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箱根(はこね)生(い)きもの図鑑(ずかん) (16)カケス

カケス

さえずりがやみ、静かになった秋の野鳥の中で、カケスだけは秋の訪れと共に活発になります。まだ青いドングリをもぎ取ったり、いがぐりを運んでトゲを抜き、未熟な実を取り出して食べたりします。

秋が深まり、ドングリや野生のクリが地上に落ちると、これをのどに5〜10個つめ込んで、早朝から夕暮れまで忙しそうに運んで行きます。カケスは、運んだ先でドングリを1個ずつ地面に蓄えます。また、後で再び別の場所に隠しなおしたりします。

カケスが蓄えたドングリは、春までにカケス自身や野ネズミに食べられますが、食べ残しから芽が出て若木が育ちます。

一方、ミズナラなどのドングリは、落下後間もなく根を出しますが、落ち葉の下に埋もれないと、乾燥や凍結により死んでしまいます。たとえ運良く芽を出しても、親の木の下では光量不足で枯れてしまいます。

結局、効率は悪くても、カケスに運んでもらうことで子孫の定着と分布の拡大を行っているのです。カケスの側から見ると、貯食行動によって、結果的に餌になる木を育てていることになります。

箱根やすらぎの森でも、最も近い親木から400m離れた場所でブナの幼木が、600m離れた場所でミズナラやコナラ、アカガシの幼木が発見されました。ことブナ科の樹木に関しては、カケスは山一番の植林家なのです。

一般には、自然界の生存競争や食う食われるの関係が取り上げられますが、実際には持ちつ持たれつの関係も多いのです。

ふるさとの仲間たち 箱根生きもの図鑑

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更新日:2016年3月29日

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