佐賀大学医学系研究科

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6.医学系研究科
I 医学系研究科の教育目的と特徴 ・・・・6-2
II 「教育水準」の分析・判定 ・・・・・6-5
分析項目I 教育活動の状況 ・・・・6-5
分析項目II 教育成果の状況 ・・・・・6-32
III 「質の向上度」の分析 ・・・・・・・6-40
佐賀大学医学系研究科
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I 医学系研究科の教育目的と特徴
1.医学系研究科の基本理念(基本方針)
佐賀大学大学院医学系研究科は,医師・看護師に加えて,地域包括医療を担う様々 な
領域の専門職者を育成する高度専門教育課程として整備され平成 15 年 10 月1日に旧佐
賀大学と統合し,平成 16 年4月1日からの法人化により国立大学法人佐賀大学大学院医
学系研究科となり,現在に至っている。
2.医学系研究科の目的・目標
医学・医療の領域において,自立して独創的研究活動を遂行するのに必要な高度な研
究能力と,その基礎となる豊かな学識と優れた技術を有し,教育・研究・医療の各分野
で指導的役割を担う人材を育成している。このことは,佐賀大学の中期目標前文に掲げる「21 世紀における知的基盤社会を支える豊かな教養と専門性を兼ね備えた市民を育成
する。」に基づくものである。
【 医 学 系 研 究 科 の 基 本 理 念 】
医 学・医 療 の 専 門 分 野 に お い て ,社 会 の 要 請 に 応 え う る 研 究 者 お よ び 高 度 専 門 職 者 を 育 成 し ,
学 術 研 究 を 遂 行 す る こ と に よ り ,医 学・医 療 の 発 展 と 地 域 包 括 医 療 (地 域 社 会 及 び 各 種 の 医 療 関
係 者 が 連 携 し , 一 丸 と な っ て 実 践 す る 医 療 )の 向 上 に 寄 与 す る こ と を 目 指 す 。
( 1 ) 修 士 課 程 ・ 医 科 学 専 攻
【 修 士 課 程 ・ 医 科 学 専 攻 の 教 育 目 的 】
医 学 部 医 学 科 以 外 の 理 系 ・ 文 系 4 年 制 大 学 学 部 出 身 の 多 様 な バ ッ ク グ ラ ン ド を 持 つ 学 生 を 受
け 入 れ , 医 学 の 基 礎 お よ び そ の 応 用 法 を 体 系 的 ・ 集 中 的 に 修 得 さ せ る こ と に よ り , 医 学 , 生 命
科 学 , ヒ ュ ー マ ン ケ ア な ど 包 括 医 療 の 諸 分 野 に お い て 活 躍 す る 多 彩 な 専 門 家 を 育 成 す る 。
【 修 士 課 程 ・ 医 科 学 専 攻 の 教 育 目 標 】
1 ) 高 い 倫 理 観 と 豊 か な 人 間 性 を 育 み , 包 括 医 療 の 諸 分 野 で リ ー ダ ー シ ッ プ を 発 揮 で き る 。
2 ) 医 学 の 基 礎 と と も に 志 す 分 野 の 専 門 的 知 識 ・ 技 術 を 修 得 し , そ れ を 自 ら が 発 展 さ せ て い く 能
力 を 身 に つ け る 。
3 ) 科 学 的 ・ 論 理 的 に 思 考 し , 問 題 解 決 方 法 の デ ザ イ ン と 研 究 を 遂 行 す る 能 力 を 身 に つ け る 。
4 ) 国 内 外 に 対 し 幅 広 い 視 野 を 持 ち , 研 究 ・ 活 動 等 の 成 果 を 発 信 す る 能 力 を 身 に つ け る 。
( 2 ) 修 士 課 程 ・ 看 護 学 専 攻
【 修 士 課 程 ・ 看 護 学 専 攻 の 教 育 目 的 】
高 度 の 専 門 性 を 有 す る 看 護 職 者 に ふ さ わ し い 広 い 視 野 に 立 っ た 豊 か な 学 識 と 優 れ た 技 能 を 有
し , 国 内 お よ び 国 際 的 に 看 護 学 の 教 育 , 研 究 , 実 践 の 各 分 野 で 指 導 的 役 割 を 果 た し , 看 護 学 の
構 築 に 寄 与 で き る 人 材 を 育 成 す る 。
【 修 士 課 程 ・ 看 護 学 専 攻 の 教 育 目 標 】
1 )高 い 倫 理 観 と 豊 か な 人 間 性 を 育 み ,看 護 学 の 分 野 で の 指 導 的 役 割 を 果 た す 能 力 を 身 に つ け る 。
2 ) 幅 広 い 専 門 的 知 識 ・ 技 術 を 身 に つ け , 看 護 学 の 分 野 で の 実 践 で 発 揮 す る 。
3 ) 自 立 し て 研 究 を 行 う た め に 必 要 な 実 験 デ ザ イ ン な ど の 研 究 手 法 や 研 究 遂 行 能 力 , あ る い は 研
究 能 力 を 備 え た 高 度 専 門 職 者 と し て の 技 量 を 身 に つ け る 。
4 ) 幅 広 い 視 野 を 持 ち , 国 内 外 の 研 究 者 あ る い は 専 門 職 者 と 専 門 領 域 を 通 し た 交 流 が で き る 。
佐賀大学医学系研究科
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3.教育の特徴
次の「教育方針」を掲げ,高度専門職業人或いは研究者に必要な十分な専門知識と,
自 立し て研究 を実 行でき る能 力等を 養う ことを 目的 とした 育 成 す る 人 材 像 に 沿 っ た 体 系
的かつ柔軟な教育課程・カリキュラムの編成と改善に努めている。
( 3 ) 博 士 課 程
【 博 士 課 程 の 教 育 目 的 】
医 学・医 療 の 領 域 に お い て ,自 立 し て 独 創 的 研 究 活 動 を 遂 行 す る た め に 必 要 な 高 度 な 研 究 能 力
と ,そ の 基 礎 と な る 豊 か な 学 識 と 優 れ た 技 術 を 有 し ,教 育・研 究・医 療 の 各 分 野 で 指 導 的 役 割 を
担 う 人 材 を 育 成 す る 。
【 博 士 課 程 の 教 育 目 標 】
1 ) 高 い 倫 理 観 と 豊 か な 人 間 性 を 育 み , 医 学 ・ 医 療 の 諸 分 野 で の 指 導 的 役 割 を 果 た す 能 力 を 身 に
つ け る 。
2 )幅 広 い 専 門 的 知 識 ・技 術 を 身 に つ け ,研 究 お よ び 医 学・医 療 の 諸 分 野 で の 実 践 で 発 揮 で き る 。
3 ) 自 立 し て 研 究 を 行 う た め に 必 要 な 実 験 デ ザ イ ン な ど の 研 究 手 法 や 研 究 遂 行 能 力 , あ る い は 研
究 能 力 を 備 え た 高 度 専 門 職 者 と し て の 技 量 を 身 に つ け る 。
4 ) 幅 広 い 視 野 を 持 ち , 国 内 外 の 研 究 者 あ る い は 専 門 職 者 と 専 門 領 域 を 通 し た 交 流 が で き る 。
【 修 士 課 程 ・ 医 科 学 専 攻 の 教 育 方 針 】
1 ) 共 通 必 修 科 目 で 医 学 の 基 礎 と と も に 生 命 科 学 倫 理 を 学 び , 医 学 ・ 医 療 の 分 野 で 必 要 な 基 本 的
な 素 養 と 人 間 性 を 育 て る 。
2 ) 基 礎 生 命 科 学 系 , 医 療 科 学 系 , 総 合 ケ ア 科 学 系 , が ん 地 域 医 療 系 の 履 修 コ ー ス に よ り , そ れ
ぞ れ の 専 門 的 知 識 ・ 技 術 と 研 究 ・ 実 践 能 力 の 教 育 を 行 う 。
3 ) 多 彩 な 専 門 選 択 科 目 に よ り , 履 修 コ ー ス に 応 じ た 幅 広 い 専 門 知 識 を 修 得 さ せ る 。
4 ) 国 内 外 の 学 会 ・ 研 究 会 等 に 積 極 的 に 参 加 さ せ , 幅 広 い 視 野 と 成 果 を 発 信 す る 能 力 を 育 て る 。
【 修 士 課 程 ・ 看 護 学 専 攻 の 教 育 方 針 】
1 ) 高 い 倫 理 観 に 基 づ き 看 護 に つ い て の 問 題 を 包 括 的 に と ら え , 柔 軟 に 解 決 す る 研 究 能 力 を 持 っ
た 看 護 職 者 を 育 成 す る 。
2 ) 教 育 , 研 究 , 実 践 を 通 し て , 看 護 の 多 様 な 問 題 に 対 処 で き る よ う に 自 ら 研 究 し 解 決 す る 習 慣
を 身 に つ け る 。
【 博 士 課 程 の 教 育 方 針 】
1 ) 育 成 す る 人 材 像 ご と に 「 基 礎 医 学 コ ー ス 」,「 臨 床 医 学 コ ー ス 」,「 総 合 支 援 医 科 学 コ ー ス 」 に
沿 っ て ,学 生 ご と の 履 修 カ リ キ ュ ラ ム を 設 計 し ,そ れ ぞ れ の 専 門 的 知 識・技 術 と 研 究・実 践 能
力 な ら び に 関 連 分 野 の 教 育 を 行 う 。
2 ) 各 コ ー ス に お い て , 自 立 し て 研 究 を 行 う た め 必 要 な 実 験 デ ザ イ ン な ど の 研 究 手 法 や 研 究 遂 行
能 力 を 身 に つ け る た め の 実 践 的 教 育 を 必 修 科 目 と し て 行 う 。
3 ) 医 学 ・ 生 命 科 学 研 究 者 や 医 療 専 門 職 者 と し て 必 要 な 倫 理 観 や コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 な ど の
基 礎 的 な 素 養 な ら び に 各 自 の 専 門 性 を 深 め る た め の 授 業 を 共 通 必 修 選 択 科 目 と し て 行 う 。
4 ) 国 内 外 の 学 会 ・ 研 究 会 等 に 積 極 的 に 参 加 さ せ , 幅 広 い 視 野 と 成 果 を 発 信 す る 能 力 を 育 て る 。
佐賀大学医学系研究科
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4.入学者の状況
大学院医学系研究科では,修士課程医科学専攻が平成 22 年度,平成 25 年度,平成 26
年度と平成 27 年度,修士課程看護学専攻が平成 22 年度,平成 24 年度,平成 25 年度と
平成 26 年度,博士課程が平成 23 年度と平成 24 年度と入学定員を下回る状況となって
おり,過去6年間の定員充足率の平均については,修士課程医科学専攻 80.0%,看護学
専攻 78.1%,博士課程は 92.5%から入学定員の改訂により平成 26 年度は 128.0%,平
成 27 年度 116.0%となっている。また,入学者に占める社会人入学者の過去6年間の平
均は,修士課程医科学専攻が 55.6%,修士課程看護学専攻が 88.0%,博士課程医科学
専攻が 56.4%となっている。
資料 医学系研究科入学者状況【 平 成 27 年 度 入 学 試 験 統 計 よ り 転 記 】
修 士 課 程
入 学 定 員 31
( 医 科 学 専 攻 15, 看 護 学 専 攻 16)
収 容 定 員 62
(医 科 学 専 攻 30,
看 護 学 専 攻 32)
年 度 専攻 志願者数
志願者
倍率
合格者数 入学者数
留学生入
学者数
社会人入
学者数
入学定員
充足率
現員
(5月1日)
収容定員
充足率27年 度
医 科 学 5 0.33 5 5 0 033.316 53.3
看 護 学 19 1.18 17 17 0 16 106.4 35 109.4
合 計 24 0.77 22 22 0 16 58.1% 51 82.3%26年 度
医 科 学 9 0.60 9 9 0 6 60.0 24 80.0
看 護 学 14 0.93 14 14 0 13 87.5 33 103.1
合 計 23 0.74 23 23 0 19 74.2% 57 91.9%25年 度
医 科 学 13 0.87 12 11 0 9 73.3 33 110.0
看 護 学 6 0.38 6 6 0 4 37.5 27 112.5
合 計 19 0.61 18 17 0 13 54.8% 60 96.8%24年 度
医 科 学 17 1.13 17 17 0 9 113.3 39 130.0
看 護 学 11 0.69 11 11 0 10 68.8 36 112.5
合 計 28 0.90 28 28 0 19 90.3% 75 121.0%23年 度
医 科 学 23 1.53 19 19 0 9 126.7 31 103.3
看 護 学 18 1.13 16 16 0 13 100.0 36 112.5
合 計 41 1.32 35 35 0 22 112.9% 67 108.1%22年 度
医 科 学 11 0.73 11 11 0 7 73.3 27 90.0
看 護 学 11 0.69 11 11 0 10 68.8 36 112.5
合 計 22 0.71 22 22 0 17 71.0% 63 101.6%
博 士 課 程
入 学 定 員 25
(医科学専攻 25,平成 25 年度までの入学定員は 30)
収 容 定 員 110
(平成 25 年度まで 120,
年次進行で収容定員減)
年 度 専攻 志願者数
志願者
倍率
合格者数 入学者数
留学生入
学者数
社会人入
学者数
入学定員
充足率
現員
(5月1日)
収容定員
充足率27年 度
医 科 学 32 1.28 29 29 1 11 116.0 146 133.6
合 計 32 1.28 29 29 1 11 116.0% 146 133.6%26年 度
医 科 学 33 1.32 32 32 2 19 128.0 136 118.3
合 計 33 1.32 32 32 2 19 128.0% 136 118.3%25年 度
医 科 学 36 1.20 32 31 1 21 103.3 136 113.3
合 計 36 1.20 32 31 1 21 103.3% 136 113.3%24年 度
医 科 学 17 0.57 17 17 0 15 56.7 128 106.7
合 計 17 0.57 17 17 0 15 56.7% 128 106.7%23年 度
医 科 学 28 0.93 27 27 0 15 90.0 141 117.5
合 計 28 0.93 27 27 0 15 90.0% 141 117.5%22年 度
医 科 学 36 1.20 36 36 3 16 120.0 153 127.5
合 計 36 1.20 36 36 3 16 120.0% 153 127.5%
(注記) 秋 季 入 学 者 は 当 該 年 度 に 含 む 。
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
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II 教育水準の分析・判定
分析項目I 教育活動の状況
観点 1-1 教育実施体制
(観点に係る状況)
1-1-1 医学系研究科の課程・専攻構成
地域包括医療を担う様々な領域の専門職者を育成する基本理念に基づき,以下のよう
に構成し,各課程・専攻は教育目的に基づいた教育コースを構築している【資料1-1-1】。【 修 士 課 程 】
〔 医 科 学 専 攻 〕
医 学 , 生 命 科 学 , ヒ ュ ー マ ン ケ ア な ど 包 括 医 療 の 諸 分 野 に お い て 活 躍 す る 多 彩 な 専 門 識 者 を
育 成 す る た め に ,
「 基 礎 生 命 科 学 系 コ ー ス 」,
「 医 療 科 学 系 コ ー ス 」,
「 総 合 ケ ア 科 学 系 コ ー ス 」,
「 が ん 地 域 医 療 系 コ ー ス 」 の 4 つ の コ ー ス を 設 定 し て い る 。
〔 看 護 学 専 攻 〕
社 会 の 要 請 に 応 え 看 護 の 各 分 野 に お い て 活 躍 で き る , 優 れ た 研 究 ・ 教 育 お よ び 高 度 な 看 護 実
践 能 力 を 有 す る 看 護 専 門 職 者 を 育 成 す る た め , そ の 育 成 す る 人 材 像 に 応 じ て , 教 育 課 程 を 整 備
し ,平 成 2 3 年 度 か ら「 研 究・教 育 者 コ ー ス 」
,慢 性 看 護 専 門 看 護 師 の 資 格 取 得 を 目 指 す「 専 門
看 護 師 コ ー ス 」 の 2 つ の カ リ キ ュ ラ ム コ ー ス で 教 育 課 程 を 編 成 し て い る 。
【 博 士 課 程 】
〔 医 科 学 専 攻 〕
医 学 ・ 医 療 の 専 門 分 野 に お い て , 社 会 の 要 請 に 応 え う る 多 様 な 研 究 者 お よ び 高 度 専 門 職 者 を
育 成 す る た め に 「 基 礎 医 学 コ ー ス 」,「 臨 床 医 学 コ ー ス 」,「 総 合 支 援 医 科 学 コ ー ス 」 の 3 つ の コ
ー ス を 設 定 し て い る 。
資料 1-1-1 医学系研究科の課程・専攻構成【 医 学 系 研 究 科 概 要 よ り 転 記 】
医学系研究科
修士課程
医科学専攻
看護学専攻
基礎生命科学系コース
医療科学系コース
総合ケア科学系コース
研究・教育者コース
専門看護師コース
博士課程 医科学専攻
基礎医学コース
臨床医学コース
総合支援医科学コース
がん地域医療系コース
臨床腫瘍医師養成特別コース
がん地域診療医師養成特別コース
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
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1-1-2 医学系研究科(修士課程,博士課程)の教員組織の構成と教員配置
大学院教員は,適格審査基準により,医学系研究科委員会において履 歴及び 教育 研 究
業績に基づき教育・研究指導能力を審査しており【資料 1-1-2(1)】
,専門領域等別の構成
で 適 切 な 教員 配 置 が なさ れ て い る。 ま た , 専任 教 員 数 にお い て も ,研 究 指 導 教員 数 並び
