-7-1-
7.理工学部
I 理工学部の教育目的と特徴 ・・・・・・7-2
II 「教育の水準」の分析・判定 ・・・・・7-4
分析項目I 教育活動の状況 ・・・・・7-4
分析項目II 教育成果の状況 ・・・・・7-41
III 「質の向上度」の分析 ・・・・・・・・7-56
佐賀大学理工学部
-7-2-
I 理工学部の教育目的と特徴
1 教育目的
◯ 基本理念と教育目的
理工学部は,
基礎科学を担う理学系とその応用科学を担う工学系の学科で構成する。1)理工融合,2)社会に開かれた学部,3)国際性を基本理念として,学士課程教育では,
教育の質を保証し,豊かな教養と科学・技術の専門基礎学力を身につけ,国際的視野をも
つ責任ある社会人として,広い分野で自立して活躍できる個人を育成することを教育目的
とする。
◯ 教育方針と目指す成果
基本的な教育方針は「学力の保証」である。そのために全科目で,
「厳格かつきめ細やか
な教育」を実施している。教育方針に基づき,理学と工学の学問体系を基盤として,各専
門分野にわたる広い知識を修得させ,かつ個々人の得意分野の能力向上を図っている。さ
らに,基礎科学と応用科学の融合を教育の場に実践し,基礎に強い工学系人材,応用に強
い理学系人材の育成と強化を目指している。
◯ 中期目標との関連
上記は,佐賀大学の中期目標の前文に掲げられている「21 世紀における知的基盤社会を
支える豊かな教養と専門性を兼ね備えた市民を育成し,とくに教養教育を人間形成の中心
的な役割を担う教育の根幹と位置づけ,学士課程から博士課程まで教養を体系的に身に付
ける高等教育を目指す。
」に基づくものであり,第二期中期目標期間の基本的な目標に従っ
たものとなっている。
2 組織の特徴
理工学部は,昭和 41 年(1966 年)の文理学部の改組に伴って設置され,以来全国の国
立大学では唯一の理工複合の学部として標榜してきた。約 50 年の間,社会のニーズに応じ
て学科の再編統合を行ってきており,平成9年に現在の学科構成に至っている。
平成 22 年度の大学院工学系研究科の改組に伴って,教員組織は大学院所属となったが,
学部の教育組織は学科を単位としており,各学科には,学科の教育目的を達成できるよう
専任教員が大学設置基準に適合して配置されており,また各センター教員も教育の一部を
担当している。
3 入学者の状況
理工学部と,各学科の入学者受入れの方針を公開し,求める学生像,入学者選抜の基本
方針を受験生に理解しやすいように示している。理工学部の目的に沿った人材を育成する
ため,開放性,客観性,公平性を旨とした,多様な入試方法と多面的な評価方法により入
学者を受け入れている。志願者ならびに入学者は,佐賀,福岡,長崎から約 70%となって
おり,
九州北部の高校に対する要請に応えている。
受入れた学生は,
学生アンケート結果,
また進路・就職状況から,良好な学習成果を上げていると判断する。
佐賀大学理工学部
-7-3-
[想定する関係者とその期待]
想 定 す る 関 係 者 そ の 期 待
入 学 志 願 者
・ 将 来 , 理 工 系 分 野 で 技 術 者 ・ 教 育 者 と し て 活 躍 で き る よ う 大 学
で の 学 び を 期 す る 志 願 者 へ , 理 解 し や す い よ う に 工 夫 し た 入 学
者 受 入 の 方 針 の 明 示 と そ れ に 沿 っ た 選 抜 方 法
学 部 学 生
・ 学 位 授 与 の 方 針 , お よ び 教 育 課 程 編 成 ・ 実 施 の 方 針 の 明 示
・ よ り 適 し た 学 習 環 境 と 修 学 支 援
・ 希 望 す る 進 路 先 へ の 進 学 ・ 就 職 を 達 成 す る 教 育 成 果
学 生 の 保 護 者 ・ 家 族 ・ 教 育 効 果 と 良 好 な 学 習 環 境 ・ 修 学 支 援
卒 業 生
・ 社 会 人 と し て 自 立 し , 活 躍 で き る 幅 広 い 教 養 と 専 門 的 な 素 養 の
修 得
就 職 先 企 業 等 ・ 専 門 的 な 素 養 と 能 力 を 還 元 で き る 人 材 の 輩 出
地 域 お よ び そ の 社 会 ・ 地 域 社 会 の 活 性 化 に 貢 献 で き る 人 材 の 育 成
国 お よ び そ の 社 会 ・ 国 立 大 学 理 工 学 部 と し て の 責 務 と 成 果
教 職 員
・ 本 学 部 の 理 念 ・ 目 標 ・ 目 的 を 達 成 に 向 け て , 教 職 員 が 意 欲 的 に
取 り 組 め る 組 織 体 制 と 環 境 整 備
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-4-
II 「教育の水準」の分析・判定
分析項目I 教育活動の状況
観点 1-1 教育実施体制
(観点に係る状況)
1 教員組織編成や教育体制
○しろまる教育目的に従い7学科を置いている
【資料 1-1-1】。教員組織は大学院に配置しているが,
各学科に専任の教員を大学設置基準に適合して配置しており【資料 1-1-2】
,各センター教
員も教育の一部を担当している【資料 1-1-3】。「教育課程編成・実施の方針」に基づくカ
リキュラムとその教育を担当する教員編成の整合性を検証し,教育上主要な授業科目は専
任の教授あるいは准教授が担当している【別添資料1】。資料 1-1-1 理工学部教員組織図
理 工 学 部 工 学 系 研 究 科 博 士 前 期 課 程
学 科 専 攻
数 理 科 学 科 数 理 科 学 専 攻 セ ン タ ー 等
物 理 科 学 科 物 理 科 学 専 攻 海洋エネルギー研究センター
知能情報システム学科 知 能 情 報 シ ス テ ム 学 専 攻 シンクロトロン光応用研究センター
機 能 物 質 化 学 科 循 環 物 質 化 学 専 攻 低平地沿岸地域研究センター
機 械 シ ス テ ム 工 学 科 機 械 シ ス テ ム 工 学 専 攻 産 学 ・ 地 域 連 携 機 構
電 気 電 子 工 学 科 電 気 電 子 工 学 専 攻 産 業 総 合 研 究 所 ( 客 員 教 員 )
都 市 工 学 科 都 市 工 学 専 攻 総 合 情 報 基 盤 セ ン タ ー
先 端 融 合 工 学 専 攻 総 合 分 析 実 験 セ ン タ ー
( 出 典 : 佐 賀 大 学 基 礎 資 料 )
資料 1-1-2 理工学部教職員数
( 平 成 27 年 5 月 1 日 現 在 )
学 科 教 授 准 教 授 講 師 助 教 計
基 準 数 技 術
職 員
非常勤
教員
う ち 教 授
数 理 科 学 科 5 2 4 0 11 8 4
24 13
物 理 科 学 科 7 6 0 0 13 8 4
知能情報システム学科 6 5 1 3 15 8 4
機 能 物 質 化 学 科 14 9 0 5 28 9 5
機械システム工学科 10 9 2 3 24 9 5
電 気 電 子 工 学 科 9 9 2 4 24 9 5
都 市 工 学 科 10 8 1 2 21 9 5
計 61 48 10 17 136 - - 24 22
( 出 典 : 佐 賀 大 学 基 礎 資 料 )
資料 1-1-3 センター教員数
( 平 成 27 年 5 月 1 日 現 在 )
各 セ ン タ ー 教 授 准 教 授 計
海 洋 エ ネ ル ギ ー 研 究 セ ン タ ー 4 3 7
シンクロトロン光応用研究センター 1 2 3
低 平 地 沿 岸 地 域 研 究 セ ン タ ー 3 4 7
産 学 ・ 地 域 連 携 機 構 1 1
総 合 情 報 基 盤 セ ン タ ー 1 2 3
総 合 分 析 実 験 セ ン タ ー 1 1
計 10 12 22
( 出 典:佐 賀 大 学 基 礎 資 料 )
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-5-
○しろまる 学部の教育課程は,教養教育科目と専門教育科目から編成している。平成 25 年度から
全学教育機構が担う新しい教養教育が始まり,理工学部専任の教員も教養教育科目を担当
している【資料 1-1-4】。資料 1-1-4 全学教育機構が実施する教育実施体制
・学 部 専 任 の 教 員 も 専 門 分 野 別 に 組 織 化 し た い ず れ か の 部 門 に 所 属 し ,教 育 分 野 別 に 組 織 化 し
た 部 会 の 教 養 教 育 科 目 を 担 当
佐 賀 大 学 全 学 教 育 機 構
・ 教 養 教 育 , 学 部 共 通 教 育 , 国 際 教 育 な ど を 実 施 す る
組 織
・ 教 員 組 織 ・ ・ ・ 専 門 分 野 別 に 組 織 し た 部 門
・ 教 育 組 織 ・ ・ ・ 教 育 分 野 別 に 組 織 し た 部 会
・ 支 援 組 織 ・ ・ ・ 高 等 教 育 開 発 室 , 情 報 通 信 技 術 活 用 教 育 支 援 室
部 門 部 会
人文科学・芸術部門
社会科学部門
生命科学部門
自然科学部門
語学部門
健康・スポーツ科学部門共通基礎語学部会
共通基礎情報部会
基本教養文化部会
インターフェース環境部会
インターフェース生活と科学部会
インターフェース地域・佐賀学部会
共通専門基礎教育部会
日本語教育部会
共通基礎健康スポーツ部会
基本教養自然科学と技術部会
基本教養現代社会部会
インターフェース異文化理解部会
インターフェース医療・福祉と社会
部会
初年次教育部会
留学教育部会
( 出 典 : 佐 賀 大 学 基 礎 資 料 )
2 教員の確保
○しろまる教員選考規則に基準が明確に定められており,原則公募により行っている。図に示すと
おり,平成 23 年度以降は公募率 100%である【資料 1-1-5】。資料 1-1-5 教員選考における公募状況
( 出 典 : 佐 賀 大 学 基 礎 資 料 )5210 10 12 9 10166770100 100 100 100 100020406080100
H17-21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
教員の採用
件数(件)
公募の割合(%)
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-6-
3 入学者選抜方法
○しろまる 学部・学科で,
「学位授与の方針」及び「教育課程編成・実施の方針」に対応した受験
者に理解しやすいよう工夫した「入学者受入れの方針」を定め,これに沿って入学者選抜
を行っている【資料 1-1-6】。資料 1-1-6 理工学部入学者受入れの方針(抜粋)
[1]求 め る 学 生 像
理 工 学 部 は ,幅 広 い 教 養 と 科 学・技 術 の 専 門 的 な 素 養 を 持 ち ,社 会 の 広 い 分 野 で 活 躍 で
き る 人 材 を 育 成 す る こ と を 目 的 と し ま す 。 各 学 科 の 目 的 と 求 め る 学 生 像 は 以 下 の 通 り で
す 。
■しかく 数 理 科 学 科
数 理 科 学 科 で は ,数 学 及 び 数 理 科 学 の 領 域 に お い て ,広 く 社 会 で 活 躍 で き る 高 度 な 専 門
的 知 識・能 力 を 持 つ 教 育 者 ,技 術 者 ,研 究 者 と な る 人 材 を 育 成 し ま す 。そ の た め に ,以 下
に 示 す よ う な 学 生 を 求 め て い ま す 。
1 数 学 お よ び 数 理 科 学 の 分 野 の 専 門 知 識 を 修 得 し , 論 理 的 思 考 力 , 問 題 解 決 能 力 を 身 に
つ け る こ と を 目 指 す 人
2 数 学 お よ び 数 理 科 学 の 分 野 で , 専 門 的 知 識 を 社 会 に 活 用 で き る 教 育 者 , 技 術 者 を 目 指
す 人
〔 数 理 科 学 科 で 学 ぶ た め に 必 要 な 能 力 や 適 性 等 お よ び 入 学 志 願 者 に 求 め る 高 等 学 校 で の
学 習 の 取 り 組 み 〕
数 学 の 概 念 や 論 理 的 厳 密 性 を 修 得 す る た め に は ,微 分 積 分 ,線 形 代 数 ,集 合・位 相 と い
っ た 数 学 の 基 本 的 な 考 え 方 や 手 法 を 身 に つ け る こ と が 必 要 で す 。そ の た め に は ,高 等 学 校
で 履 修 す る 数 学 の 基 礎 的 理 解 と 応 用 力 が 不 可 欠 で す 。さ ら に ,自 然 科 学 の 基 本 的 な 概 念 や
原 理・法 則 を 理 解 し て 科 学 的 な 自 然 観 を 養 っ て お く こ と は ,学 び の 視 野 を 広 げ る こ と に 繋
