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箱根(はこね)生(い)きもの図鑑(ずかん) (33)ヤマアカガエル

ヤマアカガエル

春の遅い仙石原や芦ノ湖周辺でも、3月に入るとこの時期にしては暖かい雨が降ることがあります。翌日の天気が良くて暖かい日であれば、湿原や谷戸の水たまりや、湖尻水門の水たまりなどから、キャラララ......キャラララ......というかわいい声が聞こえてきます。まるで小さな妖精たちが笑っているかのような声は、意外にも、産卵場で雌を待ち受けるヤマアカガエルの雄のラブコールなのです。

腹のふくらんだ大柄な雌が現れると、雄たちは次々と飛びつき、争奪戦が始まります。たいていは運良く一番先に背中から雌のわきの下を抱き締めた雄が子孫を残すことになります。と言うのも、この時の雄の腕の力はとても強く、しかも親指のつけねには、婚姻瘤(こんいんりゅう)というタコのようなものがあり、一度抱きついたら産卵が終るまで離れないのです。

地球温暖化が問題となっていますが、繁殖行動の開始は気温に左右されるため、早春に産卵するカエルの産卵期はだんだんと早まっています。

今年は例年になく早く、2月3日にヤマアカガエルの鳴き声が聞こえました。これまでにも2月中に産卵することがありましたが、寒さが戻って卵が凍結し、死滅することもあります。冷え込みのきびしい箱根山地では、あまりにも早い産卵は好ましくないのです。

昔はあちこちにあった産卵場もすっかり少なくなり、生息数も減少しています。たかがカエルと思うかも知れませんが、昔は食用として利用され、ヘビやヤマセミ、タヌキをはじめ、多くの動物たちの食糧となっていることを忘れてはなりません。

ふるさとの仲間たち 箱根生きもの図鑑

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更新日:2016年3月29日

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