に その 他の教 員組 織の基 準に 適合し てお り,必 要 な 研 究 指 導 教 員 及 び 研 究 指 導 補 助 教 員
が確保されている【資料 1-1-2(2)】。資料 1-1-2(1) 大学院教員の適格審査基準【 佐 賀 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 に お け る 研 究 指 導 教
員 及 び 授 業 担 当 教 員 の 適 格 審 査 に 関 す る 申 合 せ よ り 抜 粋 】
【 研 究 指 導 教 員 の 資 格 】
1 博 士 課 程 の 研 究 指 導 教 員 と な る こ と が で き る 者 は , 研 究 科 の 教 授 で , 次 の い ず れ か に 該 当 し ,
か つ , そ の 担 当 す る 専 門 分 野 に 関 し , 極 め て 高 度 の 教 育 研 究 上 の 指 導 能 力 が あ る と 認 め ら れ る
者 と す る 。こ の 場 合 に お い て ,教 育 研 究 上 特 に 必 要 と 認 め る と き は ,
「 研 究 科 の 教 授 」を「 研 究
科 の 准 教 授 」 と 読 み 替 え る こ と が で き る も の と す る 。
(1) 博 士 の 学 位( 外 国 に お い て 授 与 さ れ た こ れ に 相 当 す る 学 位 を 含 む 。以 下 同 じ 。
)を 有 し ,研
究 上 の 顕 著 な 業 績 を 有 す る 者
(2) 博 士 の 学 位 は 有 し な い が , 研 究 上 の 業 績 等 が 前 号 の 者 に 準 ず る と 認 め ら れ る 者
2 修 士 課 程 の 研 究 指 導 教 員 と な る こ と が で き る 者 は ,研 究 科 の 教 授 で ,次 の い ず れ か に 該 当 し ,
か つ , そ の 担 当 す る 専 門 分 野 に 関 し , 高 度 の 教 育 研 究 上 の 指 導 能 力 が あ る と 認 め ら れ る 者 と す
る 。こ の 場 合 に お い て ,教 育 研 究 上 特 に 必 要 と 認 め る と き は ,
「 研 究 科 の 教 授 」を「 研 究 科 の 准
教 授 」 と 読 み 替 え る こ と が で き る も の と す る 。
(1) 博 士 の 学 位 を 有 し , 研 究 上 の 業 績 等 を 有 す る 者
(2) 博 士 の 学 位 は 有 し な い が , 研 究 上 の 業 績 が 前 号 の 者 に 準 ず る と 認 め ら れ る 者
【 授 業 担 当 教 員 の 資 格 】
授 業 担 当 教 員 と な る こ と が で き る 者 は ,研 究 科 の 教 授 ,准 教 授 ,講 師 ,又 は 助 教 で ,次 の い ず
れ か に 該 当 す る 者 と す る 。
(1) 博 士 の 学 位 を 有 し , 当 該 授 業 の 担 当 教 員 と し て の 研 究 業 績 を 有 す る 者
(2) 博 士 の 学 位 は 有 し な い が , 研 究 業 績 が 前 号 の 者 に 準 ず る と 認 め ら れ る 者
資 料 1-1-2(2) 医 学系研 究科 教員数 と大 学院設 置基 準との 対照 【 医 学 部 学 生 課 資 料 よ り 作
成 】
医 学 系 研 究 科 教 員 ( 現 員 )
( 平 成 27 年 5 月 1 日 現 在 )
平 成 十 一 年 文 部 省 告 示 第 百 七 十 五 号 (大 学 院 設 置 基
準 第 九 条 の 規 定 に 基 づ く 大 学 院 に 専 攻 ご と に 置 く も
の と す る 教 員 の 数 )の 抜 粋
区 分
研 究 指 導
教 員 数
研 究 指 導 補
助 教 員 数 合 計
研 究 指 導
教 員 数
そ の 他 の 教 員 組 織 備 考
修 士 課 程
医 科 学 専 攻
84 20 104 6
研 究 指 導 教 員 数 と 研 究 指
導 補 助 教 員 数 を 合 わ せ て
12 以 上 と す る 。
別 表 第 二
医 学 関 係 ( 修 士
課 程 )
修 士 課 程
看 護 学 専 攻
11 8 19 6
研 究 指 導 教 員 数 と 均 衡 の
と れ た 研 究 指 導 補 助 教 員
を 置 く こ と が 望 ま し い 。
別 表 第 一
保 健 衛 生 学 関 係
( 看 護 )
博 士 課 程 93 27 120 30
研 究 指 導 教 員 数 と 研 究 指
導 補 助 教 員 数 を 合 わ せ て
60 以 上 と す る 。
別 表 第 二
医 学 関 係 ( 博 士
課 程 )
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
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1-1-3 入学者選抜方法の工夫とその効果
医学系研究科では,
「入学者受け入れの方針」(「求める学生像」と「入学者選抜の基本
方針」
)に基づき,一般選抜及び社会人特別選抜を実施しており,研究科委員会の下に設
置されている研究科運営委員会において,毎年度実施した試験結果や評価方法の内容を
検証し,その報告書を基に改善策を検討して次年度の入試に役立てている。平成25年度
からは全課程・専攻において社会人,留学生等の入学機会の確保を図るため秋季入学制
度を導入し,平成25年度修士課程看護学専攻2人,平成26年度博士課程医科学専攻3人,
平成27年度修士課程医科学専攻1人,看護学専攻3人,博士課程医科学専攻2人が入学
している。
【 求 め る 学 生 像 】
医 学 系 研 究 科 は ,医 学・医 療 の 専 門 分 野 に お い て 、社 会 の 要 請 に 応 え う る 研 究 者 及 び 高 度 専 門 職
者 を 育 成 し ,学 術 研 究 を 遂 行 す る こ と に よ り ,医 学・医 療 の 発 展 と 地 域 包 括 医 療( 地 域 社 会 及 び 各
種 の 医 療 関 係 者 が 連 携 し ,一 丸 と な っ て 実 践 す る 医 療 )の 向 上 に 寄 与 す る こ と を 目 指 し ま す 。各 専
攻 の 求 め る 学 生 像 は 以 下 の 通 り で す 。
1 修 士 課 程 医 科 学 専 攻
医 学 部 医 学 科 以 外 の 理 系・文 系 4 年 制 大 学 出 身 の 多 様 な バ ッ ク グ ラ ウ ン ド を 持 つ 学 生 を 受 け 入
れ ,医 学 の 基 礎 及 び そ の 応 用 法 を 体 系 的・集 中 的 に 修 得 さ せ る こ と に よ り ,医 学 ,生 命 科 学 ,ヒ
ュ ー マ ン ケ ア な ど の 包 括 医 療 の 諸 分 野 に お い て 活 躍 す る 多 彩 な 専 門 家 を 育 成 し ま す 。 そ の た め
に , 以 下 に 示 す よ う な 学 生 を 求 め て い ま す 。
1 . 医 学 ・ 医 療 の 分 野 で , 高 度 専 門 職 業 人 と し て 社 会 に 貢 献 し た い と 考 え る 人
2 . 本 修 士 課 程 と 医 学 系 研 究 科 博 士 課 程 と を 合 わ せ て 研 究 者 を 志 す 人
3 . 学 習 と 研 鑽 を 努 力 ・ 持 続 す る た め の 忍 耐 強 さ を 持 つ 人
4 . 本 専 攻 の 教 育 課 程 で 学 ぶ の に 必 要 な 学 力 ・ 能 力 を 備 え た 人
2 修 士 課 程 看 護 学 専 攻
高 度 の 専 門 性 を 有 す る 看 護 職 者 に ふ さ わ し い 広 い 視 野 に 立 っ た 豊 か な 学 識 と 優 れ た 技 能 を 有
し ,国 内 及 び 国 際 的 に 看 護 学 の 教 育 ,研 究 ,実 践 の 各 分 野 で 指 導 的 役 割 を 果 た し ,看 護 学 の 構 築
に 寄 与 で き る 人 材 を 育 成 し ま す 。 そ の た め に , 以 下 に 示 す よ う な 学 生 を 求 め て い ま す 。
1 .看 護 学 の 分 野 で ,研 究 者 ,教 育 者 あ る い は 高 度 専 門 職 業 人 と し て 社 会 に 貢 献 し た い と 考
え る 人
2 . 看 護 学 領 域 の 大 学 卒 業 者 又 は 看 護 職 者 と し て 十 分 な 経 験 や 実 績 を 持 つ 人
3 . 学 習 と 研 鑽 を 持 続 す る た め に 忍 耐 強 く 努 力 す る こ と が で き る 人
4 . 修 士 課 程 で の 教 育 プ ロ グ ラ ム を 学 ぶ た め の 必 要 な 学 力 ・ 能 力 を 備 え た 人
3 博 士 課 程 医 科 学 専 攻
医 学・医 療 の 領 域 に お い て ,自 立 し て 独 創 的 研 究 活 動 を 遂 行 す る た め に 必 要 な 高 度 な 研 究 能 力
と ,そ の 基 礎 と な る 豊 か な 学 識 と 優 れ た 技 術 を 有 し ,教 育・研 究・医 療 の 各 分 野 で 指 導 的 役 割 を
担 う 人 材 を 育 成 し ま す 。 そ の た め に , 以 下 に 示 す よ う な 学 生 を 求 め て い ま す 。
1 .医 学・歯 学・獣 医 学・薬 学 の 6 年 制 学 部 卒 業 者 で ,医 学・医 療 の 分 野 で ,研 究 者 あ る い
は 高 度 専 門 職 業 人 と し て 社 会 に 貢 献 し た い と 考 え る 人
2 .医 学 系 修 士 課 程 あ る い は そ の 他 の 修 士 課 程 修 了 者 で ,医 学 系 研 究 科 博 士 課 程 と 合 わ せ て
研 究 者 を 志 す 人
3 . 学 習 と 研 鑽 を 努 力 ・ 持 続 す る た め の 忍 耐 強 さ を 持 つ 人
4 . 博 士 課 程 で の 教 育 プ ロ グ ラ ム を 学 ぶ の に 必 要 な 学 力 ・ 能 力 を 備 え た 人
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-8-
【 入 学 者 選 抜 の 基 本 方 針 】
医 学 系 研 究 科 の 教 育・研 究 理 念 に 基 づ き ,教 育 目 的・教 育 目 標・教 育 方 針 に 沿 っ た 人 材 を 育 成 す
る た め に ,開 放 性 ,客 観 性 ,公 平 性 を 旨 と し た 多 様 な 入 試 方 法 と 多 面 的 な 評 価 方 法 に よ り 入 学 者 を
受 け 入 れ ま す 。
1 修 士 課 程 医 科 学 専 攻
一 般 入 試
入 学 の 機 会 を 広 く 保 障 す る た め に ,大 学 院 受 験 資 格 を 有 す る す べ て の 者 を 対 象 と し た 一 般 入
試 を 行 い ま す 。本 入 試 で は ,大 学 院 で 学 ぶ た め に 必 要 な 基 礎 学 力 及 び 専 門 分 野 の 専 門 的 知 識 を
有 し て い る か を , 英 文 読 解 能 力 等 を 問 う 筆 記 試 験 と 小 論 文 及 び 成 績 証 明 書 に よ っ て 評 価 し ま
す 。ま た ,専 門 分 野 で の 学 習 及 び 研 究 を 遂 行 す る た め の 能 力 や 資 質 を 有 し て い る か を ,口 頭 試
問 に よ っ て 評 価 し ま す 。さ ら に ,各 専 攻 に 対 す る 明 確 な 志 望 動 機 や 入 学 後 の 研 究 意 欲 等 を 有 し
て い る か を , 面 接 試 験 と 志 願 理 由 書 に よ っ て 評 価 し ま す 。
社 会 人 特 別 入 試
大 学 院 受 験 資 格 を 有 し ,か つ 官 公 庁 ,教 育 機 関 ,病 院 ,企 業 等 の 実 務 経 験 が あ る 者 を 対 象 と
し た 社 会 人 特 別 入 試 を 行 い ま す 。本 大 学 院 で 学 習 す る た め に 必 要 な 基 礎 学 力 及 び 専 門 分 野 の 専
門 的 知 識 を 明 確 な 問 題 意 識 や 研 究 課 題 を 有 し て い る か を ,小 論 文 ,口 頭 試 問 ,業 績 報 告 書 及 び
成 績 証 明 書 に よ っ て 評 価 し ま す 。ま た ,各 専 攻 に 対 す る 明 確 な 志 望 動 機 や 入 学 後 の 研 究 意 欲 等
を , 面 接 試 験 と 志 願 理 由 書 に よ っ て 評 価 し ま す 。
2 修 士 課 程 看 護 学 専 攻
一 般 入 試
入 学 の 機 会 を 広 く 保 障 す る た め に ,大 学 院 受 験 資 格 を 有 す る す べ て の 者 を 対 象 と し た 一 般 入
試 を 行 い ま す 。本 入 試 で は ,大 学 院 で 学 ぶ た め に 必 要 な 基 礎 学 力 及 び 専 門 分 野 の 専 門 的 知 識 を
有 し て い る か を , 英 文 読 解 能 力 等 を 問 う 筆 記 試 験 と 小 論 文 及 び 成 績 証 明 書 に よ っ て 評 価 し ま
す 。ま た ,専 門 分 野 で の 学 習 及 び 研 究 を 遂 行 す る た め の 能 力 や 資 質 を 有 し て い る か を ,口 頭 試
問 に よ っ て 評 価 し ま す 。さ ら に ,各 専 攻 に 対 す る 明 確 な 志 望 動 機 や 入 学 後 の 研 究 意 欲 等 を 有 し
て い る か を , 面 接 試 験 と 志 願 理 由 書 に よ っ て 評 価 し ま す 。
社 会 人 特 別 入 試
大 学 院 受 験 資 格 を 有 し ,か つ 官 公 庁 ,教 育 機 関 ,病 院 ,企 業 等 の 実 務 経 験 が あ る 者 を 対 象 と
し た 社 会 人 特 別 入 試 を 行 い ま す 。本 大 学 院 で 学 習 す る た め に 必 要 な 基 礎 学 力 及 び 専 門 分 野 の 専
門 的 知 識 を 明 確 な 問 題 意 識 や 研 究 課 題 を 有 し て い る か を ,小 論 文 ,口 頭 試 問 ,業 績 報 告 書 及 び
成 績 証 明 書 に よ っ て 評 価 し ま す 。ま た ,各 専 攻 に 対 す る 明 確 な 志 望 動 機 や 入 学 後 の 研 究 意 欲 等
を , 面 接 試 験 と 志 願 理 由 書 に よ っ て 評 価 し ま す 。
3 博 士 課 程 医 科 学 専 攻
一 般 入 試
入 学 の 機 会 を 広 く 保 障 す る た め に ,大 学 院 受 験 資 格 を 有 す る 全 て の 者 を 対 象 と し た 一 般 入 試
を 行 い ま す 。本 入 試 で は ,大 学 院 で 学 ぶ た め に 必 要 な 基 礎 学 力 及 び 専 門 分 野 の 専 門 的 知 識 を 有
し て い る か を , 英 文 読 解 能 力 等 を 問 う 筆 記 試 験 と 口 頭 試 問 及 び 成 績 証 明 書 に よ っ て 評 価 し ま
す 。ま た ,専 門 分 野 で の 学 習 及 び 研 究 を 遂 行 す る た め の 能 力 や 資 質 ,さ ら に ,各 専 攻 に 対 す る
明 確 な 志 望 動 機 や 入 学 後 の 研 究 意 欲 等 を 有 し て い る か を ,面 接 試 験 と 志 願 理 由 書 に よ っ て 評 価
し ま す 。
社 会 人 特 別 入 試
大 学 院 受 験 資 格 を 有 し ,か つ 官 公 庁 ,教 育 機 関 ,病 院 ,企 業 等 の 現 業 に 従 事 し ,入 学 後 も そ
の 身 分 を 有 す る 者 を 対 象 と し た 社 会 人 特 別 入 試 を 行 い ま す 。本 入 試 で は ,大 学 院 で 学 習 す る た
め に 必 要 な 基 礎 学 力 及 び 専 門 分 野 の 専 門 的 知 識 と 明 確 な 問 題 意 識 や 研 究 課 題 を 有 し て い る か
を ,英 文 読 解 能 力 等 を 問 う 筆 記 試 験 ,口 頭 試 問 ,業 績 報 告 書 及 び 成 績 証 明 書 に よ っ て 評 価 し ま
す 。ま た ,各 専 攻 に 対 す る 明 確 な 志 望 動 機 や 入 学 後 の 研 究 意 欲 等 を 有 し て い る か を ,面 接 試 験
と 志 願 理 由 書 に よ っ て 評 価 し ま す 。
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-9-
1-1-4 教員の教育力向上や職員の専門性向上のための体制の整備とその効果
(1)教員個人の自己点検評価を基にした教育改善
教員の個人評価は,1教育,2研究,3国際交流・社会貢献,4組織運営及び 5診療
の各領域についての点検評価が行われ,教育活動の領域には,1)大学院教育の実績,
2)教育改善の取組,3)教育研修(FD)への参加,4)大学院,卒後教育の実績,
5)学内におけるその他の教育活動,6)学生への研究指導等の実績に関する評価項目
が含まれており,評価結果は教員個人にフィードバックされるとともに,研究科全体の
集計・分析が報告書(
「医学部における教員個人評価の集計・分析並びに自己点検評価報
告」医学部HPに掲載)としてまとめられ,教員の教育活動の改善に資されている。
(2)ファカルティ・ディベロップメント(FD)企画の実施による教育改善の取組
研究科のFDは,医学部 FD委員会 と連携・協 同してFD企画を実施している。その
内 容 は , 教育 ワ ー ク ショ ッ プ 及 びF D 講 演 会・ 講 習 会 から 成 り , 教育 改 善 に 向け た 教職
員 や 学 生 のニ ー ズ を 反映 し た テ ーマ で 実 施 して い る 。 また , そ の 内容 を ホ ー ムペ ー ジな
ど で 公 開 する こ と に より , 教 育 の質 の 向 上 や授 業 の 改 善等 に つ い ての 情 報 を 教員 に 提供
してい る。そ の 成 果 につ い て は ,教 育 ワ ー クシ ョ ッ プ 参加 教 員 の アン ケ ー ト や教 員 の 個