が り ま す 。そ の た め ,高 等 学 校 で 学 ぶ 理 科 に つ い て も 教 科 書 レ ベ ル の 知 識 を 有 し て い る こ
と が 望 ま れ ま す 。一 方 ,専 門 科 目 に 限 ら ず ,大 学 で は 多 く の レ ポ ー ト を 書 く こ と が 一 般 的
で す 。
レ ポ ー ト 作 成 に は ,
文 章 の 読 解 力 と 記 述 力 さ ら に は 社 会 的 な 常 識 が 必 要 と な り ま す 。
し た が っ て ,高 等 学 校 で 学 ぶ 国 語 や 社 会 の 基 礎 的 な 学 力 は 必 要 で す 。さ ら に ,日 本 語 文 献
だ け で な く 英 語 文 献 な ど も セ ミ ナ ー 形 式 で 学 習 し ま す の で ,
英 文 の 基 礎 的 な 読 解 力 だ け で
な く , 自 分 で 辞 書 等 を 調 べ て 英 文 を 読 み こ な す 習 慣 を つ け て お く こ と が 必 要 で す 。
[ 2] 入 学 者 選 抜 の 基 本 方 針
理 工 学 部 の 教 育 理 念 に 基 づ き ,教 育 目 的・教 育 目 標・教 育 方 針 に 沿 っ た 人 材 を 育 成 す る
た め に ,開 放 性 ,客 観 性 ,公 平 性 を 旨 と し た 多 様 な 入 試 方 法 と 多 面 的 な 評 価 方 法 に よ り 入
学 者 を 受 け 入 れ ま す 。
一 般 入 試
入 学 の 機 会 を 広 く 保 障 す る た め に ,
大 学 受 験 資 格 を 有 す る 全 て の 者 を 対 象 と し た 一 般 入
試 を 行 い ま す 。一 般 入 試 で は ,「 前 期 日 程 」と「 後 期 日 程 」の 2 つ の 入 試 区 分 に よ り ,異
な る 観 点 か ら 入 学 希 望 者 を 選 考 し ま す 。
【 前 期 日 程 】
大 学 で 学 習 す る た め に 必 要 な 基 礎 学 力 と し て 汎 用 的 な 学 力 を 有 し て い る か を 判 断 す る
た め に ,
大 学 入 試 セ ン タ ー 試 験 に よ っ て ,
高 等 学 校 ま で の 学 習 到 達 度 を 評 価 し ま す 。
ま た ,
専 門 科 目 を 理 解 で き る 基 礎 学 力 を 有 し て い る か を 判 断 す る た め に ,
個 別 試 験 に よ っ て 数 学
と 理 科 の 基 礎 学 力 を 評 価 し ま す 。
【 後 期 日 程 】
大 学 で 学 習 す る た め に 必 要 な 基 礎 学 力 と し て 汎 用 的 な 学 力 を 有 し て い る か を 判 断 す る
た め に ,
大 学 入 試 セ ン タ ー 試 験 に よ っ て ,
高 等 学 校 ま で の 学 習 到 達 度 を 評 価 し ま す 。
ま た ,
各 学 科 の 専 門 科 目 と 特 に 関 係 の 深 い 教 科 お よ び 科 目 に つ い て 高 い 学 力 を 有 し て い る か を
判 断 す る た め に , 個 別 試 験 に よ っ て 各 学 科 が 指 定 す る 科 目 の 学 力 を 評 価 し ま す 。
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-7-
特 別 入 試
一 般 入 試 と は 異 な る 観 点 に よ り ,多 様 な 能 力 や 資 質 を 有 し ,本 学 部 へ の 志 望 動 機 が 明 確
で 意 欲 的 な 入 学 希 望 者 を 対 象 に 特 別 入 試 を 行 い ま す 。特 別 入 試 で は ,
「 推 薦 入 試 I」,
「 推
薦 入 試 II」 及 び 「 帰 国 子 女 」 の 3 つ の 入 試 区 分 に よ り , 入 学 希 望 者 を 選 考 し ま す 。
【 推 薦 入 試 I】
出 願 要 件 を 満 た し ,各 高 等 学 校 長 か ら 推 薦 さ れ る こ と を 前 提 と し ま す 。そ の 上 で ,大 学
で 学 習 す る た め に 必 要 な 基 礎 学 力 と し て 汎 用 的 な 学 力 を 有 し て い る か を 判 断 す る た め に ,
調 査 書 ,小 論 文 お よ び 口 頭 試 問 に よ っ て 評 価 し ま す 。ま た ,専 門 科 目 を 理 解 で き る 基 礎 学
力 を 有 し て い る か を 判 断 す る た め に ,口 頭 試 問 に よ っ て 評 価 し ま す 。さ ら に ,各 学 科 に 対
す る 明 確 な 志 望 動 機 や 入 学 後 の 意 欲 等 を 有 し て い る か を 判 断 す る た め に ,
書 類 審 査 と 面 接
試 験 に よ っ て 評 価 し ま す 。
【 推 薦 入 試 II】
出 願 要 件 を 満 た し ,各 高 等 学 校 長 か ら 推 薦 さ れ る こ と を 前 提 と し ま す 。そ の 上 で ,大 学
で 学 習 す る た め に 必 要 な 基 礎 学 力 と し て 汎 用 的 な 学 力 を 有 し て い る か を 判 断 す る た め に ,
大 学 入 試 セ ン タ ー 試 験 に よ っ て ,高 等 学 校 ま で の 学 習 到 達 度 を 評 価 し ま す 。ま た ,専 門 科
目 を 理 解 で き る 基 礎 学 力 , 適 性 お よ び 明 確 な 入 学 の 意 思 を 有 し て い る か を 判 断 す る た め
に , 調 査 書 と 推 薦 書 に よ っ て 評 価 し ま す 。
【 帰 国 子 女 】
出 願 要 件 を 満 た し て い る こ と を 前 提 と し ま す 。そ の 上 で ,大 学 で 学 習 す る た め に 必 要 な
基 礎 学 力 と し て 汎 用 的 な 学 力 を 有 し て い る か を 判 断 す る た め に ,書 類 審 査 ,小 論 文 お よ び
口 頭 試 問 に よ っ て 評 価 し ま す 。ま た ,専 門 科 目 を 理 解 で き る 基 礎 学 力 を 有 し て い る か を 判
断 す る た め に ,口 頭 試 問 に よ っ て 評 価 し ま す 。さ ら に ,各 学 科 に 対 す る 明 確 な 志 望 動 機 や
入 学 後 の 意 欲 等 を 有 し て い る か を 判 断 す る た め に ,
書 類 審 査 と 面 接 試 験 に よ っ て 評 価 し ま
す 。
編 入 学 試 験
各 学 科 の 専 門 分 野 に お い て ,さ ら に 高 度 な 専 門 教 育・研 究 を 希 望 す る 他 教 育 機 関 か ら の
学 生 を 対 象 に 3 年 次 編 入 学 試 験 を 行 い ま す 。編 入 学 試 験 で は ,
「 一 般 入 試 」,
「 推 薦 入 試 」
お よ び 「 外 国 人 留 学 生 特 別 入 試 」 の 3 つ の 区 分 に よ り , 入 学 希 望 者 を 選 考 し ま す 。
【 一 般 入 試 】
出 願 要 件 を 満 た し て い る こ と を 前 提 と し ま す 。そ の 上 で ,専 門 科 目 を 理 解 で き る 基 礎 学
力 を 有 し て い る か を 判 断 す る た め に ,学 力 検 査 ,口 頭 試 問 お よ び 成 績 証 明 書 等 に よ っ て 評
価 し ま す 。ま た ,各 学 科 に 対 す る 明 確 な 志 望 動 機 や 入 学 後 の 意 欲 等 を 有 し て い る か を 判 断
す る た め に , 面 接 試 験 に よ っ て 評 価 し ま す 。
【 推 薦 入 試 】
出 願 要 件 を 満 た し ,各 所 属 長 か ら 推 薦 さ れ る こ と を 前 提 と し ま す 。そ の 上 で ,専 門 科 目
を 理 解 で き る 基 礎 学 力 を 有 し て い る か を 判 断 す る た め に ,推 薦 書 ,小 論 文 お よ び 口 頭 試 問
に よ っ て 評 価 し ま す 。ま た ,各 学 科 に 対 す る 明 確 な 志 望 動 機 や 入 学 後 の 意 欲 等 を 有 し て い
る か を 判 断 す る た め に , 書 類 審 査 と 面 接 試 験 に よ っ て 評 価 し ま す 。
【 外 国 人 留 学 生 特 別 入 試 】
出 願 要 件 を 満 た し ,各 所 属 長 か ら 推 薦 さ れ る こ と を 前 提 と し ま す 。そ の 上 で ,入 学 後 の
学 習 に 必 要 な 日 本 語 の 習 得 に つ い て 判 断 す る た め に ,
日 本 留 学 試 験 の 成 績 を 用 い て 評 価 し
ま す 。ま た ,専 門 科 目 を 理 解 で き る 基 礎 学 力 を 有 し て い る か を 判 断 す る た め に ,
学 力 検 査 ,
口 頭 試 問 お よ び 成 績 証 明 書 等 に よ っ て 評 価 し ま す 。さ ら に ,各 学 科 に 対 す る 明 確 な 志 望 動
機 や 入 学 後 の 意 欲 等 を 有 し て い る か を 判 断 す る た め に , 面 接 試 験 に よ っ て 評 価 し ま す 。
私 費 外 国 人 留 学 生 入 試
外 国 人 留 学 生 に 対 す る 入 学 の 機 会 を 保 障 す る た め に , 私 費 外 国 人 留 学 生 入 試 を 行 い ま
す 。本 入 試 で は ,大 学 で 学 習 す る た め に 必 要 な 基 礎 学 力 と し て ,日 本 留 学 試 験 ,TOEFL の
成 績 お よ び 面 接 試 験 に よ っ て 入 学 後 の 学 習 に 必 要 な 語 学 力 に つ い て 評 価 す る と 同 時 に ,日本 留 学 試 験 , 書 類 審 査 お よ び 口 頭 試 問 に よ っ て 汎 用 的 な 学 力 を 有 し て い る か を 評 価 し ま
す 。ま た ,専 門 科 目 を 理 解 で き る 基 礎 学 力 を 有 し て い る か を 判 断 す る た め に ,口 頭 試 問 に
よ っ て 評 価 し ま す 。さ ら に ,各 学 科 に 対 す る 明 確 な 志 望 動 機 や 入 学 後 の 意 欲 等 を 有 し て い
る か を 判 断 す る た め に , 書 類 審 査 と 面 接 試 験 に よ っ て 評 価 し ま す 。
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-8-
理 工 学 部 で 学 ぶ た め に 必 要 な 能 力 や 適 正 等 と そ の 評 価
( 出 典 : 佐 賀 大 学 学 生 募 集 要 項 )
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-9-
○しろまる 理工学部の入学者選抜方法と定員は表に示すとおりである【資料 1-1-7】
。入学者選抜
方法については,入学者の入学後の状況を継続的に分析し,改善を行っている。
資料 1-1-7 学部入試の募集人員数
( 出 典 : 佐 賀 大 学 基 礎 資 料 )
入 試 改 善 内 容
・ 推 薦 入 試 : 平 成 27 年 度 入 試 か ら , 従 来 よ り 実 施 し て い る 推 薦 入 試 I に 加 え て 大 学 入 試 セ
ン タ ー 試 験 を 課 す 推 薦 入 試 II を 新 た に 導 入 し , 幅 広 い 基 礎 学 力 を 有 し , 理 工
学 部 へ の 入 学 意 思 が 強 い 者 を 求 め る よ う に し た .
・ 一 般 入 試 : 平 成 25 年 度 入 試 か ら ,後 期 日 程 で 個 別 試 験 を 導 入 し た .さ ら に , 平 成 28 年 度
入 試 か ら , 高 度 科 学 技 術 社 会 , ま た 国 際 化 社 会 で 活 躍 で き る グ ロ ー バ ル 人 材
の 育 成 を 推 し 進 め る た め ,
前 期 日 程 で 個 別 試 験 に 英 語 を 導 入 す る こ と に し た .
編 入 学 試 験 に つ い て は , 3 年 次 と し て 学 部 全 体 で 定 員 20 人 を 募 集 し て い る .
