意見交換をしていく必要があると考えます。
焦らず、少しずつ良い方向に持っていけたら良いと思います。
14.7月豪雨の際の学校の対応
⇒7月の豪雨対応については、いろんな意見を頂いており、休校や給食後臨時下校などの選択肢がなかったか、また、送迎に関する情報の連絡体制が十分であったかなど、今後の課題は大きいと感じています。
教育委員会との連携を更に密なものとして、臨機応変な対応が取れるような体制を築いていきたいと考えています。
15.その他
・小学校、中学校の荷物の重さ
⇒荷物の一部を学校に置いて帰る指導をやっている。
・一斉下校について
⇒一斉といっても、下校時は、学年により時間割が違うので、登校班での下校は難しい
・高原川にかかる橋の周辺の柵がない。
⇒確認します。
・明光寺の裏の川に柵
⇒水利権者との調整ができたとしても、柵により道幅が更に狭くなるのが課題
・保育園の近くのブロック壊れ
⇒対処済み
・防犯ブザー
⇒防犯教室の中で指導
・保育園の所の横断歩道の横断旗
⇒検討
・危険個所の報告体制、私有地での事故の保険
⇒危険個所の把握を最優先
・登下校の際の名前札の取り扱い
⇒現段階で、特別な指導は行っていない。
・空き家が危険の元になる可能性があり
・こんにちは10区の利用者拡大
・こどものための公民館開放の意義
・夜間巡回
・氏林公園付近の安全対策
・公園横の池での釣り、飼い犬への餌やり、塀のぼり等の危険な遊び
・下校雨天時の傘の貸し出し
以上が、PTA地区懇談会の結果概要ですが、この内容及び他のことに関しても、ご意見やご質問は、いつでも、ご遠慮なく私のメールアドレスまでお願いします。必ず、私の意見等をご回答させて頂きます。
matsuda@town.kiyama.lg.jp