人 評 価 実 績報 告 書 に ,F D 参 加 の効 果 や 教 育改 善 へ の 結び 付 き に 関す る 記 載 がなされ て
おり,FDの成果が認められている。
以下に,研究科に特化した内容のFD実施状況を示す【資料 1-1-4】。資料1-1-4 ファカルティ・ディベロップメントの実施状況と成果【 ワ ー ク シ ョ ッ プ 報 告 書 よ
り 抜 粋 】
第22回佐賀大学医学部 医学・看護学教育ワークショップ(平成26年8月22日, 9:15‐17:10)
テーマ;「卒前・卒後のシームレスな医学・看護学教育」,
参加教員98人及びスタッフ教職員10人
特 別 講 演1 )「 国 際 基 準 に 対 応 し た 医 学 教 育 認 証 制 度 の 確 立 」
鈴 木 利 哉 新 潟 大 学 総 合 医 学 教 育 セ ン タ ー 副 セ ン タ ー 長2 )「 看 護 学 教 育 研 究 支 援 セ ン タ ー 」
大 田 明 英 佐 賀 大 学 医 学 部 看 護 学 科 長
新 地 浩 一 佐 賀 大 学 医 学 部 看 護 学 科 教 授3 )「 佐 賀 大 学 に お け る 男 女 共 同 参 画 の 取 組 に つ い て 」
吉 住 磨 子 佐 賀 大 学 男 女 参 画 推 進 室 長
グ ル ー プ ワ ー ク
( 医 学 科 ) 1 基 礎 医 学 教 育 , 2 臨 床 医 学 教 育
「 基 礎 医 学 と 臨 床 医 学 を 統 合 す る 教 育 」
「 医 療 人 の お け る 男 女 共 同 参 画 推 進 」
( 看 護 学 科 ) 1 看 護 学 教 育
「 看 護 学 教 育 研 究 支 援 セ ン タ ー の 活 用 に つ い て 」
( 大 学 院 ) 1 医 科 学 専 攻 , 2 看 護 学 専 攻
「 魅 力 あ る 大 学 院 教 育 カ リ キ ュ ラ ム 」
成 果 【 参 加 者 ア ン ケ ー ト ; 講 演 会 , ワ ー ク シ ョ ッ プ の 内 容 は , 価 値 が あ っ た か , 今 後 に 向 け て 役 立
つ か 。】極 め て 価 値 あ り 39(11% ), か な り 価 値 あ り 168(49% ), い く ら か 価 値 あ り 120(35% ),
価 値 少 な い 12(4% ), 価 値 な し 1(1% )
【 参 加 者 ア ン ケ ー ト 記 載 代 表 例 】
・ 本 学 の 教 育 の 現 状 と 問 題 点 を 整 理 で き ま し た 。 異 な る 視 点 か ら 考 え 方 に ふ れ る こ と が で き
た こ と は 、 非 常 に よ い ヒ ン ト が 得 ら れ ま し た 。 問 題 の 共 有 が で き た 点 も 非 常 に よ い と 思 い
ま す 。
・ 医 学 教 育 に 関 す る ワ ー ク シ ョ ッ プ に 参 加 す る 医 師 を 増 や す 、 つ ま り 、 助 教 以 上 だ け で は な
く 、 研 修 医 ・ 医 員 も 教 育 に 関 心 を も っ て も ら う よ う に 様 々 な 立 場 の 医 師 が 参 加 す べ き と 思
っ た 。 大 学 教 育 の あ り 方 に つ い て 考 え る こ と が で き ま し た 。
・ 他 科 の 先 生 の 学 生 教 育 の 状 況 、 苦 労 な ど が 分 か っ た 。 自 科 と 他 科 で 共 通 の 学 生 教 育 目 標 を
確 認 で き た 。
・実 際 の 教 育 、学 生 へ の 関 わ り に お い て 意 識 し て い き た い で す 。又 、臨 床 指 導 者 の 方 と の 連
携 を と る う え で 、 本 日 の デ ィ ス カ ッ シ ョ ン し た こ と を 役 立 て た い と 思 い ま す 。
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-10-
第21回佐賀大学医学部 医学・看護学教育ワークショップ(平成25年8月16日, 9:15‐17:15)
テーマ;「医学・看護学教育の潮流 〜我が国の医学・看護学教育が目指すもの〜」,
参加教員60人及びスタッフ教職員10人
特 別 講 演1 )「 医 学 教 育 の 質 の 保 証 と 教 育 カ リ キ ュ ラ ム 改 革 」
奈 良 信 雄 東 京 医 科 歯 科 大 学 医 歯 学 教 育 シ ス テ ム 研 究 セ ン タ ー 長2 )「 看 護 系 大 学 の カ リ キ ュ ラ ム の 現 状 と 今 後 の 方 向 性 」
石 橋 み ゆ き 文 部 科 学 省 高 等 教 育 局 医 学 教 育 課 看 護 教 育 専 門 官
グ ル ー プ ワ ー ク
『 教 育 の 質 の 保 証 ( 教 育 の 達 成 点 , 到 達 度 を ど の よ う に 評 価 す る か )』( 医 学 科 ) 1 基 礎 医 学 教 育 , 2 臨 床 医 学 教 育 , 3 臨 床 実 習
( 看 護 学 科 ) 1 看 護 学 教 育
( 大 学 院 ) 1 医 科 学 専 攻 , 2 看 護 学 専 攻
成 果 【 参 加 者 ア ン ケ ー ト ; 講 演 会 , ワ ー ク シ ョ ッ プ の 内 容 は , 価 値 が あ っ た か , 今 後 に 向 け て 役 立
つ か 。】極 め て 価 値 あ り 33(12% ), か な り 価 値 あ り 144(51% ), い く ら か 価 値 あ り 96(34% ),
価 値 少 な い 9(3% ), 価 値 な し 0(0% )
【 参 加 者 ア ン ケ ー ト 記 載 代 表 例 】
・ 医 学 教 育 の 質 保 証 に つ い て は , 外 圧 で な く , 日 本 国 内 か ら の 立 ち 上 げ が 望 ま れ ま し た 。 残
念 で す ね 。 日 本 的 特 徴 を だ し た プ ロ グ ラ ム を 作 成 で き れ ば と 思 い ま す 。 な ぜ な ら ば , 米 国
と 日 本 の ヒ ト , 設 備 な ど イ ン フ ラ が 異 な り す ぎ る と 思 い ま す 。
・ 大 学 教 育 の あ り 方 に つ い て 考 え る こ と が で き ま し た 。 一 方 で 雑 多 様 化 す る , 例 え ば 一 元 化
と い う も の の 難 し さ と い う こ と も 分 か り ま し た 。 今 後 は 保 健 師 に お い て も 実 践 力 向 上 が さ
ら に も と め ら れ る の で , 意 識 し て 地 域 の 連 携 を 考 え て い き た い と 思 い ま し た 。
・ 学 内 の 規 範 転 換 ( Paradigm shift) が 必 要 と 思 い ま す 。 医 学 部 の 使 命 /佐 賀 大 学 医 学 部 の
役 割 , 教 員 の 個 々 の 役 割 分 担 , と そ れ に 基 づ く 評 価 等 。
第20回佐賀大学医学部 医学・看護学教育ワークショップ(平成24年8月31日, 9:15‐17:15)
テーマ;「医学・看護学教育のカリキュラム・プランニング再考」,
参加教員60人及びスタッフ教職員10人
特 別 講 演1 )「 佐 賀 大 学 に 求 め ら れ る 大 学 改 革 実 行 プ ラ ン 」
佛 淵 孝 夫 佐 賀 大 学 長2 )「 医 学 部 に お け る 教 育 の 現 状 」
小 田 康 友 准 教 授 , 江 村 正 准 教 授 , 井 上 範 江 教 授 , 徳 永 蔵 教 授
グ ル ー プ ワ ー ク
『 医 学 ・ 看 護 学 カ リ キ ュ ラ ム 改 正 〜 短 期 的 , 長 期 的 視 点 か ら 〜 』
( 医 学 科 ) 1 本 学 基 礎 医 学 教 育 の 問 題 点 と 再 構 築 , 2 現 在 の 臨 床 前 医 学 教 育 ( PBL・ TBL) の
問 題 点 , 3 臨 床 実 習 の 質 向 上 の た め の 対 応 策 」
( 看 護 学 科 ) 4 年 間 教 育 の 看 護 師 コ ー ス カ リ キ ュ ラ ム ( 短 期 的 ・ 長 期 的 )
( 大 学 院 ) 1 が ん プ ロ コ ー ス を 含 め た 大 学 院 カ リ キ ュ ラ ム の 再 考 , 2 専 門 看 護 師 コ ー ス を 含
め た 大 学 院
カ リ キ ュ ラ ム の 再 考
成 果 【 参 加 者 ア ン ケ ー ト ; 講 演 会 , ワ ー ク シ ョ ッ プ の 内 容 は , 価 値 が あ っ た か , 今 後 に 向 け て 役 立
つ か 。】極 め て 価 値 あ り 38(13% ), か な り 価 値 あ り 151(51% ), い く ら か 価 値 あ り 87(30% ),
価 値 少 な い 14(5% ), 価 値 な し 2(1% )
【 参 加 者 ア ン ケ ー ト 記 載 代 表 例 】
・ 大 学 の 方 向 性 を 教 職 員 に 周 知 す る こ と は 必 須 だ と 思 い ま す 。 イ ン タ ー ネ ッ ト を 上 手 く 利 用 し
て 全 員 が 自 由 な 時 間 内 に 閲 覧 で き る よ う な 基 盤 を 整 備 す る と よ い の で は 。
・何 を す る に も ,医 学 部 の 場 合 は ,
「 人 の 数 が 足 り て い な い 」事 が 全 て の 問 題 で あ る と 思 い ま し
た 。 限 ら れ た 人 員 で 何 が 出 来 る か を 考 え る よ り は , 教 育 ・ 研 究 ・ 医 療 に お け る 理 想 的 な シ ス
テ ム を 構 築 す る 為 に は ,ど の 位 の 人 員 (量 的・質 的 )が 最 低 限 必 要 で あ る か を 適 正 に 試 算 し て ,
そ れ に 基 づ い て 改 革 を 進 め る べ き (国 か ら 補 助 金 の 必 要 性 も 含 め て )だ と 思 い ま し た 。
・ 入 学 時 の 選 択 を も っ と 厳 し く す る 。 留 学 生 が 多 い の も 止 む 無 し と す る ? 学 生 の 資 質 事 態 は 6
年 間 の 教 育 で は 改 善 不 能 な 部 分 も あ る と 思 い ま す 。 無 理 に 国 試 を 通 し て 医 師 に し て も 地 域 医
療 に 貢 献 と い う 最 終 的 な 目 標 を 果 た せ る の で し ょ う か ?
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-11-
1-1-5 教育プログラムの質保証,教育内容,教育方法の改善に向けた取組
下記のような運営体制の下,教育・研究活動に係る事項を検討・審議している【資料
1-1-5(1)】
。医学系研究科運営委員会で,学生の成績分布,単位取得状況,学位論文の内
容 ・ 水 準 ,論 文 審 査 時の 最 終 試 験の 結 果 , 修了 状 況 な ど教 育 目 標 の達 成 状 況 を検 証 し,
ま た ,学 生に よ る授 業評 価 ,研 究実 施 報告 書, 修 了時 アン ケ ート や教 育 研 究 指 導 実 施 組
織 ( コ ー スチ ェ ア パ ーソ ン , 教 科主 任 な ど )か ら の 報 告等 を 基 に 教育 ・ 研 究 指導 状況の
点 検 を 行 い, 教 育 内 容・ 教 育 方 法等 の 改 善 策を 教 員 に フィ ー ド バ ック する仕 組みに な っ
ている。
資料 1-1-5(1) 医学系研究科の運営体制【 研 究 科 委 員 会 資 料 よ り 編 集 】
医 学 系 研 究 科 委 員 会 ( 大 学 院 医 学 系 研 究 科 委 員 会 規 程 参 照 )
組 織 : 研 究 科 長 及 び 大 学 院 担 当 の 教 授
審 議 事 項 等 :
・ 大 学 院 担 当 教 員 の 選 考 に 関 す る 事 項 ・ 専 攻 ・ 課 程 の 設 置 ・ 改 廃 に 関 す る 事 項
・ 教 育 課 程 の 編 成 に 関 す る 事 項 ・ 学 生 の 入 退 学 等 の 身 分 に 関 す る 事 項
・ 試 験 及 び 単 位 の 認 定 に 関 す る 事 項 ・ 学 生 の 厚 生 補 導 に 関 す る 事 項
・ 学 位 論 文 の 審 査 及 び 試 験 に 関 す る 事 項
会 議 : 定 例 研 究 科 委 員 会 を 毎 月 開 催
医 学 系 研 究 科 運 営 委 員 会 ( 大 学 院 医 学 系 研 究 科 運 営 委 員 会 規 程 参 照 )
組 織 : 副 医 学 部 長 ( 総 務 ・ 研 究 担 当 )
, 副 医 学 部 長 ( 教 育 担 当 )
, 医 科 学 専 攻 長 ,
看 護 学 専 攻 長 及 び 各 コ ー ス チ ェ ア パ ー ソ ン
審 議 事 項 等 :
・ 担 当 教 員 の 選 考 に 関 す る 事 項 ・ 教 育 の 編 成 に 関 す る 事 項
・ 学 位 論 文 及 び 学 位 の 審 査 に 関 す る 事 項
・ 学 生 の 入 学 者 選 抜 に 関 す る 事 項 ・ 入 学 そ の 他 学 生 の 身 分 に 関 す る 事 項
・ 学 生 の 就 職 に 関 す る 事 項
会 議 : 定 例 研 究 科 運 営 委 員 会 を 毎 月 開 催
医 学 系 研 究 科 入 試 委 員 会
組 織:研 究 科 長 ,医 学 系 研 究 科 運 営 委 員 会 委 員 ,教 員 若 干 名 及 び 学 生 サ ー ビ ス 課 長
に よ り 構 成
審 議 事 項 等 :
・ 医 学 系 研 究 科 の 入 学 者 選 抜 実 施 に 関 す る こ と
・ 医 学 系 研 究 科 の 入 学 者 選 抜 方 法 ・ 内 容 に 関 す る こ と
医 学 系 研 究 科 フ ァ カ ル テ ィ ・ デ ィ ベ ロ ッ プ メ ン ト 委 員 会
組 織:研 究 科 長 の も と 医 学 部 フ ァ カ ル テ ィ・デ ィ ベ ロ ッ プ メ ン ト 委 員 会 委 員 に よ
り 構 成
審 議 事 項 等 :
・ 医 学 系 研 究 科 の フ ァ カ ル テ ィ ・ デ ィ ベ ロ ッ プ メ ン ト に 関 す る 企 画 立 案
・ 医 学 系 研 究 科 の フ ァ カ ル テ ィ ・ デ ィ ベ ロ ッ プ メ ン ト の 推 進 及 び 連 絡 調 整
並 び に 調 査 研 究
コ ー ス チ ェ ア パ ー ソ ン ( 平 成 19年 4月 18日 研 究 科 委 員 会 申 合 せ )
組 織 : 医 学 系 研 究 科 カ リ キ ュ ラ ム の 各 コ ー ス に , 本 研 究 科 の 教 授 を チ ェ ア パ ー ソ ン と
し て 研 究 科 委 員 会 の 議 を 経 て 研 究 科 長 が 委 嘱 す る 。
任 務 : 1 当 該 コ ー ス の 関 連 授 業 科 目 の 編 成 ・ 開 講 等 を コ ー デ ィ ネ イ ト し , カ リ キ ュ ラ
ム を 研 究 科 運 営 委 員 会 に 報 告 す る 。
2 年 度 ご と に 当 該 コ ー ス 所 属 学 生 の 研 究 論 文 進 捗 状 況 を 点 検・指 導 す る た め の 公
開 審 査 会 並 び に 担 当 指 導 教 員 会 議 を 開 催 し , 教 育 ・ 研 究 指 導 状 況 等 に つ い て
点 検 ・ 評 価 を 行 い 研 究 科 運 営 委 員 会 に 報 告 す る 。
3 当 該 コ ー ス 所 属 学 生 の 修 業 状 況 を 把 握 し , 必 要 に 応 じ て 助 言 を 行 う 。
授 業 科 目 教 科 主 任
任 務:授 業 内 容 を 統 括 し ,成 績 評 価 と 授 業 科 目 点 検・評 価 報 告 書 を 研 究 科 運 営 委 員 会
に 提 出 す る 。
研 究 指 導 教 員
任 務 : 担 当 学 生 の 研 究 を 指 導 し , 毎 年 度 の 研 究 指 導 計 画 及 び 研 究 実 施 報 告 書 を 研 究 科
運 営 委 員 会 に 提 出 す る 。
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-12-
(1)学生による授業評価等を基にした自己点検評価と教育改善
各 教 科 に つい て , 学 部授 業 と 同 じ要 領 に よ る授 業 評 価 を行 っ て お り, 満 足 度 ,授 業
内容,実習環境などに関するアンケート調査が行われている。授業評価の結果は,個々
の 担当教 員に 通知さ れ, 各教 員 に よ る 教 育 の 質 の 向 上 , 授 業 内 容 , 教 材 , 教 授 技 術 等
の 継 続 的 改 善 に 資 す る と と も に , 教 科 主 任 が 授 業 科 目 の 改 善 策 を 含 め た 授 業 科 目 点
検 ・ 評 価 報告 書 【 資料 1-1-5(2)】 を 提 出し ,研 究 科 運 営 組 織 で検 討 さ れ ,教 育 内 容 ,
教 育 方 法 等 の 改 善 に 反 映 させ ている 。また,教 員 個 人 の 自 己 点 検 評 価 を 基 に し た 教 育
改善がなされている。
資料 1-1-5(2)授業科目点検・評価報告書(例)
【 平 成 26 年 度 授 業 科 目 点 検・評 価 報 告 書 集 よ り 抜 粋 】
学生による授業評価集計と担当者のコメント
アンケート実施日:
授業科目名:
人体構造機能学概論 授業科目名:
人体構造機能学概論 回答者数: 8 名
開講年次:
開 講 期: ( )内に該当番号を記入してください。 1.学生の自己評価 ( 1低い,2.やや低い,3.中間,4.やや高い,5.高い)
1前期 2後期 3通年
1)講義に対する出席の程度
教科主任氏名: 『 倉岡 晃夫 』 3.4
担当教員氏名: 増子貞彦,倉岡晃夫,熊本栄一,塩谷孝夫,村田祐造,藤田亜美,河野 史 2)復習や関連事項の自己学習の程度3.11. 担当 授業 につ いて ( )内に該当番号を記入してください。 3)授業内容の修得・理解の程度
授業形式: ( 1 ) 3.4
1講義のみ 2グループ学習 3その他( ) 2-1.