平 成 27 年 度 入 試 募 集 人 員 数
学 科
入 学
定 員
募 集 人 員
一 般 入 試 特 別 入 試
前 期
日 程
後 期
日 程
推 薦
入 試 I
推 薦
入 試 II
帰 国 子 女
数 理 科 学 科 30 24 6 — —
物 理 科 学 科 40 32 8 — —
知 能 情 報 シ ス テ ム 学 科 60 45 10 2 3
機 能 物
質 化 学科物 質 化 学 コ ー ス
90 62 16 2 10
各 学 科
機 能 材 料 化 学 コ ー ス
機 械 シ ス テ ム 工 学 科 90 58 17 5 10 若 干 人
電 気 電 子 工 学 科 90 60 22 4 4
都 市 工
学 科
都 市 環 境 基 盤 コ ー ス
90 61 15 14 —
建 築・都 市 デ ザ イ ン コ
ー ス
合 計 490 342 94 27 27
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-10-
○しろまる 過去5年間の入学者数を表に示す【資料 1-1-8】。資料 1-1-8 過去5年間の入学者数
・ 平 成 23 年 度 以 降 , 全 学 科 で 平 均 定 員 充 足 率 は 1.1 倍 以 内 で あ る 。 ま た , 編 入 学 は 平 成 23 年 度 は
大 き く 定 員 を 割 り 込 ん だ が , 平 成 24 年 度 か ら 改 善 さ れ て い る 。
23年 度 24年 度 25年 度 26年 度 27年 度
5 年 間 の
平 均 定 員
充 足 率
理 工 学 部 全 体
入 学 者 数 523 528 512 508 5111.05入 学 定 員 490 490 490 490 490
定員充足率 1.06 1.07 1.04 1.03 1.04
数 理 科 学 科
入 学 者 数 33 31 33 30 301.04入 学 定 員 30 30 30 30 30
定員充足率 1.10 1.03 1.10 1.00 1.00
物 理 科 学 科
入 学 者 数 41 43 41 41 401.03入 学 定 員 40 40 40 40 40
定員充足率 1.02 1.07 1.02 1.02 1.00
知 能 情 報 シ ス
テ ム 学 科
入 学 者 数 66 65 61 64 641.06入 学 定 員 60 60 60 60 60
定員充足率 1.10 1.08 1.01 1.06 1.06
機 能 物 質 化 学科入 学 者 数 98 95 91 93 951.04入 学 定 員 90 90 90 90 90
定員充足率 1.08 1.05 1.01 1.03 1.05
機 械 シ ス テ ム
工 学 科
入 学 者 数 92 97 95 94 931.04入 学 定 員 90 90 90 90 90
定員充足率 1.02 1.07 1.05 1.04 1.03
電 気 電 子 工 学科入 学 者 数 95 98 95 94 971.06入 学 定 員 90 90 90 90 90
定員充足率 1.05 1.08 1.05 1.04 1.07
都 市 工 学 科
入 学 者 数 98 99 96 92 921.06入 学 定 員 90 90 90 90 90
定員充足率 1.08 1.10 1.06 1.02 1.02
23年 度 24年 度 25年 度 26年 度 27年 度
5 年 間 の 平
均充足率
理 工 学 部 全 体
3 年 次 編 入 学
入 学 者 数 8 25 19 22 190.93入 学 定 員 20 20 20 20 20
定員充足率 0.40 1.25 0.95 1.10 0.95
( 出 典 : 佐 賀 大 学 基 礎 資 料 )
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-11-
4 教員の教育力向上と職員の専門性向上のための体制整備
○しろまる 教育活動に関する省察を含んだ改善を行うため,個々の教員はティーチング・ポートフ
ォリオ(TP)の作成に積極的に取り組み,作成率は100%である【資料1-1-9】。資料 1-1-9 ティーチング・ポートフォリオ
( 出 典 : 全 学 教 育 機 構 資 料 )
全 学 教 育 機 構 が , 定 期 的 に テ ィ ー チ ン グ ・ ポ ー ト フ ォ リ オ ・ 作 成 ワ ー ク シ ョ
ッ プ を 開 催 し て い る 。各 教 員 は ,平 成 27 年 度 か ら 第 1 回 目 の 授 業 に お い て T P
に 基 づ い て 教 育 理 念 と 教 育 方 法 を 学 生 に 説 明 し て い る 。
理 工 学 部 ( 工 学 系 研 究 科 ) 教 員
平 成 27 年 度 末 段 階 の 作 成 率 100% ( 簡 易 版 127 人 , 標 準 版 20 人 )
テ ィ ー チ ン グ ・ ポ ー ト フ ォ リ オ ( 標 準 版 ) の 内 容 例
目 次
1 ) 教 育 の 責 任
2 ) 教 育 の 理 念
3 ) 教 育 方 法
4 ) 授 業 改 善 お よ び 指 導 力 向 上 の た め の 取 組 み
5 ) 学 生 の 学 習 成 果
6 ) 今 後 の 目 標
添 付 資 料
・ オ ン ラ イ ン シ ラ バ ス 例
・ 授 業 予 習 課 題 例
・ 小 テ ス ト 例
・ 科 目 合 格 率 の 推 移
・ 学 生 に よ る 授 業 評 価 ア ン ケ ー ト 結 果
・ 指 導 学 生 の 研 究 発 表 リ ス ト
・ F D 研 修 活 動 記 録
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-12-
◯FD委員会などを通して全学で開催される講演会への参加を促すことの他に,学部独自
で講演会を開催し,教育力の向上などに努めている【資料 1-1-10】。資料 1-1-10 理工学部主催のFD講演会
( 出 典 : 理 工 学 部 事 務 資 料 )
F D 講 演 会 ( 平 成 27 年 度 開 催 数 : 9 回 )
主 な 講 演 会
第 1 回 工 学 系 研 究 科 ・ 理 工 学 部 FD 講 演 会 ( 出 席 者 114 人 )
日 時 : 平 成 27 年 5 月 13 日 ( 水 )
場 所 : 理 工 学 部 6 号 館 2 階 多 目 的 セ ミ ナ ー 室
演 題 : 知 能 情 報 シ ス テ ム 科 学 科 JABEE 受 審 報 告
講 師 : 皆 本 晃 弥 教 授 ( 知 能 情 報 シ ス テ ム 科 学 専 攻 )
第 3 回 工 学 系 研 究 科 ・ 理 工 学 部 FD 講 演 会 ( 出 席 者 100 人 )
日 時 : 平 成 27 年 9 月 9 日 ( 水 )
場 所 : 理 工 学 部 6 号 館 2 階 多 目 的 セ ミ ナ ー 室
演 題 : 佐 賀 大 学 に お け る 障 害 学 生 支 援 の 現 状 と 課 題
講 師 : 中 島 俊 思 講 師 ( 佐 賀 大 学 学 生 支 援 室 集 中 支 援 部 門 )
第 4回 工 学 系 研 究 科 ・ 理 工 学 部 F D 講 演 会 ( 出 席 者 : 114人 )
日 時 : 平 成 27年 10月 7日 ( 水 )
場 所 : 理 工 学 部 6号 館 2階 多 目 的 セ ミ ナ ー 室
演 題 : 教 育 功 績 表 彰 者 講 演
講 師 : 前 田 定 廣 教 授 ( 佐 賀 大 学 工 学 系 研 究 科 )
第 7回 工 学 系 研 究 科 ・ 理 工 学 部 F D 講 演 会 ( 出 席 者 : 109人 )
日 時 : 平 成 28年 1月 13日 ( 水 )
場 所 : 理 工 学 部 6号 館 2階 多 目 的 セ ミ ナ ー 室
演 題 : ハ ラ ス メ ン ト 講 演 会
講 師 : 松 下 一 世 教 授 ( 文 化 教 育 学 部 )
第 8 回 工 学 系 研 究 科 ・ 理 工 学 部 F D 講 演 会 ( 出 席 者 : 20人 )
日 時 : 平 成 28年 1月 20日 ( 水 )
場 所 : 理 工 学 部 6号 館 2階 多 目 的 セ ミ ナ ー 室
演 題 : ア ク テ ィ ブ ラ ー ニ ン グ の 実 践 紹 介
講 師 : 穗 屋 下 茂 教 授 ( 全 学 教 育 機 構 )
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-13-
○しろまる学生による授業評価アンケートを実施している【資料 1-1-11】
。各教員は「授業点検・
評価報告書」を提出し,授業評価アンケート結果を次年度の教育活動の改善に反映させ,
教育力向上に努めている。
資料 1-1-11 学生による授業評価アンケート結果
・ ア ン ケ ー ト 結 果 は 個 々 の 教 員 に フ ィ ー ド バ ッ ク さ れ , 各 教 員 は 次 年 度 の 教
育 活 動 の 改 善 を 図 っ て い る 。
平 成 27 年 度 後 期 ( 学 部 全 体 )
( 出 典 : 教 務 課 デ ー タ )
「 授 業 評 価 ア ン ケ ー ト 結 果 に よ る 改 善 事 例 」
・ 事 前 プ リ ン ト ( 教 科 書 の 重 要 項 目 に 関 す る 補 足 説 明 資 料 ) の 配 布
・ 講 義 配 布 資 料 の 内 容 見 直 し
・ 副 教 材 プ リ ン ト の 準 備 ・ 配 布
・ 講 義 へ の 演 習 の 取 り 入 れ
・ 講 義 へ の 実 習 の 取 り 入 れ
・ 製 品 実 物 を 用 い た 解 説
・ 講 義 内 容 に 関 す る 実 社 会 で の 最 近 の ト ピ ッ ク の 紹 介
・ 講 義 内 容 の 将 来 の 活 用 法 ( 仕 事 , 資 格 取 得 と の 繋 が り ) の 説 明
・ 授 業 参 観 の 実 施
な ど012345
出席率はどのくらい
ですか
教員はあなたの質問
や相談に適切に対応
してくれた
教員の授業に対する
意欲や熱意が感じら
れた
授業の学習到達目標
を達成できた
授業の内容はシラバ
スに基づいていた
授業の中で学生自身
の発言や考えること
を促す配慮があった
授業は満足できるも
のであった
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-14-
○しろまる教育に関する活動は評価委員会のもとで厳格に評価され,結果を教員個人にフィードバ
ックして,継続的な資質向上を図っている【資料 1-1-12】
。教育への取組は,教員の人事
評価の審査項目「教育」でも評価される【資料 1-1-13】。資料 1-1-12 職員の個人評価に関する実施基準(抜粋)
( 出 典 : 佐 賀 大 学 規 程 集 )
資料 1-1-13 教員の人事評価(抜粋)
「 佐 賀 大 学 工 学 系 研 究 科 に お け る 教 員 の 人 事 評 価 に 関 す る 審 査 領 域 ご と の 審 査 項 目 ,審
査 方 法 お よ び 審 査 手 順 」
佐 賀 大 学 大 学 院 工 学 系 研 究 科 に お け る 教 員 の 人 事 評 価 に 関 す る 実 施 要 項( 平 成 2 0 年
7 月 2 日 制 定 。以 下「 実 施 要 項 」と い う 。)第 8 の 規 定 に 基 づ く 人 事 評 価 に 関 す る 審 査
領 域 ご と の 審 査 項 目 , 審 査 方 法 及 び 審 査 手 順 に つ い て は , 次 の と お り と す る 。
1 上 位 昇 給 区 分 の 判 定
( 1 ) 審 査 項 目 及 び 審 査 方 法
1 ) 審 査 項 目 は , 実 施 要 項 第 3 第 1 項 の 教 育 , 研 究 , 国 際 交 流 ・ 社 会 貢 献 及 び そ の 他
部 局 固 有 の 業 務 の 審 査 領 域 に 関 す る 別 紙 1 「 上 位 昇 給 区 分 の 判 定 に お け る 審 査 項 目
一 覧 」 ( 以 下 「 別 紙 1 」 と い う 。 ) に 掲 げ る 項 目 と し , 研 究 科 長 は , 当 該 審 査 項 目
に 該 当 す る 者 に 対 し て ,大 学 院 工 学 系 研 究 科 教 員 上 位 昇 給 区 分 判 定 委 員 会( 以 下「 上
位 昇 給 判 定 委 員 会 」 と い う 。 ) の 議 を 経 て , 上 位 昇 給 区 分 の 判 定 を 行 う 。 た だ し ,
学 会 の 役 員 等 , 任 期 又 は 期 間 が あ る も の を 該 当 さ せ る 場 合 は , 当 該 任 期 等 の 期 間 に
つ い て , 1 回 に 限 り 反 映 さ せ る こ と が で き る 。
2 勤 勉 手 当 の 成 績 優 秀 者 の 判 定
( 1 ) 審 査 項 目 及 び 審 査 方 法
1 ) 審 査 項 目 は , 実 施 要 項 第 3 第 1 項 の 教 育 , 国 際 交 流 ・ 社 会 貢 献 及 び 組 織 運 営 の 審
査 領 域 に 関 す る 別 紙 2 「 勤 勉 手 当 の 成 績 優 秀 者 の 判 定 に お け る 審 査 項 目 一 覧 」 ( 以
下 「 別 紙 2 」 と い う 。 ) に 掲 げ る 項 目 と し , 研 究 科 長 は , 当 該 審 査 項 目 に 該 当 す る
者 に 対 し て , 大 学 院 工 学 系 研 究 科 教 員 勤 勉 手 当 成 績 優 秀 者 判 定 委 員 会 ( 以 下 「 勤 勉
手 当 判 定 委 員 会 」 と い う 。 ) の 議 を 経 て , 勤 勉 手 当 の 成 績 優 秀 者 の 判 定 を 行 う 。
( 出 典 : 佐 賀 大 学 規 程 集 )
国 立 大 学 法 人 佐 賀 大 学 に お け る 職 員 の 個 人 評 価 に 関 す る 実 施 基 準
( 平 成 1 8 年 7 月 2 1 日 制 定 )
( 趣 旨 )
第 1 こ の 実 施 基 準 は , 国 立 大 学 法 人 佐 賀 大 学 ( 以 下 「 本 学 」 と い う 。 ) の 職 員 の 活
動 状 況 に つ い て 自 己 点 検 ・ 評 価 を 行 い , 職 員 の 資 質 向 上 と 諸 活 動 の 活 性 化 を 図
る た め ,本 学 の 大 学 評 価 の 実 施 に 関 す る 規 則( 平 成 17 年 3 月 1 日 制 定 。以 下「 大
学 評 価 規 則 」 と い う 。 ) に 定 め る も の の ほ か , 個 人 評 価 の 実 施 に 係 る 評 価 体 制 ,
評 価 項 目 , 評 価 基 準 そ の 他 全 学 的 に 必 要 な 事 項 を 定 め る 。
( 点 検 ・ 評 価 項 目 及 び 評 価 基 準 )
第 3 各 部 局 等 の 長 は , 本 実 施 基 準 に 基 づ き , 個 人 評 価 の 実 施 に 関 す る 部 局 等 の 実 施
基 準 ( 方 針 , 観 点 , 点 検 ・ 評 価 項 目 , 評 価 基 準 , 結 果 の 取 り ま と め 方 法 等 ) を ,
当 該 部 局 等 の 目 標 並 び に 所 属 職 員 の 職 種 及 び 職 務 の 専 門 性・特 殊 性 等 を 考 慮 し て
定 め , こ れ を 公 表 す る 。
第 4 個 人 評 価 は , 個 人 の 活 動 実 績 と 改 善 に 向 け た 取 組 に つ い て 行 う も の と し , 各 部
局 等 は ,評 価 領 域 ご と に ,点 検・評 価 項 目 及 び 評 価 基 準 を 策 定 す る 。点 検・評 価
の 領 域 は ,大 学 教 員 に つ い て は 大 学 評 価 規 則 第 1 1 条 に 定 め る 領 域( 教 育 ,研 究 ,
国 際 交 流・社 会 貢 献 ,組 織 運 営 )及 び 部 局 等 が 特 に 定 め る 領 域 ,大 学 教 員 以 外 の
職 員 に つ い て は 各 部 局 等 が 各 職 種 区 分 ご と に 定 め る 領 域 と す る 。
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-15-
5 教育プログラムの質保障・質向上
○しろまる FD関連委員は,教務委員,教育の質保証・JABEE委員等と連携して,教育点検お
よび授業改善を進めている。また,教育プログラムの見直しは教務委員会および各学科で
常に行い,教育の質向上に努めている【資料 1-1-14】。資料 1-1-14 学部教育プログラム内容・方法の改善体制・「 学 士 課 程 に お け る 教 育 の 質 保 証 に 関 す る 方 針 」お よ び「 学 士 課 程 に お け る 教 育 の 質 保 証 の 推 進 に
係 わ る ガ イ ド ラ イ ン 」 に 基 づ き , 改 善 を 進 め て い る 。
( 出 典 : 佐 賀 大 学 基 礎 資 料 )
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-16-
○しろまる「シラバス作成の手引き」を定め,到達目標,自主的学習を促す準備学習の指示や課題,
成績評価の方法と基準の記載など,授業科目の質を担保するシラバスを作成している【資
料 1-1-15】。資料 1-1-15 シラバス作成例
( 出 典 : 佐 賀 大 学 教 務 デ ー タ )
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-17-
○しろまる単位制度の実質化に向けた履修登録の上限(CAP)制度を導入し,学修時間の確保を
行っている【資料 1-1-16】。資料 1-1-16 理工学部における履修科目として登録できる単位の上限
・ た だ し , G P A が 一 定 の 基 準 を 超 え , 成 績 優 良 者 と し て 認 定 し た 学 生 は , 下 表 の 示 す と お り ,
翌 学 期 に 登 録 単 位 数 の 上 限 を 超 え た 履 修 登 録 が で き , 学 習 の 発 展 に 配 慮 し て い る 。
学 科
卒 業 要
件 単 位数1 年 次 2 年 次 3 年 次
前 学 期 後 学 期 前 学 期 後 学 期 前 学 期 後 学 期
数 理 科 学 科 124 23 23 23 22 22 20
物 理 科 学 科 124 22 22 22 22 22 22
知能情報システム学科 127 22 22 22 22 22 22
機 能 物 質 化 学 科 124 22 22 22 22 22 22
機 械 シ ス テ ム 工 学 科 126 22 22 22 22 22 22
電 気 電 子 工 学 科 128 21 21 23 23 22 22
都 市 工 学 科 124 22 22 22 22 22 22
学 科
成 績 優 良 者 の 認 定 基 準
上 限 を 超 え て 登 録
で き る 単 位 数
当 該 学 期 の
修 得 単 位 数
当 該 学 期 の GPA
計 算 期 日 の GPA 値
数 理 科 学 科 14 単 位 以 上 2.5 以 上 4
物 理 科 学 科 — 2.5 以 上 4
知能情報システム学科 14 単 位 以 上 2.5 以 上 4
機 能 物 質 化 学 科 18 単 位 以 上 2.5 以 上 4
機 械 シ ス テ ム 工 学 科 — 2.5 以 上 3
電 気 電 子 工 学 科 14 単 位 以 上 2.5 以 上 4
都 市 工 学 科 14 単 位 以 上 2.5 以 上 4
( 出 典 : 佐 賀 大 学 「 理 工 学 部 で 何 を 学 ぶ か 」)○しろまる各授業科目における学生の成績評価(GPA)の分布を指標として,成績評価の適切性
の検証をFD委員会で組織的に行うことにより,教育の質保証を担保している【資料
1-1-17】。資料 1-1-17 各授業科目の成績評価例
( 出 典 : 教 務 課 デ ー タ )
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-18-
○しろまるラーニング・ポートフォリオ(LP)に,学習成果を可視化できるように工夫している
【資料 1-1-18】
。チューター指導,また卒業時の学習成果の総合的判断資料として活用し
て学習成果の質を保証している。
資料 1-1-18 LPにおける学習成果の可視化
・ 履 修 科 目 の G P A や レ ー ザ ー チ ャ ー ト で 学 士 力 の 到 達 状 況 を 表 示 し て い る .
