設立趣意書
戦後わが国は急激な工業化を通じて高度経済成長を達成し、1人当りの国民所得においても、西欧諸国と比較して遜色のない水準に達しましたが、反面、このような国民経済の繁栄の中で、人々が望む真に豊かな社会が実現したかといえば、必ずしも肯定的な側面ばかりとはいえないのが現状であります。
今後、経済成長が減速化し、人口構成の高齢化が急速に進むという経済及び社会情勢の変化は、国民生活に次第に影響を強めてくると予想されます。特に、老人・障害者等社会的なハンディを有する人々の所得、家族関係、保健等の問題は、単にこれらの人々の問題だけでなく、国民全体の問題としてクローズ・アップされるに至っております。
太陽生命保険相互会社は、人の生存や社会とのかかわりあいの深い生命保険業を通じて、社会福祉に深い関心を持ち続け、昭和58年5月30日をもちまして創業90周年を迎えましたが、この意義ある年を迎えるに当たり、社会福祉の向上に寄与することを目的とする財団法人の設立を準備してまいりました。
ここに、財団法人「ひまわり厚生財団」の設立を申請し、老人・障害者等の福祉の向上に寄与することを念願する次第であります。
昭和59年4月9日
設立者 太陽生命保険相互会社
公益財団法人への移行にあたって
当財団は、「設立趣意書」のとおり、昭和59年5月30日に「ひまわり厚生財団」として設立され、この度、民法の改正を機に、平成21年12月1日に「公益財団法人」へ移行し、併せて「太陽生命厚生財団」と名称変更いたしました。
設立以来今日まで、設立の目的を達成するために、高齢者福祉および障がい者福祉に関する事業や研究・調査に対し助成活動を行って参りました。
今後も、設立の趣意を継承し、社会福祉の向上に寄与してまいります。
最近は、地域に根ざし地道な活動をしている団体・グループの事業や研究・調査に対し、より木目細かく、積極的に助成活動をすすめております。
今後とも、社会福祉向上に寄与するための助成事業を行ってまいります。
平成21年12月
公益財団法人 太陽生命厚生財団