1)総合的満足度
出 欠 を: ( 1 ) 4.3
1とっている 2とらない 3その他( ) 2)学生が感じた授業科目の重要性の程度4.6学生出席状況: ( 3 ) 3)授業の内容に対して抱いた興味の程度
130%以下 230〜50% 350〜70% 470〜90% 590%以上 4.4
4)授業の編成や内容における一貫性、統合性の程度
成績評価法: ( 3 ) 4.3
1出席状況 2レポート 3筆記試験 4その他( ) 5)講義の工夫,資料等の活用・有効性の程度4.52. 教科 主任 によ る点 検・ 評価 (学 生に よる 評価 結果 に対 する 意見 も含 めて ) 6)この授業科目に対する配分時間の妥当性
1)授業科目の教育方法,内容に関して 4.4
2-2.上記評価に関連した意見(人数)
A 学習要項と講義の内容が一致していない。
B 講義内容がばらばらであっる。
C 講義内容に無意味な重複がある。
D 一方的な講義で追い付いていけない。
2)授業科目の実施時期,時間数に関して E 講義資料が分かりにくい。
F スライド,OHPなどが分かりにくい。
G 講義内容が多すぎる。
H 授業時間が多すぎる。
I もっと授業時間を増やして欲しい。
J 現行より早い時期に開講して欲しい。
K 現行より遅い時期に開講して欲しい。
3)改善に向かっての対策と目標
2-3. 自由意見のうち,主なもの
しろまる
しろまる
しろまる
しろまる
しろまる
年度により授業評価結果にばらつきがあるが,本年度は学生の自己評価項目がすべて3点台だったのに対し、講義自
体に対する評価はすべて4点台であった。自己評価が低い理由は, 社会人学生の増加(出席自体が困難), 学生間の
学力・意欲レベルの格差などが一因と考えられる。今後も授業内容および授業方法の工夫を継続し,本研究科の教育方
針と学生のニーズに見合った授業を提供していきたい。
5段階平均
平成26年度 授業科目(講義)点検・評価報告書
平成26年8月6日
( 1 )年次
( 1 )
本授業科目は,医科学専攻修士課程の共通必修科目の1つで,医学部医学科以外の多様な学部出身学生に対して医学
の基礎を修得させることを目的とし,人体の構造(解剖学)と機能(生理学)を統合した授業内容を講義形式により
行っている。講義は,解剖学あるいは生理学を専門とする教員が,人体の機能系統別にオムニバス形式で担当してい
る。本授業の難しさは,バックグラウンドの異なる学生を対象に,限られた時間内で人体の基本的な仕組みを分かり易
く伝えることにあるが,共通の教科書を指定し,それに加えて担当者独自の講義プリント,講義スライドを用いるなど
授業方法の工夫を行っている。また,仕事の都合で欠席せざるを得ない社会人学生に対しては授業のDVDを提供し,学
習の便宜を図っている。
本授業は,医学の基礎として人体の構造機能を最初に学習させるという方針から,入学直後の4月から,毎週1回
(2コマ)の講義を8回で実施している。人体の構造と機能を理解するための学習内容は広大であり,短時間で学習す
ることは困難である。その点を考慮して,本授業の試験は,授業終了直後ではなく,夏休みを挟んで10月に実施するこ
とにしており,十分な自己学習期間を確保できるように工夫している。
2 0 2 1 3 0000000000000 2 3 3 000 1 3 4 00000 6 2 000
0 3 5 000
0 5 3 000 1 4 3 000
0 4 4 000
0 5 3 0
こ の 「 授 業 科 目 点 検 ・ 評 価 報 告 書 」 は , 医 学 部 HP の 学 生 向 け ペ ー ジ に 掲 載 す る こ と に
よ り , 全 学 生 及 び 教 職 員 に 周 知 ・ フ ィ ー ド バ ッ ク し て い る 。
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-13-
(2)学習及び研究指導法の工夫
学生ごとに1人の主指導教員及び副指導教員を置き,必要に応じて更に副指導教員
を加えることができる体制で,入学時に指導教員と学生が相談の上,個別の履修計画
及び研究計画を策定し【資料 1-1-5(3)】
,学生のニーズに即して少人数の対話・討論
型教育及び個別指導に重点を置いた学習及び研究指導を行っている。
また,研究指導計画とそれに基づく実施経過・実績の状況を,学生と指導担当教員
及びコースチェアパーソンが共有し,適切な研究指導を行う工夫として,学生ごとに
研究指導計画書と研究実施経過報告書を兼ねた報告【資料 1-1-5(4)】を,毎年度の始
めと終わりに提出させ,研究指導及びその成果の進捗状況を研究科運営委員会及びコ
ースチェアパーソンが点検する仕組みを行っている。さらに,修了時の学業の成果を
保 証 す る 手段 の 一 つ とし て ,
「 研究 指 導 実 施指 導 報 告 書」 の 内 容 の確 認 を 学 位授 与 の
審査要件としている。
資料 1-1-5(3) 「履修計画」
「研究計画」の策定法 【 平 成 27 年 度 博 士 課 程 の 学 習 要 項 よ り 抜 粋 】
(1) 履 修 計 画
入 学 後 1 週 間 以 内 に ,博 士 課 程 4 年 間 の 履 修 計 画 を 立 て ま す 。計 画 に あ た っ て は ,研 究 指 導 教 員
の 助 言 の 下 に ,各 自 の 希 望 す る 進 路 及 び 修 学 目 的 に 適 合 し た 履 修 コ ー ス を 決 め ,そ れ に 基 づ い て 各
自 の 学 習 目 標 や 研 究 テ ー マ 等 に 即 し た 履 修 計 画 を 立 て て 下 さ い 。履 修 計 画 は「 履 修 届 」と し て ,学
生 サ ー ビ ス 課 大 学 院 教 育 に 提 出 し ま す 。
(2) 研 究 計 画
・ 入 学 後 2 週 間 以 内
博 士 課 程 で 行 う 研 究 の 方 向 性 ,計 画 ,方 針 等 に つ い て 指 導 教 員 と 相 談 の 上 ,研 究 の 方 向 性 を 示 す
テ ー マ( 研 究 課 題 )と 研 究 計 画 を 自 ら 設 定 し ,「 研 究 課 題 届 」と「 研 究 指 導 計 画 書 」を 学 生 サ ー ビ
ス 課 大 学 院 教 育 担 当 に 提 出 し て く だ さ い 。 そ の 際 , 研 究 を 遂 行 す る う え で の 「 副 指 導 教 員 」 を 選
出 し ,「 研 究 指 導 計 画 書 」 に 記 載 し て く だ さ い 。
・ 3 年 次 の 7 月 下 旬
論 文 研 究 中 間 発 表 審 査 会 ( 研 究 の 進 捗 状 況 の 確 認 と 助 言 指 導 等 )
コ ー ス ご と に 関 連 教 員 と コ ー ス 学 生 ( 全 学 年 ) が 一 堂 に 会 し , 3 年 次 学 生 に よ る 論 文 研 究 の 中
間 発 表 と そ れ に 対 す る 様 々 な 観 点 に よ る 討 論・助 言 を 行 う も の で ,各 コ ー ス「 研 究 法 」の 授 業 な
ら び に 成 績 評 価 の 一 環 と し て 行 わ れ ま す 。
(注記) な お ,「 研 究 指 導 計 画 書 」は ,実 施 経 過・実 績 報 告 を ,毎 年 次 終 了 時( 3 月 )に 担 当 係 に て 回 収 ・
確 認 を 行 い ま す の で , 指 導 教 員 と 相 談 し , 必 要 が あ れ ば 研 究 計 画 の 修 正 を 行 っ て く だ さ い 。
資料 1-1-5(4) 研究指導計画書(研究実施経過報告書)の様式 【 平 成 27 年 度 博 士 課 程 の 学 習
要 項 よ り 抜 粋 】
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-14-
(3)社会人学生への教育方法
教 育 方 法 の 特 例 を 適 用 し , 柔 軟 な 授 業 形 態 に よ る 履 修 が 可 能 な よ う に 配 慮 し て い る 。
その方策としては,必要に応じて休日や 17 時 30 分以後の授業の実施や授業を撮影した
DVD【資料 1-1-5(5)】による補填学習などを実施するほか,e ラーニングの活用によ
る学習環境を整備している【資料 1-1-5(6)】。資料 1-1-5(5) 授業内容等を記録したDVD貸出一覧(平成 27 年度)【 医 学 部 学 生 課 D V D
貸 出 簿 よ り 集 計 】
授 業 科 目 名 等
D V D
枚 数
貸 出 延 回 数
人体構造機能学概論 16 4
病因病態学概論 2 2
社会・予防医学概論 15 0
生命科学倫理概論 4 10
臨床医学概論 1 0
医用統計学特論 1 0
医用情報処理特論 1 0
実験動物学特論 6 5
実験・検査機器特論 4 0
生理学特論 8 0
微生物学・免疫学特論 3 1
薬物作用学特論 6 16
環境・衛生・疫学特論 8 0
精神・心理学特論 1 2
遺伝子医学特論 8 5
高齢者・障害者の生活環境(道具と住宅)特論 6 7
リハビリテーション医学特論 3 4
健康スポーツ医学特論 8 6
緩和ケア特論 8 4
高齢者・障害者生活支援特論 5 2
地域医療科学特論 2 0
看護機能形態学特論 6 21
研究法(研究紹介講義) 8 29
計 130 118
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-15-
資料 1-1-5(6) e ラーニングの活用状況(平成 27 年度)【医学部学生課作成資料】
e-Learning 掲 載 科 目 閲 覧 人 数
(博 士 課 程 医 科 学 専 攻 )
生 命 科 学 ・ 医 療 倫 理 10
疫 学 ・ 調 査 実 験 法 2
予 防 医 学 概 論 0
研 究 法 ( 研 究 紹 介 講 義 ) 12
(修 士 課 程 医 科 学 専 攻 )
人 体 構 造 機 能 学 概 論 3
病 因 病 態 学 概 論 0
社 会 ・ 予 防 医 学 概 論 2
生 命 科 学 倫 理 概 論 1
臨 床 医 学 概 論 1
医 用 情 報 処 理 特 論 1
実 験 動 物 学 特 論 2
実 験 ・ 検 査 機 器 特 論 4
生 理 学 特 論 2
薬 物 作 用 学 特 論 2
環 境 ・ 衛 生 ・ 疫 学 特 論 1
精 神 ・ 心 理 学 特 論 2
リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 医 学 特 論 0
健 康 ス ポ ー ツ 医 学 特 論 0
緩 和 ケ ア 特 論 2
地 域 医 療 科 学 特 論 2
( 修 士 課 程 看 護 学 専 攻 )
看 護 機 能 形 態 学 特 論 2
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-16-
(4)学生の意見の聴取を基にした教育改善
医学系 研究科博士 課程では, 授業評価の 結果を各授 業担当教科 主任からコ ースチェア
パーソンに報告され,コースチェアパーソンは全体の状況を検証・改善点等を研究科委
員会に報告する。その結果を授業担当教科主任へフィードバックされ,授業改善に資す
る体制となっている。
(水準)
期待される水準にある。
(判断理由)
基本的組織の編成において
1 必 要 な 課程 ・ 専 攻 並び に 教 員 組織 を 編 成 して お り , それ ら の 構 成は 質 ・ 量 とも に 適切
なものとなっている。
2 本 研 究 科の 大 学 院 改革 の 進 捗 とと も に 入 学者 の 状 況 が改 善 さ れ てき て お り ,学 生 並び
に関係者の期待に沿った教育実施体制になっている。
3 多 彩 な 経歴 を も つ 学生 で 構 成 され て お り ,包 括 医 療 の諸 分 野 に おい て 活 躍 する 多 彩な
専門家を目指す学生の期待並びにその育成を期待する社会の要請に大きく応えている 。
教育内容,教育方法の改善に向けて取り組む体制において
4 研 究 科 委員 会 と 教 育研 究 実 施 組織 が 一 体 とな っ て 教 育内 容 , 教 育方 法 等 の 改善 を 行う
体制が確立しており,それが機能して,着実に改善の取組成果を上げている。
5 授 業 評 価を 初 め と し, 学 生 の 意見 ・ 要 望 を汲 み 上 げ る仕 組 み が 整っ て お り ,学 生 の期
待に応える改善がなされている。
6 タ イ ム リー な テ ー マを 取 り 上 げた F D ワ ーク シ ョ ッ プや 講 習 会 が定 期 的 に 実施 さ れ,
参加者の満足度並びに成果も高く,教員の期待に大きく応えるとともに,教員の意識改
革並びに教育改善が進められている。
7博士課程の入学定員の見直しなど,取り巻く状況に即した改善を行っている。
以上のように,教育の実施体制が関係者の期待に応えており,特に教育改善の取組が優
れていることから期待される水準にあると判断する。
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-17-
観点 1-2 教育内容、方法
(観点に係る状況)
1-2-1 体系的な教育課程の編成状況
学生が身に付ける具体的学習成果の達成を学位授与の方針として定めており,それに
基づいた教育課程の編成・実施方針を具現化するために,以下の教育課程の編成・実施
方針を定め,その下に教育課程を編成し,教育を実施している。
(1)修士課程(医科学専攻)
下記に示すように,
本専攻の学位授与の方針及び教育課程編成・実施の方針に基づき,
1基 礎 生 命 科 学 系 コ ー ス ,2医 療 科 学 系 コ ー ス ,3総 合 ケ ア 科 学 系 コ ー ス の3つの 履修
コ ー ス を 置 き , 各 コ ー ス の 目 的 に 応 じ た 体 系 的 な 教 育 課 程 が 編 成 さ れ て い る 【 資 料
1-2-1(1)〜(5)】。
資料 1-2-1(1) 「学位授与の方針」 【 平 成 27 年 度 修 士 課 程 の 学 習 要 項 よ り 抜 粋 】
各 課 程・専 攻 の 目 的 に 照 ら し て ,学 生 が 身 に 付 け る べ き 以 下 の 具 体 的 学 習 成 果 の 達 成 を 学 位 授 与 の
方 針 と し て 定 め て い る 。学 位 審 査 は 研 究 会 員 会 が 選 出 し た 3 人 の 審 査 員 に よ る 学 位 論 文 の 審 査 な ら び
に 最 終 試 験 に よ っ て 審 議 さ れ , 研 究 科 委 員 会 の 議 を 経 て 決 定 さ れ る 。
( 1 ) 修 士 課 程 ・ 医 科 学 専 攻
1 ) 知 識 と 技 能
1 .各 コ ー ス ワ ー ク に 沿 っ た 授 業 科 目 を 履 修・修 得 し ,生 命 科 学・医 科 学 研 究 の 遂 行 に 必 要 な
基 本 的 知 識・技 術 や 医 療 科 学 及 び 総 合 ケ ア 科 学 分 野 な ど 高 度 な 専 門 職 者 に 必 要 な 知 識・技 法
を 身 に つ け , 研 究 及 び 専 門 分 野 で 活 用 ・ 発 展 で き る 。
2 ) 研 究 手 法 や 研 究 遂 行 能 力
1 .各 コ ー ス の 研 究 法 授 業 及 び 研 究 実 習 や 研 究・実 践 活 動 を 通 し て ,研 究 を 行 う の に 必 要 な 研
究 計 画・実 験 デ ザ イ ン の 立 案 な ど の 研 究 手 法 や 研 究 遂 行 能 力 を 修 得 し ,科 学 的・論 理 的 思 考
に 基 づ い て 研 究 を 実 行 す る こ と が で き る 。
3 ) 研 究 者 あ る い は 高 度 専 門 職 者 と し て の 資 質 ・ 能 力
1 . 生 命 科 学 倫 理 , 科 学 リ テ ラ シ ー 関 連 等 の 授 業 科 目 や 研 究 室 等 で の 研 究 活 動 を 通 し て , 研
究 者 あ る い は 高 度 専 門 職 者 に 求 め ら れ る 高 い 倫 理 観 と と も に 生 命 科 学 ・ 包 括 医 療 の 諸 分 野
で リ ー ダ ー シ ッ プ を 発 揮 す る 資 質 ・ 能 力 を 身 に 付 け て い る 。
2 . 研 究 の 計 画 ・ 遂 行 や 論 文 作 成 に 必 要 な 情 報 収 集 な ら び に 学 会 ・ 研 究 会 等 へ の 参 加 を 通 し
て , 日 本 語 や 英 語 を 用 い た コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ・ ス キ ル を 身 に 付 け , 研 究 ・ 活 動 等 の 成 果
の 発 信 な ど , 国 内 外 の 研 究 者 或 い は 専 門 職 者 と 専 門 領 域 を 通 し た 交 流 が で き る 。
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-18-
資料 1-2-1(2) 「教育課程編成・実施の方針」 【 平 成 27 年 度 修 士 課 程 の 学 習 要 項 よ り 抜 粋 】
修 士 課 程 医 科 学 専 攻 の 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施 方 針 ( カ リ キ ュ ラ ム ・ ポ リ シ ー )
1 ) 教 育 課 程 の 編 成
1 . 医 学 の 基 礎 を 学 ぶ 共 通 の 教 育 科 目 と ,〔 基 礎 生 命 科 学 系 コ ー ス 〕,〔 医 療 科 学 系 コ ー ス 〕,〔 総 合 ケ
ア 科 学 系 コ ー ス 〕 ,〔 が ん 地 域 医 療 系 コ ー ス 〕 の 目 的 に 応 じ た コ ー ス ワ ー ク ( 履 修 カ リ キ ュ ラ ム )
を 学 生 ご と に 設 計 す る こ と が 可 能 な 教 育 科 目 を 体 系 的 に 配 置 し た 教 育 課 程 を 編 成 す る 。
2 . 多 様 な バ ッ ク グ ラ ウ ン ド を 持 つ 学 生 に 医 学 の 基 礎 的 素 養 を 涵 養 す る こ と を 目 的 と し た 科 目
( 人 体 構
造 機 能 学 概 論 , 病 因 病 態 学 概 論 , 社 会 ・ 予 防 医 学 概 論 , 生 命 科 学 概 論 )を[ 共 通 必 修 科 目 ]と し て
配 置 す る 。
3 . コ ー ス の 目 的 に 沿 っ て , 研 究 を 行 う た め に 必 要 な 研 究 デ ザ イ ン や 研 究 戦 略 の 理 論 を 学 ぶ 「 研 究 法 」
と , 研 究 技 術 や 遂 行 能 力 を 修 練 す る「 研 究 実 習 」な ど の 科 目 を ,[ 系 必 修 科 目 ]と し て 配 置 し , 研
究 手 法 や 研 究 遂 行 能 力 の 修 得 を 図 る 。
4 . 研 究 者 あ る い は 高 度 専 門 職 者 と し て の 資 質 ・ 能 力 を 養 う 科 目 や 専 門 分 野 の 理 解 を 深 め , 幅 広 い 知
識 を 修 得 す る た め の 科 目( ア カ デ ミ ッ ク リ ー デ ィ ン グ , 人 体 構 造 実 習 , 医 用 統 計 学 特 論 , 医 用 情 報
処 理 特 論 , 実 験 動 物 学 特 論 , 実 験 ・ 検 査 機 器 特 論 , バ イ オ テ ク ノ ロ ジ ー 特 論 , 解 剖 学 特 論 , 生 理
学 特 論 , 分 子 生 化 学 特 論 , 微 生 物 学 ・ 免 疫 学 特 論 , 薬 物 作 用 学 特 論 , 病 理 学 特 論 , 遺 伝 子 医 学 特
論 , 病 院 実 習 , 周 産 期 医 学 特 論 , 法 医 学 特 論 , 環 境 ・ 衛 生 ・ 疫 学 特 論 , 精 神 ・ 心 理 学 特 論 , リ ハ
ビ リ テ ー シ ョ ン 医 学 特 論 , 地 域 医 療 科 学 特 論 , 健 康 ス ポ ー ツ 医 学 特 論 , 緩 和 ケ ア 特 論 , 高 齢 者 ・
障 害 者 生 活 支 援 特 論 , 心 理 学 的 社 会 生 活 行 動 支 援 特 論 , 対 人 支 援 技 術 特 論 , 臨 床 腫 瘍 学 な ど ) を
[ 専 門 選 択 科 目 ]と し て 配 置 し , 各 コ ー ス の 目 的 及 び 学 生 の ニ ー ズ に 沿 っ た 科 目 を 選 択 す る こ と に
よ り , 個 々 の 学 生 ご と に コ ー ス ワ ー ク を 設 計 す る 。