( 出 典 : 教 務 課 デ ー タ )
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-19-
○しろまる 学部授業では,実験・実習科目を中心に個別指導の徹底と安全管理の観点から大学院生
をティーチングアシスタント(TA)として任用している。TAの研修・活動状況の把握,
得られた教育成果の検証をするために,指導記録と活動記録を残して改善に生かされてい
る【資料 1-1-19】。資料 1-1-19 TA任用数
( 出 典 : 佐 賀 大 学 基 礎 資 料 )
○しろまる 企業,卒業生,学部後援会,保護者,また学部同窓会との意見交換会により,学科毎に
学外関係者の意見を聴取し,学科会議で協議し,教育・システム改善に活かして継続的な
教育の質向上に努めている【資料 1-1-20】。資料 1-1-20 学部後援会ならびに同窓会との意見交換会
・ 平 成 27 年 度 佐 賀 大 学 理 工 学 部 後 援 会 総 会 な ら び に 保 護 者 と の 懇 談 会
開 催 日 平 成 27 年 8 月 21 日 ( 金 )
・ 平 成 27 年 度 佐 賀 大 学 理 工 学 部 同 窓 会 と の 意 見 交 換 会
開 催 日 平 成 27 年 12 月 2 日 ( 水 )
学 部 後 援 会 総 会 の 様 子
( 出 典 : 理 工 学 部 事 務 資 料 )10012014016018020022024026028030022年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-20-
○しろまる 毎年度,部局自己点検・評価報告書を作成し,1年ないし2年に1度,学外の外部評価
者に結果の検証を委嘱している。自己点検・評価及び検証の結果は教育の質の改善・向上
に具体的かつ継続的に活かされている【資料 1-1-21】。資料 1-1-21 部局自己点検・評価報告書
( 出 典 : 大 学 基 礎 資 料 )
○しろまる4つの学科の教育プログラムが日本技術者教育認定機構(JABEE)から外部評価を
受け,継続的改善が実施されている。JABEE受審を含めて広く教育の質保証に関して
審議するよう教育の質保証・JABEE委員会を設置している【資料 1-1-22】。資料 1-1-22 JABEE認定書
・平 成 24 年 度 に 電 気 電 子 工 学 科 が J A B E E 認 定 さ れ ,知 能 情 報 シ ス テ ム 学 科 ,機 能 物 質 化
学 科 , 機 械 シ ス テ ム 工 学 科 と 合 わ せ て 計 4 学 科 と な っ た 。
( 出 典 : 知 能 情 報 シ ス テ ム 学 科 H P )
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-21-
(水準)
期待される水準を上回る。
(判断理由)
1 教育目的を達成するため,専任教員,各センター教員などを適切に配置するよう工夫
されている 1)
。また,教員の採用に関して明確な基準が定められ,適切に運用されて
いる 2)。1)
資料 1−1−1:理工学部教員組織図,P7-4
資料 1-1-2:理工学部教職員数,P7-4
資料 1-1-3:センター教員数,P7-42)資料 1-1-13:教員の人事評価(抜粋)
,P7-14
2 入学者受入れの方針を明確にしており,多様な選抜方法で適切な学生の受入れが認め
られる 3)
。平成 25 年度入試から一般入試後期日程で個別試験を,また平成 27 年度入
試から推薦入試IIを実施している 4)。3)
資料 1−1−6:理工学部入学者受入れの方針,P7-6〜84)資料 1-1-7:学部入試の募集人員数,P7-9
3 継続的な学生の授業評価アンケート,評価委員会による教員の個人評価の実施により,
教育指導能力の評価が適切に行われ,組織的な教員の教育力向上が図られている 5)。また,技術職員等の教育支援者も適切に配置されている 6)。5)
資料 1−1−11:学生による授業評価アンケート結果,P7-13
資料 1-1-12:職員の個人評価に関する実施基準(抜粋)
,P7-146)資料 1-1-2:理工学部教職員数,P7-4
4 適切なFDに関する組織体制のもと活発な活動がなされている。また,学部後援会・
保護者からの意見聴取,学外者による検証,JABEE審査など,多様な方法によっ
て教育プログラムの質保障や質向上のための改善が継続して実施されている 7)。7)
資料 1−1−14:学部教育プログラム内容・方法の改善体制,P7-15
資料 1-1-20:学部後援会ならびに同窓会との意見交換会,P7-19
資料 1-1-21:部局自己点検・評価報告書,P7-20
資料 1-1-22:JABEE認定書,P7-20
以上から,学生をはじめ関係者から期待される水準を上回ると判断した。
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-22-
観点 1-2 教育内容・方法
(観点に係る状況)
1 教育課程の編成
○しろまる 平成 22 年度に「佐賀大学学士力」に基づく「学位授与の方針」,「教育課程編成・実施
の方針」を制定し,教育課程の編成を明確に体系化した【資料 1-2-1,2,3】。資料 1-2-1 佐賀大学学士力
項 目 観 点 身 に つ け る べ き 力
基 礎 的 な
知 識 と 技 能
文 化 と 自 然 世 界 を 認 識 す る た め の 幅 広 い 知 識 を 有 機 的 に 関 連 づ
け て 修 得 し , 文 化 ( 芸 術 及 び ス ポ ー ツ を 含 む ) 的 素
養 を 身 に つ け て い る 。
現 代 社 会 と 生 活 健 全 な 社 会 や 健 康 な 生 活 に 関 す る 種 々 の 知 識 を 修 得
し , 生 活 の 質 の 向 上 に 役 立 て る こ と が で き る 。
言 語 ・ 情 報 ・
科 学 リ テ ラ シ ー
1 日 本 語 に よ る 文 書 と 会 話 で 他 者 の 意 思 を 的 確 に 理
解 で き る と と も に , 自 ら の 意 思 を 表 現 し 他 者 の 理
解 を 得 る こ と が で き る 。 英 語 を 用 い て , 専 門 分 野
の 知 識 を 修 得 で き , 自 己 の 考 え を 発 信 で き る 。 初
修 外 国 語 を 用 い て , 簡 単 な 会 話 が で き 平 易 な 文 章
を 読 み 書 き で き る 。
2 情 報 を 収 集 し ,そ の 適 正 を 判 断 で き ,適 切 に 活 用 ・
管 理 で き る 。
3 科 学 的 素 養 を 有 し , 合 理 的 及 び 論 理 的 な 判 断 が で
き る 。
専 門 分 野 の
基 礎 的 な 知 識 と 技 法
専 門 分 野 に お い て , 基 本 概 念 や 原 理 を 理 解 し て 説 明
で き , 一 般 的 に 用 い ら れ て い る 重 要 な 技 法 に 習 熟 し
て い る 。
課 題 発 見 ・
解 決 能 力
現代的課題を見出し,
解決の方法を探る能力
現 代 社 会 に お け る 諸 問 題 を 多 面 的 に 考 察 し , そ の 解
決 に 役 立 つ 情 報 を 収 集 し 分 析 で き る 。
プ ロ フ ェ ッ シ ョ ナ ル
と し て 課 題 を 発 見 し
解 決 す る 能 力
専 門 分 野 の 課 題 を 発 見 し , そ の 解 決 に 向 け て 専 門 分
野 の 基 礎 的 な 知 識 と 技 法 を 応 用 す る こ と が で き る 。
課 題 解 決 に つ な が る
協 調 性 と 指 導 力
課 題 解 決 の た め に ,他 者 と 協 調・協 働 し て 行 動 で き ,
ま た , 他 者 に 方 向 性 を 示 す こ と が で き る 。
個人と社会の
持続的発展を
支える力
多様な文化と価値観を
理解し共生に向かう力
文 化 や 伝 統 な ど の 違 い を 踏 ま え て , 平 和 な 社 会 の 実
現 の た め に 他 者 の 立 場 で 物 事 を 考 え る こ と が で き
る 。 ま た , 自 然 環 境 や 社 会 的 弱 者 に 配 慮 す る こ と が
で き る 。
持 続 的 な 学 習 力 と
社 会 へ の 参 画 力
様 々 な 問 題 に 積 極 的 に 関 心 を 持 ち , 自 主 的 ・ 自 律 的
に 学 習 を 続 け る こ と が で き る 。 自 己 の 生 き 方 を 考 察
し , 主 体 的 に 社 会 的 役 割 を 選 択 ・ 決 定 し , 生 涯 に わ
た り 自 己 を 活 か す 意 欲 が あ る 。
高 い 倫 理 観 と
社 会 的 責 任 感
高 い 倫 理 観 を 身 に つ け 社 会 生 活 で 守 る べ き 規 範 を 遵
守 し , 自 己 の 能 力 を 社 会 の 健 全 な 発 展 に 寄 与 し う る
姿 勢 を 身 に 付 け て い る 。
( 出 典 : 佐 賀 大 学 学 生 便 覧 )
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-23-
資料 1-2-2 学位授与の方針
物 理 科 学 科
【 学 位 授 与 の 方 針 】
佐 賀 大 学 学 士 力 及 び 学 部・学 科 の 目 的 を 踏 ま え ,学 生 が 身 に つ け る べ き 以 下 の 具 体 的 学
習 成 果 の 達 成 を 学 位 授 与 の 方 針 と す る 。ま た ,学 則 の 定 め る 卒 業 の 認 定 の 要 件 を 満 た し た
も の に は , 教 授 会 の 議 を 経 て , 学 長 が 卒 業 を 認 定 し , 学 位 記 を 授 与 す る 。
1 . 基 礎 的 な 知 識 と 技 能
(1)文 化 ・ 自 然 ・ 現 代 社 会 と 生 活 に 関 す る 基 礎 科 目 を 履 修 し , 自 然 現 象 を 理 解 す る 取 り
組 み の 意 味 付 け を 俯 瞰 , 考 察 す る こ と が で き る 。
(2)言 語 ・ 情 報 ・ 科 学 リ テ ラ シ ー に 関 す る 授 業 科 目 を 履 修 し , 自 然 を 記 述 す る 数 学 と 論
理 表 現 の 技 術 を 身 に つ け , 情 報 を 効 果 的 に 伝 達 す る 能 力 を も つ 。
(3)理 工 学 を 支 え , 最 先 端 科 学 技 術 の 基 盤 と な る 物 理 学 を 学 習 し て い る 。
2 . 課 題 発 見 ・ 解 決 能 力
(1)実 験 ・ 実 習 学 習 に お い て , 実 験 の 過 程 で 生 起 し て い る 問 題 点 ・ 状 況 を 把 握 し , 論 理
的 ・ 科 学 的 な 考 察 に 基 づ い て 適 切 に 解 決 す る こ と が 出 来 る 。
(2)卒 業 研 究 に 於 い て 先 端 的 な 研 究 に ふ れ , 各 領 域 で の 実 践 を 経 験 し , 課 題 を 発 見 し 解
決 す る 能 力 を 身 に つ け て い る 。
(3)広 範 な 領 域 の 物 理 学 を 発 展 的 に 学 習 し , 現 代 社 会 が も つ 科 学 ・ 技 術 上 の 諸 課 題 を 考
察 で き る 。
3 . 個 人 と 社 会 の 持 続 的 発 展 を 支 え る 力
(1)多 様 な 文 化 と 価 値 観 を 理 解 し , 社 会 や 他 者 と 共 存 で き る 。
(2)様 々 な 問 題 に 積 極 的 に 関 心 を 持 ち 自 主 的 に 学 習 を 継 続 し , 自 己 を 活 か し て 社 会 に 参
画 す る 能 力 を 身 に つ け て い る 。
(3)高 い 倫 理 観 を 身 に つ け ,
社 会 人 と し て 社 会 的 に 責 任 の あ る 行 動 を と る こ と が で き る 。
( 出 典 : 佐 賀 大 学 「 理 工 学 部 で 何 を 学 ぶ か 」)佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-24-
資料 1-2-3 教育課程編成・実施の方針
物 理 科 学 科 ( 一 部 抜 粋 )
【 教 育 課 程 編 成 ・ 実 施 の 方 針 】
物 理 科 学 科 は , 学 位 授 与 方 針 を 実 現 す る た め に , 以 下 の 方 針 の も と に 教 育 課 程 を 編 成 し ,
教 育 を 実 施 す る 。
1 . 教 育 課 程 の 編 成
(1)上 に 挙 げ た 教 育 目 標 を 効 果 的 に 実 現 す る た め に ,物 理 科 学 科 は「 教 養 教 育 科 目 」
( 全
学 教 育 )と 専 門 教 育 と し て の「 専 門 基 礎 科 目 」,「 専 門 必 修 科 目 」,「 専 門 選 択 科 目 」
を 配 置 し た 4 年 一 貫 の 教 育 課 程 を 構 成 す る 。
(2)教 養 教 育 に つ い て は , 以 下 の 科 目 を 配 置 す る 。
1 文 化 ・ 自 然 , 現 代 社 会 と 生 活 に 関 す る 授 業 科 目 ( 基 本 教 養 科 目 , 健 康 ・ ス ポ ー ツ
科 目 ) , 言 語 ・ 情 報 ・ 科 学 リ テ ラ シ ー に 関 す る 授 業 科 目 ( 外 国 語 科 目 , 情 報 リ テ
ラ シ ー 科 目 ) を , 必 修 お よ び 選 択 必 修 と し て 幅 広 く 履 修 で き る よ う に 配 置 す る 。
