(お知らせ)
株式会社東光高岳における品質に係る総点検調査結果ならびに
調査・検証委員会による追加報告書および最終報告書受領について
2024 年 9 月 19 日
東京電力パワーグリッド株式会社
当社の関係会社である株式会社東光高岳(東京都江東区、代表取締役社長:一ノ瀬
貴士、以下「東光高岳」
)が製造する一部製品において、不適切事案が確認されたこと
を受けて、同社は品質に係る総点検調査を実施してまいりましたが、本日、本調査が
完了したことを踏まえ、同社が調査結果について公表しております。
また、同社は本日、調査・検証委員会による追加報告書および最終報告書を受領し
たことを公表しております。
1.品質に係る総点検調査結果について
東光高岳による総点検調査の結果、同社が製造する一部製品において、新たに不適
切事案が判明しておりますが、当該事案については、現時点において、是正措置が完
了し、公的規格や顧客と合意した仕様に準拠した検査が適切に実施されていること、
ならびに、
これまでに出荷した製品についても、
同社による製品の健全性評価により、
品質および安全性に問題がないとの報告を受けております。
なお、下表の事案については、対象製品が当社設備において使用されていることを
確認しておりますが、
別紙に記載のとおり、
当社としても健全性の評価を行っており、
直ちに電力の安定供給や安全性に影響が生じる可能性は低いと考えております。
【東光高岳が今回公表している同社製品に関する不適切事案(詳細は別紙参照)】不適切事案1特別高圧変圧器の雷インパルス耐電圧試験 75%未満実施および巻線構造の一
部部位における雷インパルスに対する絶縁性能の疑義
2 雷インパルス耐電圧試験設備の機器配置がJEC不適合
3 雷インパルス耐電圧試験設備の応答特性がJEC不適合4特別高圧変圧器の雷インパルス耐電圧試験電圧・電流波形を事実と異なるデ
ータで報告
5 油入変成器類の一部製品における部分放電試験未実施6気中断路器および接地開閉器の受入試験未実施および記録(主回路抵抗測
定)に対する不適切記入
また、上記、製品に関する不適切事案に加え、経歴詐称による公的資格の取得や特
定の顧客を対象とした銘板の不正使用のコンプライアンスに関する不適切事案につい
ても確認されておりますが、これら不適切事案に関する当社事業への直接的な影響が
ないことを確認しております。
2.調査・検証委員会による追加報告書および最終報告書の受領について
東光高岳が製造する特別高圧変圧器類の一部製品における不適切事案を受けて、同
社は、利害関係のない独立した調査・検証委員会を設置し、1本事案の調査や2調査
結果を踏まえた原因分析と再発防止策の提言、3同社で実施している総点検調査等の
プロセスに対する評価・検証を依頼し、同委員会による調査が行われてきました。
その後、同社が総点検調査を進める過程において、気中断路器の出荷試験省略に関
する不適切事案が判明し、本事案に関して当時の経営幹部が適切な事後対応を行わな
かった可能性が判明したことから、同委員会へ4断路器事案に関する経営幹部の対応
についての評価・検証が追加で依頼されました。
本日、同社は、同委員会より上記4に関する追加報告書および、上記3に関する最
終報告書を受領しております。
(上記12の調査結果は「中間報告書」として既に受領
(2024 年 5 月 14 日公表))当社は、本件を重く受け止め、広く社会の皆さまにご心配をおかけしたことを深く
お詫び申し上げます。当社といたしましては、東光高岳の総点検調査結果や調査・検
証委員会の提言内容を踏まえ、東光高岳に対し、再発防止の策定および徹底を強く求
めてまいります。
別紙:
・東光高岳における不適切事案の概要および健全性評価について
<参考>
・株式会社東光高岳公表資料(2024 年 9 月 19 日)
品質に係る総点検調査結果について
https://ssl4.eir-parts.net/doc/6617/tdnet/2502918/00.pdf
調査・検証委員会による追加報告書ならびに最終報告書の受領について
https://ssl4.eir-parts.net/doc/6617/tdnet/2502916/00.pdf
・当社関連公表資料
[2023 年 5 月 16 日 公表]
株式会社東光高岳における変成器類の一部製品における不適切事案について
[2024 年 1 月 22 日 公表]
株式会社東光高岳における特別高圧変圧器類の不適切事案について
[2024 年 5 月 14 日 公表]
株式会社東光高岳における変成器類の一部製品における不適切事案ならびに
特別高圧変圧器類の不適切事案に関する調査・検証委員会の中間報告書受領について
以 上