2 ) 教 育 の 実 施 体 制
1 . 研 究 指 導 及 び 授 業 科 目 の 教 育 内 容 毎 に , そ の 専 門 的 分 野 の 教 育 を 行 う の に 適 し た 専 門 性 を 有 す る
教 員 が , コ ー ス 区 分 に と ら れ ず に 研 究 指 導 お よ び 講 義 ・ 実 習 等 を 担 当 す る よ う に , 本 研 究 科 に お け
る 研 究 指 導 教 員 及 び 授 業 担 当 教 員 の 適 格 審 査 基 準 に 基 づ き 研 究 指 導 教 員 及 び 研 究 指 導 補 助 教 員 を 配
置 す る 。
2 . 学 生 ご と に 1 人 の 主 指 導 教 員 を 置 き , 必 要 に 応 じ て 副 指 導 教 員 を 加 え る こ と が で き る こ と と し ,
個 別 の 学 習 及 び 研 究 指 導 を 行 う 。
3 . 各 授 業 科 目 に 教 科 主 任 を 置 き , 授 業 内 容 に 応 じ て 複 数 の 担 当 教 員 に よ り 実 施 す る 授 業 の 一 貫 性 を
担 保 し , 授 業 科 目 を 統 括 す る 。
4 . 各 コ ー ス に コ ー ス チ ェ ア パ ー ソ ン を 置 き , コ ー ス 関 連 授 業 科 目 の 編 成 ・ 開 講 等 の コ ー デ ィ ネ イ
ト , コ ー ス 所 属 学 生 の 修 業 状 況 の 把 握 や 研 究 論 文 進 捗 状 況 の 点 検 な ど , 当 該 コ ー ス ワ ー ク を 統 括 す
る 。
3 ) 教 育 ・ 指 導 の 方 法
1 . 入 学 時 に 指 導 教 員 と 学 生 が 相 談 の 上 , 個 別 の 履 修 計 画 及 び 研 究 指 導 計 画 ( コ ー ス ワ ー ク ) を 策 定
し , 学 生 の ニ ー ズ に 即 し た 学 習 及 び 研 究 指 導 を 行 う 。
2 . 講 義 に よ る 知 識 の 学 習 と 実 験 ・ 実 習 に よ る 実 証 的 学 習 や 研 究 グ ル ー プ 内 で の グ ル ー プ ダ イ ナ ミ ク
ス に よ る 自 己 学 習 と 問 題 解 決 法 の 獲 得 な ど を バ ラ ン ス よ く 組 み 合 わ せ て , 少 人 数 の 対 話 ・ 討 論 型 教
育 及 び 個 別 指 導 に 重 点 を 置 い た 教 育 を 行 う 。
3 . 国 内 外 の 学 会 ・ 研 究 会 等 へ の 参 加 を 研 究 指 導 計 画 に 盛 り 込 み , 積 極 的 に 参 加 さ せ , 幅 広 い 視 野 と
専 門 領 域 に お け る 交 流 能 力 を 育 て る 。
4 . 学 生 ご と に 研 究 指 導 計 画 に 基 づ い た 研 究 実 施 経 過 報 告 書 を 毎 年 度 提 出 さ せ , 研 究 指 導 及 び そ の 成
果 の 進 捗 状 況 を 研 究 科 運 営 委 員 会 及 び コ ー ス チ ェ ア パ ー ソ ン 等 に よ り , 組 織 的 に 点 検 す る 。
5 . 社 会 人 学 生 に 対 し て は , 教 育 方 法 の 特 例 を 適 用 し た 柔 軟 な 授 業 形 態 に よ る 履 修 と と も に , 授 業 ビ
デ オ や e ラ ー ニ ン グ を 活 用 し た 学 習 な ど , 教 育 指 導 の 工 夫 を 行 う 。
4 ) 成 績 の 評 価
1 . 各 授 業 科 目 の 学 修 内 容 , 到 達 目 標 , 成 績 評 価 の 方 法 ・ 基 準 を 学 習 要 項( シ ラ バ ス )等 に よ り 学 生 に
周 知 し , そ れ に 則 し た 厳 格 な 成 績 評 価 に よ り 秀 , 優 , 良 , 可 , 不 可 の 判 定 を 行 う 。
2 .「 研 究 法 」授 業 の 学 習 成 果 に つ い て は , コ ー ス ご と に 関 連 教 員 と 全 学 生 が 一 堂 に 会 し た 2 年 次 学 生
の 学 位 論 文 予 備 審 査 会 を 開 催 し , 研 究 の 進 捗 状 況 の 確 認 ・ 助 言 指 導 と と も に , 研 究 遂 行 能 力 の 修 得
状 況 に つ い て 評 価 を 行 う 。
3 . 学 位 論 文 審 査 は , 1) 学 位 論 文 の 審 査 は , 研 究 科 委 員 会 が 選 出 し た 3 人 の 審 査 員 に よ る 学 位 論 文 の
審 査 な ら び に 最 終 試 験 に よ っ て 行 い , 2)論 文 審 査 に 当 た っ て は 公 開 の 論 文 発 表 審 査 会 を 開 催 し , 3)
最 終 試 験 は , 学 位 論 文 を 中 心 と し て , こ れ に 関 連 の あ る 科 目 に つ い て 口 述 に よ り 行 う 。
そ の 審 査( 評 価 )基 準 は , 1 学 位 論 文 は , 本 専 攻 の 目 的 に 照 ら し て 学 術 的 あ る い は 社 会 的 に 価 値 を
有 す る も の と し , 2 最 終 試 験 の 結 果 は , 可 ま た は 不 可 で 評 価 し , 審 査 員 3 人 に よ る 評 定 が 全 て 可 で
あ る こ と を も っ て 合 格 と す る 。
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-19-
資料 1-2-1 (4) 医科学専攻 履修モデル 【 平 成 27 年
度 修 士 課 程 医 科 学 専 攻 の 学 習 要 項 よ り 抜 粋 】
資料 1-2-1 (3) 医科学専攻 履修コース
【 平 成 27 年 度 修 士 課 程 医 科 学 専 攻 の 学 習 要 項 よ
り 抜 粋 】
2 . 各 コ ー ス の 目 的
医 学 , 生 命 科 学 , ヒ ュ ー マ ン ケ ア な ど 包
括 医 療 の 諸 分 野 に お い て 活 躍 す る 多 彩 な 専
門 職 者 を 育 成 す る た め に , 次 の 4 つ の コ ー
ス が 設 定 さ れ て い ま す 。そ の 1 つ を 選 択 し ,
そ れ ぞ れ の 目 的 と 専 門 性 に 応 じ た 履 修 カ リ
キ ュ ラ ム ( コ ー ス ワ ー ク ) を 学 生 ご と に 設
計 し , 履 修 し て い く こ と に な っ て い ま す 。
〔 基 礎 生 命 科 学 系 コ ー ス 〕
生 命 科 学 ・ 基 礎 医 学 等 の 領 域 で 研 究 者 ・
指 導 者 と し て 活 躍 す る 人 材 を 育 成 す る こ と
を 目 的 と し , そ の た め の 幅 広 い 専 門 的 知 識
と 研 究 に 必 要 な 技 術 や 研 究 遂 行 能 力 を 修 得
し ま す 。
〔 医 療 科 学 系 コ ー ス 〕
医 療 関 連 の 諸 分 野 で 活 躍 す る 専 門 職 者 や
研 究 者 を 育 成 す る こ と を 目 的 と し , そ の た
め の 幅 広 い 専 門 的 知 識 と 医 療 科 学 研 究 に 必
要 な 技 術 や 研 究 遂 行 能 力 を 修 得 し ま す 。
〔 総 合 ケ ア 科 学 系 コ ー ス 〕
ヒ ュ ー マ ン ケ ア な ど 包 括 医 療 の な か で 活
躍 す る 専 門 職 者 や 研 究 者 を 育 成 す る こ と を
目 的 と し , そ の た め の 幅 広 い 専 門 的 知 識 と
技 術 な ら び に 研 究 ・ 実 践 遂 行 能 力 を 修 得 し
ま す 。
〔 が ん 地 域 医 療 系 コ ー ス 〕
地 域 基 幹 病 院 な ど を 中 心 と す る 地 域 が ん
医 療 の ネ ッ ト ワ ー ク 形 成 に あ た り , 中 核 的
医 師 の サ ポ ー ト を す る 看 護 師 , 医 療 ソ ー シ
ャ ル ワ ー カ ー , 理 学 療 法 士 な ど 医 療 ス タ ッ
フ を 養 成 し ま す 。 な お ,こ の コ ー ス で 履 修
す る い く つ か の 科 目 で は , 地 域 で 医 療 に 従
事 す る ス タ ッ フ が 科 目 等 履 修 生 と し て 受 講
で き る イ ン テ ン シ ブ コ ー ス を 設 置 し て お り
ま す 。
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-20-
資料 1-2-1 (5) 医科学専攻授業開設表 【 平 成 27 年 度 修 士 課 程 医 科 学 専 攻
の 学 習 要 項 よ り 抜 粋 】
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-21-
(2)修士課程(看護学専攻)
本専攻は,平成 23 年度から「教育・研究者コース」,「専門看護師コース」の2つの
教育コースを編成している【資料 1-2-1(6)〜(9)】。
資料 1-2-1(6) 「学位授与の方針」 【 平 成 27 年 度 修 士 課 程 の 学 習 要 項 よ り 抜 粋 】
各 課 程・専 攻 の 目 的 に 照 ら し て ,学 生 が 身 に 付 け る べ き 以 下 の 具 体 的 学 習 成 果 の 達 成 を 学 位 授 与 の
方 針 と し て 定 め て い る 。学 位 審 査 は 研 究 会 員 会 が 選 出 し た 3 人 の 審 査 員 に よ る 学 位 論 文 の 審 査 な ら び
に 最 終 試 験 に よ っ て 審 議 さ れ , 研 究 科 委 員 会 の 議 を 経 て 決 定 さ れ る 。
( 1 ) 修 士 課 程 ・ 看 護 学 専 攻
1 ) 知 識 と 技 能
1 .各 コ ー ス ワ ー ク に 沿 っ た 授 業 科 目 を 履 修・修 得 し ,看 護 学 研 究・看 護 学 教 育 の 遂 行 に 必 要
な 基 本 的 知 識・技 術 お よ び 専 門 看 護 師 分 野 に お け る 高 度 な 専 門 職 者 に 必 要 な 知 識・技 法 を 身
に つ け , 研 究 及 び 専 門 分 野 で 活 用 ・ 発 展 で き る 。
2 ) 研 究 手 法 や 研 究 遂 行 能 力
1 .各 コ ー ス の 研 究 法 授 業 及 び 研 究 実 習 や 研 究・実 践 活 動 を 通 し て ,研 究 を 行 う の に 必 要 な 研
究 計 画・研 究 デ ザ イ ン の 立 案 な ど の 研 究 手 法 や 研 究 遂 行 能 力 を 修 得 し ,科 学 的・論 理 的 思 考
に 基 づ い て 研 究 を 実 行 す る こ と が で き る 。
3 ) 研 究 者 あ る い は 高 度 専 門 職 者 と し て の 資 質 ・ 能 力
1 .看 護 倫 理 ,看 護 に お け る コ ア・コ ン ピ テ ン シ ー 関 連 等 の 授 業 科 目 や 研 究 室 等 で の 研 究 活 動
を 通 し て ,研 究 者 あ る い は 高 度 専 門 職 者 に 求 め ら れ る 高 い 倫 理 観 と と も に 看 護 学 の 諸 分 野 で
リ ー ダ ー シ ッ プ を 発 揮 す る 資 質 ・ 能 力 を 身 に 付 け て い る 。
2 .研 究 の 計 画・遂 行 や 論 文 作 成 に 必 要 な 情 報 収 集 な ら び に 学 会・研 究 会 等 へ の 参 加 を 通 し て ,
日 本 語 や 英 語 を 用 い た コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ・ ス キ ル を 身 に 付 け , 研 究 ・ 活 動 等 の 成 果 の 発 信
な ど , 国 内 外 の 研 究 者 或 い は 専 門 職 者 と 専 門 領 域 を 通 し た 交 流 が で き る 。
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-22-
資料 1-2-1(7) 「教育課程編成・実施の方針」 【 平 成 27 年 度 修 士 課 程 の 学 習 要 項 よ り 抜 粋 】
修 士 課 程 看 護 学 専 攻 の 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施 方 針 ( カ リ キ ュ ラ ム ・ ポ リ シ ー )
1 ) 教 育 課 程 の 編 成
1 . 看 護 学 の 基 礎 を 学 ぶ 共 通 の 教 育 科 目 と ,〔 研 究 ・ 教 育 者 コ ー ス 〕, 〔 専 門 看 護 師 コ ー ス 〕の 目 的 に
応 じ た コ ー ス ワ ー ク ( 履 修 カ リ キ ュ ラ ム ) を 学 生 ご と に 設 計 す る こ と が 可 能 な 教 育 科 目 を 体 系 的 に
配 置 し た 教 育 課 程 を 編 成 す る 。
2 . 多 様 な バ ッ ク グ ラ ウ ン ド を 持 つ 学 生 に 看 護 学 の 基 礎 的 素 養 を 涵 養 す る こ と を 目 的 と し た 科 目
( 看 護
理 論 , 看 護 倫 理 , 看 護 研 究 概 論 , 看 護 教 育 論 , 看 護 管 理 , コ ン サ ル テ ー シ ョ ン 論 ) を [ 共 通 選 択 必
修 科 目 ] と し て 配 置 す る 。
3 . コ ー ス の 目 的 に 沿 っ て , 研 究 を 行 う た め に 必 要 な 研 究 デ ザ イ ン や 研 究 戦 略 の 理 論 を 学 ぶ 「 特 別 研
究 」
「 課 題 研 究 」 と , 研 究 技 術 や 遂 行 能 力 を 修 練 す る 「 研 究 法 演 習 」 な ど の 科 目 を , [ 必 修 科 目 ] と
し て 配 置 し , 研 究 手 法 や 研 究 遂 行 能 力 の 修 得 を 図 る 。
4 . 研 究 者 あ る い は 高 度 専 門 職 者 と し て の 資 質 ・ 能 力 を 養 う 科 目 や 専 門 分 野 の 理 解 を 深 め , 幅 広 い 知
識 を 修 得 す る た め の 科 目 ( 看 護 援 助 学 特 論 , 看 護 機 能 形 態 学 特 論 , 急 性 期 看 護 学 特 論 , 慢 性 看 護
論 , 母 性 看 護 学 特 論 , 小 児 看 護 学 特 論 , 母 子 看 護 展 開 論 , 老 年 看 護 学 特 論 , 地 域 看 護 学 特 論 , 在 宅
看 護 学 特 論 , 国 際 看 護 学 特 論 , 精 神 看 護 学 特 論 , 看 護 統 計 学 演 習 , 看 護 教 育 方 法 論 , が ん 看 護 学 特
論 , 生 体 構 造 観 察 法 , 実 践 課 題 実 習 ) を [ 専 門 選 択 必 修 科 目 ] と し て 配 置 し , 各 コ ー ス の 目 的 及 び
学 生 の ニ ー ズ に 沿 っ た 科 目 を 選 択 す る こ と に よ り , 個 々 の 学 生 ご と に コ ー ス ワ ー ク を 設 計 す る 。
5 . 慢 性 看 護 専 門 看 護 師 と し て の 専 門 分 野 に お け る 資 質 ・ 能 力 を 修 得 す る た め の 科 目 ( 慢 性 看 護 対 象
論 , 慢 性 看 護 方 法 論 , 慢 性 看 護 展 開 論 , 慢 性 看 護 援 助 論 , 慢 性 看 護 学 実 習 )を [分 野 専 門 科 目 ]・ [分
野 実 習 科 目 ] と し て 配 置 す る 。
2 ) 教 育 の 実 施 体 制
1 . 研 究 指 導 及 び 授 業 科 目 の 教 育 内 容 毎 に , そ の 専 門 的 分 野 の 教 育 を 行 う の に 適 し た 専 門 性 を 有 す る
教 員 が , コ ー ス 区 分 に と ら わ れ ず に 研 究 指 導 お よ び 講 義 ・ 実 習 等 を 担 当 す る よ う に , 本 研 究 科 に お
け る 研 究 指 導 教 員 及 び 授 業 担 当 教 員 の 適 格 審 査 基 準 に 基 づ き 研 究 指 導 教 員 及 び 研 究 指 導 補 助 教 員 を
配 置 す る 。
2 . 学 生 ご と に 1 人 の 主 指 導 教 員 を 置 き , 必 要 に 応 じ て 副 指 導 教 員 を 加 え る こ と が で き る こ と と し ,
個 別 の 学 習 及 び 研 究 指 導 を 行 う 。
3 . 各 授 業 科 目 に 教 科 主 任 を 置 き , 授 業 内 容 に 応 じ て 複 数 の 担 当 教 員 に よ り 実 施 す る 授 業 の 一 貫 性 を
担 保 し , 授 業 科 目 を 統 括 す る 。
4 . 各 コ ー ス に コ ー ス チ ェ ア パ ー ソ ン を 置 き , コ ー ス 関 連 授 業 科 目 の 編 成 ・ 開 講 等 の コ ー デ ィ ネ イ
ト , コ ー ス 所 属 学 生 の 修 業 状 況 の 把 握 や 研 究 論 文 進 捗 状 況 の 点 検 な ど , 当 該 コ ー ス ワ ー ク を 統 括 す
る 。
3 ) 教 育 ・ 指 導 の 方 法
1 . 入 学 時 に 指 導 教 員 と 学 生 が 相 談 の 上 , 個 別 の 履 修 計 画 及 び 研 究 指 導 計 画 ( コ ー ス ワ ー ク ) を 策 定
し , 学 生 の ニ ー ズ に 即 し た 学 習 及 び 研 究 指 導 を 行 う 。
2 . 講 義 に よ る 知 識 の 学 習 と 実 験 ・ 実 習 に よ る 実 証 的 学 習 や 研 究 グ ル ー プ 内 で の グ ル ー プ ダ イ ナ ミ ク
ス に よ る 自 己 学 習 と 問 題 解 決 法 の 獲 得 な ど を バ ラ ン ス よ く 組 み 合 わ せ て , 少 人 数 の 対 話 ・ 討 論 型 教
育 及 び 個 別 指 導 に 重 点 を 置 い た 教 育 を 行 う 。
3 . 国 内 外 の 学 会 ・ 研 究 会 等 へ の 参 加 を 研 究 指 導 計 画 に 盛 り 込 み , 積 極 的 に 参 加 さ せ , 幅 広 い 視 野 と
専 門 領 域 に お け る 交 流 能 力 を 育 て る 。
4 . 学 生 ご と に 研 究 指 導 計 画 に 基 づ い た 研 究 実 施 経 過 報 告 書 を 毎 年 度 提 出 さ せ , 研 究 指 導 及 び そ の 成
果 の 進 捗 状 況 を 研 究 科 運 営 委 員 会 及 び コ ー ス チ ェ ア パ ー ソ ン 等 に よ り , 組 織 的 に 点 検 す る 。
5 . 社 会 人 学 生 に 対 し て は , 教 育 方 法 の 特 例 を 適 用 し た 柔 軟 な 授 業 形 態 に よ る 履 修 と と も に , 授 業 ビ
デ オ や e ラ ー ニ ン グ を 活 用 し た 学 習 な ど , 教 育 指 導 の 工 夫 を 行 う 。
4 ) 成 績 の 評 価
1 . 各 授 業 科 目 の 学 修 内 容 , 到 達 目 標 , 成 績 評 価 の 方 法 ・ 基 準 を 学 習 要 項( シ ラ バ ス )等 に よ り 学 生 に
周 知 し , そ れ に 則 し た 厳 格 な 成 績 評 価 に よ り 秀 , 優 , 良 , 可 , 不 可 の 判 定 を 行 う 。
2 .「 特 別 研 究 」授 業 の 学 習 成 果 に つ い て は , 各 専 門 分 野 ご と に 関 連 教 員 お よ び 学 生 に よ り 学 位 論 文 中
間 発 表 会 を 開 催 し , 研 究 の 進 捗 状 況 の 確 認 ・ 助 言 指 導 と と も に , 研 究 遂 行 能 力 の 修 得 状 況 に つ い て
評 価 を 行 う 。
3 . 学 位 論 文 審 査 は , 1) 学 位 論 文 の 審 査 は , 研 究 科 委 員 会 が 選 出 し た 3 人 の 審 査 員 に よ る 学 位 論 文 の
審 査 な ら び に 最 終 試 験 に よ っ て 行 い , 2) 論 文 審 査 に 当 た っ て は 公 開 の 論 文 発 表 審 査 会 を 開 催 し , 3)
最 終 試 験 は , 学 位 論 文 を 中 心 と し て , こ れ に 関 連 の あ る 科 目 に つ い て 口 述 に よ り 行 う 。