2 様 々 な 課 題 を 見 出 し 解 決 す る 能 力 , 及 び そ の 際 必 要 な 他 者 と の 協 調 性 の 養 成 を 目
指 し た 授 業 科 目 を , 初 年 次 の 必 修 と し て 配 置 す る ( 大 学 入 門 科 目 ) 。
3 課 題 を 発 見 し 解 決 す る 能 力 ,
並 び に 個 人 と 社 会 と の 持 続 的 発 展 を 支 え る 力 を 身 に
つ け さ せ る た め の 科 目 を , 選 択 必 修 と し て 配 置 す る ( イ ン タ ー フ ェ イ ス 科 目 ) 。
(3)科 学 ・ 技 術 の 基 盤 で あ る 物 理 学 の 基 礎 か ら 応 用 ま で を 系 統 的 に 身 に つ け る 為 の 専 門
教 育 を , 以 下 の 「 専 門 基 礎 科 目 」 , 「 専 門 必 修 科 目 」 , 「 専 門 選 択 科 目 」 に 大 別 し ,
1 〜 4 年 次 に わ た り 段 階 的 に 配 置 す る 。
2 . 教 育 の 実 施 体 制
(1)授 業 科 目 の 内 容 ご と に , そ の 分 野 の 授 業 を 実 施 す る の に 適 し た 専 門 性 を 有 す る 教 員
が 担 当 す る よ う , 担 当 教 員 を 配 置 す る 。
(2)学 科 に カ リ キ ュ ラ ム 担 当 の 教 員 を 置 き , 全 体 の 整 合 性 , 担 当 状 況 , 実 施 の 適 正 化 を
図 る 。 カ リ キ ュ ラ ム 担 当 教 員 , 学 科 主 任 を 含 む 複 数 の 教 員 に よ っ て な る ワ ー キ ン グ グ
ル ー プ を 組 織 し , 教 育 問 題 全 般 に 対 し て 随 時 検 討 を 行 う 。
3 . 教 育 ・ 指 導 の 方 法
(1)少 人 数 ご と に 担 任 教 員 ( チ ュ ー タ ー ) を 配 置 し , き め 細 か い 履 修 指 導 ・ 学 習 支 援 を
行 う 。卒 業 研 究 で 研 究 室 に 分 属 さ れ た の ち は ,卒 業 研 究 の 指 導 教 員 が こ の 任 に 当 た る 。
(2)講 義 に よ る 知 識 の 学 習 と , 実 験 ・ 演 習 に よ る 学 生 自 身 に よ る 主 体 的 体 験 学 習 を 組 み
合 わ せ て 学 習 効 果 を 高 め る 。
4 . 成 績 の 評 価
(1)学 修 の 成 果 に 係 る 評 価 及 び 卒 業 の 認 定 に 当 た っ て は , 各 授 業 科 目 の 内 容 , 到 達 目 標
に よ り , 厳 密 な 成 績 評 価 を 行 う 。 成 績 評 価 基 準 に つ い て , 客 観 性 及 び 厳 格 性 を 確 保 す
る た め , 学 生 に 対 し て 全 て シ ラ バ ス に お い て そ の 基 準 を あ ら か じ め 明 示 す る 。 異 議 申
し 立 て 制 度 に よ り , 成 績 評 価 等 の 正 確 さ を 担 保 す る 。
(2)卒 業 研 究 に 関 し て は , 学 生 が 集 中 し そ の 実 施 が 内 実 の あ る も の と す る た め に , 3 年
次 末 ま で の 単 位 取 得 状 況 を 学 科 の 判 断 基 準 に 照 ら し , 当 該 学 生 の 卒 業 研 究 着 手 の 当 否
を 判 定 す る 。
(3)卒 業 に は , 卒 業 研 究 を 含 め た 取 得 単 位 , 卒 業 研 究 の プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン ( 形 式 は 合
同 発 表 会 , ポ ス タ ー セ ッ シ ョ ン 等 , 実 態 に 応 じ た 多 様 な 形 態 が 考 え ら れ る ) な ど を も
と に 物 理 科 学 科 と し て の 卒 業 認 定 審 査 を 行 う 。
( 出 典 : 佐 賀 大 学 「 理 工 学 部 で 何 を 学 ぶ か 」)佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-25-
○しろまる 学部の教育課程は,
「教養教育科目」と「専門教育科目」
により編成される
【資料 1-2-4】。また,学科の枠を超えて視野を広く外に広げつつ各専門領域の研鑽を積むよう専門周辺科
目を設けるなどの工夫をしている【資料 1-2-5】。資料 1-2-4 学部の教育課程
・ 教 育 目 的 お よ び 教 育 課 程 編 成 ・ 実 施 の 方 針 に 基 づ き , 編 成 さ れ て い る 。
学 科・コース
教養教育科目小計
専門教育科目小計合計大学入門科目
共通基礎科目
基本教
養科目インターフェース科目
外国語
科目健康・ス
ポー
ツ科目情報リ
テラシ
ー科目専門科目専門基礎科目専門周辺科目学部間共通基礎科目英語独語仏語中 国語朝 鮮語講義実習講義演習I演習II自然科学と技術の分野文化の分野現代社会の分野共通専門基礎科目数理科学科 4 4 4 2 2 10 8 34 70 16 4 90 124
物理科学科 4 4 4 2 2 12 8 36 76 8 4 88 124
知能情報システム学科 4 4 2 2 2 2 1 4 8 8 37 76 10 4 90 127
機能物
質化学科物 質 化 学
コース
4 4 2 1 1 12 8 32 78 4 10 92 124
機能材料化
学コース
4 4 2 1 1 12 8 32 78 4 10 92 124
機械システム工学科 4 4 2 2 1 1 8 8 30 77 15 4 96 126
電気電子工学科 4 4 2 2 2 2 1 10 8 35 68 19 4 2 93 128
都市工
学科
都市環境基
盤コース
4 4 2 2 2 2 1 8 8 33 72 15 4 91 124
建築・都市
デザイン
コース
4 4 2 2 2 2 1 8 8 33 72 15 4 91 124
( 出 典 : 佐 賀 大 学 「 理 工 学 部 で 何 を 学 ぶ か 」)佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-26-
資料 1-2-5 専門周辺科目一覧
区 分 授 業 科 目 開 講 学 科I(2年生以上)
理 工 学 基 礎 科 学
数 学 の 基 礎 I
数 学 の 基 礎 II
数 理 科 学 科
宇 宙 論 入 門
環 境 に よ っ て 変 わ る 物 質 の 性 質
量 子 物 理 学
固 体 の 物 理
物 理 科 学 科
情 報 シ ス テ ム と IT プ ロ ジ ェ ク ト
デ ジ タ ル 通 信 技 術
知 能 情 報 シ ス テ ム 学 科
化 学 概 論
現 代 化 学
機 能 物 質 化 学 科
理 工 学 基 礎 技 術
資 源 と 環 境
セ ラ ミ ッ ク ス 概 論
機 能 物 質 化 学 科
機 械 工 学 概 論
機 械 エ ネ ル ギ ー 概 論
機 械 シ ス テ ム 工 学 科
シ ス テ ム 制 御 入 門
医 工 学 入 門
医 用 電 子 工 学 と 生 体 情 報 処 理
電 気 電 子 工 学 科
土 木 構 造 学
地 盤 と 防 災
建 築 環 境 工 学
水 環 境 工 学
都 市 と 環 境
都 市 工 学 科II(3年生以上)
理 工 学 ト ピ ッ ク ス グ ロ ー バ ル 人 材 育 成 特 講
理 工 学 先 端 科 学
理 工 学 先 端 技 術 シ ン ク ロ ト ロ ン 光 応 用 科 学
最 新 化 学 技 術 電 気 電 子 工 学 科
機 能 物 質 化 学 科
( 出 典 : 佐 賀 大 学 「 理 工 学 部 で 何 を 学 ぶ か 」)佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-27-
○しろまる 教養教育科目と専門教育科目との関係や年次進行の教育課程をより明確にしており,学士力との対応も表に記載するなど,学科ごとの工夫がなされている【資料 1-2-6】。資料 1-2-6 カリキュラムマップ・「 履 修 モ デ ル 」 は ,
「 理 工 学 部 で 何 を 学 ぶ か 」 に 掲 載 し て い る 。
( 平 成 25 年 度 以 降 入 学 生 用 : 物 理 科 学 科 )
教 育
目標
授業科目名
1年 2年 3年 4年
前期 後期 前期 後期 前期 後期 前期 後期
1-(1) 基本教養科目
1-(2) 基本教養科目
外国語科目
1-(3) 物理学概論 A
力学 A
物理数学 A
物理数学 B
物理学概論 B
力学 B
熱力学
物理学演習 A
物理学演習 B
力学 C
電磁気学I
波動
物理数学 C
力学 D
電磁気学II
物理学実験 A
回路論理
物理数学 D
科学英語I
電磁気学III
量子力学 A
統計力学 A
物理学実験 B
計算機物理学 A
宇宙物理学
電磁気学IV
量子力学 B
統計力学 B
計 算 機 物 理
学 B
放射線物理学
相対論
物性物理学
科 学
英 語II2-(1)
大 学 入 門
科目I
大 学 入 門
科目II
2-(2) 卒業研究
2-(3) 物理学概論 A
力学 A
物理学概論 B
力学 B
熱力学
物理学演習 A
物理学演習 B
力学 C
電磁気学I
波動
物理数学 C
力学 D
電磁気学II
量子力学 A
統計力学 A
物理学実験 B
計算機物理学 A
宇宙物理学
科学英語I
電磁気学III
量子力学 A
統計力学 A
物理学実験 B
計算機物理学 A
宇宙物理学
電磁気学IV
量子力学 B
統計力学 B
計 算 機 物 理
学 B
放射線物理学
相対論
物性物理学
科 学
英 語II3-(1)(2)(3)
インターフェース科目
標準取
得単位
22 20 16 17 18 18 13
( 出 典 : 佐 賀 大 学 「 理 工 学 部 で 何 を 学 ぶ か 」)佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-28-
2 社会のニーズに対応した教育課程の編成・実施
○しろまる 学生の意識向上と社会との連携強化を図るため,
インターンシップを継続的に実施して
いる。単位化している機械システム工学科,電気電子工学科,都市工学科の3学科の年度
毎の参加者数を図に示す【資料 1-2-7】。資料 1-2-7 インターンシップ参加者数
( 出 典:教 務 課 デ ー タ )
○しろまる 平成 22 年度に佐賀県工業連合会と連携・協力して「工学系高度人材育成コンソーシア
ム佐賀」を設立した。毎年,企業トップによるキャリア講演会を継続して実施しており【資
料 1-2-8, 9】
, 参加 学生 の 約 90% か ら「 役立 っ た」 との ア ンケ ート 結 果が 得ら れ て い る 。
資料 1-2-8 「工学系高度人材育成コンソーシアム佐賀」の活動状況
( 出 典 : 工 学 系 高 度 人 材 育 成 コ ン ソ ー シ ア ム 佐 賀 報 告 書 )
設 立 目 的 : 工 学 系 研 究 科 と 県 工 業 連 合 会( 193 社 )が 連 携 し ,工 学 系 高 度 人 材 を
育 成 す る こ と に よ り , 地 域 産 業 の 活 性 化 を 目 指 す 。05101520253023年度 24年度 25年度 26年度 27年度
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-29-
資料 1-2-9 最近3年間のキャリア講演会の内容
開 催 年 題 目 講 演 者
平 成 25 年 度 夢 を 抱 い て , 自 分 を 考 え る 株式会社 大神
代表取締役 吉村 正 氏
勝 者 と な る た め に 株式会社 中島製作所
代表取締役社長 中島 和弘 氏
も の づ く り 日 本 を 支 え る 裏 方 企 業 森鉄工株式会社
専務取締役代表 森 孝信 氏
平 成 26 年 度 1 0 0 年 企 業 ( 真 崎 鉄 工 場 ) の 栄 光 と
挫 折
新生工業 株式会社
代表取締役 真崎 精治 氏
伊 万 里 鉄 工 所 の 伝 統 と 改 革 株式会社伊万里鉄工所
代表取締役社長 松井 茂樹 氏
失 敗 を 資 産 に 変 え る 経 営 革 新 と 最 先 端
研 究 開 発
田口電機工業株式会社
代表取締役 田口 英信 氏
平 成 27 年 度 企 業 創 造 の 原 則 と こ れ か ら の 経 営 五誠機械産業株式会社
代表取締役社長 川島 晃 氏
私 た ち の 未 来 は 希 望 に 満 ち て い る 株式会社佐賀プラント工業
代表取締役 北島 健郎 氏
失 敗 を 資 産 に 変 え る 経 営 革 新 と , シ ン
ク ロ ト ロ ン 光 X 線 を 利 用 す る 最 先 端 ナ
ノ テ ク ノ ロ ジ ー 技 術 の 紹 介
田口電機工業株式会社
代表取締役 田口 英信 氏
( 出 典 : 工 学 系 高 度 人 材 育 成 コ ン ソ ー シ ア ム 佐 賀 報 告 書 )
○しろまる 平成 25 年度から,機械システム工学科においてPBL型授業科目を開講した。
「工学系
高度人材育成コンソーシアム佐賀」の参加企業各社の協力の下,実践的に問題解決の方法
を学んでいる【資料 1-2-10】。資料 1-2-10 PBL実施内容
平 成 27 年 度 分
P B L ( Problem Based Learning, Project Based Learning: 問 題 解 決 ) 型 授
業 科 目
開 講 時 期 : 平 成 27 年 度 後 期
講 義 名 : 機 械 工 学 特 別 講 義 ( 機 械 シ ス テ ム 工 学 PBL 演 習 )
