掲載日:2011年3月10日更新
この無線システムは、災害の発生が予想される時や災害発生時に災害関連情報や避難場所などの情報を町民の皆様に一斉にお知らせするシステムです。
開局までの経緯
九州各地で大きな被害が発生した福岡県西方沖地震など、全国各地で大規模な災害が発生しています。
本町においても、近年の集中豪雨、台風で災害が発生しており、町民の皆様へ迅速に適切な情報を伝える無線システムの整備が課題でしたが、平成20年4月1日から「基山町防災行政無線」を開局しています。
無線システムの概要
この無線システムは福岡県が「ふくおかコミュニティ無線」と称して推奨しているもので、財団法人九州移動無線センターが運用している「MCAシステム」を利用しています。
「MCAシステム」は、運送業、タクシーなどで広く利用されており、一般電話や携帯電話が不通になるなど制限を受けた阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、福岡西方沖地震の時も、この無線システムは影響を受けずに運用が継続されたという高い信頼性を持っています。
業務用無線として確立しているものを利用するため、従来の防災無線と比較すると約1/3の費用で整備することができました。現在全国で設置が進み、基山町は県内で初の本格的設置となっています。
[画像:天台寺子局]
無線の仕組み
「基山町防災行政無線」の主な目的は「防災」です。役場から災害などの情報をいち早く一斉に伝えることができます。
設置場所は、役場の親局をはじめ、公民館や消防格納庫など町内28ヵ所に固定子局、それに加え消防自動車等に設置した移動子局15局があり、全44局となります。一斉放送が可能な局は役場の親局で、そこから発信された情報を固定子局が受信し放送が流れる仕組みになっています。
1.親局(1局)
基山町役場
2.固定子局(28局)
(1)基山町役場(2)1区公民館(3)5区公民館(4)8区公民館
(5)9区公民館(6)10区公民館(7)11区公民館(8)12区公民館
(9)14区公民館(10)16区公民館(11)17区公民館(12)3部格納庫
(13)4部消防団(14)5部消防団(15)7部消防団(16)9部消防団
(17)町営球場(18)園部団地集会所(19)馬場集落センター(20)小松格納庫
(21)小原(22)旧役場(23)天台寺(24)南谷(25)才の上
(26)丸林集落センター(27)上野(28)野口集会所
※(注記)(21)小原、(23)天台寺、(24)南谷、(25)才の上、(27)上野は屋外子局
3.移動局(15局)
消防自動車10局(本部〜9部車、女性部車)
携帯型4局、可搬型1局
無線でお知らせする内容
- 災害(地震、台風、竜巻、水害等)や武力攻撃事態などにより、町民の生命や財産に重大な影響を及ぼすことがある場合の警戒情報や避難情報。
- 事故、事件情報(大規模な事故、行方不明者捜索、凶悪犯罪など)
- 行政情報(選挙啓発など)
※(注記)毎月1日には無線機器の点検を兼ねて午後3時に音楽をならしています。