そ の 審 査( 評 価 )基 準 は , 1 学 位 論 文 は , 本 専 攻 の 目 的 に 照 ら し て 学 術 的 あ る い は 社 会 的 に 価 値 を
有 す る も の と し , 2 最 終 試 験 の 結 果 は , 可 ま た は 不 可 で 評 価 し , 審 査 員 3 人 に よ る 評 定 が 全 て 可 で
あ る こ と を も っ て 合 格 と す る 。
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-23-
資料 1-2-1 (9) 看護学専攻授業開設表【 平 成 27 年
度 修 士 課 程 看 護 学 専 攻 の 学 習 要 項 よ り 抜 粋 】
資料 1-2-1 (8) 看護学専攻 履修コ
ース【 平 成 27 年 度 修 士 課 程 看 護 学 専 攻 の 学
習 要 項 よ り 抜 粋 】
2 . 各 コ ー ス の 目 的
修 士 課 程 看 護 学 専 攻 は , 社 会 の 要 請 に
応 え 看 護 の 各 分 野 に お い て 活 躍 で き る ,
優 れ た 研 究 ・ 教 育 お よ び 高 度 な 看 護 実 践
能 力 を 有 す る 看 護 専 門 職 者 を 育 成 す る た
め , そ の 育 成 す る 人 材 像 に 応 じ て , 教 育
課 程 を 整 備 し ,平 成 2 3 年 度 か ら「 研 究 ・
教 育 者 コ ー ス 」 , 「 専 門 看 護 師 コ ー ス 」
の 2 つ の カ リ キ ュ ラ ム コ ー ス で 教 育 課 程
を 編 成 し て い ま す 。そ の 1つ を 選 択 し ,そ
れ ぞ れ の 目 的 と 専 門 性 に 応 じ た 履 修 カ リ
キ ュ ラ ム (コ ー ス ワ ー ク )を 学 生 ご と に 設
計 し , 履 修 し て い き ま す 。
〔 研 究 ・ 教 育 者 コ ー ス 〕
研 究 ・ 教 育 ・ 実 践 の 関 連 性 に 基 づ き 、
看 護 実 践 向 上 の 基 盤 と な る 研 究 ・ 教 育 に
つ い て 高 度 な 知 識 と 優 れ た 遂 行 能 力 を 有
し 、 看 護 の 各 分 野 に お い て 優 れ た リ ー ダ
ー シ ッ プ が 発 揮 で き る 研 究 者 ・ 教 育 者 ・
実 践 者 と し て 、 看 護 を 開 発 し て い く こ と
が で き る 人 材 を 育 成 し ま す 。
〔 専 門 看 護 師 コ ー ス 〕
質 の 高 い 医 療 へ の ニ ー ズ に 応 え , 特 定
の 専 門 看 護 分 野 に お け る 卓 越 し た 看 護 実
践 能 力 を も つ ス ペ シ ャ リ ス ト と し て の 役
割 が 発 揮 で き る 人 間 性 豊 か な 人 材 を 育 成
し ま す 。 本 学 で は 平 成 2 3 年 度 か ら 専 門
看 護 師 「 慢 性 看 護 」 の 資 格 取 得 に 必 要 な
履 修 科 目 を 日 本 看 護 系 大 学 協 議 会 の 基 準
に 沿 っ て 設 定 し ,認 可 さ れ ま し た 。 本 研
究 科 が 定 め る 所 定 の 単 位 を 修 得 す る こ と
に よ り , 慢 性 看 護 専 門 看 護 師 の 取 得 を 目
指 す こ と が で き ま す 。
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-24-
(3)博士課程(医科学専攻)
本課程の学位授与の方針及び教育課程編成・実施の方針に基づき【資 料 1-2-1(10)〜
(11)】 ,1基礎 医学コース ,2臨床医 学コース ,3総 合支援 医科学コー スの3つの履修
コ ー ス を 置 き , 各 コ ー ス の 目 的 に 応 じ た 体 系 的 な 教 育 課 程 を 編 成 し て い る 【 資 料
1-2-1(12)〜(14)】。
資料 1-2-1(10) 「学位授与の方針」 【 平 成 27 年 度 博 士 課 程 の 学 習 要 項 よ り 抜 粋 】
各 課 程・専 攻 の 目 的 に 照 ら し て ,学 生 が 身 に 付 け る べ き 以 下 の 具 体 的 学 習 成 果 の 達 成 を 学 位 授 与 の
方 針 と し て 定 め て い る 。学 位 審 査 は 研 究 会 員 会 が 選 出 し た 3 人 の 審 査 員 に よ る 学 位 論 文 の 審 査 な ら び
に 最 終 試 験 に よ っ て 審 議 さ れ , 研 究 科 委 員 会 の 議 を 経 て 決 定 さ れ る 。
( 3 ) 博 士 課 程 ・ 医 科 学 専 攻
1 ) 知 識 と 技 能
1 .各 コ ー ス ワ ー ク に 沿 っ た 授 業 科 目 を 履 修・修 得 し ,医 学・生 命 科 学 研 究 の 遂 行 に 必 要 な 基
本 的 知 識・技 術 や 臨 床 医 及 び 医 療 関 連 専 門 職 者 な ど 高 度 の 専 門 性 を 必 要 と さ れ る 業 務 に 必 要
な 専 門 知 識 ・ 技 法 を 身 に つ け , 研 究 及 び 専 門 分 野 で の 実 践 で 発 揮 で き る 。
2 ) 研 究 手 法 や 研 究 遂 行 能 力
1 .各 コ ー ス の 研 究 法 授 業 及 び 研 究 実 習 や 論 文 研 究・作 成 の 実 践 を 通 し て ,自 立 し て 研 究 を 行
う の に 必 要 な 研 究 計 画・実 験 デ ザ イ ン の 立 案 な ど の 研 究 手 法 や 研 究 遂 行 能 力 を 修 得 し ,創 造
性 豊 か な 研 究 ・ 開 発 を 実 行 す る こ と が で き る 。
3 ) 研 究 者 あ る い は 高 度 専 門 職 者 と し て の 資 質 ・ 能 力
1 . 生 命 科 学 ・ 医 療 倫 理 , 情 報 リ テ ラ シ ー な ど の 授 業 科 目 や 研 究 室 等 で の 研 究 活 動 を 通 し て ,
研 究 者 あ る い は 高 度 専 門 職 者 に 求 め ら れ る 高 い 倫 理 観 と と も に 医 学・医 療 の 諸 分 野 で の 指 導
的 役 割 を 果 た す 資 質 ・ 能 力 を 身 に 付 け て い る 。
2 .研 究 の 計 画・遂 行 や 論 文 作 成 に 必 要 な 情 報 収 集 な ら び に 学 会・研 究 会 等 へ の 参 加 を 通 し て ,
日 本 語 と 英 語 を 用 い た コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ・ ス キ ル を 身 に 付 け , 英 文 論 文 に よ る 情 報 発 信 な
ど , 国 内 外 の 研 究 者 或 い は 専 門 職 者 と 専 門 領 域 を 通 し た 交 流 が で き る 。
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
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資料 1-2-1(11) 「教育課程編成・実施の方針」 【 平 成 27 年 度 博 士 課 程 の 学 習 要 項 よ り 抜 粋 】
博 士 課 程 医 科 学 専 攻 の 教 育 課 程 の 編 成 ・ 実 施 方 針 ( カ リ キ ュ ラ ム ・ ポ リ シ ー )
1 ) 教 育 課 程 の 編 成
1 . 〔 基 礎 医 学 コ ー ス 〕 ,〔 臨 床 医 学 コ ー ス 〕 ,〔 総 合 支 援 医 科 学 コ ー ス 〕 の 目 的 に 応 じ た コ ー ス ワ ー
ク ( 履 修 カ リ キ ュ ラ ム ) を 学 生 ご と に 設 計 す る こ と が 可 能 な 教 育 科 目 を 体 系 的 に 配 置 し た 4 年 一 貫
の 教 育 課 程 を 編 成 す る 。
2 . コ ー ス の 目 的 に 沿 っ て , 自 立 し て 研 究 を 行 う た め に 必 要 な 研 究 デ ザ イ ン や 研 究 戦 略 の 理 論 を 学 ぶ
「 研 究 法 」 と , 研 究 技 術 や 遂 行 能 力 を 修 練 す る 「 研 究 実 習 」 の 科 目 を , 4 年 間 を 通 し た [ コ ー ス 必
修 科 目 ] と し て 配 置 し , 研 究 手 法 や 研 究 遂 行 能 力 の 修 得 を 図 る 。
3 . 研 究 者 あ る い は 高 度 専 門 職 者 と し て の 資 質 ・ 能 力 を 養 う 科 目 や 基 本 的 知 識 ・ 技 術 や 専 門 知 識 ・ 技
法 を 身 に つ け る 選 択 必 修 科 目 を 次 の 区 分 で 体 系 的 に 配 置 し , 各 コ ー ス の 目 的 及 び 学 生 の ニ ー ズ に 沿
っ た 科 目 を 各 区 分 か ら 選 択 す る こ と に よ り , 個 々 の 学 生 ご と に コ ー ス ワ ー ク を 設 計 す る 。
・ [ 共 通 選 択 必 修 科 目 I ] : 各 コ ー ス に 共 通 あ る い は 関 連 す る 基 礎 的 素 養 を 涵 養 す る た め の 授 業 科 目 群 ( 生
命 科 学 ・ 医 療 倫 理 , 情 報 リ テ ラ シ ー , ア カ デ ミ ッ ク ス ピ ー キ ン グ , ア カ デ ミ ッ ク ラ
イ テ ィ ン グ , プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 技 法 , 患 者 医 師 関 係 論 , 医 療 教 育 , 医 療 法 制 )で 構
成 す る 。
・ [ 共 通 選 択 必 修 科 目 II ] : コ ー ス お よ び 各 自 の 目 的 に 沿 っ た 専 門 的 技 術 を 修 得 す る た め の 授 業 科 目 群 ( 分
子 生 物 学 的 実 験 法 , 画 像 処 理 ・ 解 析 法 , 疫 学 ・ 調 査 実 験 法 , 組 織 ・ 細 胞 培 養 法 , 組
織 ・ 細 胞 観 察 法 , 行 動 実 験 法 , 免 疫 学 的 実 験 法 , 機 器 分 析 法 , デ ー タ 処 理 ・ 解 析
法 , 電 気 生 理 学 的 実 験 法 , 動 物 実 験 法 , ア イ ソ ト ー プ 実 験 法 ) で 構 成 す る 。
・ [ 共 通 選 択 必 修 科 目 III ] : コ ー ス お よ び 各 自 の 目 的 に 沿 っ て 専 門 分 野 の 理 解 を 深 め , あ る い は 幅 広 い 知 識
を 修 得 す る た め の 授 業 科 目 群( 解 剖 ・ 組 織 学 特 論 , 生 理 学 特 論 , 生 命 科 学 特 論 , 分 子
生 物 学 特 論 , 微 生 物 感 染 学 特 論 , 免 疫 学 特 論 , 病 理 学 特 論 , 薬 理 学 特 論 , 環 境 医 学
特 論 , 予 防 医 学 特 論 , 基 礎 腫 瘍 学 , 臨 床 病 態 学 特 論 , 臨 床 診 断 ・ 治 療 学 , 臨 床 局 所
解 剖 学 , 臨 床 微 生 物 学 , 法 医 中 毒 論 , 臨 床 腫 瘍 学 , 臨 床 遺 伝 学 , 薬 物 動 態 論 , 映 像
診 断 学 , 病 院 経 営 学 , 老 年 医 学 , 地 域 医 療 特 論 , 健 康 行 動 科 学 , 社 会 生 活 行 動 支
援 , 周 産 期 医 学 , リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン 医 学 , 健 康 ス ポ ー ツ 学 特 論 , 食 環 境 ・ 環 境 栄
養 学 特 論 , 国 際 保 健 ・ 災 害 医 療 , 医 療 情 報 シ ス テ ム 論 , 認 知 神 経 心 理 学 , 看 護 援 助
学 特 論 , 緩 和 ケ ア 科 学 特 論 な ど ) で 構 成 す る 。
2 ) 教 育 の 実 施 体 制
1 . 研 究 指 導 及 び 授 業 科 目 の 教 育 内 容 毎 に , そ の 専 門 的 分 野 の 教 育 を 行 う の に 適 し た 専 門 性 を 有 す る
教 員 が , コ ー ス 区 分 に と ら わ れ ず に 研 究 指 導 お よ び 講 義 ・ 実 習 等 を 担 当 す る よ う に , 本 研 究 科 に お
け る 研 究 指 導 教 員 及 び 授 業 担 当 教 員 の 適 格 審 査 基 準 に 基 づ き 研 究 指 導 教 員 及 び 研 究 指 導 補 助 教 員 を
配 置 す る 。
2 . 学 生 ご と に 1 人 の 主 指 導 教 員 , 副 指 導 教 員 1 人 を 置 き , 必 要 に 応 じ て さ ら に 副 指 導 教 員 を 加 え る
こ と が で き る こ と と し , 個 別 の 学 習 及 び 研 究 指 導 を 行 う 。
3 . 各 授 業 科 目 に 教 科 主 任 を 置 き , 授 業 内 容 に 応 じ て 複 数 の 担 当 教 員 に よ り 実 施 す る 授 業 の 一 貫 性 を
担 保 し , 授 業 科 目 を 統 括 す る 。
4 . 各 コ ー ス に コ ー ス チ ェ ア パ ー ソ ン を 置 き , コ ー ス 関 連 授 業 科 目 の 編 成 ・ 開 講 等 の コ ー デ ィ ネ イ
ト , コ ー ス 所 属 学 生 の 修 業 状 況 の 把 握 や 研 究 論 文 進 捗 状 況 の 点 検 な ど , 当 該 コ ー ス ワ ー ク を 統 括 す
る 。
3 ) 教 育 ・ 指 導 の 方 法
1 . 入 学 時 に 指 導 教 員 と 学 生 が 相 談 の 上 , 個 別 の 履 修 計 画 及 び 研 究 指 導 計 画 ( コ ー ス ワ ー ク ) を 策 定
し , 学 生 の ニ ー ズ に 即 し た 学 習 及 び 研 究 指 導 を 行 う 。
2 . 講 義 に よ る 知 識 の 学 習 と 実 験 ・ 実 習 に よ る 実 証 的 学 習 や 研 究 グ ル ー プ 内 で の グ ル ー プ ダ イ ナ ミ ク
ス に よ る 自 己 学 習 と 問 題 解 決 法 の 獲 得 な ど を バ ラ ン ス よ く 組 み 合 わ せ て , 少 人 数 の 対 話 ・ 討 論 型 教
育 及 び 個 別 指 導 に 重 点 を 置 い た 教 育 を 行 う 。
3 . 国 内 外 の 学 会 ・ 研 究 会 等 へ の 参 加 を 研 究 指 導 計 画 に 盛 り 込 み , 積 極 的 に 参 加 さ せ , 幅 広 い 視 野 と
専 門 領 域 に お け る 交 流 能 力 を 育 て る 。
4 . 学 生 ご と に 研 究 指 導 計 画 に 基 づ い た 研 究 実 施 経 過 報 告 書 を 毎 年 度 提 出 さ せ , 研 究 指 導 及 び そ の 成
果 の 進 捗 状 況 を 研 究 科 運 営 委 員 会 及 び コ ー ス チ ェ ア パ ー ソ ン 等 に よ り , 組 織 的 に 点 検 す る 。
5 . 社 会 人 学 生 に 対 し て は , 教 育 方 法 の 特 例 を 適 用 し た 柔 軟 な 授 業 形 態 に よ る 履 修 と と も に , 授 業 ビ
デ オ や e ラ ー ニ ン グ を 活 用 し た 学 習 な ど , 教 育 指 導 の 工 夫 を 行 う 。
4 ) 成 績 の 評 価
1 . 各 授 業 科 目 の 学 修 内 容 , 到 達 目 標 , 成 績 評 価 の 方 法 ・ 基 準 を 学 習 要 項 ( シ ラ バ ス ) 等 に よ り 学 生
に 周 知 し , そ れ に 則 し た 厳 格 な 成 績 評 価 に よ り 秀 , 優 , 良 , 可 , 不 可 の 判 定 を 行 う 。
2 . 「 研 究 法 」 授 業 の 学 習 成 果 に つ い て は , コ ー ス ご と に 関 連 教 員 と 全 学 生 が 一 堂 に 会 し た 3 年 次 学
生 の 論 文 研 究 中 間 発 表 審 査 会 を 開 催 し , 研 究 の 進 捗 状 況 の 確 認 ・ 助 言 指 導 と と も に , 研 究 遂 行 能 力
の 修 得 状 況 に つ い て 評 価 を 行 う 。
3 . 学 位 論 文 審 査 は , 1)学 位 論 文 の 審 査 は , 研 究 科 委 員 会 が 選 出 し た 3 人 の 審 査 員 に よ る 学 位 論 文 の
審 査 な ら び に 最 終 試 験 に よ っ て 行 い , 2)
論 文 審 査 に 当 た っ て は 公 開 の 論 文 発 表 審 査 会 を 開 催 し , 3)
最 終 試 験 は , 学 位 論 文 を 中 心 と し て , こ れ に 関 連 の あ る 科 目 に つ い て 口 述 に よ り 行 う 。
そ の 審 査 ( 評 価 ) 基 準 は , 1 学 位 論 文 は , 国 際 的 に 評 価 の 定 ま っ て い る 欧 文 に よ る 学 術 誌 に 発 表
ま た は 最 終 受 理 さ れ た 論 文 , あ る い は そ れ と 同 等 の 学 術 的 価 値 を 有 す る も の と し , 2 最 終 試 験 の
結 果 は , 可 ま た は 不 可 で 評 価 し , 審 査 員 3 人 に よ る 評 定 が 全 て 可 で あ る こ と を も っ て 合 格 と す る 。
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
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資料 1-2-1 (13) 博士課程 履修モデル【 平 成 27 年
度 博 士 課 程 の 学 習 要 項 よ り 抜 粋 】
資 料 1-2-1 (12) 博 士 課 程 履 修 コ ー
ス【 平 成 27 年 度 博 士 課 程 の 学 習 要 項 よ り 抜 粋 】
2 . 各 コ ー ス の 目 的
医 学 ・ 医 療 の 専 門 分 野 に お い て , 社 会 の
要 請 に 応 え う る 多 様 な 研 究 者 お よ び 高 度 専
門 職 者 を 育 成 す る た め に , 次 の 3 つ の コ ー
ス が 設 定 さ れ て い ま す 。そ の 1 つ を 選 択 し ,
そ れ ぞ れ の 目 的 と 専 門 性 に 応 じ た 履 修 カ リ
キ ュ ラ ム ( コ ー ス ワ ー ク ) を 学 生 ご と に 設
計 し , 履 修 し て い く こ と に な っ て い ま す 。
〔 基 礎 医 学 コ ー ス 〕
医 学 ・ 生 命 科 学 等 の 領 域 で 自 立 し た 研 究
者 ・ 指 導 者 と し て 活 躍 す る 人 材 を 育 成 す る
こ と を 目 的 と し , そ の た め の 幅 広 い 専 門 的
知 識 と 研 究 に 必 要 な 技 術 や 実 験 デ ザ イ ン な
ど の 研 究 遂 行 能 力 を 修 得 し ま す 。
〔 臨 床 医 学 コ ー ス 〕
研 究 マ イ ン ド を 備 え た 臨 床 医 学 等 の 高 度 専
門 職 者 を 育 成 す る こ と を 目 的 と し ,病 態 学 ,
診 断 ・ 治 療 学 , 手 術 技 法 , 統 計 解 析 な ど 臨
床 医 学 や 社 会 医 学 の 高 度 な 専 門 的 知 識 ・ 技
能 ・ 態 度 な ら び に 主 と し て 患 者 を 対 象 と す
る 臨 床 研 究 の 遂 行 能 力 を 修 得 し ま す 。 こ の
コ ー ス は , 臨 床 専 門 分 野 ご と の サ ブ コ ー ス
で 構 成 さ れ て い ま す が , さ ら に 〔 臨 床 腫 瘍
医 師 養 成 特 別 コ ー ス *〕を 履 修 す る こ と に よ
り , 日 本 臨 床 腫 瘍 学 会 の 認 定 資 格 「 が ん 薬
物 療 法 専 門 医 」 の 取 得 を 目 指 す こ と が で き
ま す 。
〔 総 合 支 援 医 科 学 コ ー ス 〕
総 合 的 ケ ア な ど 医 療 関 連 の 研 究 ・ 実 践 能