開 催 学 科 : 機 械 シ ス テ ム 工 学 科 3 年 後 期 , 選 択 科 目
受 講 人 数 : 9 人
課 題 提 供 企 業 : 株 式 会 社 三 川
( 出 典 : 理 工 学 部 事 務 資 料 )
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-30-
3 国際通用性のある教育課程の編成・実施
○しろまる 全学で1,2年生に統一英語能力テスト(TOEIC)が導入され,教養教育科目の外
国 語 科 目 ( 英 語 ) で 習 熟 度 別 ク ラ ス 編 成 が 行 わ れ て お り , そ の 効 果 が 現 れ て い る 【 資 料
1-2-11】。また,理工学部では,外国人非常勤講師による専門英語を導入しており【資料 1-2-12】,3年生後期に学部後援会主催のTOEIC-IPテストを実施している。
資料 1-2-11 統一英語能力テスト(TOEIC)の結果
( 出 典:佐 賀 大 学 教 務 デ ー タ )
資料 1-2-12 学部で開講している専門英語科目
教 養 教 育 科 目 専 門 科 目
英 語 第 二 外 国 語 科 学 , 技 術 , 実 用 英 語
数 理 科 学 科 4 4
物 理 科 学 科 4 4 2
知能情報システム学科 4 2 4
機 能 物 質 化 学 科 4 8
機 械 シ ス テ ム 工 学 科 4 2 6
電 気 電 子 工 学 科 4 2 2
都 市 工 学 科 4 2 4
( 出 典 : 佐 賀 大 学 「 理 工 学 部 で 何 を 学 ぶ か 」)01002003004005001年前期
2年後期
平 成 25 年 度 入 学 者0100200300400500
1年前期
2年後期
平 成 26 年 度 入 学 者
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-31-
◯学部に在籍する留学生数は約 30 人であり【資料 1-2-13】
,SPACEでも留学生を短期
に受け入れるなど【資料 1-2-14】
,まわりの日本人学生の国際通用力に対する波及効果が
期待できる。
資料 1-2-13 理工学部における留学生在籍者数
( 出 典 : 教 務 課 デ ー タ )
資料 1-2-14 SPACE修業式の写真
( 出 典 : 理 工 学 部 H P )
SPACE( Saga University Program for Academic Exchange)
平 成 27 年 3 月 修 了 生
・ SPACE-E( English Course)
: 3 人
・ SPACE-J( Japanese Couse)
: 1 人05101520253035
平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-32-
◯ 平成 23 年から学生主体の国際交流活動組織(STEPs)を学部公認として教育支援
している。主な活動は,海外研修や海外教員・学生の応対であり【資料 1-2-15】
,訪問者
から高い評価を受けている。
資料 1-2-15 STEPsの活動内容
STEPs: Student Association of Excellent and Progressive Spirit
平 成 26 年 度 の 主 な 活 動 内 容
【 2014 年 5 月 】
イ ン ド の 理 系 大 学 生 の 応 対 (23 日 )
【 2014 年 10 月 】
東 南 ア ジ ア 学 生 の 応 対 (1 日 )
中 国 研 修 遼 寧 大 学 へ の 訪 問 (12〜 15 日 )
【 2014 年 11 月 】
中 国 研 修 研 究 科 長 報 告 (12 日 )
韓 国 テ グ 大 学 の 学 生 の 応 対 (18 日 )
中 国 研 修 学 長 訪 問 (19 日 )
【 2014 年 12 月 】
バ ン グ ラ デ ィ ッ シ ュ の 先 生 の 応 対 (9 日 )
【 2015 年 1 月 】
ガ ジ ャ マ ダ 大 学 Taufik Abdillah Natsir 先 生 と の 交 流 会 (19 日 )
( 出 典 : 理 工 学 部 H P )
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-33-
4 養成しようとする人材像に応じた教育の方法
○しろまる 佐賀大学では,学士課程で卒業までに身につける能力を「佐賀大学学士力」として定め
【資料 1-2-1,P7-22】
,受入れの方針【資料 1-1-6,P7-6〜8】
,学位授与方針【資料 1-2-2,
P7-23】
,教育課程編成・実施の方針【資料 1-2-3,P7-24】を整備している。学士力とそれ
ぞれの方針との関係を図に示す【資料 1-2-16】。それぞれの授業については,教養教育と専門教育との関係や,年次進行の教育課程をよ
り明確にした「履修モデル」を「理工学部で何を学ぶか」に掲載しており,学科ごとに教
育目標に応じた,講義・演習・実験・実習の授業形態のバランスを図っている。
資料 1-2-16 人材育成のための教育方法
( 出 典 : 佐 賀 大 学 案 内 2015 か ら 一 部 抜 粋 )
入 学 在 学 中 卒 業
入 学 者 受 入 れ の 方 針
教 育 課 程 編 成 ・
実 施 の 方 針
学 位 授 与 の 方 針
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-34-
5 学生の主体的な学習を促す取組
○しろまる 入学前学習の支援として,教務委員会の中の入学前教育専門委員会が中心となり,eラ
ーニングを用いた遠隔教育に取り組んでいる【資料 1-2-17,18】
。終了後のアンケート調
査では,
「自分の弱点がわかった」,「勉強する癖が身についた」など,自己分析や学習態度
の向上に対する効果が上がっていることが確認されている。
資料 1-2-17 入学前学習のHP
( 出 典:佐 賀 大 学 H P )
資料 1-2-18 入学前学習の受講率(%)
( 出 典 : 理 工 学 部 事 務 デ ー タ )
( 補 足 ) 「 受 講 率 」 と は , 週 ご と に 出 題 さ れ る 問 題 ( 総 数 25) に 着 手 し た こ と
を 受 講 と 定 義 し て 「 受 講 数 /25」 と し た も の 。0102030405060708090100平成24年入学 平成25年入学 平成26年入学 平成27年入学
(推薦Iのみ)
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-35-
○しろまるアクティブ・ラーニング型授業を積極的に推進している。平成 27 年度は,学部で開講さ
れ た 総 授 業 コ マ 数 の 約 40% が 学 生 の 能 動 的 な 学 習 を 促 進 す る 取 組 を 取 り 入 れ た 授 業 と な
っている【資料 1-2-19】。資料 1-2-19 授業形態別開講コマ数
平 成 27 年 度
総 授 業 コ マ 数 講 義 講 義 +演 習 演 習 実 験 実 習
534 321 41 87 77 8
( 出 典:教 務 課 デ ー タ )
講義
講義+演習
演習
実験
実習
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-36-
○しろまる 全授業科目のオンライン・シラバスに,講義概要,授業計画,毎時間の課題などを明記
している。学生による授業評価アンケート結果より,シラバスが活用されていることが判
る【資料 1-2-20】。資料 1-2-20 授業評価アンケート結果
・ 下 記 に 平 成 27 年 度 の ア ン ケ ー ト 結 果 ( 5 段 階 評 価 ) を 示 す 。 例 年 ほ ぼ 同 じ 傾 向 に あ る 。(a)「授業の内容はシラバスに基づいていましたか」に対する回答(b)「この授業の選択・予習・復習などのためにシラバスを活用しましたか」
に対する回答
( 出 典 : 授 業 評 価 ア ン ケ ー ト 結 果 資 料 )0.01.02.03.04.05.0
前期
後期
平成27年度0.01.02.03.04.05.0
前期
後期
平成27年度
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-37-
○しろまる 学生各々の学習目標に沿った主体的な学習に向けての適切な指導を行っている。
【資料
1-2-21】。資料 1-2-21 ガイダンス例
知 能 情 報 シ ス テ ム 学 科段階
正 課 教 育 正 課 外 教 育 及 び 指 導
I ○しろまる 大 学 入 門 科 目 I に お い て , キ ャ リ ア デ ザ
イ ン 入 門 お よ び OB・ OG 講 話 の 時 間 を 設 け ,
自 己 の キ ャ リ ア 設 計 を 考 え る 機 会 を 提 供 す
る 。
○しろまる 大 学 入 門 科 目 I に お い て , 学 科 で 提 供 し
て い る 情 報 処 理 技 術 者 試 験 自 習 シ ス テ ム ,
技 術 英 語 学 習 e-Learning 教 材 の 利 用 法 を 学
ぶ 機 会 を 提 供 す る 。
○しろまる 大 学 入 門 科 目 I に お い て , 技 術 者 教 育 プ
ロ グ ラ ム (JABEE)に 関 す る 説 明 を 行 う 。
○しろまる 大 学 入 門 科 目 II に お い て ,ロ ジ カ ル シ ン
キ ン グ の 技 術 を 習 得 す る 機 会 を 提 供 す る 。
○しろまる 専 門 科 目 に お い て , 情 報 処 理 関 係 の 資 格
取 得 を 奨 励 す る と 共 に , e-Learning 教 材 を
整 備 し , 受 験 に 必 要 な 知 識 を 習 得 す る 機 会
を 提 供 し た 。
II ○しろまる 専 門 科 目 に お い て , 情 報 処 理 関 係 の 資 格
取 得 を 奨 励 す る と 共 に , e-Learning 教 材 を
整 備 し , 受 験 に 必 要 な 知 識 を 習 得 す る 機 会
を 提 供 す る 。
○しろまる 専 門 科 目 に お い て , 社 会 人 , 情 報 技 術 者
と し て の 倫 理 面 を 学 ぶ 機 会 を 提 供 す る 科 目
を 開 講 す る 。
○しろまる 専 門 科 目 に お い て , 社 会 人 と し て 必 要 不
可 欠 な ,技 術 英 語 能 力 ,技 術 文 書 作 成 能 力 ,
プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 能 力 を 向 上 さ せ る 機 会
を 提 供 す る 科 目 を 開 講 す る 。
○しろまる 卒 業 研 究 発 表 会 や 次 年 度 卒 業 研
究 テ ー マ 説 明 会 ,進 路 説 明 会 を 開 催
し ,所 属 研 究 室 選 定 や 大 学 院 進 学 を
含 め た 進 路 の 決 定 に 参 考 と な る 情
報 を 提 供 す る 。
○しろまる 就 職 説 明 会 ,会 社 説 明 会 等 を 適 宜
開 催 し ,就 職 先 の 決 定 等 に 参 考 と な
る 情 報 を 提 供 す る 。
○しろまる 外 部 講 師 を 招 き ,就 職 対 策 講 座 を
開 催 す る 。
III ○しろまる 卒 業 研 究 遂 行 お よ び 卒 業 論 文 執 筆 の 過 程
や , 中 間 発 表 会 , 最 終 発 表 会 で の 研 究 発 表
を 通 じ て , 専 門 分 野 で 自 立 す る た め の 問 題
発 見 ・ 解 決 の 方 法 を 学 ぶ 機 会 を 提 供 す る 。
○しろまる 進 路 説 明 会 ,就 職 説 明 会 ,会 社 説
明 会 等 を 適 宜 開 催 し ,大 学 院 進 学 を
含 め た 進 路 の 決 定 等 に 参 考 と な る
情 報 を 提 供 す る 。
○しろまる 外 部 講 師 を 招 き ,就 職 対 策 講 座 を
開 催 す る 。
( 出 典 : 佐 賀 大 学 「 理 工 学 部 で 何 を 学 ぶ か 」)佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-38-
◯ 平成 23 年度からLPが全学的に実施された。学生が自ら目標を設定し,志望する進路
へ向かって学習し,そのLPを活用してチューターが学生の学習状況に応じた学習指導を
行うことにより,学生の主体的な学習を促している【資料 1-2-22】。資料 1-2-22 ラーニング・ポートフォリオ(抜粋)
( 出 典 : 佐 賀 大 学 「 ポ ー ト フ ォ リ オ 学 習 支 援 統 合 シ ス テ ム 」)○しろまる学生による学生サポートを実施しており,入学後間もない不安な時期については「新入
生アドバイザー」を,その後の学習方法や自学自習のポイントなどについては「学習アド
バイザー」を,また聴覚障害学生の支援として「ノートテイカー・手話通訳」を設置し,
学生支援を行っている【資料 1-2-23】。資料 1-2-23 学習アドバイザー実施状況
例 ) 平 成 25 年 度 相 談 者 数
月 相 談 者 数 主 な 相 談 内 容
前 期
5 46 工 業 数 学 演 習 問 題
線 形 代 数 課 題
電 気 数 学 , 微 分 積 分6 827 57
後 期
10 350 プ ロ グ ラ ミ ン グ
ベ ク ト ル 解 析 , 線 形 代 数
重 積 分
電 気 回 路 , 微 分 積 分
11 90
12 631 83( 出 典 : 佐 賀 大 学 自 己 評 価 書 デ ー タ )
