高次脳機能障害の障害特性に応じた支援者養成研修カリキュラム及びテキストの開発のための研究

研究代表者 深津玲子

研究の目的

高次脳機能障害の支援については、障害福祉制度の整備は進んだが、現場の支援者には未経験な者も多く、同障害の特性に応じた支援が十分行われているとは言えない。この課題に対応するため、平成30、令和元年度厚生労働科学研究費補助金を用いて「高次脳機能障害の障害特性に応じた障害福祉サービスにおける支援ガイドライン」を開発した。また支援の実態調査及び分析を行い、障害福祉サービス現場の支援者養成が喫緊の課題であることが明らかとなった。

これらの結果に基づき、高次脳機能障害者に対する支援者養成研修のカリキュラムおよびテキストを開発し、同障害者への適切な支援につなげることを目的とした研究を実施した。高次脳機能障害に対応可能な支援者を増やすことで、同障害者が住み慣れた地域で生活を営める体制整備の推進を図るものである。

結論とこれからの課題

高次脳機能障害の障害特性に応じた支援者養成研修カリキュラム及びテキストを開発し公表した。今後、自治体・支援拠点機関等で開催する研修に活用してもらい、高次脳機能障害支援の普及・均てん化の一助とする。
研究報告書は、厚生労働科学研究成果データベースに掲載されている。

研究成果物について

高次脳機能障害支援者養成研修(動画テキスト)

基礎編
<講義>
<演習>
番号 講義タイトル
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演習01 障害特性の理解 診断・評価体験(改訂中:令和8年度公開予定)
演習02 再生 障害特性に応じた支援(4分19秒)
演習03 再生 生活訓練の実際(23分12秒)
演習04 再生 復職・就労移行支援(23分38秒)
実践編
<講義>
番号 講義タイトル
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講義01A 障害特性に応じた支援 地域の支援体制(動画なし)
講義01B前半 再生 認知症・発達障害との共通点と相違点(42分12秒)
講義01B後半 再生 認知症・発達障害との共通点と相違点(25分58秒)
講義02A 再生 小児期における支援(24分32秒)
講義02B 再生 長期経過とフォローアップ(24分52秒)
講義03A 再生 多職種連携・地域連携 チームアプローチの重要性(34分18秒)
講義03B 再生 多職種連携・地域連携 家族(きょうだい)支援・当事者家族会の活動(27分41秒)
講義03C 再生 コミュニケーション支援(38分21秒)
講義03D 再生 地域支援の実際 支援の実践的な枠組みと記録(36分58秒)
講義03E 再生 自動車運転再開支援(30分03秒)
<演習>
番号 講義タイトル
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演習01 再生 障害特性の理解と対応方法(25分06秒)
演習02 再生 環境調整による支援と記録に基づく支援の評価(15分17秒)

【注意事項】

  • 本研究における研究成果物の著作権は研究者が保有しています。当センターは著作権者の使用許諾を得て研究成果情報の掲載を行っています。
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    (出典記載例)
    出典:「厚生労働科学研究.高次脳機能障害の障害特性に応じた支援者養成研修カリキュラム及びテキストの開発のための研究.研究代表者 深津玲子」国立障害者リハビリテーションセンターホームページ(当該ページのURL)など