力 を 備 え , 包 括 医 療 の な か で 活 躍 す る 高 度
専 門 職 者 を 育 成 す る こ と を 目 的 と し , そ の
た め の 幅 広 い 専 門 的 知 識 と 技 術 な ら び に 研
究 ・ 実 践 デ ザ イ ン な ど の 研 究 ・ 実 践 遂 行 能
力 を 修 得 し ま す 。
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-27-
資料 1-2-1 (14) 博士課程授業開設表【 平 成 27 年 度 博 士 課
程 の 学 習 要 項 よ り 抜 粋 】
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-28-
1-2-2 社会のニーズに対応した教育課程の編成・実施上の工夫
上記の「総合ケア科学系コース」,「総合支援医科学コース」,「専門看護師コース」
に加えて,以下の「がん医療に携わる専門医師養成コース」など,新時代の要請に対応し
たカリキュラムコースを設置し,社会の期待に大きく応えている。
がん医療に対する社会からの要請に応える「がんプロフェショナル養成」教育課程
博士課程に,下記のように「臨床腫瘍医師養成特別コース」及び「がん地域診療医師養
成特別コース」
を設置し,
がん医療に対する社会からの要請に応える体制を整えている
【資
料 1-2-2(1)〜(2)】。資料 1-2-2 (1) 「がんプロフェショナル養成」教育課程の案内【 平 成 27 年 度 博 士 課 程 の 学
習 要 項 よ り 抜 粋 】
しろまる が ん 医 療 に 携 わ る 専 門 医 師 養 成 コ ー ス 〔 臨 床 腫 瘍 医 師 養 成 特 別 コ ー ス 〕 に つ い て
こ の コ ー ス は , 〔 臨 床 医 学 コ ー ス 〕 の 特 別 コ ー ス と し て , 博 士 課 程 の 学 位 と と も に 日 本 臨 床 腫
瘍 学 会 の 認 定 資 格 「 が ん 薬 物 療 法 専 門 医 」 の 取 得 等 を 目 指 す も の で , 以 下 の よ う な 履 修 が 必 要 で
す 。
1 ) コ ー ス の 目 標
日 本 臨 床 腫 瘍 学 会 の 認 定 資 格 「 が ん 薬 物 療 法 専 門 医 」 の 取 得 に 必 要 な カ リ キ ュ ラ ム を 履 修 し ,
が ん 医 療 に 携 わ る 専 門 医 師 と し て の 能 力 を 身 に つ け ま す 。
ま た ,
研 究 を 遂 行 す る の に 必 要 な 能 力 ,
方 法 等 を 各 自 の 研 究 テ ー マ に 沿 っ た 研 究 の 実 践 を 通 し て 学 び ,
自 立 し て が ん 治 療 に 関 す る 臨 床 研
究 を 行 う 素 養 を 身 に つ け ま す 。 具 体 的 に は ,
1 臨 床 腫 瘍 学 会 研 修 認 定 施 設 に お い て 臨 床 腫 瘍 学 会 所 定 の 研 修 カ リ キ ュ ラ ム に 従 い , 2 年 以
上 の 臨 床 研 究 を 行 う 。
2 臨 床 腫 瘍 学 に 関 連 し た 論 文 1 編 , 臨 床 腫 瘍 学 会 発 表 1 編 を 発 表 す る 。
3 各 科 の 基 本 と な る 学 会 の 認 定 医 ・ 専 門 医 資 格 を 取 得 す る 。
2 ) 履 修 科 目
(1) 臨 床 医 学 研 究 法 ( 必 修 2 単 位 )
が ん 治 療 に 関 す る 臨 床 研 究 に お い て , 自 立 し て 研 究 を 行 う た め に 必 要 な 研 究 デ ザ イ ン や 研 究
戦 略( 課 題 の 抽 出・設 定 ,仮 説・立 証 計 略 の 立 案 ,方 策・方 法 の 考 案 ,手 順 ・計 画 設 計 な ど )の
理 論 を 学 び , 自 ら が 立 案 す る 素 養 を 身 に つ け る 。
(2) 臨 床 医 学 研 究 実 習 ( 必 修 12 単 位 )
が ん 治 療 に 関 す る 臨 床 研 究 の テ ー マ に 沿 っ て , 研 究 を 遂 行 す る た め に 必 要 な 能 力 , 方 法 等 を
研 究 の 実 践 を 通 し て 学 び , 自 立 し て 研 究 を 行 う 素 養 を 身 に つ け る 。
(3) [共 通 選 択 必 修 科 目 I ]( 選 択 必 修 4 単 位 以 上 )
が ん 医 療 に 携 わ る 専 門 医 師 と し て 必 要 な 基 礎 的 素 養 を 涵 養 す る た め の 科 目 を ,
「 生 命 科 学 ・ 医
療 倫 理 」 を 含 め て 2 科 目 以 上 を 選 択 履 修 す る 。
(4) [共 通 選 択 必 修 科 目 II ]( 選 択 必 修 4 単 位 以 上 )
が ん 医 療 に 携 わ る 専 門 医 師 と し て 必 要 な 専 門 的 技 術 を 修 得 す る た め の 科 目 を ,
「 疫 学 ・ 調 査 実
験 法 」 を 含 め て 2 科 目 以 上 を 選 択 履 修 す る 。
(5) [共 通 選 択 必 修 科 目 III ]( 選 択 必 修 4 単 位 以 上 )
が ん 医 療 に 携 わ る 専 門 医 師 と し て 必 要 な 専 門 分 野 の 理 解 を 深 め , 或 い は 幅 広 い 知 識 を 修 得 す
る た め の 科 目 を ,
「 基 礎 腫 瘍 学 」,「 臨 床 腫 瘍 学 」 を 含 め て 2 科 目 以 上 を 選 択 履 修 す る 。
(6) [臨 床 腫 瘍 医 師 養 成 特 別 コ ー ス 選 択 必 修 科 目 ]( 選 択 必 修 12 単 位 以 上 )
が ん 薬 物 療 法 専 門 医 受 験 資 格 取 得 に 必 要 な 臨 床 実 習 ( 日 本 臨 床 腫 瘍 学 会 の カ リ キ ュ ラ ム に 則
り , 一 定 レ ベ ル の 臨 床 経 験 と Evidence に 基 づ い た 診 断 ・ 治 療 法 の 習 得 を 行 う ) を ,
「 腫 瘍 薬 物
療 法 実 習 I 」,「 腫 瘍 薬 物 療 法 実 習 II 」,「 腫 瘍 薬 物 療 法 実 習 III 」 及 び 「 腫 瘍 薬 物 療 法 実 習 IV 」 の
う ち か ら 3 科 目 以 上 を 含 め て , 4 科 目 以 上 を 選 択 履 修 す る 。附〔 が ん 医 療 に 携 わ る 専 門 医 師 等 の 研 修 ( イ ン テ ン シ ブ ) コ ー ス 〕
こ の コ ー ス は , 佐 賀 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 の 学 生 以 外 の 者 が 本 医 学 系 研 究 科 の 科 目 等 履 修 生 と
し て 博 士 課 程 授 業 科 目 の 一 部 を 履 修 し , 下 記 認 定 医 等 の 申 請 に 必 要 な 単 位 を 取 得 す る も の で , 次 の
5 コ ー ス を 設 定 し て い ま す 。
な お , 医 学 系 研 究 科 の 学 生 で , [臨 床 腫 瘍 医 師 養 成 特 別 コ ー ス ]を 選 択 し な い 者 も , こ の コ ー ス に
沿 っ て 履 修 す る こ と に よ り 下 記 認 定 医 等 の 申 請 に 必 要 な 単 位 を 取 得 す る こ と が で き ま す 。
1 . 臨 床 腫 瘍 医 師 養 成 イ ン テ ン シ ブ コ ー ス 2 . が ん 治 療 医 師 養 成 イ ン テ ン シ ブ コ ー ス
3 . 緩 和 ケ ア 医 師 養 成 イ ン テ ン シ ブ コ ー ス 4 . 放 射 線 腫 瘍 医 師 養 成 イ ン テ ン シ ブ コ ー ス
5 . が ん 専 門 薬 剤 師 養 成 イ ン テ ン シ ブ コ ー ス
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-29-
資料 1-2-2 (2) 「がんプロフェショナル養成」教育課程の案内【 平 成 27 年 度 博 士 課 程 の 学
習 要 項 よ り 抜 粋 】
しろまる 〔 が ん 地 域 診 療 医 師 養 成 特 別 コ ー ス 〕 に つ い て
1 ) コ ー ス の 目 標
地 域 基 幹 病 院 な ど を 中 心 と す る 地 域 が ん 医 療 ネ ッ ト ワ ー ク 形 成 に あ た り , 中 核 的 役 割 を 果 た す
た め に , が ん 医 療 に 携 わ る 専 門 医 師 と し て の 能 力 を 身 に 付 け る 。 さ ら に 各 自 の 研 究 テ ー マ に 沿 っ
て , 研 究 を 遂 行 す る の に 必 要 な 能 力 , 方 法 等 を 研 究 の 実 践 を 通 し て 学 び , 自 立 し て が ん 治 療 に 関
す る 臨 床 研 究 を 行 う 素 養 を 身 に つ け る 。 具 体 的 に は ,
1 地 域 基 幹 病 院 に お い て が ん 治 療 研 修 を 行 う と と も に , 2 年 以 上 の 臨 床 研 究 を 行 う 。
2 臨 床 腫 瘍 学 に 関 連 し た 論 文 1 編 を 発 表 す る 。
3 各 科 の 基 本 と な る 学 会 の 認 定 医 ・ 専 門 医 資 格 を 取 得 す る 。
2 ) 履 修 科 目
(1) 臨 床 医 学 研 究 法 ( 必 修 2単 位 )
が ん 治 療 に 関 す る 臨 床 研 究 に お い て , 自 立 し て 研 究 を 行 う た め に 必 要 な 研 究 デ ザ イ ン や 研 究
戦 略( 課 題 の 抽 出 ・ 設 定 ,仮 説 ・ 立 証 計 略 の 立 案 ,方 策 ・ 方 法 の 考 案 ,手 順 ・計 画 設 計 な ど )の
理 論 を 学 び , 自 ら が 立 案 す る 素 養 を 身 に つ け る 。
(2) 臨 床 医 学 研 究 実 習 ( 必 修 12単 位 )
が ん 治 療 に 関 す る 臨 床 研 究 の テ ー マ に 沿 っ て , 研 究 を 遂 行 す る た め に 必 要 な 能 力 , 方 法 等 を
研 究 の 実 践 を 通 し て 学 び , 自 立 し て 研 究 を 行 う 素 養 を 身 に つ け る 。
(3) [共 通 選 択 必 修 科 目 I ]( 選 択 必 修 4 単 位 以 上 )
が ん 医 療 に 携 わ る 専 門 医 師 と し て 必 要 な 基 礎 的 素 養 を 涵 養 す る た め の 科 目 を , 「 生 命 科 学 ・
医 療 倫 理 」 を 含 め て 2 科 目 以 上 選 択 履 修 す る 。
(4) [共 通 選 択 必 修 科 目 II ]( 選 択 必 修 4 単 位 以 上 )
が ん 医 療 に 携 わ る 専 門 医 師 と し て 必 要 な 専 門 的 技 術 を 修 得 す る た め の 科 目 を ,2 科 目 以 上 選
択 履 修 す る 。
(5) [共 通 選 択 必 修 科 目 III ]( 選 択 必 修 10単 位 以 上 )
が ん 医 療 に 携 わ る 専 門 医 師 と し て 必 要 な 専 門 分 野 の 理 解 を 深 め , あ る い は 幅 広 い 知 識 を 修 得
す る た め の 科 目 を , 「 基 礎 腫 瘍 学 」 , 「 臨 床 腫 瘍 学 」 , を 含 め て 5 科 目 以 上 選 択 履 修 す る 。
(6) [が ん 地 域 診 療 医 師 養 成 特 別 コ ー ス 選 択 必 修 科 目 ]( 選 択 必 修 12単 位 以 上 )
「 臨 床 腫 瘍 治 療 実 習 I 」、「 臨 床 腫 瘍 治 療 実 習 II 」、「 臨 床 腫 瘍 治 療 実 習 III 」お よ び「 臨 床 腫
瘍 治 療 実 習 IV 」 を 履 修 す る 。附〔 地 域 が ん 医 療 に 携 わ る 専 門 医 師 等 の 研 修 ( イ ン テ ン シ ブ ) コ ー ス 〕
こ の コ ー ス は , 佐 賀 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 の 学 生 以 外 の 者 が 本 医 学 系 研 究 科 の 科 目 等 履 修 生 と
し て , 「 臨 床 腫 瘍 学 」 の 受 講 お よ び 「 臨 床 腫 瘍 治 療 実 習 I 」 , 「 臨 床 腫 瘍 治 療 実 習 II 」 , 「 臨 床 腫
瘍 治 療 実 習 III 」 , 「 臨 床 腫 瘍 治 療 実 習 IV 」 で 臨 床 実 習 を 行 い , が ん 治 療 の 専 門 的 知 識 を 習 得 す る 。
な お , 医 学 系 研 究 科 の 学 生 で 〔 が ん 地 域 診 療 医 師 養 成 特 別 コ ー ス 〕 を 選 択 し な い 者 も こ れ ら の 科
目 を 履 修 し て 追 加 の 単 位 を 取 得 す る こ と が で き る 。
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-30-
1-2-3 国際通用性のある教育課程の編成・実施上の工夫
留学プログラム及びキャリア教育の状況
留学プログラムとしては,国際交流協定を南昌大学医学院,大連医科大学,ハサヌディ
ン大学などと締結し,留学生を受け入れている。また,毎年1人程度の邦人学生が大学院
派遣学生制度により海外で研究指導を受けている。
キャリア教育の一環として,
国際的な学会等への学生参加を奨励しており
【資料 1-2-3】,学術国際交流基金や講座経費等により渡航費の支援を行っている。同基金は私費外国人留
学生に対する奨学金支援も行っており,学生のニーズに応えている。
1-2-4 養成しようとする人材像に応じた効果的な教育方法の工夫
各専攻の授業科目は,専門的知識とともに科学的・論理的思考力,問題解決能力を養成
することを意図して,教育課程を編成している。
修士課程(医科学専攻及び看護学専攻)では,他専攻の授業科目を自由選択することが
でき,看護学専攻においては,医科学専攻の専門選択科目Iのうち2単位以内を修了要件
単位に含めることができる等,専攻を超えた幅広い学習を可能にしている。また、研究科
間共通科目を必修とし、広い視野の涵養を図っている。
1-2-5 学生の主体的な学習を促すための取り組み
オリエンテーションにおいて履修説明,学習要項への各コースごとの履修モデルの掲載,
指導教員による個別コースワークカリキュラムの設定の指導により,学生各々の学習目標
に沿って適切に履修の選択を行うことができるよう,学生の主体的な学習に向けて履修指
導を行っている。
自主的学習環境としては,附属図書館医学分館を平日 21 時まで開館とし,自己学習に
も便宜が図られている。
(水準)
期待される水準にある。
(判断理由)
教育課程の編成において
1 教 育 課 程が , 育 成 する 人 材 像 に応 じ た カ リキ ュ ラ ム コー ス に よ り体 系 的 に 編成 さ れて
おり,適切なものとなっている。
2 各 教 育 課程 の 授 業 科目 が , 専 攻或 い は コ ース の 目 的 に必 要 な 共 通・ 基 本 的 な内 容 の必
修科目と,個々の学生の目的に応じた専門学問分野或いは専門医療分野を学習するため
の幅広い選択科目とで構成されており,教育課程編成の趣旨に沿うとともに多様な学生
資料 1-2-3 大学院学生の国際学会等参加支援件数
【 渡 航 旅 費 支 出 資 料 よ り
集 計 】
年 度
学 術 国 際
交 流 基 金
に よ る 支
援 件 数
講 座 経 費
等 に よ る
支 援 件 数
合 計
支 援 対 象 学 生 の 内 訳
修 士 課 程
学 生 数
博 士 課 程
学 生 数
H 27 年 度 3 17 20 1 19
H 26 年 度 2 14 16 0 16
H 25 年 度 3 16 19 3 16
H 24 年 度 3 15 18 3 15
H 23 年 度 4 14 18 3 15
佐賀大学医学系研究科 分析項目I
-6-31-
のニーズに応える適切な配置・内容になっている。
学生や社会からの要請への対応において
3 新 時 代 の要 請 に 応 える カ リ キ ュラ ム コ ー スを 設 置 し ,個 々 の 学 生の 目 的 に 応じ た 履修
カリキュラムを個別に編成させるシステムにより,学生及び社会の期待に大きく応えて
いる。
4 共 通 科 目や 公 開 授 業及 び 科 目 等履 修 生 用 の研 修 コ ー スを 開 設 し ,専 攻 の 枠 を超 え た学
習機会や,大学院学生以外を対象とした学習機会を提供しており,学生や社会からの要
請に応えている。
5 本 邦 の 学生 を 積 極 的に 国 際 学 会等 に 派 遣 する 取 組 が 成さ れ て お り, 国 際 化 のニ ー ズに
応えている。
授業形態の組合せと学習指導法の工夫において
6講義,演習,実験・実習等の授業形態がバランス良く適切に組み合わされ,問題発見・
解決能力を身に付けさせることを重視した教育が実施されている。
7 複 数 指 導担 当 教 員 制を と る と とも に , 個 別の 履 修 ・ 研究 指 導 や 少人 数 の 対 話・ 討 論型
教 育,社会人 学生に対す る学習法の 配慮など, 緻密な学習 ・研究指導 がなされて お り ,
特に,研究指導計画書と研究実施経過報告書を兼ねた書式の導入は優れた工夫といえる。
8 学 習 要 項( シ ラ バ ス) が 作 成 ・周 知 さ れ てお り , 学 生と 教 員 が 共通 認 識 の もと に 教育
課程を遂行するために活用されている。
9 学 習 要 項に は 授 業 シラ バ ス の 他に , 研 究 グル ー プ ご との 指 導 方 針・ 目 標 等 や修 得 可能
な知識・技術を記載した「講座等研究室概要」を掲載する工夫がなされており,個々の
学生が必要とする研究指導を求める際のガイドとして,学生のニーズに応えている。
主体的な学習を促す取組において
10 個 々 の 学生 に 学 習 目的 を 明 確 にさ せ る 履 修指 導 , 研 究グ ル ー プ セミ ナ ー や 学会 等 への
積 極的参加指 導,論文作 成に向けた 個別指導な ど,主体的 な学習を促 す取組とと も に ,
自己学習を行うための環境を整備する取組がなされており,学生の要望・期待に十分応
えている。
以上のことから,教育課程の編成,教育内容及び教育方法が学生の期待に応える水準に
あると判断する。
佐賀大学医学系研究科 分析項目II
-6-32-
分析項目II 教育成果の状況
観点 2-1 学業の成果
(観点に係る状況)
2-1-1 履修・終了状況から判断される学習成果の状況
医 学 系 研 究科 で は , 学生 の 単 位 修得 状 況 及 び修 了 判 定 によ る 検 証 に加 え て , 学位 論 文
の 内 容 ・ 水準 や 論 文 審査 時 の 最 終試 験 の 結 果等 に よ り ,養 成 し よ うと す る 人 材像 に 応じ
た教育成果の達成状況を検証している。
修 了 に 際 し て は , 個 々 の 学 生 に つ い て 学 位 論 文 の 審 査 を 厳 格 に 行 っ て お り ,
【 資 料
2-1-1】
で示すように最終学年学生の学位取得率は,
修士課程では概ね 82%以上であるが,
博士課程では 38%程度である。これは,博士課程学位論文の審査基準を「レフリーのあ
る 国 際 的 な雑 誌 に 掲 載あ る い は 受理 さ れ た もの 」 と し てお り , 雑 誌掲 載 に 至 るま で に若
干の時間がかかるためである。
資料 2-1-1 大学院の学位取得状況【 医 学 部 学 生 課 資 料 よ り 編 集 】
修 了
年 度
修 士 課 程 ( 医 科 学 専 攻 ) 修 士 課 程 ( 看 護 学 専 攻 ) 博 士 課 程
最 高 学
年 人 数
取 得
者 数
備 考
最 高 学
年 人 数
取 得
者 数
備 考
最 高 学
年 人 数
取 得
者 数
備 考
27 年 度 10 7 休 学 3 13 11
退 学 1
休 学 1
48 18
留 年 28
休 学 6
(早 期 修 了 3)
(前 年 単 位 取 得 退 学 者
が 学 位 取 得 1)
26 年 度 14 11
退 学 1
休 学 等 に よ る
終 了 時 期 の 遅
延 2
14 12