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-39-
○しろまる 毎年,意欲を持って学習する学生の研鑽を奨励するため,理工学部同窓会の後援を受け
て各学科の2年次,
および3年次の成績優秀者1人をそれぞれ表彰している
【資料 1-2-24】。資料 1-2-24 理工学部学生表彰式
( 出 典 : 理 工 学 部 H P )
○しろまる学生の自学学習のために全ての学科ならびに学部全体において自習スペースを設けてい
る【資料 1-2-25】
。年度末に実施されるアンケートにおける満足度は概ね良好である。
資料 1-2-25 主な自習ペース
・平 成 27 年 度 卒 業 予 定 者 を 対 象 と し た ア ン ケ ー ト に お い て ,約 75% の 人 か ら 学 部 内 の 自 学 学 習 ス
ペ ー ス に 対 し て 「 不 満 な し 」 と の 回 答 を 得 た 。
( 出 典:部 局 自 己 点 検・評 価 報 告 書 デ ー タ )
名 称 部 屋 数 机
理 工 学 部 1 号 館 6 91
〃 大 学 院 棟 2 28
〃 2 号 館 1 1
〃 3 号 館 2 12
〃 5 号 館 2 3
〃 6 号 館 1 7
〃 8 号 館 3 32
〃 9 号 館 7 59
大 学 院 棟 に 設 け た 自 習 室
佐賀大学理工学部 分析項目I
-7-40-
(水準)
期待される水準を上回る。
(判断理由)
1 学士課程に関する三つの方針を定め年次進行の教育課程を明確にしている 1)
。また,
単位実質化のための履修制限などが確立しており 2)
,教育課程の整備状況は高く評価
できる。1)資料 1−1−6:理工学部入学者受入れの方針,P7-6〜8
資料 1-2-1:佐賀大学学士力,P7-22
資料 1-2-2:学位授与の方針,P7-23
資料 1-2-3:教育課程編成・実施の方針,P7-242)資料 1-2-4:学部の教育課程,P7-25
資料 1-2-6:カリキュラムマップ,P7-27
2 産業界からのニーズにより,インターンシップ科目を継続して実施するとともに,新
たにPBL型科目を編成した。また,佐賀県工業連合会との間に工学系高度人材育成
コンソーシアム佐賀を設立するなど,企業から高く評価されている 3)。3)
資料 1−2−7:インターンシップ参加者数,P7-28
資料 1-2-8:
「工学系高度人材育成コンソーシアム佐賀」の活動状況,P7-28
資料 1−2−9:最近3年間のキャリア講演会の内容,P7-29
資料 1-2-10:PBL実施内容,P7-29
3 グローバル人材育成への対応として,習熟度クラス,専門英語科目の設定などの教育
課程の編成を工夫するとともに 4)
,学生の受入れ,国際交流活動の支援などを積極的
に行っている 5)。4)
資料 1-2-11:統一英語能力テスト(TOEIC)の結果,P7-30
資料 1-2-12:学部で開講している専門英語科目,P7-305)資料 1-2-13:理工学部における留学生在籍者数,P7-31
資料 1-2-15:STEPsの活動内容,P7-32
4 学生の主体的な学習を促すため,入学前教育,アクティブ・ラーニング,オンライン・
シラバスの活用,またLPを用いたチューターによる学習指導などを実施している 6)。また,学習環境も整っている 7)。6)
資料 1−2−18:入学前学習の受講率(%),P7-34
資料 1-2-19:授業形態別開講コマ数,P7-35
資料 1-2-20:授業評価アンケート結果,P7-36
資料 1-2-21:ガイダンス例,P7-37
資料 1-2-22:ラーニング・ポートフォリオ(抜粋)
,P7-38
資料 1-2-23:学習アドバイザー実施状況,P7-387)資料 1-2-25:主な自習ペース,P7-39
以上から,学生をはじめ関係者から期待される水準を上回ると判断した。
佐賀大学理工学部 分析項目II
-7-41-
分析項目II 教育成果の状況
観点 2-1 学業の成果
(観点に係る状況)
1 履修・修了の状況から判断される学習成果の状況
○しろまる 単位取得については,
教養教育及び専門教育ともに成績判定等に関する規定に基づいて
行っており,単位取得状況は良好である【資料 2-1-1】。資料 2-1-1 学部開講科目の合格率
( 出 典 : 教 務 課 デ ー タ )
○しろまる 卒論に着手した学生が当該年度に卒業する割合は約 95%であり,指導教員による適切
な指導のもと,良好な学習成果が上がっていると判断できる【資料 2-1-2】。資料 2-1-2 卒業論文着手者の当該年度の卒業率
( 出 典 : 教 務 課 デ ー タ )5060708090100
22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度
卒業者率(%)0102030405060708090100合格率(%)
数理科学科
物理科学科
知能情報システム学科
機能物質化学科
機械システム工学科
電気電子工学科
都市工学科
佐賀大学理工学部 分析項目II
-7-42-
2 中学校及び高等学校教諭一種免許の取得者数を図に示す【 資料 2-1-3, 4】
。理工学部
での教員免許状取得者は主に理系学科の学生が多く,年度毎に多少の変動はみられる
ものの,良好な学習成果が上がっていると判断する。
資料 2-1-3 教員免許状取得者数(中学教諭一種普通免許状)
( 出 典 : 教 務 課 デ ー タ )
資料 2-1-4 教員免許状取得者数(高校教諭一種普通免許状)
( 出 典 : 教 務 課 デ ー タ )0510152025
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度02468101214161820平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
佐賀大学理工学部 分析項目II
-7-43-
○しろまる4学科でJABEEプログラム修了生を輩出している【資料 2-1-5】
。また,JABEE
プログラム認定を受審していない都市工学科においては,技術士一次試験を直接受験する
よう指導し,合格者数も順調に増え【資料 2-1-6】
,良好な学習成果が認められる。
資料 2-1-5 JABEEプログラム修了者数
( 出 典 : 教 務 課 デ ー タ )
資料 2-1-6 技術士一次試験合格者数
( 出 典 : 教 務 課 デ ー タ )02040608010012022年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度
知能情報システム学科
機能物質化学科
機械システム工学科
電気電子工学科051015202530354022年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度
都市工学科
佐賀大学理工学部 分析項目II
-7-44-
○しろまる 学士課程卒業段階での学習成果として,学生数に対する講演発表率,論文発表率,およ
び学会賞受賞件数を示す【資料 2-1-7,8,9】
。多少の変動はあるものの3〜4人に1人は
講演発表を行っており,また学会賞を受賞するなど,学習成果は高く評価できる。
資料 2-1-7 学生の講演発表率
( 出 典 : 佐 賀 大 学 研 究 業 績 デ ー タ ベ ー ス )
資料 2-1-8 学生の論文発表率
( 出 典 : 佐 賀 大 学 研 究 業 績 デ ー タ ベ ー ス )012345
22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度
発表率(%)0510152025303540455022年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度
発表率(%)
佐賀大学理工学部 分析項目II
-7-45-
資料 2-1-9 学生の学会賞受賞件数
( 出 典:佐 賀 大 学 研 究 業 績 デ ー タ ベ ー ス )0510152025
22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 27年度
受賞件数
佐賀大学理工学部 分析項目II
-7-46-
3 学業の成果に関する学生アンケート等の調査結果
○しろまる 学部3年次生を対象として実施した共通アンケート結果を示す【資料 2-1-10】
。専門基
礎科目,必修科目,および選択科目に対して,
「やや満足」と「満足」の合計が全体の 50%
以上を継続的に維持できている。
資料 2-1-10 学部3年次生の専門科目に対する満足度(5段階評価)
24年 3 月 25年 3 月 26年 3 月 27年 3 月
専 門 基 礎 科 目 3.76 4.09 3.73 3.59
専 門 必 修 科 目 3.91 4.09 3.67 3.75
専 門 選 択 科 目 3.59 3.99 3.6 3.74
( 出 典 : 佐 賀 大 学 共 通 ア ン ケ ー ト )
○しろまる 毎年,
学部卒業予定者を対象として実施している教育成果に関する共通アンケート結果
を示す【資料 2-1-11】
。例年,ほぼすべての項目において,5段階評価で3以上となって
おり,高い学習成果が維持できていると判断する。
資料 2-1-11 学部卒業予定者へのアンケート結果
( 出 典 : 佐 賀 大 学 共 通 ア ン ケ ー ト )012345
学士力1
基礎的な知識と技能
学士力2
課題発見・解決能力
学士力3
個人と社会の持続的発
展を支える力
平成27年3月
佐賀大学理工学部 分析項目II
-7-47-
(水準)
期待される水準を上回る。
(判断理由)
1 学部開講科目の合格率,また卒論着手者の卒業率は優れている 1)
。よって,教員の適
切な指導により,学生の学習成果は良好であると判断できる。1)資料 2−1−1:学部開講科目の合格率,P7-41
資料 2-1-2:卒業論文着手者の当該年度の卒業率,P7-41
2 中学校および高等学校一種免許状取得者数は,年度ごとで多少の変動は見られるが,
良好な学習成果が上がっていると判断できる 2)。2)
資料 2−1−3:教員免許状取得者数(中学教諭一種普通免許状)
,P7-42
資料 2−1−4:教員免許状取得者数(高校教諭一種普通免許状)
,P7-42
3 JABEE認定教育プログラムは4学科となった。工学系学科でJABEEを受審し
ていない都市工学科では技術士一次試験を直接受験するよう指導しており,着実な合
格率を示している 3)
。このことから判断して,本学部における学生に対する学習の成
果や効果が上がっているといえる。3)資料 2−1−5:JABEEプログラム修了者数,P7-43
資料 2-1-6:技術士一次試験合格者数,P7-43
4 学業成果の達成度や満足度に関する学生アンケート等の調査結果より,高い学習成果
が維持できていると判断する 4)。4)
資料 2−1−10:学部3年次生の専門科目に対する満足度,P7-46
資料 2-1-11:学部卒業予定者へのアンケート結果,P7-46
以上から,学生をはじめ関係者から期待される水準を上回ると判断した。
佐賀大学理工学部 分析項目II
-7-48-
観点 2-2 進路・就職の状況
(観点に係る状況)
1 進路・就職状況,その他の状況から判断される在学中の学業の成果の状況
平成 27 年度卒業生の進路状況を表に示す【資料 2-2-1】
。各学科に就職担当教員をおい
て学生を支援しており,約4割が大学院進学,その他が一般企業や教職として順調に就職
している。よって,学習の成果は上がっており,卒業生の質が社会で評価されていると判
断する。
資料 2-2-1 進学および就職状況
( 平 成 28 年 5 月 1 日 )
産 業 分 類 細 目
理 工 学 部数理科学科物理科学科知能情報システム学科機能物質化学科機械システム工学科電気電子工学科都市工学科計農 業 , 林 業 1 1
漁 業
鉱 業 , 採 石 業 , 砂 利 採 取 業
建 設 業 2 2 3 4 36 47
製 造 業 3 16 33 24 1 77
電 気 ・ ガ ス ・ 熱 供 給 ・ 水 道 業 1 1 2
情 報 通 信 業 1 3 30 2 1 10 1 48
運 輸 業 , 郵 便 業 2 1 3
卸 売 ・ 小 売 業 2 1 5 3 1 12
金 融 業 ・ 保 険 業 1 1 1 1 4
不 動 産 業 ・ 物 品 賃 借 2 2
学 術 研 究 , 専 門 ・ 技 術 サ ー ビ ス 業 4 2 4 2 12
宿 泊 業 , 飲 食 サ ー ビ ス 業 1 1 2
生 活 関 連 サ ー ビ ス 業 , 娯 楽 業
教 育 ・ 学 習 支 援 業 6 2 1 1 1 11
医 療 , 福 祉 2 2
複 合 サ ー ビ ス 事 業 1 2 3
サ ー ビ ス 業
公 務 2 3 2 1 10 18
進 学 9 15 21 44 51 43 22 205
上 記 以 外 の も の 4 2 6 6 2 3 3 26
総 計 24 33 59 86 96 97 80 475
( 出 典 : キ ャ リ ア セ ン タ ー デ ー タ )
佐賀大学理工学部 分析項目II
-7-49-
○しろまる 卒業生の就職先を表に示す【資料 2-2-2】
。就職者の約 60%は九州の企業であり,とく
に北部九州(佐賀,福岡)で約 50%を占めており,地域の企業に大きな貢 献を し てい る。
資料 2-2-2 学部卒業生の就職先
( 出 典 : キ ャ リ ア セ ン タ ー デ ー タ )
2 過去5年間に理工学部卒業生を採用した企業を対象として,アンケートを実施した結
果を示す【資料 2-2-3】
。全般的に高い評価を得ている。
資料 2-2-3 理工学部卒業生に対する就職先関係者の意見(抜粋)