休 学 等 に よ
る 終 了 時 期
の 遅 延 2
45 17
留 年 18
休 学 10
単 位 取 得 退 学 2
( 前 年 単 位 取 得 退 学 者
が 学 位 取 得 2)
25 年 度 19 17 留 年 2 14 10
休 学 等 に よ
る 終 了 時 期
の 遅 延 3
留 年 1
50 17
留 年 15
休 学 12
中 退 4
(早 期 修 了 1)
単 位 取 得 退 学 3
24 年 度 19 16 留 年 3 16 11
休 学 等 に よ
る 終 了 時 期
の 遅 延 3
留 年 2
43 20
留 年 15
休 学 8
除 籍 1
(早 期 修 了 4)
単 位 取 得 退 学 1
(前 年 単 位 取 得 退 学 者
が 学 位 取 得 2)
23 年 度 11 9
休 学 等 に よ る
終 了 時 期 の 遅
延 2
13 10
中 退 2
除 籍 1
46 22
留 年 15
休 学 8
(早 期 修 了 2)
単 位 取 得 退 学 4
(前 年 単 位 取 得 退 学 者
が 学 位 取 得 3)
22 年 度 15 14 中 退 1 18 14
留 年 2
中 退 1
除 籍 1
49 26
留 年 10
中 退 5
(早 期 修 了 2)
単 位 取 得 退 学 12
(前 年 単 位 取 得 退 学 者
が 学 位 取 得 4)
注 1 除 籍 ,
中 途 退 学 は 学 費 未 納 や 一 身 上 の 都 合 に よ る も の で あ り ,
博 士 課 程 の 未 取 得 者 は 単 位 取 得 退 学 で あ る 。
佐賀大学医学系研究科 分析項目II
-6-33-
2-1-2 論文発表,受賞などから判断される学習成果の状況
修士課程の学生の学位論文に関しては,その成果が学会で発表されており,一流の学術
雑誌に掲載されている場合もある。また,博士課程の学位論文は,国際的に評価の定まっ
た欧文による学術誌に原則として印刷公表されたものである。これらのことから,大学院
教育についても高水準の学習成果が上がっていると判断できる。
2-1-3 学習成果に関する学生アンケート等の調査・分析結果
「学生による授業評価」を各授業科目の終了時に行い,学生が感じた各教科の重要 性
の程度や授業の満足度等を調査している。その結果は次のグラフ(授業評価結果)
【資料
2-1-3】で示すように,各授業科目の学習に対する学生自身の自己評価(
「自己学習」,「理
解」の程度)は,修士課程医科学専攻では 3.6 及び 3.5,看護学専攻では 4.0 及び 3.9,
博士課程医科学専攻では 3.7 及び 3.7 と全体的に高く,実質的な学習と学習成果の高さ
の 表 れ と 解 釈 で き る 。 授 業 内 容 等 に 関 す る 評価 で は , 学 生 が 感 じ た 授 業 科 目 の 「 重 要 性
の程度」の評価が高く修士課程医科学専攻では 4.3,看護学専攻では 4.6,博士課程医科
学専攻では 4.2,総合的満足度も修士課程医科学専攻では 3.9,看護学専攻では 4.3,博
士課程医科学専攻では 4.1 で,教育の効果が学生のニーズに沿ったものになっていると
いえる。
佐賀大学医学系研究科 分析項目II
-6-34-
資料 2-1-3 授業評価結果グラフ【出典:医学部資料】【 平 成 26 年 度 授 業 評 価 結 果 価 集 計 を グ
ラ フ 化 】
佐賀大学医学系研究科 分析項目II
-6-35-
(水準)
期待される水準にある。
(判断理由)
学生が身に付けた学力や資質・能力において
1 厳 格 な 基準 に 基 づ いて 単 位 の 修得 , 修 了 判定 , 学 位 授与 が な さ れて お り , 単位 の 修得
状況及び学位審査結果の状況から,学生が身に付けた学力や資質・能力等が,教育目標
として掲げた学業の成果に関する期待に応えるものとなっている。
2 育 成 す る人 材 像 の 目的 に 沿 っ た学 業 の 成 果と し て , それ ぞ れ の 分野 に お い て学 会 発表
や国際レベルの論文発表が成されており,研究者並びに高度専門職者養成機関として課
せられた社会の期待に大いに応えている。
学業の成果に関する学生の評価において
3授業終了時の「学生による授業評価満足度」や,修了時の「教育効果評価」において,
学生の評価は極めて高く,本研究科が提供する教育の効果が学生の学業の成果に関する
期待に十分応えていると学生自身が判断している。
以上のことから,学業の成果が学生の期待に応える水準にあると判断する。
佐賀大学医学系研究科 分析項目II
-6-36-
観点 2-2 進路・就職の状況
(観点に係る状況)
2-2-1 進路就職状況
修了者の就職率は,100%で大学等の教員や医療職者あるいは関連企業の専門職者とし
て 活 躍 し て い る 。 一 部 で 未 就 職 等 が 存 在 す るの は , 修 了 者 が 出 産 等 で 就 職 を 見 合 わ せ た
例などによるものである。
博 士 課 程 の修 了 者 は 大部 分 が 就 職す る が , 外国 の 大 学 等研 究 機 関 に留 学 す る 者が 毎 年
度 存在してい る。最近で は,就 職 者 の 約 半 数 が 大 学 教 員 等 の 教 育 研 究 職 者 に 採 用 さ れ て
おり,残りは専門性を高めた医師として活躍している。
資料 2-2-1 修了後の進路の状況【 大 学 院 修 了 生 就 職 デ ー タ よ り 抜 粋 】
進 学 率 = 進 学 者 / 修 了 者 数 , 就 職 率 = 就 職 者 数 / (修 了 者 数 - 進 学 者 数 - 未 就 職 者 等 )
平成 27 年度
修 了 者修了者数進学者数
進 学 先 別 内 訳就職者数
就 職 先 別 内 訳
未 就
職 者等進 学率就 職 率
大 学 院 博 士 課 程 等 教 員 医 療 職 企 業
等 専
門 ・技
術 職
本 学
他 大学留 学
大 学
助 手等他 教
育 機関医 師
看 護
師 等
医 療
技 術者他 保
健 医
療 職
修 士 課 程
(医 科 学
専 攻 )
7 2 2 0 0 5 1 0 0 1 2 0 1 0 28.6% 100%
修 士 課 程
(看 護 学
専 攻 )
11 1 1 0 0 7 1 3 0 2 0 0 1 3 9.1% 100%
博 士 課 程 14 0 0 0 0 14 4 0 7 0 1 2 0 0 0% 100%
平 成 26 年度修 了 者修了者数進学者数
進 学 先 別 内 訳就職者数
就 職 先 別 内 訳
未 就
職 者等進 学率就 職 率
大 学 院 博 士 課 程 等 教 員 医 療 職 企 業
等 専
門 ・技
術 職
本 学
他 大学留 学
大 学
助 手等他 教
育 機関医 師
看 護
師 等
医 療
技 術者他 保
健 医
療 職
修 士 課 程
(医 科 学
専 攻 )
11 4 4 0 0 7 1 1 0 0 4 0 1 0 36.4% 100%
修 士 課 程
(看 護 学
専 攻 )
12 0 0 0 0 11 3 1 0 7 0 0 0 1 0% 100%
博 士 課 程 15 0 0 0 0 14 6 0 7 0 0 0 1 1 0% 100%
平 成 25 年度修 了 者修了者数進学者数
進 学 先 別 内 訳就職者数
就 職 先 別 内 訳
未 就
職 者等進 学率就 職 率
大 学 院 博 士 課 程 等 教 員 医 療 職 企 業
等 専
門 ・技
術 職
本 学
他 大学留 学
大 学
助 手等他 教
育 機関医 師
看 護
師 等
医 療
技 術者他 保
健 医
療 職
修 士 課 程
(医 科 学
専 攻 )
17 6 4 1 1 9 0 0 0 0 4 1 4 2 35.3% 100%
修 士 課 程
(看 護 学
専 攻 )
10 0 0 0 0 9 0 3 0 4 0 1 1 1 0% 100%
博 士 課 程 17 0 0 0 0 16 8 3 3 0 1 0 1 1 0% 100%
平 成 24 年度修 了 者修了者数進学者数
進 学 先 別 内 訳就職者数
就 職 先 別 内 訳
未 就
職 者等進 学率就 職 率
大 学 院 博 士 課 程 等 教 員 医 療 職 企 業
等 専
門 ・技
術 職
本 学
他 大学留 学
大 学
助 手等他 教
育 機関医 師
看 護
師 等
医 療
技 術者他 保
健 医
療 職
修 士 課 程
(医 科 学
専 攻 )
16 2 2 0 0 13 0 1 0 0 5 1 6 1 12.5% 100%
修 士 課 程
(看 護 学
専 攻 )
11 0 0 0 0 11 3 0 0 8 0 0 0 0 0% 100%
博 士 課 程 18 0 0 0 0 18 7 0 9 0 0 0 2 0 0% 100%
佐賀大学医学系研究科 分析項目II
-6-37-
平成 23 年度
修 了 者修了者数進学者数
進 学 先 別 内 訳就職者数
就 職 先 別 内 訳
未 就
職 者等進 学率就 職 率
大 学 院 博 士 課 程 等 教 員 医 療 職 企 業
等 専
門 ・技
術 職
本 学
他 大学留 学
大 学
助 手等他 教
育 機関医 師
看 護
師 等
医 療
技 術者他 保
健 医
療 職
修 士 課 程
(医 科 学
専 攻 )
9 1 0 1 0 8 0 1 0 0 4 0 3 0 11.1% 100%
修 士 課 程
(看 護 学
専 攻 )
10 1 0 1 0 9 1 2 0 6 0 0 0 0 10.0% 100%
博 士 課 程 19 0 0 0 0 18 10 0 5 0 0 0 3 1 0% 100%
佐賀大学医学系研究科 分析項目II
-6-38-
2-2-2 修了者・進路先関係者からの意見聴取・分析結果
修 了 者 に 対し て , 大 学院 教 育 課 程に お け る 教育 の 成 果 や効 果 に 関 する ア ン ケ ート 調 査
を実施した結果では,下表【資料 2-2-2】で示すように,研究科の教育目標に対して高い
達 成 状 況 を 示 す 評 価 にな っ てお り, 医 学系 研究 科 が意 図す る 教育 の効 果 があ がっ て いる
と考えられる。
修士課程修了者の 10〜30%の者が本学の博士課程に進学しているが,平成 25 年度進
学 先 の 指 導 教 員 に よ る 評 価 (
「 研 究 実 施 経 過 報 告 書 」 の 指 導 教 員 の コ メ ン ト ) か ら , 当
該学生が指導教員の期待に応え,指導計画に沿って学習・研究を遂行する能力を身につ
けており,修士課程の教育・学習効果が上がっていると判断できる。
修了者の大半は本学の教員或いは附属病院の医師・看護師として就職しており,その
関係者の代表である医学部長及び病院長による評価から,期待する学習成果を備えた人
材が得られていると判断できる。
資料 2-2-2 修了時アンケート(教育効果の評価)
【 平 成 27 年 度 修 了 時 ア ン ケ ー ト 結 果 よ り 集 計 】
大 学 院 の 教 育 課 程 を 振 り 返 っ て ,
カ リ キ ュ ラ ム や 研 究 指 導 が ど の
程 度 有 効 だ っ た か 。
5 段 階 評 価
(5 ; 大 い に 有 効 , 4 ; 概 ね 有 効 , 3 ; 少 し は
有 効 , 2 ; 何 と も い え な い , 1 ;有 効 で な い )実施年度回答数5段階平均1有効でない%2何ともいえない%3少しは有効%4概ね有効%5大いに有効%3〜5有効といえる%
修 士 課 程
カ リ キ ュ ラ ム は ,専 門 領 域 の 知 識 を 深 め る の に
有 効 だ っ た か
平 成 27 年 度 11 3.5 9 9 18 55 9 82
平 成 26 年 度 14 4.1 0 0 7 71 22 100
平 成 25 年 度 12 4.2 0 8 0 59 33 92
研 究 指 導 に よ っ て ,研 究 を 遂 行 す る た め の 能 力
が 身 に 付 い た か
平 成 27 年 度 11 3.1 9 27 37 0 27 64
平 成 26 年 度 14 4.3 0 0 7 57 36 100
平 成 25 年 度 12 4.9 0 0 0 8 92 100
研 究 指 導 に よ っ て ,研 究 を 遂 行 す る た め の 技 術
が 身 に 付 い た か
平 成 27 年 度 11 3.2 9 18 46 0 27 73
平 成 26 年 度 14 4.2 0 0 7 64 29 100
平 成 25 年 度 12 4.6 0 0 8 25 67 100
2 年 間 の 教 育 課 程 で ,問 題 解 決 能 力 が 身 に 付 い
た か
平 成 27 年 度 11 3.2 9 18 27 37 9 73
平 成 26 年 度 14 3.9 0 0 29 57 14 100
平 成 25 年 度 12 4.1 0 0 8 75 17 100
博 士 課 程
カ リ キ ュ ラ ム は ,専 門 領 域 の 知 識 を 深 め る の に
有 効 だ っ た か
平 成 27 年 度 6 4.2 0 0 0 83 17 100
平 成 26 年 度 8 3.9 0 0 25 62 13 100
平 成 25 年 度 4 4.0 0 0 25 50 25 100
研 究 指 導 に よ っ て ,研 究 を 遂 行 す る た め の 能 力
が 身 に 付 い た か
平 成 27 年 度 6 4.5 0 0 0 50 50 100
平 成 26 年 度 8 4.5 0 0 13 25 62 100
平 成 25 年 度 4 4.5 0 0 0 50 50 100
研 究 指 導 に よ っ て ,研 究 を 遂 行 す る た め の 技 術
が 身 に 付 い た か
平 成 27 年 度 6 4.5 0 0 0 50 50 100
平 成 26 年 度 8 4.3 0 0 0 75 25 100
平 成 25 年 度 4 4.5 0 0 0 50 50 100
4 年 間 の 教 育 課 程 で ,問 題 解 決 能 力 が 身 に 付 い
た か
平 成 27 年 度 6 4.3 0 0 0 67 33 100
平 成 26 年 度 8 4.1 0 0 0 87 13 100
平 成 25 年 度 4 4.3 0 0 25 25 50 100
佐賀大学医学系研究科 分析項目II
-6-39-
(水準)
期待される水準にある。
(判断理由)
修了後の進路の状況において
1就職希望者の就職率は 100%で,学生並びに受け入れ側のニーズに応えており,多くの
者が大学教員として採用されている状況から,教育目的に沿った教育の成果・効果が十
分に上がっていると判断できる。
2 修 士 課 程修 了 者 の 1〜 3 割 程 度が 博 士 課 程に 進 学 し てお り , 修 士課 程 に お ける 研 究マ
インドの育成という観点からも教育の成果・効果が上がっていると判断できる。
関係者からの評価において
3修了者,進学先関係者,就職先関係者の意見聴取等の結果から,教育目標とする学力,
技術,資質等について良好な評価を得ており,教育の成果・効果が十分に上がっている
と言える。
以上のことから,進路・就職の状況は関係者の期待に十分応えており期待される水準に
あると判断する。
ア ン ケ ー ト に お け る 修 了 者 の コ メ ン ト ( 代 表 例 )
・ 臨 床 で は ベ テ ラ ン と 呼 ば れ る こ と に あ ぐ ら を か い て き た が , 研 究 者 と し て み た ら , な ん と 浅 は か な
知 識 の 中 で , か つ , 自 己 満 足 の 世 界 で 過 ご し て き た こ と か と 思 い 知 ら さ れ た 。 今 後 の 活 動 に 生 か せ
る 学 び を 沢 山 得 る こ と が で き た 。 指 導 教 員 の 努 力 に 報 え る よ う な 研 究 結 果 は 残 せ な か っ た が , 今 私
に で き る こ と は 最 大 限 努 力 で き た と 思 う 。
研 究 の 完 成 ま で の 過 程 を 体 験 で き た こ と に 満 足 し て い る 。
・今 回 ,修 士 課 程 で 学 び「 実 践 と 理 論 が 結 び つ く 」と い う 体 験 を 実 感 し ま し た 。現 場 で 働 い て い る と ,
ど う し て も 日 々 の こ と に 流 さ れ が ち で こ れ ま で の 経 験 や 感 覚 で 推 し 進 め て し ま う こ と も し ば し あ っ
た よ う に 思 い ま す 。 保 健 師 の 活 動 は そ の 地 域 や 対 象 の 生 活 の 中 に " シ ス テ ム " を 作 る こ と だ と 思 っ
て い ま す 。 そ の た め に は 「 観 客 的 」 な 評 価 に 耐 え う る 保 健 活 動 が 必 要 で あ り , 今 回 院 で の 学 び を き
っ か け に そ う し た 視 点 や 考 え か た が 身 に つ い た よ う に 思 い ま す 。
・ 博 士 課 程 を 経 験 で き た こ と は 全 体 と し て 良 か っ た と 思 い ま す 。 日 常 臨 床 に 追 わ れ が ち で す が , そ の
中 で 問 題 点 を 提 起 し , そ の 問 題 に つ い て 新 し い 検 査 法 や 治 療 法 を 考 え る と い う 創 造 的 な 分 野 に 興 味
を 持 つ こ と が で き ま し た 。 今 後 さ ら に 研 究 を 積 み 重 ね て い き た い と 考 え て い ま す 。
佐賀大学医学系研究科
-6-40-
III 「質の向上度」の分析
(1) 分析項目I 教育活動の状況
1「修士課程・医科学専攻カリキュラムの改善」
修 士 課 程 医 科 学 専 攻 は , 育 成 す
る 人 材 像 に 沿 っ て 「 基 礎 生 命 科 学
系 コ ー ス 」,「 医 療 科 学 系 コ ー ス 」,「 総 合 ケ ア 科 学 系 コ ー ス 」 の 三 つ
の 履 修 コ ー ス に 分 け , 多 様 な 学 生
の ニ ー ズ に 応 え る カ リ キ ュ ラ ム を
提 供 し て い る 。 修 了 時 ア ン ケ ー
ト・教育効果の評価で,修了した学
生 に お け る 教 育 効 果 の 向 上 が 出 て
いる。
よ っ て , 質 の 向 上 が あ っ た と 判
断する。
2「出身別博士課程入学者の現状」
博士課程医科学専攻は,育成する
人材像に沿って
「基礎医学コース」,「臨床医学コース」,「総合支援医
科学コース」の三つの履修コースに
分け,多様な学生のニーズに応える
カリキュラムを提供している。博士
課程の入学者の出身校等は,医学科
卒 は 本 学 約 47% で 他 大 学 は 約 8 %
で 他 学 部 卒 約 45% と 多 様 な 学 生 が
入学している。
これにより,従来の研究者を目指
す学生に加えて,総合的ケアなど医
療 関 連 の 高 度 専 門 家 を 目 指 す 他 学
部 出 身 者 の 入 学 者 割 合 が 増 加 し て
おり,医学系研究科博士課程に対す
る 幅 広 い 社 会 の 要 請 と 学 生 の ニ ー
ズに応えるものになっている。
よって,質の向上があったと判断
する。
デ ー タ 1: 修 士 課 程 修 了 時 ・ 教 育 効 果 の 評 価 【 資 料
2-2-2 デ ー タ よ り 作 成 】
データ 2:出身別博士課程入学者の割合【 大 学 院 入 学
者 デ ー タ よ り 作 成 】
佐賀大学医学系研究科
-6-41-
3「修士課程看護学専攻及び博士課程医科学専攻改革に伴う入学定員充足率の改善」
(質の向上があったと判断する取組)
医学系研究科では,
修士課程看護学
専 攻 の 専 門 看 護 師 養 成 の 教 育 課 程 を
設けたほか,平成 25 年度からの秋季
入 学 制 度 の 導 入 や 博 士 課 程 の 若 手 研
究 者 育 成 を 支 援 す る 奨 学 制 度 な ど を
導入するなどの改善を図った結果,入学 定 員 充 足 率 及 び 収 容 定 員 充 足 率 が
改善されてきた。
よ っ て 質 の 向 上 が あ っ た と 判 断 す
る。
データ 3-(1):医学系研究科入学定員充足率【 大 学 院
入 学 者 デ ー タ よ り 作 成 】
データ 3-(2):医学系研究科収容定員充足率【 大 学 院
入 学 者 デ ー タ よ り 作 成 】

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