(a) 行 動 力 や 実 行 力 に つ い て13%35%49%3%
行動力や実行力について
優れている
やや優れている
標準的
やや劣っている
劣っている17%34%5%6%2%5%6%23%2%佐賀県
福岡県
長崎県
その他九州
中国・四国
近畿
中部
関東
その他
平成27年度卒業生
佐賀大学理工学部 分析項目II
-7-50-
(b) 採 用 時 の 専 門 基 礎 知 識 や 能 力 に 対 す る 満 足 度
(c) 入 社 後 に お け る 職 場 環 境 へ の 適 応 力
(d) 入 社 後 の 会 社 に 対 す る 貢 献 度
( 出 典 : 理 工 学 部 事 務 デ ー タ )12%76%
11% 1%
専門基礎知識や能力に対する満足度
非常に満足
満足
やや不満
不満26%70%
2% 2%
会社に対する貢献度
よく貢献している
貢献している
あまり貢献していない
貢献していない31%66%
1% 2%
職場環境への適応力
よく適応している
適応している
あまり適応していない
適応していない
佐賀大学理工学部 分析項目II
-7-51-
3 第2期中期目標期間の理工学部卒業生のうち,一定の社会経験を積んだものを対象と
して実施したアンケート調査結果を示す【資料 2-2-4】。資料 2-2-4 理工学部卒業生に対するアンケート調査結果
回 答 者
卒 業 平 成 22 年 3 月 23 年 3 月 24 年 3 月 25 年 3 月 26 年 3 月
回 答 者 数 23 41 39 29 38
問 1 ) 大 学 在 学 中 , 下 記 科 目 を 時 間 を か け て 勉 強 し た か 教 え て 下 さ い 。
a) 一 般 教 養 科 目
回 答 人 数
(1)か な り 勉 強 し た 6
(2)勉 強 し た 47
(3)ど ち ら か と い え ば 勉 強 し た 90
(4)どちからといえば勉強していない 84
(5)全 く 勉 強 し て い な い 7
b) 語 学 科 目 ( 主 に 英 語 )
回 答 人 数
(1)か な り 勉 強 し た 6
(2)勉 強 し た 47
(3)ど ち ら か と い え ば 勉 強 し た 68
(4)どちからといえば勉強していない 98
(5)全 く 勉 強 し て い な い 17
c) 専 門 科 目
回 答 人 数
(1)か な り 勉 強 し た 33
(2)勉 強 し た 138
(3)ど ち ら か と い え ば 勉 強 し た 44
(4)どちからといえば勉強していない 21
(5)全 く 勉 強 し て い な い 03%20%38%36%
3% (1)(2)(3)(4)(5)3%20%29%41%7%(1)(2)(3)(4)(5)14%58%19%9%
0% (1)(2)(3)(4)(5)
佐賀大学理工学部 分析項目II
-7-52-
問 2 ) 就 職 す る 際 , 大 学 在 学 中 に 学 ん だ こ と が 採 用 さ れ る の に 役 立 っ た か 教 え て 下 さ い 。
回 答 人 数
(1)か な り 役 立 っ た 19
(2)役 立 っ た 83
(3)ど ち ら か と い え ば 役 立 っ た 58
(4)どちからといえば役立っていない 24
(5)全 く 役 立 っ て い な い 2
問 3 )社 会 人 と し て 仕 事 を 遂 行 す る 上 で ,大 学 在 学 中 に 学 ん だ 下 記 科 目 で 獲 得 し た 知 識 や 技 能 を 使
っ て い る か 教 え て 下 さ い 。
a) 一 般 教 養 科 目
回 答 人 数
(1)か な り 使 っ て い る 4
(2)使 っ て い る 30
(3)ど ち ら か と い え ば 使 っ て い る 64
(4)どちからといえば使っていない 76
(5)全 く 使 っ て い な い 51
b) 語 学 科 目 ( 主 に 英 語 )
回 答 人 数
(1)か な り 使 っ て い る 16
(2)使 っ て い る 52
(3)ど ち ら か と い え ば 使 っ て い る 57
(4)どちからといえば使っていない 65
(5)全 く 使 っ て い な い 37
c) 専 門 科 目
回 答 人 数
(1)か な り 使 っ て い る 51
(2)使 っ て い る 86
(3)ど ち ら か と い え ば 使 っ て い る 47
(4)どちからといえば使っていない 32
(5)全 く 使 っ て い な い 1210%45%31%13%
1% (1)(2)(3)(4)(5)2%13%28%34%23%(1)(2)(3)(4)(5)7%23%25%29%16%(1)(2)(3)(4)(5)22%38%21%14%
5% (1)(2)(3)(4)(5)
佐賀大学理工学部 分析項目II
-7-53-
問 4 )社 会 人 と し て 仕 事 を 遂 行 す る 上 で ,学 部 で 受 け た 教 育 に よ っ て 以 下 の 能 力 が 身 に つ い て い た
と 感 じ る こ と が あ る か 教 え て 下 さ い 。
a) 課 題 対 応 力 ・ 解 決 力
回 答 人 数
(1)か な り あ る 37
(2)あ る 92
(3)ど ち ら か と い え ば あ る 61
(4)ど ち か ら と い え ば な い 21
(5)な い 4
b) 論 理 的 な 思 考 力
回 答 人 数
(1)か な り あ る 37
(2)あ る 86
(3)ど ち ら か と い え ば あ る 70
(4)ど ち か ら と い え ば な い 17
(5)な い 4
c) コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 力
回 答 人 数
(1)か な り あ る 35
(2)あ る 77
(3)ど ち ら か と い え ば あ る 72
(4)ど ち か ら と い え ば な い 30
(5)な い 4
d) 情 報 化 社 会 へ の 対 応 力
回 答 人 数
(1)か な り あ る 19
(2)あ る 71
(3)ど ち ら か と い え ば あ る 75
(4)ど ち か ら と い え ば な い 37
(5)な い 11
e) プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 力
回 答 人 数
(1)か な り あ る 26
(2)あ る 64
(3)ど ち ら か と い え ば あ る 91
(4)ど ち か ら と い え ば な い 29
(5)な い 517%43%28%10% 2% (1)(2)(3)(4)(5)17%40%33%8%
2% (1)(2)(3)(4)(5)16%35%33%14%
2% (1)(2)(3)(4)(5)9%33%35%18%
5% (1)(2)(3)(4)(5)12%30%42%14%
2% (1)(2)(3)(4)(5)
佐賀大学理工学部 分析項目II
-7-54-
f) 国 際 化 社 会 へ 対 応 す る 語 学 力
回 答 人 数
(1)か な り あ る 6
(2)あ る 20
(3)ど ち ら か と い え ば あ る 56
(4)ど ち か ら と い え ば な い 79
(5)な い 53
g) 資 格 取 得 ・ ス キ ル 習 得 力
回 答 人 数
(1)か な り あ る 8
(2)あ る 49
(3)ど ち ら か と い え ば あ る 72
(4)ど ち か ら と い え ば な い 55
(5)な い 31
( 出 典 : 理 工 学 部 事 務 デ ー タ )
「国際化社会へ対応する語学力」のみ若干低い評価であるが,それ以外の項目につい
ては7割〜8割の卒業生から学部で受けた教育に対して高い評価を得ている。
よって,理工学部が設定した学習成果は十分に上がっており,学生自身の期待に応
える教育であったと判断できる。3%9%26%37%25%(1)(2)(3)(4)(5)4%23%33%26%14%(1)(2)(3)(4)(5)
佐賀大学理工学部 分析項目II
-7-55-
(水準)
期待される水準を上回る。
(判断理由)
1 学部卒業者の進学・就職率は非常に高く,在学中の学業成果は非常に良好であったと
判断する 1)
。また北部九州の企業へ就職する割合は約 50%であり,地元企業への人材
育成に対する貢献度は高い 2)。1)
資料 2-2−1:進学および就職状況,P7-482)資料 2-2-2:学部卒業生の就職先,P7-49
2 過去5年の間に学部卒業生を採用した企業を対象として行ったアンケート調査結果に
おいて,非常に高い評価が得られた 3)。3)
資料 2-2−3:理工学部卒業生に対する就職先関係者の意見(抜粋)
,P7-49〜50
3 第2期中期目標期間中に理工学部を卒業した学生を対象として行ったアンケート調査
結果において,非常に高い評価が得られた 4)。4)
資料 2-2-4:理工学部卒業生に対するアンケート調査結果,P7-51〜54
以上から,学生をはじめ関係者から期待される水準を上回ると判断した。
佐賀大学理工学部
-7-56-
III 「質の向上度」の分析
(1)分析項目I 教育活動の状況1)「佐賀大学学士力を身につけるための学生支援」
・ 入学前学習の支援として,教務委員会の中の入学前教育専門委員会が中心となり,継続
的 な 内 容 の 見 直 し や 充 実 を 図 り な が ら e ラ ー ニ ン グ を 用 い た 遠 隔 教 育 を 継 続 し て 実 施
している。
・ 新入生を対象とした学習に関する導入科目を開講している。
また,
カリキュラムマップ,
履修モデルなどを作成し,
学生各々の学習目標に沿った主体的な学習に向けての適切な
指導を行っている。
・ 全授業科目でオンライン・シラバスを準備しており,授業計画,自主学習を促すための
課題などを示している。
学生による授業評価アンケートの結果からシラバスが有効に活
用されていることが分かっている。
・ ラーニング・ポートフォリオを全学的に実施しており,チューター教員はそれを活用し
て定期的に指導を行っている。
以上のとおり,早期の段階で学生の学習目標が明確になり,単位を取得するために十分な
学習を行うことが可能となり,佐賀大学学士力を身につけるための学生支援について質が
向上した。
資料 1-2-4:学部の教育課程,P7-25
資料 1-2-6:カリキュラムマップ,P7-27
資料 1-2-17:入学前学習のHP,P7-34
資料 1-2-20:授業評価アンケート結果,P7-36
資料 1-2-21:ガイダンス例,P37
資料 1-2-22:ラーニング・ポートフォリオ(抜粋)
,P7-382)「社会のニーズに応えた教育」
・ 地域連携実践的キャリア教育科目としてPBL型授業科目を開設し,
企業から高い評価
を得ている。
・ 佐賀県工業連合会との間で「工学系高度人材育成コンソーシアム佐賀」を設立した。毎
年,キャリア講演会を開催し,90%以上の参加学生から「役に立った」とのアンケート
結果を得ている。
・ グローバル人材育成の観点から,学生主体の国際交流活動組織(STEPs)を学部公
認として支援をしており,外国人教員などから高く評価されている。
以上のとおり,第2期中期目標期間において新たな教育への取組を始めており,社会のニ
ーズに応えた教育の質が向上した。
資料 1-2-8:
「工学系高度人材育成コンソーシアム佐賀」の活動状況,P7-28
資料 1-2-9:最近3年間のキャリア講演会の内容,P7-29
資料 1-2-10:PBL実施内容,P7-29
資料 1-2-15:STEPsの活動内容,P7-32
佐賀大学理工学部
-7-57-
(2)分析項目II 教育成果の状況1)「資格取得状況から判断される在学中の教育成果」
・ 理 系 学 科 に つ い て は , 年 度 毎 で 教 員 免 許 取 得 者 数 は 多 少 変 動 が 見 ら れ る が , 良 好 な 学
習成果が上がっている。
・ 工系学科については,
平成 24 年度に新たに電気電子工学科でJABEEの認定を受け,
計 4 学 科 と な っ た 。 J A B E E を 受 審 し て い な い 都 市 工 学 科 で は , 技 術 士 の 一 次 試 験
を直接受験するよう指導しており,着実な成果が認められる。
以上から,在学中の教育の質が向上した。
資料 2−1−3:教員免許状取得者数(中学教諭一種普通免許状)
,P7-42
資料 2−1−4:教員免許状取得者数(高校教諭一種普通免許状)
,P7-42
資料 2−1−5:JABEEプログラム修了者数,P7-43
資料 2-1-6:技術士一次試験合格者数,P7-432)「卒業時ならびに卒業後の状況から判断される在学中の教育成果」
・ 学 業 成 果 の 達 成 度 や 満 足 度 に 関 す る 学 生 ア ン ケ ー ト 調 査 結 果 よ り , 高 い 学 習 成 果 が 維
持できていると判断する。
・ 卒 業 生 を 採 用 し た 企 業 , ま た , 卒 業 生 を 対 象 と し た ア ン ケ ー ト 調 査 結 果 に お い て , 学
部教育の効果に対して非常に高い評価が得られた。
・ 卒業者の進学・就職率は非常に高く,また北部九州の企業へ就職する割合は約 50%で
あることから,地元企業への人材育成に対する貢献度は高い。
以上から,在学中の教育成果の質が向上した。
資料 2-1-11:学部卒業予定者へのアンケート結果,P7-46
資料 2-2−1:進学および就職状況,P7-48
資料 2-2-2:学部卒業生の就職先,P7-49
資料 2-2−3:理工学部卒業生に対する就職先関係者の意見(抜粋)
,P7-49〜50
資料 2-2-4:理工学部卒業生に対するアンケート調査結果,P7-51〜54